FES☆TIVE VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

2024年も「祭り」で日本を盛り上げるFES☆TIVE、新年第1弾シングルは「令和を感じるFES☆TIVE」に。

FES☆TIVEが17枚目のシングル『コズミック祭大革命』を1月24日(水)にリリース。前作で初めてタッグを組んだMedansyが表題曲を担当し、玉屋2060%がType-Aカップリングの“ワールドワイドWah!”を手掛けた今作。メンバー曰く「すごく難しかった」という2024年第1弾シングルについて、今回はレコーディングの思い出やメンバーの想いなど、青葉ひなり、土光瑠璃子、八木ひなた、髙木ゆりあ、辻こはる、本多しおりの6人に話を訊いた。

■VANITYMIXでは前作シングル『HUMAN NATURE WORLD』リリース時以来のインタビューとなります。前回は夏だったこともあって、土光さんと青葉さんが海外でお化けに遭遇したエピソードを伺いました。

土光 会場にお化けがいた話でしたっけ?

青葉 いや、ホテルの方だと思う。

■私が聞いたのはホテルでの怪談エピソードでしたが、もしかしてまだ他にもいくつかあるんですか……?

土光 いっぱいありますよ。(笑)

■またいつか聞かせてくださいね。(笑) 気を取り直して、前作シングルの評判はいかがでしたか?

青葉 めちゃくちゃ評判良かったです。普段ライブをやっている中でも、いつも“HUMAN NATURE WORLD”がセットリストに入っていて、定番で盛り上がる曲になっています。

髙木 オリコンランキングでもFES☆TIVEの歴史の中では、結構高い順位を頂けたので、今作もいい順位を取れるようにとメラメラしています。

■その意気込みを伺いたいのですが、まずは2023年を振り返っていきたいと思います。12月にはワンマンライブがありましたね。印象に残ったワンシーンはありますか?

髙木 ワンマンライブならではの、曲と曲の間をつなぐ「つなぎダンス」が2セットあったのですが、そこが一番緊張しました。一生懸命がんばりました。

八木 私はFES☆TIVEに入る前から“マジカルパレード”という曲が一番好きなんですけど、グループに加入してすぐコロナ禍で声出し規制になりまして……。今回は声出し解禁後初の屋内ワンマンライブだったのですが、“マジカルパレード”の落ちサビの、ファンの方たちが一緒に歌ってくれる所を聴けた時にすごくジーンと来ちゃって。心揺さぶられました。

本多 今回のライブでは早着替えの時間があったんですが、新衣装の装飾品がすごく多かったので、それを短時間で着替えたのが記憶に残りました。着替えを手伝ってくれるスタッフさんもいっぱいいて、ハイソックスにも糊を塗って。(笑)

土光 私、ワンマンライブで一箇所だけ失敗した所があるんです。アンコールの“しゃかりきトップランナー!”で、バットを持ってサインボールを3回かっ飛ばすっていうパフォーマンスがあるんですけど、前回のイベントでは3回ともちゃんと打てたんですよ。だから今回もできる!と思っていたんですけど、リハの時には失敗しちゃって……。でも、みんなに「るりちゃんは本番に強いから大丈夫だよ!」って励まされて本番に挑み……結果、3回とも失敗しました。(笑)

■それは悲しい……。でも、前回から数えれば6回中3回は成功していますから打率5割じゃないですか。(笑)

土光 最後にゆりあから1個だけボールを渡してもらって客席へ投げたんですけど、落としたボールを拾ってもらった瞬間が一番カッコ悪かったです。もしかしたら蛙化現象されたかもしれない……。(笑)

 私はこのグループに入って1年ちょっと経つんですが、屋内での大型ワンマンは初めてでした。今回はセットもあって、2段に分かれているようなセットで歌うワンマンライブはこれまでのアイドル人生でも初めてだったので、その上に登ったり真ん中から出て来たりしたのがすごく難しかったです。カッコよく立ち位置につかなきゃいけないのも大変で、内心ヒヤヒヤだったんですけど、スポットライトを当ててもらった印象的なシーンでした。

青葉 私が一番印象に残っているのは「オープニング映像」です。お客さんが見ているオープニングやライブ背景の液晶画面って、私たちはライブが終わった後の記録映像などで「あ、こんな感じだったんだ」と初めて見るんです。今回のセットでは、液晶画面がセットの上下に分かれていて、その映像が連動していたのですが、その連動が2画面ならではのもので、すごく迫力があって現代感がありました。

■2023年ももう終わりですが、FES☆TIVEのみなさんの中でなにか「流行語」ってありましたか?

土光 そういえばこはる、今年はめっちゃ「助かりたい~!」って言ってたよね。

 あ~、言ってました!(笑) 今年はスケジュールがヤバかったんです。オールナイトライブの前日に特別番組の仕事があったりもして、15時に収録してからライブ会場に行って、翌日の朝6時にライブが終わって、その後お昼からは名古屋に行ってライブをしてとか……。他にもZeppワンマンライブの時には、当日お披露目ギリギリに難しいダンスの振り入れがあったりして、昼から5時間レッスンしてからライブみたいな日々が続いたりして……。私はダンスが苦手なので、レッスンとライブの合間も練習していると全然寝られない日が結構あり、「助かりたい!」って言っていました。(笑)

■ここで「助けて!」ではなく、「助かりたい!」なのがいいですね。(笑)

青葉 私たちはスケジュールが忙しいので、隙間時間とか、朝とか、レッスン前とかに「〇〇チャレ(〇〇チャレンジ)」って言葉をめっちゃ使っていました。チャレンジってほどのチャレンジではないんですけど、時間が無い中でもワンチャンどこかに行ったりすることを「〇〇チャレ」と言うので、「〇〇チャレしよ!」みたいな話を結構します。

■お忙しそうなのが伺えます……。

八木 私と青葉はライブ前ににんにく注射を打ちに行くのが恒例化していて、この間のライブの時も、私は本番前日に打ちに行ったんですけど、ライブ当日の朝になって、青葉から「今からにんにく注射打ちに行ってきます!」って連絡がありました。(笑)

■にんにく注射って実際、効くんですか?

八木 私はワンマンライブ終わった後でも「もう1周行けんじゃね?!」って思うぐらいには効いています。

土光 体力的には青葉が一番あるかも。倒れてるのとか見たことないし。にんにく注射打ってるから体力2倍になっているんじゃない?(笑) ただ、にんにく注射を打ってない日でも倒れることはないんですよね。

青葉 保険ですね。(笑)

■ひとまず2023年のFES☆TIVE流行語は「助かりたい」と「〇〇チャレ」ですね。さて、今回のニューシングル『コズミック祭大革命』ですが、FES☆TIVEはレコーディングの度にヴォーカルスキルがレベルアップしているように思います。制作時に印象に残ったことを教えてください。

青葉 なんか私、今回は英語の歌詞が多かったんですよ。でも英会話を10年やっていたので、それを活かせたかなと思います。

■英語の箇所ってそんなにありましたっけ……?

土光 カタカナとか横文字はありますね。(笑)

青葉 あと今回はラップパートが自分の担当だったので、結構びっくりしたんです。だから、私なりのラップを見せようと思ってすごく練習しました。そうしたらレコーディングの時に「才能が開花したね!」、「新しいラップって感じがしてすごくいい!」って褒めていただいて。だからもしかしたら私、これからラップ担当みたいになるのかな?と思っています。(笑) ラップの時のカッコつける振付けも、中途半端にやるよりはキチンとやりきった方がカッコよくなるので、最近はラッパーの動きの勉強をしています。

 今回は早口な曲が多くてすごく難しかったです。歌ではないんですけど、私は普段“OIDEMASE!! ~極楽~”や、“しゃかりきトップランナー!”で、「ふっふー!」の合いの手を担当していまして、今回のニューシングルは合いの手が多かったので、「さすが普段からやっているから上手いね」と、合いの手をすごく褒めていただきました。普段やっていることをレコーディングで活かせたなって思います。

土光 個人的に頑張ったのは“バズらせ花火”です。歌い出しだけでレコーディングに40分かかりました。何回も何回も繰り返しやって、途中で「できない!」って思って泣きそうになりましたが、妥協はしたくなくて、入り方だったり、喉の使い方だったりをめっちゃ意識しました。40分かけて歌い出しを録って、あとのところは残りの20分でやりました。なので、ぜひ聴いてみて欲しい曲です。

本多 今作は全部早口で難しかったんですけど、“ワールドワイドWah!”にはお経みたいなパートがあって……今まで歌ったことがなかったので大変でした。あと、メンバーの誰から言われたかは忘れちゃったんですけど、「縦乗りも横乗りも どんぶらこ」の所で、「しおりん、めっちゃどんぶらこっぽいよね!」と言われて……。(笑)

■「どんぶらこっぽい」……って。(笑) 新たな概念が出てきましたね。でもなんかわかる気がします。

八木 私、たぶんFES☆TIVEに入って一番苦戦したのが、“ワールドワイドWah!”でした。まず知らない単語や、読めない漢字がすごく多くて、お父さんに「これはどういう意味?」っていろいろ聞いて。(笑) いつも歌詞をいただいた時には音程などを全部書いているんですけど、“ワールドワイドWah!”は音程どころじゃなくて、とりあえず日本語の勉強からしました。あと、自分は今までラップとは無縁の人間だったので「ラップの部分は歌わないだろう」って思っていたんですけど、今回はラップの歌割りがありました……。(笑) “フィルタリングバニー”では「君はただただキュンてしててよ」って所で、「普段の八木ちゃんっぽく歌って欲しい」、「ここは八木ちゃんらしさを出したい」と、スタッフさんが言ってくださって。ぜひそこに注目して聴いて欲しいです。

髙木 私は“バズらせ花火”の、ちょっとしっとり歌う所が苦戦しました。この曲はDJ金魚さんが直々にボーカルディレクションをしてくれたのですが、私が歌う「寒い季節を迎えた」ってフレーズの「寒い」って部分で、作曲者のイメージを表現することにめちゃめちゃ時間がかかりました。ただのワンフレーズと思うかもしれないですけど、注目して聴いて欲しいです。あと、“ワールドワイドWah!”の2番のサビも難しかったです。1番と2番で歌詞が全然違って、私的には2番が特に難しくて噛みまくりでした。滑舌は悪い方じゃないんですけど……ライブでは噛まないようにこれから一生懸命練習します。(笑)

■様々な曲が収録された今作ですが、ファンの方たちにはどのように聴いてもらいたいですか?

青葉 ここ数年は玉屋2060%さんか、IMAKISASAさんのどちらかに表題曲を作っていただくことが多かったんですけど、今回は前作のカップリングの2曲を作曲していただいたMedansyさんが表題曲を担当しています。FES☆TIVEらしい盛り上がる表題曲ですが、新しくなった令和を感じるFES☆TIVEを楽しんでいただけたらいいなと思います。

 前作は普段聴きというか、「聴かせる」タイプの曲が多かったのですが、今作はカップリング曲を玉屋さんが作ってくださっているのもあって、すごく盛り上がる感じになっています。お家で聴きながらライブのことを思い出して、「ここで視線もらったな」とか、「ここ可愛かったな」と振り返るのもいいし、改めてライブでダンスも含めて見てもらってもいいし。FES☆TIVEはポジティブな歌詞が多いので、仕事とか学校とかに行く時や、頑張る時とかに聴いてもらえたら嬉しいなって思います。

土光 私は普段、日常でFES☆TIVEの曲を聴くことはあんまり無いんですけど、今作の曲たちはぜひ聴きたいですね。“ワールドワイドWah!”は、曲調がポンポン変わるのと、お経みたいなパートがめっちゃ好きで、“フィルタリングバニー”も想像をかき立てられる曲なので、聴く人の人生に置き換えて考えてみて欲しいなって思います。“バズらせ花火”は好きな人を思い浮かべて聴いて欲しいです。この曲は捉え方が人によって違うと思うんですよ。さっきメンバーで話していても、「いや、こうでしょ」みたいな感じでめっちゃ議論したので。自分に置き換えて、日常的に聴いて欲しいです。

本多 “コズミック祭大革命”と“ワールドワイドWah!”はめちゃめちゃ元気が出るタイプの明るい曲なので、どこかに行く時とか、何かをやる前に聴いて欲しいです。“フィルタリングバニー”と“バズらせ花火”は真逆なので、こっちは用事が終わった後に聴いてください。(笑)

八木 ライブでは“コズミック祭大革命”と“フィルタリングバニー”がすでに披露されているんですけど、ファンの方から「気づいたら終わってた」と言われるくらい早くて、推しメンがどこで歌っていたのかが1回見ただけだとわからないと思います。(笑) ライブに行く前に予習して、それからライブを見たら、また見え方が変わるんじゃないかなと思います。あと、私は大学生の時に通学中よくFES☆TIVEの曲を聴いていたんです。FES☆TIVEの明るい曲ってめちゃめちゃ元気もらえるんですよね。大学とアイドル活動の両立がキツかった時に“しゃかりきトップランナー!”を聴いて、泣きながら登校していました。そのくらいFES☆TIVEに元気をもらっていたので、今回の4曲もどれかがファンの方に刺さったらいいなと思います。

髙木 今作は仮歌で聴いた時と、メンバーの声で聴いた時の印象が全然違ったんです。仮歌の時点でも良いのに、メンバーの声になるとさらに色がついてすごく良くて。それで言うと、今作で一番印象が変わったのは“ワールドワイドWah!”でした。「カップリング曲に玉屋さん」ってパワーワードみたいなんですけど、A面に来てもおかしくない曲がカップリングに収録されているんです。A面曲の方がやっぱり聴く機会が多いとは思いますが、“フィルタリングバニー”も“バズらせ花火”も含めて、隅々まで聴いて欲しいです。でも“コズミック祭大革命”の落ちサビが「終わらない祭りいつまでも」って歌詞なので、この曲をエンドレスで聴いて終わらなくしていただくのもいいかな。(笑)