柏木ひなた VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■あまりやったことないけど、これからやってみたいジャンルってありますか?

柏木 「ジャズが似合いそう」ってよく言われるので、いつかはそういう曲も歌えるような大人になりたいと思います。ジャズってハードル高いし、本当に歌が上手くないとできないので……でもいつかは挑戦したいなと。

■声が低めなのでブルースとかも合いそうですよね。今後の活動は歌を極めるスタイルになっていきますか?

柏木 歌が好きでここまでやってきたので、歌を通してみなさんにいろいろなものをお届けできればと思っています。楽曲の制作にも参加させてもらって、いろんな楽曲を聴いた中で、「こういうのがいい」っていうのを提案したり、いろんなジャンルの曲を歌える歌い手になりたいと思うので、「絶対にこういう曲がいい」というこだわりは作らないでいきたいですね。

■「自分はこういう曲を歌う歌手だ!」みたいなものはナシで?

柏木 はい。人からの意見やイメージも大切にしたいと思っています。周りのみなさんに言っていただかないとわからないこともあるので、みなさんのお話を聞きつつ、自分のやりたいことも入れつつ、両方混ぜてやっていけたらなと思っています。

■そのうち作詞・作曲、編曲、演奏までもご自身で……みたいなこともありますか?

柏木 そんなにできたらいいんですけどね……一度作曲をやってみたこともあるんですけど、メチャクチャな音楽ができました。(笑) その時は挫折して諦めたんですけど、もうちょっとちゃんと音楽の勉強もしたいと思っていて。やっぱり「好き」だけじゃわからないこともたくさんあるので、これからソロでやっていく上で、ある程度の知識は入れていけたら今後の自分のためにもなるかなと思います。

■でもまだ20代じゃないですか。柏木さんはこれからどんどんすごいミュージシャンになっていくんですよ!いつか「柏木ひなたって昔アイドルだったんだ!」って言われる日が来るかもしれませんね。そう言われたら嬉しいですか?

柏木 前に自分がやっていたことまで見てくれたら、それはすごく嬉しいです。私立恵比寿中学は、すごく好きで大切だったからいた場所で、そこにいたからこそ今の柏木があるわけなので、そこは大事にしつつ、ソロでの歌も頑張って成功させていきたいなと思います。

■そしてデビュー曲“From Bow To Toe”ですが、どういった意味のタイトルでしょうか?

柏木 「頭からつま先まで」という意味です。私は音楽で人に気持ちを伝えることが好きなので、「みなさんに全身でこの気持ちを伝えたい」と思いまして。「全身でみんなに届けるから、みんなも全身でこの音楽を受け止めてね!」という思いでこのタイトルをつけました。

■この曲を初めて聴いた時は「なるほど、こう来るか!」と思いました。ロックンロール風というか。

柏木 そうですね。(笑) ガールクラッシュな感じがしたり、ミュージカル調な色も強いんですけど、柏木ひなたとしては第2章の幕開けという感じなので、こういうミュージカル風の楽曲が良いかなと思いまして。他にも候補曲にはバラードとかEDMみたいな曲もいっぱいあったんですけど、聴いているうちにだんだんわからなくなってきちゃって……。(笑) 最終的には「やっぱり序盤で聴いた“From Bow To Toe”がいい」と言って、スタッフさんたちも「いいと思う」という感じだったので、この曲に決まりました。

■今作で特に聴いて欲しいポイントを教えてください。

柏木 歌詞は「ファンの方への今までの感謝やソロに期待して欲しい気持ちを詰め込みたい」とお願いして書いていただいたので、これから始まることにワクワクさせるようなものになっていると思います。私からのメッセージだと思って受け取って欲しいです。曲調も楽しい感じなので、テンションを上げたい時や、車の中とかで大熱唱していただきたいですね。ドライブしながら聴くのも合うと思います。

■MVも制作されているとのことですが、どんな感じの仕上がりになっていますか?

柏木 今回のMVの背景は真っ白なんです。それで、私は真っ赤な衣装で。(笑) セットを組んで小道具にもめちゃくちゃ凝って……というのも良いんですが、今回はシンプルに自分を見せるのがテーマになっていて。その中にも、カラフルだったり、ポップだったり、遊び心がたくさん散りばめてあって、見ていても飽きない楽しさがあると思います。

■100%願望でいいので、今後共演してみたいアーティストさんはいらっしゃいますか?

柏木 え~っ、誰だろう……?(笑)

■真面目に考えると恥ずかしかったりもしますよね。(笑) 回答パスしますか?

柏木 答えます!小湊さんとは共演させてもらったのですが、グループや太陽とシスコムーンとしてライブで一緒に……っていうのはなかなかできないことなので、叶うのであればみなさんと一緒に歌いたいし、踊りたいです。

■いいですね!次の質問は難問です。自分の歌声はどんな「味」がすると思いますか?

柏木 えっ!味?!(笑) 

■好きな食べ物で考えてみてください。(笑) 肉だとしたらナニ肉ですか?

柏木 多分私の声ってそんな可愛いもんじゃないんですよ。(笑) なので、重いもの、なんかもうステーキかな。ステーキ400gくらいを齧っている感じ。(笑) 分厚い牛肉のブロックですね。柔らかくはない方なんで、ちょっと脂身とスジありな感じの、でも霜降りまでかないみたいな。いいとこ取りをしたいですね。(笑)

■美味しそうなお肉ですね!(笑) 今後アーティストとしてやってみたいことなどはありますか?

柏木 やっぱり1番はライブですね。私はお仕事の中でもライブが一番大好きで、7月には“From Bow To Toe”も入った全5曲入りのEPが出る予定なので、曲が増えていけばいくほど、ライブもどんどんできるのかなと思います。今後の目標としては、ツアーをやりたいのが一番で、それまでに自分も成長できるように頑張ります。

■ライブやってみたい場所ってありますか?たとえば水族館でライブとか。

柏木 野外公演が好きなので、公園とか。フェスが開かれるくらいの大きな公園でひとりで歌えたらいいなと思います。緑の野原があるところで、お客さんはレジャーシートとか敷いてピクニックみたいな感じで、自由にしながらステージを見て欲しいです。

■今後やってみたい企画や、出したいコンセプトアルバムってありますか?

柏木 私は「色」が好きなんです。だから、「色」がコンセプトのアルバムを作りたくて。黒のダークな曲からグラデーションしていって、赤になるにつれて元気いっぱいになっていくので、曲のバリエーションも出せると思います。クーピーって12色ありますよね。12曲あったら丁度アルバム1枚分だから、カラーズでアルバムを作れたら面白いと思います。

■そうしたらアルバムのタイトルは『クーピー』かもしれませんね。(笑)

柏木 ね!あと『クレヨン』とか。(笑)

■いいですね。それでは最後の質問です。これは「目標」の言い換えでもあるんですけど、「コレができたら私は超一流のアーティストだ!」って思うことを教えてください。

柏木 世間的には「テレビに出ているから売れている」っていうところがどうしてもあると思うのですが、私はそこ(テレビ出演)はあんまり気にしていないんです。歌い手にとって、ライブに人を集められるのがすごいことだし、自分の音楽を聴きに来てくれるのが一番嬉しいことだと思うので、大きいハコでのライブをやりたいなと思います。

■目標のハコはありますか?

柏木 やっぱり日本武道館とか、あと代々木競技場もすごく好きなのでやってみたいです。それと、私立恵比寿中学の卒業の場所だった幕張メッセでもやりたいと思っています。

■最後に読者に一言お願いします。

柏木 一生懸命頑張ります!(笑)

Interview & Text:安藤さやか

PROFILE
千葉県市原市出身・現在24歳。私立恵比寿中学のメンバーとして、2010年〜2022年まで活動し、昨年末惜しまれつつ卒業。2020年にはテレビ朝日系「関ジャム 完全燃SHOW」で「令和アイドル界スゴいボーカリスト10人」に選出されるなど、歌唱力やダンスの評価は非常に高い。ソロとしてはエビ中時代に全国主要都市ワンマンツアーを2回成功させた。24歳となる2023年3月末よりソロシンガーとして本格始動!エビ中の遺産に頼らず、全曲オリジナルによる新たなスタイルのJ-POPシンガーを目指す。
https://hinatakashiwagi.com/

RELEASE
『From Bow To Toe』

配信デジタルリリース
https://kashiwagihinata.lnk.to/FromBowToToe

SME Records
6月28日 ON SALE