CUBERS VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

CUBERS『MAJOR OF CUBERS』

■踊ることに精一杯だったのが、少し余裕も出てきたってことでもあるんでしょうか?

優 踊ることが前よりもっと好きになったっていう感じですね。

■あ、なるほど。それでいてTAKAさんのようにちょっと客観的に見られるようにもなってきたんですかね?気づけるようになったっていうことは。

優 そうですね。言われてみると、ちょっと客観的に見られるようにはなったのかもしれないです。

■9太郎さんはいかがですか?

末吉9太郎 グループとしては、客観的に観て、魅力がどんどん増しているし、面白いし、追いかけていきたいって思えるパワーが出ているので、すごくいいと思います!個人では……個人かぁ……僕、特にないんですよ。これ本当ダメなことなんですけど、自分であんまり成長を感じていなくて。

■自分ではわからないですか?

末吉9太郎 そう。だから今もずっと探していたんだけど、なんにもなくて…。

TAKA いや、でもさ、“WOW”のリリースのときにソロ公演もやっていたじゃん。ひとりでステージを成立させるってかなり難しいことで、それを9太郎はやっていて。たぶんあれ、昔の9太郎だったら出来ていなかったと思うよ?

末吉9太郎 そういうところに自分で気づけた方がいいんだろうけど、気づけないというか、それを成長だと感じることがないの。TAKAには相談したこともあるんですよ、一度だけ。自分の成長を感じないって…。

TAKA そうだね。

末吉9太郎 1、2年くらい前に相談したことがあって、でも変わらず引き続きって感じで、グループの成長はさっき言ったようにすごく感じるんだけど、自分のことってなると感じないんですよ…。

■自分を卑下してとか、そういうのではないですよね?

末吉9太郎 もちろん卑下はしていないです。むしろ自信はある。(笑)

TAKA まぁね、もともとのポテンシャルがすごいからね!

■もともとがすごいから、特にこれといった成長は感じられない、と?

末吉9太郎 いや、僕、別に落ち込んでいるわけじゃないんで、フォローしようとしなくて大丈夫ですよ。(笑) ちなみにどういうときに気づくの?自分の成長って…。

TAKA 歌とかダンスだけじゃなくて、いろんな部分、気持ちの部分なんて一番あるんじゃない?環境的にも大きく変わったんだし。気持ち的には変わってないの?これだけSNSでもバズってて、グループでの立ち位置も変わってきているわけじゃん?

末吉9太郎 ???

TAKA もたらすことが多くなってきた分、ひとつひとつの言葉に説得力も増してくるし、そういった意味で責任感みたいなものも出てくるじゃん?

末吉9太郎 なんかこれ、文字にしたら絶対落ち込んでる子みたいになってるじゃん!落ち込んでなぐさめてもらってるみたいになってるけど、ただ成長を感じないってだけだからね!(笑)

■やっと時代が俺に追いついた、みたいな感じですかね?(笑)

末吉9太郎 悪意!(笑)

TAKA そっか、そりゃ成長感じないわ!殿堂入りだよ、もう。

■ふふふ、殿堂入りということで。(笑) ではアルバムの話に戻して、先ほどTAKAさんが“全然今しかない”がめちゃめちゃ難しかったとおっしゃいましたが、この曲は在日ファンクのハマケン(浜野謙太)さんと村上(基)さんの曲ですね。

綾介 レコーディングのときにハマケンさんに初めてお会いしたんですけど、すっごい緊張しました。

末吉9太郎 緊張した?

綾介 した!めちゃめちゃした。

TAKA 俺と春斗くんと綾介で言ってたんだけど、たぶんハマケンさんも緊張していたんじゃないかな?って。(笑)

■あはははは。(笑)

末吉9太郎 かわいい。(笑)

綾介 たぶん人見知りされる方なんじゃないかな?って。なので、多くを話す感じではなかったんですけど、レコーディング中に「そこ、いいね!」みたいな感じで、ちょっとだけお話しました。

■歌ってみていかがでしたか?

綾介 音数が少ない分、僕らの歌のグルーブでこの曲を完成させなくちゃいけないっていうところで、そのグルーブの出し方や、ノリ方、歌い方がめちゃめちゃ難しかったです。

■春斗さんはこの曲、どんな印象でしたか?

春斗 僕たちはファンクを軸にやっているので、この曲は真骨頂だなと。この曲は全パートオケが生なんですよ。RECしたときも既に音が生で、しかもグルーブ感がすごくて、そこに歌をどう寄り添わせるかっていうのがめちゃめちゃ大変で。「マジでグルーブ、とにかく歌はグルーブで録ってくれ!」って言われて。だから浜野さんが歌っている仮歌をとにかく聴き込んで、その仮歌も一発録りだったんですけど、「これじゃ全然説明不足!」ってところを、バチッとハメられたんで、これは「キター!」って。俺はやれば出来るなって。(笑)

■ふふふ、なるほど。TAKAさんはいかがでしたか?

TAKA 仮歌をいただいたとき、これは仮歌だからここからきっと音数も増えていくんだろうなって思っていたんです。そしたら「もうこのまま変わらない」って聞いて、まずはそこに一番びっくりして、「あ、これで成立させなくちゃいけないんだ…」というか、歌にかかっているんだなっていうことに気づいて、焦りを感じました。(笑)

■あはははは。(笑)

TAKA でも、浜野さんに直接ディレクションしてもらいながらレコーディングしたんですけど、もうこれは気持ちよく歌うのが一番かなって。こういうファンクな曲って、いかにノれるか、そういう気持ちの部分が大事だったりするので、変に考え過ぎず「考えるより感じろ」じゃないですけど、そういう楽曲なのかなって。もしそれが違ったり、良くなかったりしても、間違いないディレクションが返ってくるから、なおさらもう気持ちよく歌うだけだなって。

■まさにそういう曲ですよね。優さんはいかがでしたか?

優 みんなが言うように、音数が少なくてシンプルなんですよ。これまでにもそういう曲を作ろうとしたこともあったらしいんですけど、歌に重圧が乗っちゃってバランスが良くなかったらしいんですね。例えば同じような音数で言うと“Today”って曲はサビが3声だったりするんですよ。でも今回、この曲を在日ファンクさんに作っていただいて、歌だけに耳がいかないというか、いいバランスでこの曲が成立したので良かったんですけど、やっぱりめちゃめちゃ難しかったです。ダンスは夏先生に担当してもらって、曲調と同じくファンクなノリの振り付けなんですけど、ガツガツ踊るというよりかはシンプルで、これもノリとグルーブで見せていく感じで。“メジャーボーイ”もそうだったんですけど、少ない振りでカッコよく観せるっていうのが難しかったですね。

■優さんと綾介さん、先ほど成長したところでダンスが良くなったとおっしゃっていましたが、この曲のMVですごくそれを感じたし、自信がみなぎっていました。

優 そうだったら嬉しいです。でも、歌もダンスも本当に難しい曲です。

■なるほど。9太郎さんはいかがでしたか?

末吉9太郎 この曲は、タイトルもですけど、Aメロとか、歌詞とか、字面がめっちゃ大好きで。「ハイパーどうでもいいトークしよう」から「このパスタ大好き」まで、もう本当にどうでもいいトークをしているんですけど、このAメロ全部をどうでもいいトークで埋めちゃう勇気というか、それがすっげぇなと思って。(笑)

■あはははは、確かに。言われてみると。(笑)

末吉9太郎 そんな魅力がだだ漏れで、僕は大好きです!振り付けも面白くて、Aメロはメンバー毎に違う振り付けで、僕と優が歌いながら前で踊っているところ、後ろでTAKAと綾介が別の振り付けをしていて、さらにその後ろで春斗くんがあわあわしているっていうね。そういう何回観ても楽しめる振り付けになっているので、そこも僕はかなりツボですね。

春斗 「このパスタ大好き」のところは僕が歌っていて、途中で9太郎が入ってきて、僕にヒップアタックをして、僕が飛ぶっていうね。(笑)

末吉9太郎 それでびっくりする、みたいなね。

春斗 そう。だから夏先生、僕らの性格もよく見てるなって、キャラもわかってるなって。(笑)

末吉9太郎 確かに。そんな振り付けも、曲も、歌詞も、魅力がいっぱいの曲です。