熱狂と魅了を重ねながらアイドルとしてのアイデンティティを示したKanadevia Hallの夜!
“お祭り系アイドル”ユニット「FES☆TIVE」が、新年幕開け早々の1月5日、Kanadevia Hallにて、ワンマンライブ『アイドル=』を開催した。グループにとっては2024年9月以来、約1年4ヶ月ぶりとなる同会場でのワンマンライブ。全24曲を披露し、豪華な演出とともにFES☆TIVEらしさ全開のステージで盛り上がりと魅了の連続を生み出し、来場した多くの観客を虜にした。FES☆TIVEは昨年11月に初期からグループを支え、2024年10月に卒業した青葉ひなりが期間限定のサポートメンバーながら電撃再加入。さらに3月末にはグループの発展を支えてきた八木ひなた、辻こはるが卒業を控えている。この8人で立つKanadevia Hallは最初で最後のステージとなった。そんな熱狂と感情を昂らせたライブの模様をここにレポートとしてお届けする。

ライブ開演までの時間、会場の大きなスクリーンにはカウントダウンが映し出され、開演10秒前になると煽るように大きく表示される。それに合わせ、観客も声を揃えてカウントダウンを口ずさむ。0になると、まずはオープニング映像としてメンバーのインタビュー映像が流れた。インタビューのテーマは、このワンマンライブの題材にもなっている「アイドルとは?」。メンバーは「太陽」「色彩」「空間」など。それぞれの言葉で想いを語っていく。ライブ開幕を告げるSEの“QUEEN OF IDOL-Overture-”が流れると赤い照明と多く焚かれたスモークがクールな雰囲気を演出。そしてステージ上のスクリーンにはメンバー紹介のテロップが映し出される。煌びやかな照明とレーザーに照らされながらメンバーが堂々と登場。期待感が一気に高まる中、このワンマンライブは幕を開けた。1曲目にセレクトされたのは人気曲“革命的オーバードーズ”。イントロが流れると同時に銀テープが発射され、会場からは大きな歓声が巻き起こる。曲中は終始コールが鳴り響き、1曲目からメンバーもファンもエンジン全開。続くグループの代表曲“OIDEMASE!!~極楽~”ではレーザーがメンバーをアシストしながら、この日のために作られたT字の花道へと移動。その後も“ニホンバレデンセツ”、“沼落ちスパーリング”と立て続けに披露し、勢いを加速させていった。

最初のMCを終えると圧巻のブロックへと展開する。“サカサマサマー”、“人類!WE ARE ONENESS!”、“大江戸爆裂花火姫”、“真夏の余熱”、“シダレヤナギ”、“ホムラのシズク”の6曲を曲間で繋ぎSEを用いながらラインダンスやブロックダンス、ソロダンスを挟みつつ連続披露。このブロックの完成度の高さには思わず見惚れてしまうほどだった。特に“シダレヤナギ”の次にその続編とも言われる“ホムラのシズク“が続いた構成は、非常に粋で会場の高まりを一層引き立てた。カラフルな照明とスモークが彼女たちのパフォーマンスを後押しし、Kanadevia Hallは完全にFES☆TIVE一色の空間となっていた。その後は、ライブ定番の人気曲“カンフーミラクル~愛~”や“レフト⇔ライト”、さらには観客フロアを練り歩いた“しゃかりきトップランナー!”と、熱狂を保ったまま魅力あふれる選曲が続く。18曲目“僕らのキャンバス”終わりのMCでは、長年FES☆TIVEを見続けてきた青葉ひなりが言葉を残した。青葉ひなり「FES☆TIVEは気が付いたら13年目になりました。今までFES☆TIVEにはたくさんのメンバーがいて、たくさんの出会いと別れがありました。私もそのメンバーの1人で、一昨年卒業しました。そしてそこからまた新しいFES☆TIVEの時間が進み始めました。春には(八木)ひなと(辻)こはると私がこの場所を離れます。しかし、そこからまた新しい時間が動き出します。FES☆TIVEがここまで続いてきたのは、みんなが現場に来たらライブで笑い合って、知らない人とも肩を組んで、手を取り合って楽しめる、そんなお祭りのような現場だからだと思っています。そんなFES☆TIVEをみんなで一緒に守ってきたからこそ、私も今回、みんなと一緒に頑張りたいと思いました。悲しかった涙も、悔しかったことも、全て今のFES☆TIVEを作っている大切なカケラです。次の曲はそんなバラバラになったカケラを拾い集めて未完成でも未熟でも、それでもみんなと進んでいきたい。そんな気持ちを歌った曲です。みんなの想いはここにあって、一つになれる、私はそう信じています。FES☆TIVEの過去も未来も今、ここにいるみんなとの時間も全てがFES☆TIVEを作っている大事なカケラです。次の曲はみなさんで一緒にそんな気持ちを熱く届けていきたいと思っています」

ずっとグループと共に歩んできたからこそ語れる想いを胸に、青葉がタイトルコールしたのは“僕らのフラグメント”。彼女の言葉通り、メンバーもファンもグループへの想いや希望を心に募らせていく。FES☆TIVEへの想いが、より一層際立っていく感覚があった。続く“青春ハートビート”を終えると、3月に卒業を控える辻こはるが「次の曲は今日のために作っていただいた曲です。みなさんにとってアイドルはどんなものですか?誰かの憧れになりたくて、夢を叶えたくて、たくさん悩んでたくさん立ち止まって、それでもここに立ち続けてきました。今日はみなさんと私たちでアイドルを完成させませんか?」とみんなに問いかけてタイトルコール。そのタイトルコールから始まった新曲“=アイドル”はアイドル自身の視点による葛藤や想いと、ファン側の視点が描かれた歌詞が重なり合う一曲。メンバーとファンにとって「アイドル」とは何なのか。冒頭のインタビューからこのワンマンライブを通して、問い続けられてきたテーマだったように感じる。それでもこのステージに立つ彼女たちは誇り高き「アイドル」であり、ファンにとってもかけがえのない存在だと全編を通して強く実感させられた。本編最後は明るくポジティブなナンバー“ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!”で活気に満ちた締めくくりとなった。アンコールでは“夏リア旋律”、“夏に恋して”の2曲を披露し、力強く歌い、踊り続けながら、アイドルとしてのアイデンティティを示し続ける。

大盛況の中で全曲を終えると、こちらも3月に卒業を控える八木ひなたが、挨拶とともに想いを口にした。「私は新体制お披露目公演の時、「ここにいるみんなは9人目のメンバーだよ」って伝えたと思います。今日ライブを通してみんなが9人目のメンバーになってくれて、一緒にライブを作れたことが本当に嬉しく思うし、このメンバーで最後まで駆け抜けられたことをとても嬉しく思います。FES☆TIVEにはいつも支えてくださっているスタッフさんをはじめ、いつも走ってくれているメンバー、そしてここにいるファンの皆さんのおかげで今日を迎えることができました。歴史が変わっても、メンバーが変わっても、変わらず付いてきてくれるみんながいるからFES☆TIVEはずっとずっと続いていくと思うし、これからも前を向けます。ここで一つ聞きたいんですけど、みんなFES☆TIVEのことが好きですか〜?(大歓声) ありがとう。この声が続く限り、そして皆さんの想いがある限り、FES☆TIVEは続いていきます。これからも前を向いて、さらなる良い景色を見られるよう、FES☆TIVEはずっとずっと続いていきますので、皆さん、変わらぬ応援をどうぞよろしくお願いします!」その言葉とともにライブは締めくくられ、大きな拍手と歓声が会場を包み込む。こうして、FES☆TIVE Kanadevia Hallでのワンマンライブ『アイドル=』は幕を閉じた。全身全霊のパフォーマンス、魅力あふれる構成と演出、そのすべてがFES☆TIVEらしい最高の瞬間の連続だった。過去、今、そして未来――どの時代の、どんな想いもFES☆TIVEを形作る大切な要素。メンバーや体制が変わってもその魂が消えることはない。これからもFES☆TIVEは自身のアイドル像を貫きながら前へ進んでいく。その未来に、これからも期待し続けたい。

Text:石山喜将
Photo:ポテ ヤマムラ(PoTEC inc.)、下山 春香
公式ホームページ:https://fstv.rizepro.net/#/
公式X @FESTIVEofficial:https://x.com/FESTIVEofficial
徳間ジャパンアーティストページ:https://www.tkma.co.jp/jpop_top/festive.html
FES☆TIVE ワンマンライブ『アイドル=』@ Kanadevia Hall セットリスト
QUEEN OF IDOL-Overture-
01.革命的オーバードーズ
02.OIDEMASE!!~極楽~
03.ニホンバレデンセツ
04.沼落ちスパーリング
05.サカサマサマー
06.人類!WE ARE ONENESS!
07.大江戸爆裂花火姫
08.真夏の余熱
09.シダレヤナギ
10.ホムラのシズク
11.カンフーミラクル~愛~
12.コズミック祭大革命
13.マジカルパレード
14.キボウボイス
15.千客万来!フロアモンスター
16.レフト⇔ライト
17.しゃかりきトップランナー!
18.僕らのキャンバス
19.僕らのフラグメント
20.青春ハートビート
21.=アイドル
22.ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!
ENCORE
01.夏リア旋律
02.夏に恋して







