シンダーエラ VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■今作『Color』のレコーディングで苦戦した曲や、逆に自分なりに工夫して上手く歌えた曲などはありますか？

みつこ　私は“Another”という曲で苦戦しました。私はみんなより先にレコーディングすることが多いんですけど、この曲は最初なかなか音程がとれなくて、何度も何度も録り直してプロデューサーを困らせて、ちょっとトラウマになりました……。(笑)　逆に“棘”という曲は、最初高音で録ったんですけど、プロデューサーに「これは低音の方がいいんじゃないか」と相談して、低音でも歌って、それを採用してもらえました。音源には高音も低音もどちらもいい感じに収録されています。

みあねあみ　私は自分のソロ曲の“ごめんね”という曲が苦戦しました。Aメロの部分が、私の歌いたいタイミングと音とが全部ケンカしていて、何回聴いても全然思い通りにいかなくて。逆に工夫して上手く歌えたのも同じこの曲です。感情を込めて歌うのがあまり得意ではないんですけど、歌詞が自分のその時の気持ちと重なったのもあって、すごく感情を込めることができました。最初が上手く歌えなかったこともあり、その後の開放感が良かったです。

明暗　私は“ネペンテス”が難しかったです。ラップというか語り口調のパートが初めてで、そこにすごく苦戦しました。今までの自分の引き出しにはないパートだったので。逆に“ドレナージ”はアゲアゲですごく調子良く歌えました。(笑)

うゆゆか　私も“ネペンテス”は苦戦しました。私は滑舌が良くないし、早口も苦手だったので、噛まないで歌うのが大変でした……。落ちサビの最初のパートが私の歌割りで、力強く歌うのがあまり得意ではなくて「このパート、私で大丈夫……？」ってプレッシャーが半端なかったんですけど、頑張って歌いました。“棘”は全体的に歌いやすかったんです。サビはみつこが主旋律を歌っていて、私がハモを歌っているんですけど、主旋がドンとしていてくれたので、ハモの私もそこはすごく気持ちよく歌えました。

■今作のアルバムはどんなシチュエーションで聴くのがオススメですか？

みつこ　ぜひこのアルバムを手にしたら、無音の場所に行くか、イヤホンをして聴いてもらうのがオススメです。音の細部までこだわっているので、騒音がない場所で集中して聴いてもらいたいです。

みあねあみ　私もぜひイヤホンで聴いてもらい。右側からの聴こえ方と、左側からの聴こえ方が全然違うので。私は夜道をイヤホンで音楽を聴きながらよく散歩しているので、みんなも爆音でこのアルバムを聴きながら歩くのがいいと思います。いい曲は浸りながら歩けるし、感動する曲も夜道なら泣いてもバレないからオススメです。(笑)

明暗　私も静かな場所で、シンダーエラの曲と向き合って、じっくりと聴いてもらうのがオススメかなと思います。

うゆゆか　私はお風呂場で聴くのがいいと思います。ちょっと「モワン」と響いちゃうかもしれないけど、聴きながら歌ってほしいし、“ドレナージ”とか、“ダウナー”を聴く時も、お風呂の中なら多少暴れても大丈夫だと思うので。(笑)　

■なるほど。(笑)　9月20日には5周年ライブ「5th Anniversary – EN -」が開催されますが、ライブに向けての意気込みも聞かせてください。

みつこ　今ちょうどそれに向けて練習中で、今回の会場は360度見えるので、振り付けや立ち位置も全部それに合わせて変更していっているんです。すごく大変で頭がパンクしてしまっているんですが、普段だったら見られないような角度からも見えるので、みなさんに披露できるのが今から楽しみです。

みあねあみ　やっぱり今回はセンターステージということで緊張感もあるんですけど、どの角度から見ても楽しんでもらえるように、毎日練習しているので、ぜひたくさんの人に見に来てほしいです。最近は寝る時も目を閉じるとずっと振り付けが頭の中に浮かんでくるくらい頑張っているので。(笑)　当日はみなさんのおかげで5周年を迎えられたというのも伝えたいし、私たちが5年間で築き上げてきた絆があるからこそできるステージだと思うので、しっかりと届けられたらと思います。

明暗　今回はセンターステージでのライブで、普段では見られないステージなのはもちろんだけど、この5年間の集大成のライブになると思いますので、たくさんの人たちに見に来てもらいたいと思います。

うゆゆか　今回は360度見られるステージとのことで、どこの角度にいる人も楽しませるし、どんな角度にいてもこっちが見つけ出す気でいるので、みんなまばたき厳禁のステージになりますよ！(笑)

■ちなみにシンダーエラさんのライブの楽しみ方のポイントを教えてください。

みつこ　みんなフリースタイルでいいですよ。(笑)

みあねあみ　全然遠くから見ていてくれるだけでも大丈夫だし、声を出したい人は出してもいいし、振りコピする人はそれもいいと思います。

明暗　自分が思うままに見てもらって大丈夫です。

うゆゆか　途中で「手を上げて」とか、「声出して」とか煽ったりもするけど、別にやらなくてもいいんです。(笑)

みつこ　そうは言っているけど、無理してやらなくてもいいので。来てくれただけで嬉しいですよ。(笑)

■今年もあと3ヶ月ちょっとですが、今年中にやり遂げたい目標を教えてください。

みつこ　私はデビュー当時からずっと言ってきていることがあって、それは「歌が上手くなりたい」ということです。私は12月が誕生日なので、生誕祭のライブではいつもカバー曲を披露しているんですけど、去年よりも今年はもっと上手く歌えるように努力していくのが目標です。

みあねあみ　ちょっと年末までには無理だと思うんですけど……私はバンドセットでのワンマンライブがやりたいです。難しいとは思うんですけど、声をあげていきたい。(笑)

明暗　私もバンドセットでライブがやりたい！(笑)　個人的にはライブと一緒に花火の演出とかもやりたいです！

うゆゆか　つられて私もバンドセットワンマンライブに1票！(笑)　あとは4人でライブ以外の思い出も作りたいから、ワンマンライブが終わってからのアフターパーティのイベントとかもやりたいですね。クリスマスパーティもやりたいです。

■最後に読者に向けてそれぞれメッセージをお願いします。

みつこ　前作の『sins』というアルバムリリースから2年経って、2ndアルバム『Color』がリリースになりますが、この2枚を聴けば、もう「シンダーエラを習得したも同然」と言えるほど、それくらい世界観が詰め込まれたアルバムになりますので、ぜひ手に取って聴いていただきたいですし、ライブにも聴きに来てくれたら嬉しいです。

みあねあみ　前作のアルバムも、今作のアルバムも、私たち4人とプロデューサーの5人で作り上げたものだし、私たちだからこそできた作品になっているので、ぜひたくさんの人たちに楽しんでいただきたいなと思います。

明暗　このアルバムでシンダーエラの世界観を楽しんでもらいつつ、ぜひライブにも足を運んでいただいて、その楽曲の違いも楽しんでもらえたら嬉しいです。まずは曲を聴いてみてください。

うゆゆか　今作『Color』は、今のシンダーエラのいろいろな色が詰まったアルバムになっているので、ぜひ聴いていただけたら嬉しいし、お風呂で大熱唱と大暴れして怒られたら、ライブ会場に来て大暴れしてください！(笑)

Interview & Text：土谷拓史

PROFILE
シンデレラの元になったグリム童話「シンダーエラ(灰被り姫)」の世界観にインスパイアされたアイドルユニット。猟奇的、衝動的且つ、裏と表の二面性の感情を広がりのあるロック、メタル、ビジュアル系サウンドで体現する。プロデュースは「じゅじゅ」などを手掛てきた「だいき」が行い、水面下で行われていたオーディションにて、みつこ、みあねあみ、明暗りあ、うゆゆかの4 人を選抜。2019年8月26日にデビュー。コロナ禍の中、実施を危ぶまれたワンマンライブを2020年7月19日にYOUTUBE LIVE上にて配信という形で実施。会場キャパを大幅に上回る1400以上のユニークユーザーアクセスを記録。また、様々なアーティストを生み出してきた「残響レコード」と、所属事務所である「クロスアイデア」がコラボレーベル「残響XiDEA」を残響レーベル内に発足。楽曲“LOVE”、“GREED”、“Well”、“NEVEREND”は残響の代表であり、アーティスト「te’」としても活動する河野氏がサウンドプロデュースを行い、だいきの作る独特な世界観と、te’の特徴的な広がりのあるポストロックサウンドのコラボレーションが実現した。
https://www.cinder-ella.jp/

RELEASE
『Color』