HY VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■前作に続き、泉さんが作った曲が4曲収録されていますが、特に“君のうた”は今作の中でもいいアクセントになっていますね。

新里 今回の中では一番最初にできたもので、3年前にあったものなんです。サンバのリズムに乗せた楽曲ですね。自分たちはハーティー活動、ビーチクリーン、子供たちと一緒にワークショップをやっているんですけど、そこで“君のうた”がテーマソングになっているんです。

■子供の声もたくさん入っていますからね。こういう曲もHYらしいなと。

新里 うん。自分たちも沖縄がより好きになり、沖縄の自然を子供たちに残したい気持ちがあるから、そういう思いも曲に出るんでしょうね。

■ラスト2曲“空色”、“優しい世界”の流れも素晴らしくて、これは俊くんが書いた曲ですね。

新里 “優しい世界”は、今戦争が起きている国もあるので、そこに対するメッセージも込められていると思います。“空色”は「そらとぶピカチュウプロジェクト」のテーマ曲で、俊がコロナ禍で作った曲なんです。空はみんなと繋がっている象徴的なものだから。「早くみんなと会って、この曲を一緒に歌おうぜ!」という気持ちも入っているんじゃないかと。この曲のドラムは難しいですからね、細かくずっと叩いているから。

■英之さん的に今作の中でもっとも挑戦した曲は?

新里 “スイッチ”かな。新しい曲調だし、僕はアコギを担当しているんですけど、プレイもただストロークだけではなく、ロウ弦を弾いてストロークしたり、それでグルーヴ感がめっちゃ変わるんですよ。そのグルーヴが出た瞬間が気持ちいいし、スキルも上がったレコーディングでしたね。

■そして今年はずっとツアー中という感じですよね?

新里 そうですね。今やっているツアーにも今作の曲たちをどんどん入れていけたらなと思っていて。今作のインストアライブもありますからね。そこでも新曲を披露できたらいいなと。

■そして、来年はHY主催の『SKY Fes 2023』が開催されますが、前夜祭を含めると初の3日間行われますよね。

新里 今回はめっちゃでかくなりましたね。観に来たことありましたっけ?

■第1回目の『SKY Fes 2011』は観に行きました。100人近い子供たちが踊る姿を観て、涙が出るほど感動しましたよ。

新里 『SKY Fes』の芯はそこなんですよ。子供たちが夢を見つける場になるといいなと。あと、お父さんお母さんが楽しんでいる姿を子供たちが見て、またそこから感じることもあるんじゃないかと思うんです。フェスの飾り付けも自分たちでやるので、それも僕たちならではかなと。去年も出したけど、HYが作る沖縄そばを出店するから、それも楽しんでもらえたらいいな。あと今回は特にORANGE RANGEと『SKY Fes 2023』で出会えるのが嬉しいですね。僕たちは同世代なのになかなか対バンする機会もなかったので。あと、他のアーティストさんともコラボとかできたらいいですね。

Interview & Text:荒金良介

PROFILE
2000年結成。沖縄県うるま市出身。グループ名の「HY」は、彼らの地元・東屋慶名(Higashi Yakena) の地名が由来。2003年2ndアルバム『Street Story』をリリースすると、インディーズとしては史上初のオリコンチャート初登場&4週連続1位という偉業を達成し、ミリオンセラーに。以来、14枚のアルバムをリリース。全47 都道府県を回るライブツアーや、海外ツアーを敢行。NHK紅白歌合戦にも2010年・2012年の2回出場を果たす。2016年家族で参加できるワークショップ“HeartY Village“の活動も開始。“More Local , More Global”(もっと地域にもっと世界に)をテーマに幅広い世代に届く楽曲と、地元での活動から県外そして近年は南米(ブラジル・ペルー)での公演も行う。2021年は地元うるま市初の観光大使となる。そして沖縄県世界自然遺産大使としても任命される。2021年12月12日のHY主催の「HY SKY Fes 2020→2021&前夜祭」を皮切りに、2022年3月から「HY HANAEMI TOUR 2022→2023」全国35公演全国ツアーを開催中!2023年3月には4回目となる「SKY Fes 2023」開催決定。そして2022年9月21日に通算15枚目となるオリジナルアルバム『Kafuu』をリリースした。
https://hy-road.net/

RELEASE
『Kafuu』

初回限定盤(CD+DVD)
UPCH-7632
¥5,940(tax in)

通常盤(CD)
UPCH-2248
¥2,750(tax in)

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9月21日 ON SALE