CUBERS VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

各々の進化を感じさせるメジャー2ndアルバム『MAJOR OF CUBERS 2』を語る。

CUBERSがメジャー2枚目となるアルバム『MAJOR OF CUBERS 2』をリリース。メジャー1stアルバム『MAJOR OF CUBERS』のリリースからおよそ3年。パンデミックの影響によって国際フォーラムで予定していたライブが2度にわたって開催が見合わせられるなど、思うように活動できないこともあった。そんな苦しい時期を乗り越えたCUBERSが今回リリースするアルバムは、パンデミック当時の悔しい思いが蘇るものでもあるという。どことなく大人びた印象の楽曲も多く収録された今作は、逆境を乗り越えメジャーデビュー4年目に辿り着いた彼らの成長をひしひしと感じることのできるアルバムにもなっている。
2022年からは「Fighting Pose Year!2022-2023」と称して全国を回り、更にファンとの関わりを深めてきたCUBERS。高みを目指し続けるTAKA、優、春斗、綾介、末吉9太郎の5人に、今作への思い入れや、5月に迫ったCUBERS史上最大規模のライブへの意気込みなどをたっぷりと訊いた。

■2022年から2023年にかけて、CUBERSは「Fighting Pose Year!2022-2023」と称して、様々な活動をしていますが、手ごたえはいかがですか?

TAKA いろいろな場所を回っているので、楽しんでくださるみなさんの表情も直接見られますし、SNSでもたくさんのメッセージをいただいたりして。ファンクラブもできたので、更にいろんな形で応援を受けられるようになったのを感じます。「Fighting Pose Year!2022-2023」を駆け抜けている僕たち自身も、みなさんから背中を押されているというか、共に駆け抜けていっている気がしますね。

末吉9太郎 昨年末くらいからはフリーライブも回っているんですが、いつも応援してくださっているみなさんが会いに来てくれるのはもちろん、初めて来た方もたくさんいたのがとてもありがたいなと思いました。オンラインライブをやっていた頃からすると、目の前にお客さんがいてくれるありがたみはすごく感じます。やっぱりファンのみなさんがいてくれてこそのライブだなって。楽しいです。

■今作は約3年ぶりのフルアルバムですが、制作を終えた今、どんな気持ちがありますか?

 まだ振り入れをしていなかったり、ライブで披露していなかったり、なにより盤ができていないので、まだ上がった感がないんです。ライブで披露したり、盤ができあがって初めてできたと感じるんですよね。なのでまだ途中みたいな気分。でも「どういう振り付けになるんだろう?」とか、「ライブで披露するとどんな感じになるんだろう?」とか、楽しみですね。

春斗 コロナ禍にリリースした曲もあるので、その時の悔しい思いも込められた作品でもあるんです。ようやく情勢も落ち着いてきたので、ここからCUBERSもさらに上に行けたらいいなと思います。

■前回のアルバム『MAJOR OF CUBERS』は、2020年の6月リリースですが、それからの3年で世の中も大きく変わりましたが、ご自身の変化も感じますか?

TAKA 当時はがむしゃらだったと思います。前回のアルバムはメジャーデビューしてから初めてのアルバムだったので、いっぱいいっぱいな時期でもあったと思うんです。でも今回の制作に関しては、2枚目のアルバムということもあって「進化」がテーマのひとつになっていて。過去の自分には出せなかったものを出せましたし、各々いろんな経験をして楽曲へのアプローチや取り組み方も変わってきて、より良くなったCUBERSをお届けできるんじゃないかなと思います。

末吉9太郎 最近、作品と向き合うのがすごく楽しいんです。昨年くらいから曲への向き合い方が変わって、楽しんで曲と向き合えていて。年齢も上がったので、その年齢に見合う余裕というか、経験が上手く歌に出ているんじゃないかなと思います。

■年齢を重ねたという点も、表現に影響しているんですね?

末吉9太郎 メジャーデビューから4歳年をとっているのは大きいですね。いろんな人のいろんな4年があると思うんですが、僕の中でメジャーデビューしてからの4年間はあまりに大きかったんです。コロナもそうですし、いろんな経験をしていろんなものを見ましたし、いろんなお仕事もさせていただいて、ちょっとキャパオーバーになることもありました。あまりに抱えきれなくなって「僕ってこんなに落ち込むことあるんだ……」って知ったり。あまりに大きい4年でしたね。

■今回は収録曲を聴いてみても大人っぽい楽曲が揃っていて、そんなみなさんの成長を感じることができるものになっていると思います。最近配信でもリリースされた“人生Heyday”は、明るいハッピーな楽曲ですが、最初に聴いた時の印象はいかがでしたか?

TAKA すごく攻めてるなと思いました。ノリノリでやれる曲なので、レコーディングもすごく楽しかったですし、MVも含めて楽しく制作できました。歌詞もぐっとくるものがあって。すごい発想だなと思ったのは、「逃したチャンスも振り返るほど」というサビの歌詞。コロナとかもありましたし、今まで僕らはいろいろなチャンスを逃してきたと思うんです。でもこの歌詞が現実になればいいなと思って。これって僕たちが進んできた道や今の状況が良かったと思えたら実現できる歌詞だと思うんです。まだまだ後悔していることはたくさんありますが、今でよかったって思えたらいいなと。そういう思いも込めて制作しました。

 今あがった部分もそうですし、最初の「地元のアイツ 今何してる?」という歌詞も結構あるあるだなと。こういう仕事をしていると、「あいつ結婚したんだ」、「お前は何してんの?」「俺?アイドルやってる」みたいなやり取りになることもあるんです。なので結構共感できますね。「最初の衝動 握りしめて」とかもすごくぐっときますし、明るい曲調ですけど深い歌詞が多い曲です。

■作曲は星部ショウさん、作詞は児玉雨子さんと、ハロー!プロジェクトの楽曲を手がけている方々での制作ですね。

末吉9太郎 最高ですよね!スタッフさんは制作陣のみなさんに「CUBERSのことを忘れてください」と伝えたそうなんです。「ハロー!プロジェクトに新しく男性グループができたらどんな曲を歌うのか」というコンセプトで作ってくださったらしくて。でも結果的に5人で歌ってみたらCUBERSの楽曲になったと感じています。ハロオタとして聴くのも楽しいですし、ハロオタとして歌えるのも楽しいですし、CUBERSとして歌えるのもすごく楽しい曲ですね。

■MVはストーリー調で見ごたえがあるものになっていますが、撮影はいかがでしたか?

綾介 最初にオーディションシーンがあるんですが、「オーディションに落ちるような感じで踊ってください」という指示があって、すごく新鮮でした。(笑) しっかりとした台本のあるお芝居的なMVは新鮮でしたし、でも踊るところはちゃんと踊っていて。最後は紙吹雪が散る中で踊ったり、とても楽しかったです。

■“トーキョーラビリンス”は、東京に来た人が都会に揉まれながら前に進むというストーリーを感じる楽曲ですね。

末吉9太郎 最初に聴いた時、すごくカッコいい曲だなと思ったんです。イントロもAメロもカッコいいなと思って聴き進めていたら、サビに入ったとたん、いきなり人間味が出てきたと思って。そういう構成が東京みたいだなと思いました。東京ってすごくカッコいいじゃないですか。みんなスマートなイメージがある。でも実際に東京にきてみると、みんな大変な思いもしているし、それぞれの生活もあって、いろんなことがある中で切り取った一部分だけがカッコよくて、それが東京のイメージを作っているんですよね。実際に東京で過ごしてみたら、人間味を感じるところがこの曲の流れとリンクしている感じがして。素敵で大好きな曲です。

TAKA この曲は大石昌良さんに制作していただいた楽曲なんですが、僕と大石さんは同じ母校なんです。レコーディングの時もディレクションに来ていただいたんですが、ここ最近で一番緊張しました。(笑) 先輩にあたる方ですし、大石さんの活躍ももちろんずっと知っていたので、一緒に仕事できるなんて思ってもいなくて。おふくろは地元の愛媛で行われた大石さんのライブにも行ったりしていて。今回のことはまだおふくろには言っていないんですけど、おふくろに渡す用の写真も撮ったので、びっくりさせようかなと思っています。(笑)

■そんな巡り合わせがあったんですね。

TAKA そうなんです。愛媛から東京に出て来て音楽をやっているという境遇も一緒なので、歌詞にもグッとくるものがあって。思いも込めやすかったです。