Girls²×iScream VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

LDHの「遺伝子」を受け継ぐ11人があなたに伝えたいこと。

Girls²とiScreamによるコラボレーションシングル『D.N.A.』が6月19日にリリース。共にLDHに所属する2組のガールズユニットによるコラボレーションシングルは、今回が第2弾となり、前作に引き続き楽曲制作には豪華クリエイター陣が参加している。今作はLDHの受け継がれる「遺伝子」と「女の子の力強さ」を表現した、スタイリッシュでパワフルな楽曲になっている。インタビューでは、Girls²の小田柚葉、隅谷百花、鶴屋美咲、小川桜花、増田來亜、菱田未渚美、山口綺羅、原田都愛の8人、iScreamのRUI、YUNA、HINATAの3人、計11人からレコーディングやMV撮影の裏話など、話を訊いた。

■今年も上半期が終わってしまいましたが、新作のレコーディングも含めて様々なことがあったと思います。その中で経験した「珍しい出来事」はありますか?

HINATA 今作のレコーディングをしていたら、急に音が聞こえなくなって、延々と「すいませーん、音が聞こえません!」って、スタッフさんに言っていたんですけど、よく見たら自分の方のヘッドフォンのコードが抜けていました。(笑)

■あるある。灯台下暗しですね。(笑)

YUNA 私は二十歳の目標だった「馬刺しを食べること」ができました。生肉系がちょっと苦手だったので、馬刺しを食べた事がなかったのですが、熊本のTGCに出た時に念願のチャレンジが実現しました。

増田 3月の末に始球式をさせていただきました。ずっとやりたかったのですごく嬉しかったです。投げた球はワンバウンドでした。(笑)

鶴屋 私、今作の“D.N.A.”のMVを撮影した日が誕生日だったんです。撮影現場でみんなにお祝いしてもらいました。

■1年のうちで誕生日は1/365日ですから、それと撮影日が重なるのはすごい確率ですね。さて、新曲の“D.N.A.”ですが、少しエキゾチックで耳に残る素敵な曲でした。今回の楽曲やパフォーマンスのテーマを教えてください。

RUI “D.N.A.”はタイトルの通り、「遺伝子」をテーマとしています。同じ事務所で同世代の2グループが集まることによって、これまで先輩方が作り上げてきたものを継承して、それをパフォーマンスで表現していきたいです。そして今作は「ガールズグループをもっと盛り上げて、自分たちの存在をもっと広めていきたい」という想いで作られた楽曲になっていて、前回のコラボ曲も担当していただいた、KADOKAWA DREAMSの方々が振り付けをしてくださって、前作よりもパワーアップしたものになっています。振りの中には「DNA」を表わす指の形(指文字)が入っていたりもしていて、11人でのパフォーマンスの迫力と、そういったちょっとしたポイントを見つけていただけると嬉しいです。

■今作でみなさんが最も気合いを入れたところや、練習したところはどこですか?

菱田 私は手で作る指文字の「DNA」に苦戦しました。MV撮影の時も間違えるくらい難しくて、そこに足の動きも入ってきて大変だったので、すごく練習しました。

小田 歌に関してですが、“D.N.A.”っていうタイトルなので、歌詞にも「DNA」という言葉がいっぱい出てくるんですけど、ボーカルの先生に「歌う時はディーエヌエーではなく、ディエンネィって言わなきゃいけないよ。その方がナチュラルに聞こえるから」とアドバイスがあり、その発音がなかなかできなくて苦労しました。

HINATA 今回はMVの振り付けをKADOKAWA DREAMSさんにしていただいたのですが、スケジュールがタイトで、短期間での制作になったんです。振り付けも最初は動画を見て覚えたんですけど、それが一番大変でした。細かい動きを映像から吸収して揃えることは今まであまり経験してこなかったので、オーディションの時を思い出しました。

■オーディションの時は映像から振り付けを覚えるんですね?

HINATA オーディションでは、送られてきた映像を見て振りを覚えて披露することがよくあるんです。でもデビューしてからはそういうことがあまり無かったので、久々に「覚えられないよ~!」みたいな感じになりました。(笑)

増田 この曲はちょっと歌詞の歌い方に癖がある感じがして、単語を切ったり、繋げて歌ったりしているところが多く、最初は何回聴いてもどうやって歌ったらいいのかわからず、ボーカルレッスンに苦戦しました。でもレコーディング本番では上手く成功できたので、練習がちょっと大変だったな……っていう思い出があります。とくに「もっと上に共に行こうか」の所が特に難しかったです。

隅谷 今回のMVは少人数で踊る所もありました。11人全員で踊っている所はもちろん迫力が出せるんですけど、1番のAメロの初めの方にGirls²4人で踊るシーンの時は、少人数でも迫力が減らないように、でもバラバラにならないようにとすごく意識して、気持ちの面でも技術の面でも苦労しました。11人で踊っている時よりもさらに体を大きく使い、それを4人で合わせられるように何度も話し合いながら揃えて踊っています。

鶴屋 2番が終わった所のダンスパートの音がすごく難しくて、KADOKAWA DREAMSさんらしい、すごくカッコいい振り付けなんですけど、なかなか普段通りとはいかず、慣れていない感じで、そこを揃えるのが自分でも大変だったし、11人全員でそろえるのも大変でした。でも、RUIちゃんがリードしてまとめてくれて、とても迫力ある部分になったと思います。

山口 私はラップパートを担当しているのですが、そこに「遺伝子」という楽曲にとって大事な歌詞が入っていました。でもいつもとはちょっと違っていて、しゃがれた感じの声というか……途中でニュアンスを変えてみたり、初めて出すような声を出したり、なかなか普段の自分がやる感じではなかったので、苦戦しましたが結果よくできたかなと思っています。

小川 パフォーマンスに関して、移動する時に最初に出す足が左右どっちなのかを覚えるのに苦労しました。(笑) KADOKAWA DREAMSさんの振り付けって、最初に左右を間違えたら次の振りに入れないんですよ。それに移動も多いんですけど、移動する時に出す足も毎回どちらかに統一されているわけじゃなくて、この時は右、次は左……みたいになっていて。正直言うとまだちょっと完璧にはできていないんです……。(笑)

RUI 私は今回のレコーディングで、11人の中で一番最初にブースに入って歌いました。なので、「もし私のニュアンスが崩れちゃったら……曲のバランスが崩れちゃうかな?」と、なんだか11人分の責任みたいなものを感じながら歌いました。前作も作っていただいたSTYさんに「ここはちょっと大人っぽく」とか、「ここはやっぱりガッツリいこう」みたいなことをディレクションしてもらいながらレコーディングしたのが印象的です。

YUNA 今回は「魅せ方」がすごく難しかったです。元々作られていた振り付けから、撮影当日に変わった部分もあったんですけど、そこが変更された時に、「ヤバい、魅せ方が難しい!」ってなりました。今回のサビの振り数が多いのが私には難しくて、今までの中で一番吸収するのが大変で、この振り付けを自分のものにするのが大変でした。

原田 私は首の筋肉があんまり無いんですけど、サビの振り付けの時にすごく首を振るんですよ。あと、鏡を見る癖もあって、上を向けないんです。練習の時に「鏡を見ないでください」って言われる所がたくさんあって、首は痛いし、すごく苦戦しました。

■うーん、首を重点的に鍛えるのはなかなか難しそうですもんね……。MV撮影の時のお話も出ましたが、今作のMVはどんな仕上がりになっていますか?

HINATA 今回のMVは、オレンジ色から青色に変化していくLEDライトを使って、曲が進むごとに炎がどんどん熱くなっていく様子を表現しています。色の変化にあわせて私たちのパフォーマンスのテンションやボルテージも上がっていって、最後には事務所の先輩の佐藤晴美さんと楓さんも出演してくれて、「継承」というテーマを表現した映像になっています。

RUI 今回はメイクにすごくこだわっていて、エクステを足している子がいたり、たくさんヘアアレンジをしていたり、お互いのヘアスタイルがすごく新鮮でした。

■今作の制作中で、お互いのグループのパフォーマンスで「すごいな」と思ったことはありましたか?

RUI 今回のMV撮影では、映像を見て立ち位置や振り付けを覚えて来ることになっていたんですけど、当日もみんな携帯で動画を見ながらいろいろと確認していたんですよ。でも都愛ちゃんだけは何も見ていなかったんです。(笑) 見ていないんですけど、ちゃんと振り付けも立ち位置も完璧で。本当にすごいなって思いました。

■それはすごいですね!全部完璧に覚えて来たんですか?

原田 いや、勘ですね。(笑) 「確かこの辺だったかな?」って、ふんわりな記憶でやっていましたけどね。

■それはつまりめちゃくちゃセンスがいいってことですね。(笑)

鶴屋 iScreamの3人は、あらゆる面において引っ張ってくれていました。ひとりひとりに華があるんです。MVの中にはiScreamの3人だけのシーンがあるんですけど、11人全員のシーンと比べても全く寂しさを感じさせない存在感と強さがあって、そこに今まで3人で頑張って来たことが滲み出ていたし、すごくカッコよくて憧れます。

小田 iScreamの3人は現場でもいつも率先して盛り上げてくれるんですよ。長丁場の撮影になるとみんなどんどんと疲れが出てきて、ボーっとしちゃう時もあるんですけど、3人はいつも元気で、誰かしら喋っているし、撮影の時も声を出してメンバーを盛り上げてくれたり、自分の撮影が終わっても声をかけてくれたり、そういう所はすごく有難いと感じました。

HINATA 私は単純に喋りが止まらないタイプなんです。でも、そう思ってくれているんだったら嬉しいなって思います。(笑)

■いいことだと思います。だって楽しい現場の方がいいですもんね。(笑) ところでコラボしてみてわかった、2つのグループの一番大きな「違い」はなんですか?

YUNA 歌い方が違うかなと思います。Girls²のみんなのように可愛らしい声とか、たまに出す大人っぽい声とか、そういった所に「女の子らしさ」を感じています。iScreamはリズムなどを重視してやってきたので、そういう所が違うかなと思います。

RUI 活動しているグループが違うっていうだけで、たぶん目指しているものや、憧れている人たちは一緒だし、だからコラボになってもひとつの作品として成り立つし、ナチュラルに撮影もできるのかなと思います。そんな近い中でも、今までの経験や歌って来た楽曲の違いが、このコラボレーションの意味になってくるのかなと考えています。

隅谷 私たちは人数が多いことに慣れていて、それぞれのポジションでの見せ方があるんですが、逆に少人数になると「どうしたらいいんだろう?」となります。コラボではiScreamの3人が入ってくれることによってポジションも全部違うのですが、そこで大人数で培ってきたものを活かせているのかなと思います。