cluppo VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

cluppo『PEACE&LOVE』

BAND-MAIDの小鳩ミクがソロデビュー!世界平和を目指すcluppoとは?

BAND-MAIDの小鳩ミクがソロプロジェクト「cluppo」を始動!4月1日にデジタルシングル“PEACE&LOVE”をリリースした。これまでもBAND-MAIDでは、コンセプトをメイドから舞妓に変えたBAND-MAIKOとして楽曲を発表するなど、毎年エイプリルフールにサプライズを提供してきたが、このcluppoでは世界征服を掲げるBAND-MAIDから一転、世界平和をテーマに楽曲が制作されている。ハッピー感あふれるカラフルな衣装を身にまとったcluppoこと小鳩ミクに、ソロ活動の経緯や「HIPPIE-POPPO」と名付けられた独自の音楽ジャンルについて、そして彼女のアイデンティティとなっている鳩と人間のハーフであることについてなど、様々な疑問に答えてもらった。

cluppo『PEACE&LOVE』

■突然のcluppoでビックリしました!

cluppo そうなんですっぽ!突然のcluppoですっぽ!(笑)

■どういう経緯でcluppoすることになったんですか?

cluppo 4月1日のエイプリフールには、毎年サプライズで何かやろうっていう流れになっていたんですっぽ。去年はコロナの影響でできなかったんですけど、2021年は何をしようかと話していた時に「小鳩がソロやったらいいんじゃない?」という案が出てきて、挑戦することになりましたっぽ。

■それですんなり決まったんですか?

cluppo 小鳩としても新しい挑戦をしてみたかったので「やりましょうっぽ!」というウェルカムな感じだったんですけど、やるなら「BAND-MAIDではできないようなことをやりたいっぽ!」と考えていましたっぽ。

■メンバーの反応はいかがでしたか?

cluppo その話をしている時はメンバーもいたんですけど、みんな「いいじゃん、いいじゃん」「ちょっと新しいし、面白いよ!」と言ってくれましたっぽ。そんな感じだったから「誰か一緒にやるっぽ?」と訊いたんですけど、誰も手を挙げてくれませんでしたっぽ。応援してくれるし気にかけてくれるけど、参加はしないスタイルでしたっぽ 。(笑)

■そうだったんですね。(笑) じゃあ、まずソロをやることが決まってからいろいろ動き出して。

cluppo そうでしたっぽ。そこから具体的なイメージやテーマをスタッフと相談して、敢えてBAND-MAIDの小鳩ミクではできないことをやるなら、イメージを変えるという意味でも、アーティスト名は“小鳩ミク”ではない名前でやろうとなったんですっぽ。いろいろと案を出したんですけど、最終的には一周まわってcluppoになりましたっぽ。

■他にはどんな案があったんですか?

cluppo 「neo pigeon」とか、数字で「810」とか。

■やっぱり鳩要素は入ってくるんですね。(笑)

cluppo 基本は鳩でしたっぽ。でも「810」だと海外の方には鳩に繋がる数字だとわからないと思うし。BAND-MAIDの小鳩ミクを元々知っている方もそうでない方も、国内外どちらの方にも覚えやすい名前というのは意識しましたっぽ。あとは、「milk」とか、イメージから想起した鳩と関係ない案もありましたっぽ。そうやって名前を考えるのと並行して、このプロジェクトのテーマも決めよう!となった際、BAND-MAIDでは世界征服を目指しているので、真逆の感じでcluppoは「世界平和」を掲げることにしたんですっぽ。

■鳩は平和の象徴ですもんね。

cluppo そうですっぽ!そこから、曲も詞も「世界平和」を意識して作りましたっぽ。

■エイプリルフールのリリースなので、ネタっぽい感じかと思っていたんですけど、曲を聴いたら予想以上にガチでビックリしました。

cluppo そうなんですっぽ。最初は鳩の着ぐるみを着る案とかも出たんですけど。(笑) せっかくやるなら、おふざけも大切にしつつ、制作物はしっかり土台のあるものをやりたいねって。今までのエイプリルフール・サプライズも全力でやってきたんですけど、今回のcluppoも大真面目に取り組みましたっぽ。

■それで完成した楽曲が“PEACE&LOVE”になりますけど、“LOVE&PEACE”ではないのは意図的に?

cluppo そうですっぽ。意味的には“LOVE&PEACE”でもよかったんですけど、逆にした方が記憶に残りやすいかなと思って。違和感というか、引っかかりを持って欲しかったんですっぽ。

■「Let’s keep smiling.」とか、「We can change the world.」とか、ポジティブなメッセージの詰まった曲になっていますけど、どんな想いを込めたんですか?

cluppo やっぱり(コロナ禍で)なかなか笑顔になれない時間が続いているので、この曲を聴いて少しでも笑顔になったり、ハッピーになったり、気持ちが楽になったりしてもらえたらいいなと思って歌詞を書きましたっぽ。

■そういう笑顔を大切に的なことって、普段から意識されていることなんですか?

cluppo そうですっぽね。やっぱり鳩と人間のハーフとして、平和とか笑顔とかは大事にしなきゃいけないなと、常に思っていますっぽ。

■小鳩さんって、オフの姿が見えづらいじゃないですか。普段から笑顔なのか、家に帰ったら実は暗いのか…

cluppo ふふふ。どっちでしょうね。どう思いますかっぽ?

■普段は笑えないタイプだから、逆のことを歌っている可能性もあるのかなって。

cluppo なるほど、そういう予想もありますっぽね。そうですっぽね、普段から比較的笑っているタイプだと思いますっぽ。BAND-MAIDでは闇の要素も大事にしつつ詞を書いているので、曲によっては闇が深すぎる感じが出ていて「大丈夫?」って周りに心配されることもありますけど。(笑) 作品は作品として。普段は笑うことを大事にしたいなと思っていますっぽ。

■それは小鳩さんが鳩であることを自覚した経緯も関係しているんですか?

cluppo そうですっぽね、それより前からだと思うんですけど、自分が鳩と人間のハーフだなと思ってからは、さらに強く平和を考えるようになったと思いますっぽ。

■“PEACE&LOVE”には「偏見とか邪魔しないで」という歌詞がありますけど、鳩と人間のハーフであることを世に明かすって、それなりの勇気がいると思うんですよ。

cluppo 確かにそうですっぽね。でも、恐れは特になかったですっぽ。自分が「鳩と人間のハーフだな」と気づいて言い始めたので。もちろん「そんな馬鹿な!?」という人もいらっしゃるとは思いますけどっぽ。(笑)

■「なんだお前」みたいなことを言う人はいなかったんですか?

cluppo いましたっぽ。でも「鳩だから仕方ないっぽ!」って言いましたっぽ。(笑)

■世の中には小鳩さんみたいに言い返せず、傷ついてしまう人もいると思うんです。

cluppo もちろんそういう方もいらっしゃると思うんですけど、自分がどう思うかが大切だと思いますっぽ。やっぱり本人にしか中身は見えないので、「お前は鳩じゃない!」と言われたとしても、「私は鳩だっぽ!」と言い切る気持ちが大事だなと。自分が鳩だと思うんだから鳩っていう気持ちで。(笑) 深く考えない方が、たぶん平和につながるんじゃないかなと思っていますっぽ。

■曲の話に戻りますけど、“PEACE&LOVE”はBAND-MAIDとはサウンドも違う感じでありつつ、ロックな要素は残っていて。資料では「HIPPIE-POPPO」というジャンルを謳っていましたけど、これはなんですか?

cluppo まず世界平和というテーマを掲げた時に、じゃあどういう音楽性にしようかって考えたんですっぽ。それで世界平和を突き詰めるというところから、もともとヒッピーは差別をなくそう、男尊女卑をなくそうということから始まった活動だったので、その時代の音楽性はテーマとも合うだろうなと考えたんですっぽ。そんな流れで70年代の音の感じを取り入れましたっぽ。ただ、完全にそこには寄せすぎないことも意識しましたっぽ。70年代の時代感そのままだと、新しい音にはならないので。カッコよさだったり、かわいさだったりも取り入れたポップ感も合わせた音として、「HIPPIE-POPPOっていう新しいジャンルを作ろう!」と命名したんですっぽ。

■POPPOには鳩だけじゃなくて、ポップという意味も含まれていたんですね。“PEACE&LOVE”の作詞はご自身で手掛けられていますけど、作曲・編曲にクレジットされているCrowさんは何者なんですか?

cluppo Crowさんはcluppoのために結成された秘密の集団ですっぽ。

■(BAND-MAIDの楽曲制作で中心メンバーの)KANAMIさんではなく?

cluppo KANAMIではないですっぽ。今回ソロプロジェクトの話が立ち上がった時、KANAMIにも曲を書いてもらおうかなと思ったんですけど、「ちょっと忙しい」と言っていましたっぽ。(笑)

■そうなんですね。(笑) Crow=カラスは鳩の天敵とも言われていますよね。

cluppo そうなんですっぽ。cluppoは世界平和がテーマなので、敵とも仲良くしましょうという意味も込めてのCrowさんなんですっぽ。カラスも鳩も仲良く手を取り合って世界平和を目指しますっぽ。

■Crowさんとは、どんな話をしながら制作したんですか?

cluppo 70年代感のあるシンセベースを使ったり、古き良き感じも入れつつ、曲のミックスも長い時間かけて、たくさんやり取りしましたっぽ。cluppoが強めに主張させてもらったんですけど、それをちゃんと受け止めてくださって、「こういうのはどう?」とか、いろいろ意見をくださいましたっぽ。