COLOR CREATION VANITYMIX 2019 SUMMER PICK UP INTERVIEW

COLOR CREATION

これまでとこれから――成長と可能性がつまった『FIRST PALETTE』

5人組ボーカルグループCOLOR CREATIONが、メジャーデビューから365日目にあたる5月22日にファーストアルバム『FIRST PALETTE』をリリースした。年間237本という驚異的な数のライブを行い、ただひたすらに歌を届け続けてきたカラクリ。RIOSKE、TAKUYA、JUNPEI、KAZ、YUUTO、5人のこれまでとこれからがつまった今作、この大切なアルバムについて、1年を振り返りながら話してもらった。

■メジャーデビューからこれまでの1年を振り返っていかがですか?

KAZ こんなに濃い1年を過ごしたことはないですね。ライブも200本以上やって、人生の中でこんなに全国を周ったこともないし、メンバーとも毎日一緒にいて、こんなに誰かといたこともないし。全部初めてのことだし、もう3年くらい経ったかのような感じです。

YUUTO 経験していくスピードと、経っている時間のスピードが合っていないというかね。

KAZ 「まだ1年しか経ってないの?」っていうね。(笑) 1年前の写真を見ても、「あれってまだ1年前だったんだ」みたいな感じで。

JUNPEI 気持ち的にはちょっと老けていますね。(笑)

KAZ 初めての経験ばっかりだったんで、あっという間に1年経っていたみたいな。

TAKUYA 変な感じですよ。ドラゴンボールの「精神と時の部屋」にいたみたいな。(笑)

KAZ この1年間で自分が尊敬する人たちと共演やコラボすることもできたし、w-inds.フェスでw-inds.さんと一緒に歌ったり、CODE-Vさんやゴスペラーズさんもそうだし、僕自身音楽オタクでいろんなライブに行っていたんですけど、そういった人たちと同じステージに立つ機会をもらえたのはすごいことだし、「夢ってこんなに早く叶っていいの?」って、いまでも実感がないくらいです。

YUUTO それでいったら僕はテレビに出るのがちっちゃい頃からの夢で、メジャーデビューしてからメディアに出る機会が増えて、それを観た地元・熊本の友達から連絡がきたことが嬉しかったですね。自分の夢を叶えて、それを友達や家族に観てもらえるのはすごく嬉しいことで、だからこれからもっと頑張っていきたいと思いました。

■RIOSKEさんはどうですか?

RIOSKE とにかく新しいことだらけで、ファーストシングルからサードシングルまで、オリコンランキングTOP10に入ることができたり、カラクリファミリーがちょっとずつ大きくなっていっているこの状況が、お母さんへの恩返しになったと思います。成功するかどうかわかんないのに、「好きなことをやってほしい」って応援してくれたお母さんに恩返しできたことがいますごく嬉しいし、幸せな立ち位置ですね。

全員 立ち位置?(笑)

KAZ すみません、RIOSKEはまだちょっと……。

■いいお話されていたのに、そこはちゃんとみなさんでツッコむんですね。

JUNPEI 立ち位置はさすがにスルーできないですよ。(笑)

■この1年、苦労されたことや成長できたことなんかはありますか?

TAKUYA 僕は車の移動がキツ過ぎて、移動だけはほんとにしんどかったです。

JUNPEI でも、車での時間は大事な時間になったよね。ライブが終わった後には反省会していたし、イベントが決まってそれをスタッフから聞いて「よっしゃー!」ってみんなで喜んだりもしたし、そういう意味では1年間の思い出が車の中にたくさんつまっているなって。

TAKUYA たしかに!メジャーデビューの瞬間もちょうど遠征中で車の中で、サービスエリアに寄って、そこで迎えた感じだったよね。

JUNPEI キツかったけどあれは大事な時間やったな。あと、自分の成長という部分では、俺、自分の得意じゃないことや新たなことに挑戦するってことから、いつも逃げてきた人生だったんですけど、前回のツアーでギターに挑戦したんです。初めてのツアーだったから、何か新しいことに挑戦しようってことで。ギターはそれまでも触ったことはあったんですけど、ちゃんと弾くのは初めてで。期間的にもかなり短かったし、ライブ中に音が出なかったりトラブルもあってしんどい思いをしたけど、挑戦してよかったなって。経験したことで自分の可能性をもっと広げたいと思ったし、怖がらずにこれからもいろんなことに挑戦したいと思ったので、そこはかなり成長できたと思いますね。

■これまで挑戦してこなかったのは性格的なものなんでしょうか?

JUNPEI そうですね。基本さぼりマンやし。(笑) しんどいことしたくないタイプだったんですけど、カラクリになってから、応援してくれる人たちの見本になるじゃないけど、俺を見てがんばろうと思ってもらわないといけない立場じゃないですか。だからそこはすごく変わったと思います。「ギターやる?」って聞かれたとき、めっちゃイヤだったんですよ!「でもしょうがない、もうやろう!」ってやってみたら、それ以上に得たものがあったんで、自分でもびっくりです。

KAZ 無理くりだったけど、ちゃんと弾けるようになったしね。

JUNPEI そう。成功するとか失敗するとかじゃなくて、うまくいかなくてもいいから、勇気を出して挑戦することが大事なんやなってめっちゃ勉強になったし。みんなにもいろんなことに挑戦してほしいなって思いましたね。

■ほかの方たちはいかがですか?

TAKUYA 僕は成長というか、ライブのときの笑いに貪欲になりました。

■笑いに貪欲とは?

TAKUYA ライブを年間200本以上もやっていく中、フリーライブでお客さんが偶然通りかかって、立ち止まってっていう状況が多かったんですけど、もし自分が観ている側の立場だったら、笑いの要素みたいなものが何か一つでもあれば、そこから惹きつけられて、曲も聴いてみようって気持ちになるかもしれないなって。

■なるほど。

TAKUYA そういうものが僕らの曲をもっと聴いてもらうことに繋がるのかなと思って。いつも僕がコール&レスポンスで煽るんですけど、1回も同じ煽りをやったことがないんですよ。何をやったかは忘れちゃったんですけど。

JUNPEI 毎回その土地のこととかをおもしろおかしく話したりね。

TAKUYA そうそう。そういうことができるようになったのが、いちばん成長したところかなって。

KAZ 形式的なMCだけだと、僕らもファンもお互い人見知りし合っちゃうんですよね。だからちょっとしたことでみんなで笑ったり、一つになれるきっかけを作ってくれるのがTAKUYAの立ち位置で。そこからみんなが心を開いて、いいライブになっていく、そういう瞬間が増えたのはTAKUYAのおかげだと思いますね。

TAKUYA もともと全然喋らなかったんでね。

JUNPEI 今も普段はシャイやけど、ステージに出るとバンッて切り替わるタイプ。

TAKUYA 確かに、切り替え出来るようになったな。会場を一つにって、よくライブで聞くと思うんですけど、あれ、ステージから見ていると本当によくわかるんですよ!一つになったときって。空気がちょっと変わるというか、あの瞬間がめちゃめちゃ気持ち良くて、それがクセになっているんですよね。(笑) だから、ちょっとそれがうまくいかなかったときはいろいろ試行錯誤したりして、きっとそれが成長に繋がったのかなって思います。