ExWHYZ VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

EMPiREからExWHYZへ。その背景に隠されていたのは…。

突如解散を発表したEMPiREメンバー6名により結成された新グループExWHYZ(イクスワイズ)。2020年5月30日にEMPiREの解散を発表。3日後の2022年6月2日に新グループExWHYZを結成。7月21日~8月18日まで全国ツアー「元EMPiREなりのラストツアー」を敢行。同ツアーファイナル8月18日公演にて、UNIVERSAL MUSIC / EMI Records移籍第1弾シングルとして大沢伸一(MONDO GROSSO)プロデュースによる『Wanna Dance』を、第2弾として80KIDZとMaika Loubté提供による『Obsession』をデジタルリリース。2022年11月ExWHYZとしてのファーストアルバム『xYZ』リリースとワンマンツアーを開催することを発表。
この文章を読んだだけで、ExWHYZが激動の歩みを続けていることがわかっていただけるだろう。現在、メンバーのmidorikoが、持病療養の為活動休止中。インタビューは、mikina、mayu、maho、now、yu-kiの5人で実施。ExWHYZとは一体どんなグループなのか。ここに紐解こう。

■EMPiREが 突然の解散を発表し、そのまま全メンバー変わることなく、新たにExWHYZが誕生しました。同じダンスミュージックを軸に据えた音楽性でも、EMPiREはアッパーでアゲアゲな楽曲が中心でしたが、ExWHYZで表現しているのはクラブミュージック寄りのお洒落なダンスミュージックです。メンバーのみなさんはその変化に戸惑いを覚えましたか?それともその変化も楽しんでいますか?

mikina ExWHYZはハウスミュージックなど、これまで表現してこなかった新しい要素を持った曲たちが次々と生まれ続けていて、その曲たちを詰め込んだのが今回のアルバム『xYZ』になります。確かに新しい感じにはなりましたけど、私たちが昔から特に大事にし続けてきたことはライブでお客さんたちと一緒に楽しむことなので、根本となるその部分は以前と変わりなく、その上でいろんな音楽性に挑戦していけているという面では、メンバーみんな今の環境を前向きに楽しんでいますね。

■ExWHYZとしてのライブを行うのは、11月から始まる『ExWHYZ First Tour”xYZ”』からになりますね。ライブのノリにも変化は出てきそうでしょうか?

mikina 今までは振りを真似しながら一緒に楽しむという文化がありましたけど、ExWHYZでは、純粋に音を楽しむノリも生まれそうな予感もしています。きっと私たちも1本1本のライブを重ねるごとに、いろいろと模索をしながらお客さんたちと一緒にExWHYZのライブの楽しみ方を作っていくのかなと想像しています。だから、不安や戸惑い以上にExWHYZの未来にすごく期待している気持ちが今はとても強いです。

mayu 私も気持ちの切り替えで困ったことはないです。それにExWHYZの活動を始める前に『元EMPiREなりのラストツアー』という形で、ファンの人たちへEMPiREとしてやり続けてきたことをしっかりと伝えて、そこで心にけじめをつけられたのもありました。だから、ExWHYZへの移行も自然に出来ましたし、楽しい気持ちで表現も出来ています。

■EMPiREとして最後のツアーをやっている頃から、ExWHYZの曲には触れていたのでしょうか?

mayu はい。元EMPiREなりのラストツアー中にExWHYZとしての楽曲制作も始まったから、2つのグループの活動が混じり合ってはいましたけど、どっちも前向きな気持ちで臨めていたし、両方とも楽しんでいました。私もEMPiREとしての活動を良い形で終えられたなと思えたからこそ、いい感じでExWHYZの活動へ気持ちを切り変えていけました。

maho 私も戸惑いはまったくなかったですね。もちろん今でもEMPiREの楽曲すべてを「大好き」と心の底から思えているし、こうやってExWHYZとしての活動を始めても、EMPiREとしてやってきたことが消えるわけでは決してないので。その経験をずっと胸に抱きしめながらやっていくからこそ、私もExWHYZとしてのこれからの活動を楽しみにしています。

■曲調の変化について、mahoさんはどのように受け止めていますか?

maho いろんな表現が出来ていることを、すごく楽しんでいます。EMPiREの時も「常に新しい自分たちの一面を見せていこう」という気持ちでいたから、そこは今も変わっていないところだと思います。今回のアルバム制作の時も、1曲1曲の出会いを楽しんでいました。もちろん1曲ごとに、「自分をどう表現しよう」とか、私なりに楽曲へのアプローチを毎回考えて、試行錯誤もしてきましたけど、これまでの経験の蓄積があるからか、それさえも楽しみながら形に出来ましたし、これからもそうしていくと思います。

now 私も不安はなかったですし、この6人でまた一緒に活動できることが素直に嬉しかったです。ExWHYZとして最初にいただいた曲が“Wanna Dance”ですけど、楽曲を聴いた時から、「これからの私たちはこういう音楽を表現していくんだ」と思って、ますます楽しみになりました。

■“Wanna Dance”を聴いた時、nowさんはこれまでとは異なるワクワクを覚えたのですね?

now そうです。EMPiREとは違った曲調だと思ったのはもちろん、“Wanna Dance”のイントロを聴いた時点で、大人っぽい印象を受けたから、この曲を歌えることにすごくワクワクしていたのを覚えています。実際に今もEMPiREの頃とは異なる歌い方でいろんな楽曲を表現していますし、そこを楽しんでいます。

yu-ki ほんとそうだよね。ExWHYZの1stアルバム『xYZ』って、本当に豪華なクリエイターの方々に参加していただいています。私もそれに驚きました。(笑) 同時に「今の私たちがその世界観をしっかり表現できるのか……?」という不安もありましたけど、むしろ制作陣の方々に、歌い方を含め、私たちの新たな良さを引き出してもらえたし、それをまとめあげたアルバムに仕上がったとも思えています。ExWHYZを始める時、スタッフさんに「人をワクワクさせるためには、自分たちがまずワクワクしないと伝わらないから」と言われました。まさに今のExWHYZは、そのワクワクを体現した楽しみ方をしています。

■いつの時代でもワクワクを感じながら活動をしていけるって素敵ですよね。

yu-ki ほんとにそう思いますよね。EMPiREを始めた時から数えて5年経過した今でも、未来にワクワク出来るってなかなかないことだと思うから。本当に今の環境がありがたいなと感じているし、大事にしていきたいと思っています。

■それにしてもEMPiREからExWHYZまでの展開が急激過ぎましたよね。本人たちは当時どんな気持ちでしたか?

yu-ki 解散すると言われた時は正直ビックリしたし、言われた直後は、それまでのEMPiREの活動の日々が走馬灯のように頭の中を流れていきました。だけど、ほんのちょっとの間があって、「また同じメンバーでExWHYZをやるよ」と言われて安心しました。(笑) 「最後に『元EMPiREなりのラストツアー』もやるから」と言われて、ファンの方々と一緒にしっかり区切りを付けて、次に向かうことが出来たことにも嬉しさを覚えました。

■さっきnowさんも口にしていましたけど、大人っぽい歌声のメンバーたちを味わえるのは、アルバム『xYZ』に収録した曲たちを聴きながら強く感じたことでした。

mikina 以前までは声を張る曲が中心だったけど、ExWHYZでは声を張らずにちょっと落ちついた声で表現している楽曲が多いんです。それが思っていた以上に、みんなの歌声を大人っぽくさせている理由だと感じています。

yu-ki nowの声も大人っぽいよね。大人っぽい歌声から今まで通りの可愛い歌声まで、歌声だけでもだいぶ幅が広がった曲たちがアルバムには詰め込まれています。

maho いろんな曲調も入っているしね。“STAY WITH Me”とか、音源で聴いてもアガるのに、ライブで歌っている姿を想像するとすっごく楽しくなってくる。「アルバムに収録した曲たちがライブを通してどんな風に成長していくんだろう?」と想像するたびに、ライブをやるのがすごく楽しみになります。

mikina お客さんたちも、先行配信した“Wanna Dance”を聴いて、「EMPiREの時以上に、先の展開がどうなっていくのか楽しみ!」と言ってくれていたから、その言葉も嬉しかったです。

■メンバー一人一人、おすすめの楽曲の魅力を伝えてください。

yu-ki 私は“4:00 a.m”がおすすめです。私は恋愛ソングが好きでよく聴くんですけど、“4:00 a.m”には、とてもリアルな恋愛模様が描かれているなと思います。歌詞はmikinaとmahoの共作で、それぞれが別のテーマで書いた歌詞を合体させました。結果、綺麗な関係には収まっていない恋愛模様がここには描き出されました。むしろ複雑な恋愛感情を「これはどういう気持ちなんだろう?」「この2人はどういう関係なんだろう?」と読み解きながら、考察していくのが楽しいから、私はこの曲が気に入っています。

now 私がこのアルバムの中で一番推しているのが“あいしてる”なんですけど、レコーディング期間中に一番思い出に残っているのは“Higher”です。“Higher”は跳ねたリズムが魅力の曲で、リズムと歌を合わせるのがすごく難しかったんですけど、上手くハマると歌っていてすごく気持ちがいいんです。しかも、いつもの自分とはまた違った歌い方にも挑戦できたから、“Higher”では新しい自分を出せているなと思います。ライブでお客さんたちと一緒に踊れる振りも付けたので、ライブで披露するのも楽しみです。そして“あいしてる”は、イントロの時点で私の心に刺さった本当に素敵な曲です。mahoちゃんとmayuちゃんがサビで掛け合いをしているところもすごく新鮮だから、そこも気に入っています。“あいしてる”は、寒い時期に家で聴くとより染みてくると思うから、そこも好きなところです。

maho 私は“You & Me”をおすすめします。ExWHYZになるタイミングを通して、いろんなことが変わっていく中、変わらないものを大切にしたいという思いを持ちながらも、その気持ちをときどき取り零してしまいそうになることもありました。だからこそ、大切にしなきゃと思っていた気持ちを、私は“You & Me”の歌詞に書きました。“You & Me”は応援してくれる人たちに向けて書いたので、その気持ちが届いてくれたら嬉しいです。

mayu 私は“WEEKEND”こそExWHYZとしての幅を見せることの出来た楽曲だと思っています。mahoの書いた歌詞も、メンバーみんなの歌い方もそう。正直、歌いこなすのは難しかったけど、結果的にこれまで見せたことのない歌い方を示せたなと思えたし、すごくお気に入りです。この曲では大人の女性らしさが出た振り付けをしています。ぜひライブを通して、その姿を見て「ドキッ」としてください!

mikina デモ音源を聴いた時点から「好きな曲調だな」と思えていたくらい、私は“D.Y.D”が気に入っています。今回のアルバムでは、初めてご一緒するクリエイターの方がほとんどですけど、この楽曲を手がけてくださった篠田ミルさんと山田健人さんは、以前から交友がある方で、私たちのことをすごく知ってくれている、メンバーそれぞれの良さをしっかりと活かせた曲を作っていただけました。以前まではキーの高い曲だと、私は高い声が苦手だからと、声を張ってしまうことが多かったんですけど、山田健人さんは、私の低音域をを知ってくださっているから、そこを活かした上で「ここはちょっとクールに歌ってみて」など、的確なアドバイスをしてもらいながら歌入れが出来ました。結果、自分の強みを活かせた楽曲になったし、今後はそこをもっともっと活かしていきたいと思えた楽曲です。