cluppo VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

cluppo『PEACE&LOVE / Flapping wings』

■“PEACE&LOVE”では世界平和という大きなメッセージを掲げていましたが、“Flapping wings”もメッセージ性の強い楽曲ですよね。特に最初の「誰かがいってた『普通』じゃなく 私らしさの『違い』」の歌詞が印象的で、これはどんな思いで書いたんですか?

cluppo 2曲とも世界平和というテーマは同じですっぽ。ただ、その最初の一文は自分の中でも大きな意味合いがあるんですっぽ。世界平和って、一人ひとりが幸せじゃないと平和には繋がらないと思っていて。どんなにポジティブな人でも悩むことはあるだろうし、その悩みの種になるのは人との考え方の違いだったり、十人十色じゃないですか。インターネットが普及したこともあり、人と考えが違っても最近はそれがなかなか認められなくて、その悩みがより濃くなっている気もしたんですっぽ。「もう少し楽に考えてもいいんだよ」というのを伝えられたらいいなと。そういう悩みが楽になるだけで幸せに繋がるんじゃないかと思いますっぽ。

■ええ。メッセージはより具体性を帯び、個々の心情に寄り添う内容になっていますよね。

cluppo そうですっぽね。“PEACE&LOVE”は「世界の大きな平和を目指そうっぽ」という感じでしたけど、“Flapping wings”は個々の感情に寄り添えるようなイメージで書きましたっぽ。

■あと、「愛されたいのに 愛がうまくわからない。居場所はいつだってここに。ほら」の歌詞の背景にあるものは?

cluppo   それも先ほどと通じる部分もあり、「一人ぼっちじゃないんだよ」ということを伝えたくて。SNSとかを気にして嫌われたくないと思う人もいるだろうけど、居場所はひとつじゃなくて、どこにでもあるんだよって。

■ちなみに小鳩さんも一人の時はいろいろと考えてしまう方ですか?

cluppo すごく考えますっぽ。cluppoも一人の時にシュンとすることもあるし、一人でふと曲を聴くこともあるので……この曲を聴いて、シュンとした気持ちが軽くなってくれたらいいなと。cluppo自身も音楽を聴いて、「また頑張ろう!」と思うこともあるので、この曲を聴いてそうなってくれたらいいですっぽ。あと、最初に「Moemoemoemoemoe…」と歌っているパートもあるので、楽しさも残すように意識しましたっぽ。

■「ずっきゅん!ばっきゅん!どっきゅん!」の歌詞もそうですよね。(笑)

cluppo   そうですっぽ。多分、こういう曲でそういうことを歌うのは私しかいないと思いますっぽ。(笑) この曲もメンバーにすぐ聴かせたんですけど、「いい曲だね!」と言ってくれましたっぽ。ただ、SAIKIには、「ここでずっきゅん!ばっきゅん!どっきゅん!って入れるんだ、急に来るじゃん」と言われましたっぽ(笑)。

■ははは。“Flapping wings”のレコーディングは順調に進んだんですか?

cluppo “PEACE&LOVE”と同じように時間をかけて、コーラスをめちゃくちゃ録りましたっぽ。BAND-MAIDではここまでコーラスは入れないんですけど、本数をたくさん録ってそこでも壮大感を出したくて、コーラスを重視しましたっぽ。最終的にこれでも削ったんですっぽ。(笑)

■この曲のMVはどんな内容なんですか?

cluppo すでに撮り終えているんですけど、これまた緊張しましたっぽ。BAND-MAIDとはまた全然違い、cluppoだからできる映像にしていますっぽ。あと、イメージシーンは前回よりも種類が豊富ですっぽ。

■ギターを持っていないシーンが多いとか?

cluppo 持っていないシーンが豊富にありますっぽ。こんなに種類をたくさん撮ったのは初めてですっぽ。楽しかったし、大変でしたっぽ。今までの中で一番小さなスタジオで撮影したんですけど、同じ場所で撮ったとは思えないような映像になっていますっぽ。(笑) それと今回も鳩さんは出ていますっぽ。前回が本当に大変で、鳩さんのゴキゲン待ちで、夜になるとオネムの時間になるので……。今回は生きた鳩は出ていないんですけど、鳩さんとは共演していますっぽ。

■そのMVも楽しみにしています。今作を作り上げて、小鳩さんの中でcluppoらしさが固まってきた部分はありますか?

cluppo まだまだかなとは思っていて、芽がやっと出て今後どういう風に成長ができるかな……と、楽しみながらやっていますっぽ。

■これからさらに挑戦していきたい楽曲などはありますか?

cluppo ちょっと緩い曲調もやってみたいですっぽ。激しい曲はBAND-MAIDでもたくさんやってきたので、激しいものと緩い曲調と両方を上手くやっていきたいですっぽ。今作は鳩の日(8月10日)にちなんで出すので、イベントごとみたいな感じで楽しんでもらえたらなと。このシングルも数量限定CDなので、しっかり売り切れて次作に繋がれば嬉しいですっぽ。あと、鳩の泣き声みたいなものも途中で出てくるので、それも楽しかったですっぽ。BAND-MAIDでもギミックでそういうアドリブを入れていたら上手くなっちゃって、“Flapping wings”でも入れましたっぽ。そこも探してみたら楽しめると思いますっぽ。

Interview & Text:荒金良介

PROFILE
BAND-MAIDを作り出した小鳩ミクのソロプロジェクト。生み出した新たな音楽ジャンルは「HIPPIE-POPPO(ヒッピーポッポ)」。古き良き70年代をcluppoが再解釈。熊本出身の鳩と人間のハーフ、cluppo(=小鳩ミク)が、ピースフルでラブリーなミュージックを奏でます。
https://www.cluppo.tokyo/

RELEASE
『PEACE&LOVE / Flapping wings』

PCCA-00119
¥1,100(tax in)

ポニーキャニオン
8月10日 ON SALE