ひとつの目標でつながった5人の絆
“メジャーボーイ”でメジャーデビュー
「友情・努力・音楽!」をキャッチフレーズに活動する5人組ユニットCUBERSがシングル『メジャーボーイ』でメジャーデビュー。彼らの音楽性をより豊かにしたつんく♂作詞作曲のこのファンキーなダンスチューンは、つんく♂からCUBERSへの愛溢れるメッセージでもあり、それはこの先CUBERSからファンへのメッセージともなるだろう。2015年の結成からこれまでを振り返りながら、今作『メジャーボーイ』について、優、TAKA、春斗、綾介の4人にたっぷり話してもらった。
※末吉9太郎さんはインフルエンザのため欠席でした。
■メジャーデビューに対するいまのお気持ちはいかがです?
綾介 全然実感なかったんですけど、としまえんとのタイアップの電車の中吊り広告とか、TOWER RECORDSに貼ってあるポスターとかをいろんな人が写真を撮って送ってくれたりして、そういうのを見ると、あ、メジャーデビューするんだなって感じがしていますね。
■徐々に実感していっている感じですか?
綾介 はい。いちばん実感するのはケータリングが豪華になったことですけど。(笑)
TAKA そこか!(笑)
綾介 はい。
■春斗さんはいかがですか?
春斗 12月24日のライブでサプライズで発表されたんですけど、うれしくて感極まって頭の中真っ白になっちゃって、ライブを終えたら少しずつ実感が沸いてきて、がんばらなくちゃなって思いましたね。
TAKA 僕は単純にがんばってきてよかったなって思いました。いままでのことが報われたというか。すごいサプライズをしてもらったわりにはけっこう冷静で、それはもっとがんばんないとダメだっていう責任感がすぐ生まれたので、ここからがほんとの勝負だなって。
■やっとスタート地点に立てたという感じですか?
TAKA あたりまえに立てるスタート地点ではないですからね。新しいスタートという意味ではいままでどおりじゃダメだなっていう気持ちが大きいです。僕らの新しいコンセプトが「友情・努力・音楽!」なんですけど、努力を惜しまずやっていきたいなと思います。
■はい。優さんは?
優 発表された瞬間は僕も頭真っ白になって全然実感がなかったんですけど、こうやってインタビューを受けたり、メジャーに向けてのプロモーション活動の中でじわじわと感じてきています。いろんな方が関わってくれて支えてくれているんだなって。新しいスタートということで変わらなくちゃいけない部分もあるし、変わっちゃいけない部分もあるし。それってすごくむずかしいことだけど、いいところを伸ばしながら変わっていかなくちゃなって。それを心に置いて新しいスタートを切れたらいいなと思いました。
■そういう意味ではちょっとプレッシャーみたいなものもあるんでしょうか?
優 ありますね。
TAKA もうプレッシャーしかないですよ。それこそ関わってくださる人の数も増えるからいろんなものを背負うことになるし、もちろん応援してくださっているファンの方たちもそうだし。そんなみなさんのためにもがんばらなくちゃいけないんで、もうプレッシャーはすごいです。ただ、その倍以上にすごく楽しみでもありますよ。もっともっといろんな景色が見たいし、そこに関してはわくわくしかないから、わくわくの中でプレッシャーを感じるっていう感じですね。
■2015年の結成からメジャーまでの期間というのは、いま振り返っていかがですか?
TAKA あっという間でしたね。
優 いま思い返すとそうだよね。
TAKA いま思い返すとね。この日にメジャーデビューしますって結成当初に言われていたらきっと長く感じていたと思うんですよ。でも結成してからの毎日はとにかく新しい経験ばかりで新鮮だったし、その中でただがむしゃらに精一杯やってきたので、いま思うとあっという間だったなって。
綾介 気づけば4年、って感じだよね。その中でやっとスタート地点にたどり着いたんだなって。
■心折れたりすることはなかったですか?
TAKA もうあり過ぎるくらいありますよ。
綾介 ほんとゼロからのスタートで、最初のライブなんてメンバー5人に対してお客さんも5人とか、自分のファンがひとりもいないとかよくあったし、昔は路上ライブもやっていたんですけど、ビラ配っても誰ももらってくれないし、誰も立ち止まってもくれないし。
TAKA お客さんゼロだったもんね。
綾介 誰も立ち止まらない中でライブをやるっていう、武者修行かって。(笑) だからある意味メンタルは鍛えられたと思いますよ。
TAKA たしかに。路上ライブ終わったあと、「場所が悪かったからな」とか言って。(笑)
■あはははは、場所のせいですか。
綾介 ほかにも「寒くなって人が少なくなってきたから」とか、何かと理由をつけて早めに切り上げようとしたり。(笑)
TAKA そうでもしないともう気持ちが持たないというか。
綾介 もう絶対無理だよね。もうできないでしょ?
TAKA いま?
綾介 いま。
TAKA いまは逆にやりたい気持ちもあるかな。
優 あの頃の状態でもう1回やれって言われたらイヤだけど、いまの状態ならやってみたいよね。
綾介 告知せずに、だよ?
TAKA 俺はできるかな。当時はパフォーマンス力もいまより全然劣っていたし、ステージに立ってもおぼつかない状態だったけど、いまやったらどれだけの人が立ち止まってくれるかなって、そこは興味あるな。
綾介 俺はたぶん心が持たない…。まだそんなに鍛えられてない。(笑) せめて告知させてほしい。
■告知なしでやる勇気はないですか?
綾介 もちろんメンタルは強くなってるし、いま思えばやっていてよかったと思うけど、あれをまた経験しろって言われたらしたくないです。受験だってそうじゃないですか、また受験しろって言われたらイヤじゃないですか…。
TAKA でもめちゃめちゃ受験勉強したら、もう1回受けてみたくない?いまそういう状態なんだよ。いろんな経験をしているから、当時より絶対いい点数取れる確信があるわけよ。だからもう1回リベンジしたいなって、もう1回やったらどうなるかなって。だから結論、綾介は路上ライブをし足りないんだと思う。
全員 (大笑)
■心折れそうなときというのはどうやってモチベーションを保ってきたんでしょう?
TAKA ソロだったらきつかったかもしれないけど、5人で乗り切ってるっていうのがあるからね。
綾介 しかもそれを笑いにできたっていうかね。
TAKA そこはCUBERSの良さですよね。それぞれの個性にちゃんと寄り添えているというか。
■しかもみなさん全員個性が強いという中で。
TAKA ここに(末吉)9太郎いたらもっとぶっ飛んでますよ!
■そうでしょうね。(笑)
TAKA よくみんなで言うのが、学生時代には接しないメンバーだねって。絶対交わらないような5人が集まったうえで、みんな寄り添っているので、たぶんそれがおもしろいと思うんですよね。
■もともとはオーディションでみなさんはじめまして、だったんですよね?
TAKA 春斗くんだけ、めちゃめちゃトガッてました。
春斗 それはちょっと語弊があります。
TAKA いや、めちゃめちゃトガッてた!鋭かった。
春斗 俺がヤンキーだったみたいじゃん。
優 ヤンキーと言うよりは、感じが悪い。
綾介 ツンケンしている感じ。
春斗 だったらトガッてたのほうがいいよ。(笑)
TAKA まだお互いに敬語を使っていた頃、「これからごはん行くけど、どうすか?」って聞いたら「俺はいいっす」ってね。
優 感情がない感じ。
TAKA ダンススタジオに春斗ゾーンっていうのがあるんですよ。
綾介 そうそう、春斗ゾーン。(笑)
TAKA 学生時代のいちばんうしろの右の席、みたいな。(笑) スタジオのその場所にずっと居座っていて。
綾介 春斗くん以外がオーディションで、春斗くんはもともと事務所のスクール生だったんです。だからそのスクール生何人かでそのゾーンに固まっていて、「俺らもともと事務所いましたけど?」的なオーラを出すんです。(笑)
TAKA でもいざ話してみるとそんなこと全然なくて。
綾介 ただのポンコツ。
全員 (大笑)
春斗 その頃すごい人見知りだったんですよ。だから何話していいのかわかんなくて、ごはんはお断りさせていただきました。(笑)
TAKA まじで感じ悪かったからね。
春斗 いまはもう喜んで行きますよ!(笑)