Official髭男dism『ONEーMAN TOUR 2021-2022 -Editorial-』ライブレポート@さいたまスーパーアリーナ 3月21日(月・祝)

Official髭男dism『ONEーMAN TOUR 2021-2022 -Editorial-』

「またライブでみんなに会えるまでこのバンドは前に進み続けます!」と、更なる躍進を誓う。

東京の桜が開花宣言をした3月21日、さいたまスーパーアリーナでOfficial髭男dism『ONEーMAN TOUR 2021-2022 -Editorial-』の追加公演が行われた。会場には感染対策のマスクをし、ライブグッズのマフラータオルを首にかけたオーディエンスで超満員!開演前アナウンスで会場から拍手が沸き起こると、照明が落ち、スクリーンにオープニング映像が映し出される。最後にピアノを弾く映像と、実際のピアノ伴奏が重なるとスクリーンが上がり、ステージにメンバーが登場。オーディエンスは盛大な拍手で迎える。

現在放映中の映画『ドラえもん のび太の宇宙小戦争リトルスターウォーズ2021』の主題歌“Universe”からライブがスタート。藤原聡(Vo&Pf)がセンターでピアノを笑顔で演奏しながら歌うと、間奏で楢﨑誠(Ba&Sax)が藤原の隣でベースを満面の笑みで掻き鳴らす。オーディエンスは手を上げ、手拍子でリズムに乗りながら踊る。「こんばんは!さいたまスーパーアリーナ!!よろしくお願いします!!」との藤原の言葉に続き“HELLO”へ。ステージ後ろのブラスバンド達も手を上げ、オーディエンスに手拍子を煽る。熱闘甲子園テーマソングにもなった“宿命”へと移り、小笹大輔(Gt)がマーチングドラムを叩くと、松浦匡希(Dr)が笑顔で見守る。藤原がセンター上段に上がり歌い、手を上げるとオーディエンスもそれに応える。「みなさん改めまして、Official髭男dismです!今日というこの日を楽しみましょう!みんなでかけがえのない音楽を作っていきましょう!」と藤原。そのまま藤原のピアノから始まり、“115万キロのフィルム”へ。小笹は手を上げオーディエンスに手拍子を煽り、曲の最後では藤原にスポットライトがあたり、しっとりと歌い上げると会場からは盛大な拍手が沸き起こり、藤原は深くお辞儀をする。

照明が消え、再度照らされたステージには、ギターを抱えた藤原の姿が。ここからは“Shower”、“みどりの雨避け”、“Bedroom Talk”の3曲をアコースティックで演奏し、歌い上げ、会場からは拍手が沸き起こる。また暗転し、今度はギターを演奏する小笹にスポットライトが当たり“Laughter”へ。藤原はスタンドマイクを使って歌い、ステージはブルーやホワイトのライトで彩られたかと思えば、赤のライトが点滅したりと緩急のあるステージを見せた。続く“フィラメント”のイントロが始まると同時に、オーディエンスは手拍子で合わせ盛り上げる。藤原がセンター上段に上がり、力強く歌い上げると拍手が巻き起こる。“Anarchy”では、ステージがカラフルに彩られ、手拍子で盛り上がるオーディエンスに「楽しんでいますか!?ここまでは静かな曲だったけど、ここから先は音楽のパワーを見せつけよう!今日は今日だけしかない!最後まで楽しみ尽くしてやろうぜ、埼玉!!」と藤原。

“Stand By You”へ移ると手拍子が一段と鳴り響く。藤原はステージ左右に動き回りながら、手拍子のリズムや手を上げる振り付けを煽り、それに会場全体もピッタリと合わせ、一致団結すると、“ペンディング・マシーン”へ。ブラスバンドも前へ出て来て、楢崎もサックス抱えステージ前方へ。藤原と楢崎はすれ違い際にハイタッチをすると、途中松浦が「踊ろうぜたまアリ!!」と叫ぶ。藤原は手を上げ左右に大きく振りながら、会場全体で踊ると「埼玉楽しんでますか!?声は出せなくても、手を上げて楽しみましょう!」と声を上げる。そのまま“ブラザーズ”へ。サビでは両手を上げ、左右に振ったり、ブラスバンド、楢崎、小笹、藤原も加わりステージ左右に動いて踊って見せた。スクリーンにはアメコミのような映像が流れ、メンバーのキャラクターも登場すると、それに合わせて楽器を演奏し、バトルをする。

そして、スクリーンに次の曲“ノーダウト”と映るとオーディエンスからは歓声が漏れる。藤原はギロを使ったり、歌詞に出てくる「ストップ!」に合わせて小笹がステージに寝転びながら演奏したりと、多種多様な魅せ方でオーディエンスを飽きさせない。「埼玉のみなさん!まだまだ隠し持ってるんじゃないか!?全部の感情をここ(ステージ)にぶつけて下さい!悔いの無いように帰ってください!」と藤原はオーディエンスに思いをぶつけると、続いて“FIRE GROUND”では、ステージ下から炎が噴出し、スクリーンには日本画の様な映像が流れ、二つが合わさり熱気がさらに上がっていく。オーディエンスは拳を突き上げて盛り上がり、「これがうちの聡と大輔だー!」と叫ぶ楢崎の声に合わせ、藤原のショルダーキーボードと小笹のギターでバトルが始まる。照明が消え、サイレンのSEと雷鳴が響き渡り、そのままTVアニメ「東京リベンジャーズ」OP主題歌“Cry Baby”へ。ステージ前にスクリーンを下ろし、雷の映像が加わったメンバーの映像を映しながらの魅せ方にオーディエンスもステージに目が釘付けになると、そのまま“Editorial”、“アポトーシス”とたたみかけ、藤原の力強く、澄んだ歌声を余すことなく披露した。

藤原は「ライブが戻ってきたこと、当たり前じゃないなって思う。誰もいない会場から歌いかけていた事を思い出した。」と、今までのコロナ禍での無観客ライブ開催を通しての考えを話し、「これからこのバンドは何度もツアーをする。何度もステージに立つ。1人1人に音楽を伝えたし、届けたつもり。これからもし、この世界がヤバくなって、ライブがまた出来なくなってしまったとしても、今日という日を思い出して前に進んで欲しい。この暗い世の中を照らしていけるような音楽を届けていくように頑張る。今日は本当にありがとうございました!」と藤原の言葉に続き“Lost In My Room”へ。藤原の高音ボイスにオーディエンスは聴き惚れ、感動し、ステージに目が釘付けになる。「今日は本当にありがとう!また会いましょう。どうか元気で。いい夜を!」との藤原の言葉と、スクリーンにエンドロールが流れ、オーディエンスからの盛大な拍手で本編が終了した。

スマートフォンのライトを照らし、拍手でアンコールを待つオーディエンス。するとスクリーンには本編の映像が逆戻りした映像が流れ“Pretender”へ。イントロが流れるとオーディエンスは手拍子でメンバーを迎え、キラキラと輝くライトに照らされたステージと、藤原の繊細かつ力強い歌声に魅了され、オーディエンスは深くお辞儀をした藤原に拍手喝采を贈る。「アンコールありがとうございます!ライブが終わってしまった!アンコールというボーナスステージがあるんで、楽しんでください!」と藤原。続いてメンバー紹介に移り、バックバンドメンバー、ブラスバンドメンバーを紹介すると、途中ブラスバンドメンバーの被っていたハットの中からさいたまスーパーアリーナのキャラクターのぬいぐるみが登場し、笑いを誘う場面もあった。楢崎、松浦、小笹、藤原の順番で自己紹介を終えると「今日はカメラもたくさん入ってる。今日を見返せるっていい事だよね!」と藤原。「1人1人に届けていきます!本編と同じく受け取ってください!最後までよろしく!」との言葉に続き“異端なスター”へ。会場全体で2ステップを踏み、手拍子をしながら踊ると、会場は一気にダンスフロアへと化した。藤原、楢崎、小笹もステージ全体を歩きながらオーディエンスとコミュニケーションをとると、ドラムを叩く松浦の元へ3人が集まり、笑顔で向かい合って歌い演奏した。「今日は本当にありがとう!最後にあと1曲歌っていいですか!?」と藤原が問いかけると、会場から大きな拍手が沸き起こり“I LOVE…”のイントロが流れるとオーディエンスから歓声が漏れる。手拍子で盛り上げるオーディエンス。ピンクのレーザーライトで彩られるステージに会場のボルテージはまさに最高潮に達した。「またライブでみんなに会えるまで、このバンドは前に進み続けます!また生きて会いましょう!ありがとうございました!」と藤原が挨拶し、オーディエンスから割れんばかりの拍手を贈られ、出演メンバー全員でオーディエンスに手を振る。「髭男、驀進します!!たまアリありがとう!!」と藤原が感謝を述べ、本公演がすべて終了した。

今回のライブで満席状態の会場を目の当たりにし、少しづつコロナ前のライブ会場の光景に戻りつつあることが何よりも嬉しく感じた。「次ライブで会う時までに、たくさん曲作るから!いい曲たくさん作るから!」という藤原の言葉に、安心してついて行きたいと思わせてくれる力がある。Official髭男dismが今後、益々活躍の場を広げていく様を見届けていきたいと心から思えた素晴らしいライブだった。

本ツアーは2021年9月より7ヵ月間に渡り、さいたまスーパーアリーナ、横浜アリーナ、大阪城ホールなど、全48公演開催され、全公演の総動員数は約30万人となった。また、この日のさいたまスーパーアリーナ公演で収録されたライブの模様は、5月1日(日)に配信ライブとして公開されたが、5月1日(日)23:00〜5月8日(日)23:59まで、アーカイブ配信(見逃し配信)が公開されている。アーカイブ期間中にチケットを購入すれば視聴可能となっている。

Text:隅内かな
Photo:TAKAHIRO TAKINAMI

https://higedan.com/

Official髭男dism『ONEーMAN TOUR 2021-2022 -Editorial-』3月21日(月・祝) セットリスト
01. Universe
02. HALLO
03. 宿命
04. 115万キロのフィルム
05. Shower
06. みどりの雨避け
07. Bedroom Talk
08. Laughter
09. フィラメント
10. Anarchy
11. Stand By You
12. ペンディング・マシーン
13. ブラザース
14. ノーダウト
15. FIRE GROUND
16. CryBaby
17. Editorial
18. アポトーシス
19. Lost In My Room

ENCORE
01. Pretender
02. 異端なスター
03. I LOVE…

■Official髭男dism one – man tour 2021-2022 -Editorial- セトリプレイリスト
https://hgdn.lnk.to/Editorial_Setlist

https://event.higedan.com/feature/at20_tour2122

LIVE
■Official髭男dism SHOCKING NUTS TOUR
9月28日(水)[青森]リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
9月29日(木)[青森]リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
10月13日(木)[愛知]名古屋国際会議場センチュリーホール
10月14日(金)[愛知]名古屋国際会議場センチュリーホール
10月25日(火)[東京]日本武道館
10月26日(水)[東京]日本武道館
10月29日(土)[東京]日本武道館
10月30日(日)[東京]日本武道館
11月4日(金)[大阪]フェスティバルホール
11月5日(土)[大阪]フェスティバルホール
11月16日(水)[北海道]旭川市民文化会館(大ホール)
11月17日(木)[北海道]札幌文化芸術劇場 hitaru
11月28日(月)[広島]ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ 大ホール
11月29日(火)[広島]ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ 大ホール
12月6日(火)[福岡]福岡サンパレス
12月7日(水)[福岡]福岡サンパレス
12月13日(火)[富山]オーバード・ホール
12月14日(水)[富山]オーバード・ホール
12月21日(水)[宮城]仙台サンプラザホール
12月22日(木)[宮城]仙台サンプラザホール
指定席:8,800円(税込)
指定親子席:大人8,800円(税込)・こども4,400円(税込)
■注意事項/備考
・3歳以上有料。2歳以下膝上鑑賞無料、お席が必要な場合は有料。
・購入枚数制限 指定席:1人2枚まで/指定親子席:1人4枚まで
・原則として電子チケットの対応となります。
・来場者全員がPlus member IDの取得と年齢登録が必要となります。
・チケットは全て「Official髭男dismアプリ」での発券となります。
・スマートホンをお持ちでないお客様は当日「特別対応窓口」にて身分証確認の上、ご入場いただきます。
※ただし、指定親子席こどものお客様は申込者の端末で同時入場いただけますので身分証確認は行いません。
■「指定親子席」注意事項
・ステージからの近さを保証する席ではございません。
・大人・こどもの組み合わせは自由です(大人のみ不可)。
・こどもチケットの対象は、小学生以下のお子様となります。
・入場時に年齢の判断ができる身分証明証のご提示をお願いする場合がございます。
・係員がご提示を求めた際にお持ちでない場合は、大人料金との差額をお支払いいただきます。
・「指定親子席」はオフィシャル先行までの取り扱いを予定しております。
・予定枚数に達し次第、受付終了とさせて頂きます。予めご了承下さい。
・親子席は着席指定となり、お掛けになったまま公演をご鑑賞いただくお席となります。
■新型コロナウィルス感染症に関する注意事項
・新型コロナウィルス感染症の著しい状況悪化、または行政の指導、規定変更などにより公演開催が困難な場合は止むを得ず公演中止の判断をする場合がございます。
・出演者、スタッフ一同感染症防止に最善を務めると共に、ご来場のお客様へはCOCOAアプリのインストール、不織布マスクの着用、検温、消毒のご協力を頂きます。
・当日の会場での検温結果によりご入場をお断りする場合がございます。
・体調不良、または濃厚接触者の可能性があり来場が困難となった場合、また運営側でご入場不可と判断させて頂いた場合でもチケットの払い戻しは行いません。
・各会場の規定に伴い同行者の方と1席以上開けてのご案内となる場合がございます。
https://event.higedan.com/feature/halltour_2022