COLOR CREATION VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

COLOR CREATION『SECOND PALETTE』

■TAKUYAさんはいかがですか?

TAKUYA 今だからこそ伝わるワードがいっぱい入っていて、例えば「同じような速報ばっか」っていうパートとか…テレビをつければずっと「今日は感染者何人でした」っていうニュースばっかりだったじゃないですか。

■はい。

TAKUYA 「画面越しに繋ぐ想い」もリモートワークになって、「薄い壁に阻まれた距離も」もつい立てを立てて収録したりしていて。でもこれは今だから書けた言葉だし、その中で、大切な人にはちゃんと大切だって伝えておこうって、そういう気持ちになってもらえるような曲になってくれたらいいなという想いがあるので、こういう今だからこその言葉たちは大事にしたいと思います。

■KAZさんはいかがですか?

KAZ 最後のJUNPEIのラスサビ、「たった一人でも独りじゃないよ 君がいるから 暗闇の明日も生きてゆけるんだ」の「君」は、家族やメンバー、ファンのみなさんのことで、僕が死に直面して怖くなったり、孤独になったとき、そばに家族がいてくれたり、すぐにメンバーが駆け付けてくれたり、大切な人がいるからこそ、この難病も乗り越えて生きていこうって思えたんですね。自分の曲なのに僕はそう感じられているから、きっといろんな人の救いになるような歌詞なのかなと思っていて、ここはこの曲の中でいちばん伝えたい部分かなと思っています。

■“なんで なんで”もみなさんで作詞されています。女性目線の歌詞ですが、こちらはどのように書いていかれたのでしょう?

KAZ 今まではわりと男性目線の歌詞が多くて、がっつり恋愛曲っていうのも少なかったんですけど、僕らを応援してくださっている方々は女性が多いから、女性がすんなり聴ける、女性の気持ちを代弁できるような曲を作りたいねって話になったんです。そのタイミングで坂詰美紗子さんと一緒に制作することになったんですけど、やっぱり僕らは男なので、女性の気持ちに寄り添って書くということに苦戦して。これも結構時間かかったよね。

JUNPEI かかったね。インスタライブでファンのみなさんの恋愛相談や失恋の話を聞いたりすることがあったので、そういうのを思い出しながら書いていったんですけど。僕個人的には、女性の曲をよくカラオケで歌ったりしていたので、そういう曲をカラクリでもやってみたい気持ちはずっとあったんです。だから、僕的には今回やっと念願が叶ったという感じなんです。

KAZ ライブでコレサワさんの“たばこ”とか、“恋人失格”、宇多田ヒカルさんの“First Love”とか、カバーすることも多かったしね。

JUNPEI かなり自分ら好みの曲だし、MVに東海オンエアのとしみつさんと吉村優花さんに出演していただいたんですけど…もうね、芝居に見えないくらいナチュラルで。

TAKUYA 「これ見ていいのかな?」っていうくらい自然な感じだよね。

JUNPEI この曲のストーリーというか歌詞の世界観にうまく溶け込んで、より深くこの曲を感じてもらえるMVだなと。

■YUUTOさんはいかがですか?

YUUTO 僕も観ながら半泣きになるくらい感動するMVになったと思うんですけど、どちらかというと僕はこういうふうに思わせる側なんで。

全員 (大笑)

YUUTO こういうふうに思わせているのかなと考えながら歌っている感じですね。だからこの曲を自分が変わるきっかけにしようかなと。(笑)

■あはは。コレサワさんの曲をよくカバーされているとのことですが、この曲を聴いたとき、まさにコレサワさんのことが思い浮かびました。特に「あなたが忘れたTシャツ」の部分とか。

KAZ まさに、この「あなたが忘れたTシャツ 捨てることもできないまま」とか、「あなたがまだこ心(ここ)にいるの」から「あなたはもう此処にいないの」までの起承転結みたいなところはコレサワさんの楽曲のイメージがありました。曲の中で完結していくというか、気持ちが変わっていく様子が見てとれるという感じ。

■なるほど。

JUNPEI 僕、「欲しいのは鈍感と君からのアイ」ってところが好きなんですけど、この「鈍感」が欲しいって、結構くるよね。

KAZ 気づいちゃうからね、鈍感になりたいんだよね。

JUNPEI そう。そこで「欲しいのは鈍感」っていう表現がもうね、これ好きだな~!

KAZ 君からの愛がないことに気づいちゃっているから、鈍感になりたいっていうね。ここ核だよね。

JUNPEI ね。

TAKUYA 一般的にはこの曲は女性目線ですけど、僕個人的には今までの人生を思い返すと基本的に振られる側の人間なんで、男だってこういう気持ちになるぞっていうこともわかって欲しいっていうのはちょっとあります。

JUNPEI あるよな、全然。

TAKUYA あるある。だから逆もあるんだよっていうこともわかって欲しい。お互いにダメなところは直していこうねって、より良くしていこうねって、そういう気持ちになってくれたら嬉しいです。

■はい。“なんで なんで”で切なくなった気持ちを、次の“Himawari”が元気にしてくれます。

KAZ これはライブの中で一体感を生むような楽曲をイメージして書いたんですけど、その僕のイメージを超える素敵な歌詞をJUNPEIが書いてくれて。

JUNPEI わ、嬉しい。

KAZ だからこの曲、僕もめっちゃ好きです。聴いていて元気をもらえる楽曲なので、このアルバムの中でいいスパイスというか、いいバランスをとってくれているなって。

JUNPEI そんなこと言ってもらえて嬉しいです。

■JUNPEIさんはどんなイメージで書かれたんですか?

JUNPEI 気合を入れずに聴けて、その中で自然と笑顔になれるような曲を書きたいなと思って。黄色っていうイメージはあったんですけど、あんまり深くは考えずに、そういう気持ちだけでばばばーって書きました。

KAZ 「明日がもっと好きになる」とか「泣いた昨日も好きになる」とか「自分がもっと好きになる」ってワードがすごくポジティブにさせてくれる。泣いた昨日も良かったんだって思わせてくれたり、自分の事を肯定できるようにさせてくれるんです。この曲にはそういう元気が出るワードが沢山あって、それがスッと入ってくるんですよね。

JUNPEI 「もうちょっとラフに生きていいんだよ」って感じでね。自分的には「頑張らず頑張ろうぜ」っていうところが気に入っています。

KAZ わかる!ここ好きだわー。

■わたしも好きです。

JUNPEI このフレーズは降りてきたなって。(笑)

KAZ 早くライブでやりたいよね。

■楽しみですね。ユニット曲についても聞かせて欲しいのですが、まずはKAZさんとJUNPEIの“Be with you”。

KAZ これは去年の夏くらいに書いた曲で、ひと夏の恋の終わりのイメージで作っていたんです。でも発売が延期になったので、ひと夏の恋が終わってから秋になった時の心情の変化というテーマに変えて、そこからJUNPEI と2人で歌詞を作っていきました。季節の移り変わりと共に、一緒にいた時間が少しずつ過去に変わっていく感じ。イメージ的には高校3年生で、卒業したらお互い離れ離れになるからこれがラストの花火大会で、もしかしたらこの先会えなくなるかもしれないし、未来はわからないけど、今は一緒にいる時間が少しでも延びて欲しいな、離れたくないな、というような恋心を表現している感じです。

JUNPEI 細かい設定まで考えてね。ユニット曲を収録するという案もギリギリで出てきたので、時間があんまりなかったこともあって、レコーディングの直前まで歌詞を書いていたんですよ。

KAZ もともと5人で歌う予定だったのが、レコーディングの前日に「2人の曲にしよう」ってことになって。同じように“あの日の君に”をYUUTOとTAKUYA、“Star”をRIOSKEがそれぞれ歌うことにしようってなったんです。ギリギリだったから大変だったけど、どうしてもこの曲を5人で歌うという想像がつかなかったんです。

■というのは?

KAZ この細かい設定を5人で歌うと、なんて言うんだろう……。

JUNPEI ぼやけちゃうというかね。

KAZ そう、ぼやけちゃう。この主人公の気持ちをより伝えるためには、2人くらいがちょうどいいなということになって、急遽変えたんです。

JUNPEI 夜、カラオケに入ってずっと書いていたんですけど、フリータイムの時間を越えて、終電なくなるくらいになってもまだ書けなくて、その後は漫画喫茶に行ってね。(笑)

KAZ 次の日の朝10時まで書いて、そのまま寝ずにレコーディングしたっていう。

JUNPEI 初めての2人の楽曲なので、すごくこだわりたくて。

■こだわっただけあるし、2人だということもあるし、聴いていて映像が浮かんできたし、季節の風とか匂いみたいなものも感じました。

JUNPEI 良かった。嬉しい。

KAZ そこは意識したもんね。

JUNPEI はい、かなり意識して書いたので。

KAZ Bメロの「日に日に早まる~抱きしめた」ってところから、だんだん秋になっていって、サビの「秋風が吹き抜けて~」で、ちょっと肌寒くなっているっていう、そういう季節の変化がこの曲で表せたし、前向きな未来に向かったラブソングなので、そういう曲が書けて良かったです。