■ベースラインもめちゃくちゃ魅力的です。ベースにもこだわりはありますか?
SHINTA めちゃくちゃあります!僕はベースが大好きなんですよ。ギターをやっているのにベースとドラムがすごく好きで、ベースラインを考える時は自分がベーシストになりきっていますね。
■みなさんの音楽的なルーツはなんですか?
Baku 僕はインディロックバンドというか、オーディションプログラム出身のバンドとかから音楽が好きになっています。それでギターを学ぶことになりました。最近はジャスティン・ビーバーにハマっていて、「ライブでもうちょっとジャスティンみたいに自然な動きができないかな……」と勉強中です。
yacco 私は宇多田ヒカルさんが好きで、今も新曲が出たら絶対にチェックしています。好きな所はめちゃくちゃあるんですけど、多分宇多田ヒカルさんもメロディを第一に考えている人なのかなって思います。メロディと歌詞のマッチ具合が本当にすごいんですよね。歌詞も着飾らないというか、難しい言葉もたまに使うんですけど、基本的にはみんなが普段言えないような部分を代弁してくれていて、それをストレートに表現できるのが強みだなと思います。自分を曝け出すのは勇気がいることですが、そういうのが人を惹き付けるものになるというか。
■わかります。とても共感できますよね。
yacco あと、言葉の文節にこだわりがない人なのかなとも思っています。言葉が文章の途中で切れるんですよね。その辺が理論的じゃなくて、すごく遊び心があるなと思って好きです。
SHINTA 僕は元々ダンスをやっていたので、マイケル・ジャクソンが1番好きだしルーツですね。それ以外だとB’zが大好きだし、ギターを始めたきっかけはウルフルズでしたね。でも聴いてきたのは洋楽が多いです。R&Bとか。
■マイケルとB’zとウルフルズ、結構ジャンルが分かれますね。(笑) 新曲の歌詞に「大きな野望」というフレーズがあるのですが、みなさんの大きな野望はなんですか?
SHINTA 僕は都内にめちゃくちゃちゃんとしたサブウーファーとかが置けるスタジオを作ることです。(笑)
■都内ということもあって金額的にもなかなか大きい野望ですね。(笑)
SHINTA 僕は都内出身なので、やっぱり都内がいいです。(笑) 洋楽顔負けのミックスやマスタリングが制作できるスタジオを作りたいんです。これはメンバーみんなの目標でもあります。
yacco 「3人のスタジオを作りたい」っていうのは結成の時からずっと思っています。あと、よく話題に出るのは「海外のフェスに出たいね」とか。目標はコーチェラ・フェスティバルです。(笑)
Baku 僕の大きな野望は……なるべく長くこのグループを続けたいです。そしてみんなに忘れられたくないですね。あと、スタジオの横に全力で走れるでっかい練習室が欲しいです。鏡付きの。(笑)
■「空を飛んでみたい」とか「無人島に住んでみたい」とかの野望はありますか?
Baku それこそ無人島で2週間ぐらい住んでみたいです。(笑) 道具とかいろいろ全部揃えて。
yacco 私も自給自足の生活をしてみたいですね。野菜とかを自分で作って、それだけで生活するとか。でも無人島はちょっと……。(笑)
SHINTA 僕は都会育ちなので無人島は無理かな……。(笑) 1ヵ月ホテル暮らしとかはしてみたいです。最上階で、いっさい部屋から出ないで、ずっとルームサービスで過ごすみたいな。(笑)
■SHINTAさんはコロナ禍の自粛生活がそんなに苦痛じゃなかったタイプですか?(笑)
SHINTA 逆に天国でしたね。(笑) 当時はバイトをしていたんですけど、コロナでバイト先が平日だけの営業になり、それによってマジで週に1~2回ぐらいしか外出しないみたいな生活になりました。その時期にちょうどPS4を買って、ずっとゲームしていて。あと、オリジナルのラーメン作りにもハマっていました。ラーメンっていうかチャーシューを手作りしたりとか。あ、パスタとかも作っていましたね。
■人生のうちで手作りラーメンに凝る時期はみんな一度はあると思います。(笑) 次は結構難しい質問ですが、チャミスルには様々なフレーバーがありますが、それぞれのフレーバーに合うDURDNの曲を教えてください。
SHINTA “Drink!”は「すもも」だと思うんです。“Fizz!”が「マスカット」。「グレープフルーツ」は何だろうな……ちょっとチルい方がいいかな、“LIFE”とか?
■グレープフルーツってチルいんですか?(笑)
SHINTA わかんない。(笑)
yacco 酸味のある感じがするので“City Drive”とかは?でもお酒飲んだらドライブできないか……。(笑) 「いちご」は甘い曲かな……でもDURDNって甘い曲が無いよね。
SHINTA 「いちごは」酸っぱいのもありますね。
yacco それなら“ミアネ”とか?恋愛の曲なんです。
■最後の質問です。音楽とお酒にはどんな関係があると思いますか?
SHINTA みんなの思い出のBGMになればいいなって感じです。飲み会とか、家でひとりで飲んでいる時など、お酒を飲みながら感傷に浸れる音楽でありたいです。
yacco 音楽とお酒はどっちもリラックスできるものだと私は思います。音楽を聴いて自分の感情を消化させたりなど、その辺が似ているものでもあるのかなと。
Baku 飲み会って思い出になるものが多いじゃないですか。音楽はその時にBGMのように一緒に流れていて、思い出と一緒に思い出してもらえたり、長く覚えていてもらえるものになる感じが理想です。例えば、ある曲を聴いた時に「あ、バイトの帰り道に聴いた曲だ」って思い出すこともあるじゃないですか。そういった感じで記憶に残るものになれればと思います。
Interview & Text:安藤さやか
PROFILE
韓国をルーツとするシンガーソングライターのBaku(バク)と、トラックメイカーのSHINTA(シンタ)、トップライナーのyacco(ヤッコ)によるプロデュースデュオ=tee tea(ティー・ティー)によるプロジェクト=DURDN。グループ名は映画「ファイト・クラブ」の主人公でブラッド・ピット演じる、タイラー・ダーデンからきており、2021年1月16日にリリースしたシングル『Conflict』で活動を本格的にスタート。当時全くの無名ながらその洗練されたクオリティの高いサウンドと、ボーカルワークでSpotifyを中心に多くのプレイリストにピックアップされ注目を集めてきた。2021年には活動開始から12ヵ月連続のリリースを達成。2022年1月にはEP『306』を発表、リリースを記念して初のLiveパフォーマンスとなった有観客イベントを表参道Wall&Wallにて開催。また8月3日にリリースされたシングル『何年後も』がダイハツ タフト「TOUGH LIFE」篇のCMソングとして抜擢。また、8月31日にリリースされたyamaの2ndアルバム『Versus the night』に収録の“マスカレイド”へ楽曲提供も行った。2023年に入り、P.A.WORKS制作の新作オリジナルTVアニメーション「Buddy Daddies」のエンディングテーマに新曲“My Plan”が起用されるなど、わずか2年で着々とキャリアを積み上げている。今後も日韓を股にかけ活躍が期待される注目のアーティスト。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/durdn/
RELEASE
『Drink!』

配信デジタルリリース
https://durdn.lnk.to/DrinkJPverTW
Sony Music Labels
5月17日 ON SALE
『Drink! feat. YonYon』

配信デジタルリリース
https://durdn.lnk.to/DrinkfeatYonYonAD
Sony Music Labels
4月27日 ON SALE