INSRiA VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■なるほど。良い解釈だと思います。それでは歌詞にちなんで、「私のことを本気で惚れさせたいならこれをして!」ということを教えてください。

片桐 私は「私のことしか見ないで!」という感じです。いや別にね、他の人とチェキを撮りに行ったり、「あの子が可愛い、気になる」と思ってもいいですけど、大前提として「私が1番」であってほしい。すごくわがままなこと言うと、私のことしか推さないでほしいです。(笑) 自分は結構、冷めているわけじゃないですけど、相手から来てくれなきゃ応えられないタイプなんですよ。

海月 私は恋愛に対して冷めているタイプなんですよね。だから「好き、好き」と来てくれる人じゃないと相手にできないというか。私からそっちに行くことは難しいから、「好き」とずっと言い続けてくれる人じゃないと難しいです。

篠原 逆に私は、想いを向けられることに対して「どういう対応したらいいんだろう?」と思ってしまうタイプです。アイドルになって初めて「人から想いを向けられること」を経験したので、今はだいぶ言ってもらえることに対しても答えられるようになったのですが、自分は気負っちゃう性格なので、「ファンの方は今何をやっているんだろう?」と気になって、ファンの人のSNSを見たりしちゃいます。

海月 (篠原は)相手のことを甘やかしたいタイプなんです。(笑)

雨宮 自分は嫉妬させないでほしいです。「自分以外見ないで」というのもあるんですけど、わざと嫉妬させようとするのが好きじゃない。そういうことにすごくショックを受けるし、「僕のこと好きじゃないんだ……」となっちゃうタイプだから、真っすぐに「好き」と伝えてくれる方が嬉しいです。

森山 私は対等でありたい。とりあえず一緒にいっぱい笑っていたいです。女の子って「大丈夫?」と言われると、「大丈夫!」と言うけど、本当は大丈夫じゃない時もあるじゃないですか。あれ、私わからないんです。だってちゃんと言わなきゃわからないし。だから、全部言いたくないことはもちろん言わなくてもいいけど、悲しいことも楽しいこともいっぱい共有したいし、いっぱい笑って、悲しかったら一緒に側にいて、対等の関係でいたい。笑顔がいっぱいの時間が楽しいと思います。妹扱いとかは嫌です。(笑)

■そういうところが妹っぽいと思うんですね、きっと。(笑)

森山 どうすればいいのー?!(笑) 実際は長女なんですけど、そうは見えないらしいです。妹とは対等に喧嘩しています。

■でも下の子って強いですよね、わかります。(笑)

倉田 私は素直にさせてほしいです。ムカついたら「ムカつく」とすぐに言っちゃうタイプなんですけど、本当の心を素直に言うことはできなくて、遠慮しながら話しちゃうんですよね。だから、「構ってほしい」じゃなくて、「私の横、空いているんですけど〜?」みたいな感じになっちゃう。(笑) だから、素直にさせてほしいです。私は口も悪いので、そういう所も許容してくれる人がいいですね。

雨宮 つまりは「余裕がある人」だよね。

倉田 そうそう。「できなくてもしょうがない」と、一緒にやってくれる人の方が、寄り添ってくれる感じがして好きです。

■「私を惚れさせたいなら、余裕を持った人間になって!」ですね。(笑) 最近は余裕がない人が多いですしね。

藤咲 私はもうお姫様にしてほしい!言い方は悪いんですけど、唯我独尊みたいなところがあるので、もう徹底的に甘やかしてほしいし、不安にはさせないでほしいし、甘やかしてほしいです。欲張りなので、絶対に1番にしてほしいです。

■でもそういうところって、アイドルとしての適性だと思います。歌詞の中では「恋はアパッシオナート」と歌っていますが、あなたなら「恋は」に何を続けますか?

海月 「恋は理性」かな。無駄な争いをしたくないので、怒った時にも理性を持ってお話ができなきゃダメだなと思うんです。そういうのって一番時間の無駄じゃないですか。でも推しキャラを好きになる時は「甘やかしたくなる子」が基準ですけどね。(笑) 推しと恋愛は基準が違うので、相手とは対等にありたいというわけじゃないけれど、理性を持っていたいです。だから「恋は理性」かもしれません。

篠原 う~ん……「恋は遊び」かな。「愛」だと一生を誓ったり、その先を考えなきゃいけないと思うんですけど、「恋」だったら自分の楽しいことが最優先で、自分の経験値としていろんなことを吸収できる1つのことかなと。そんなに重く捉えず、ライトな感じかなという意味で、「恋は遊び」と続けてみます。

雨宮 私は「恋は先手必勝」ですね。元々惚れっぽい人なんですけど、好きになった時には基本的に自分から動くタイプです。話しかけに行ったり、近くに寄っていったりするんですけど、基本的にこっちからは告白はしたくないタイプでして。(笑) こっちが先手で動いて、それで好きになってもらって、最終的には告白してもらう、みたいなのが好きです。先手必勝ですが、最後の一手は相手に任せます。

森山 「恋は信頼」とかかな?愛も恋もそうだけど、お互いのことを信じ合っていないと上手くいかないことがいっぱいあるなと思っていて。対等でいるのもそうだし、遊ぶのも信頼していないとできないし。お互いのことを思いやっていきたいです。

藤咲 私は「恋は自分磨き」的な感じかな。「女は恋をすると変わる」とよく言うじゃないですか。私、生きていく上で「他人から良いように見られたい」というのが1番大きく動く感情だと思っているんです。推しに対しても、実在する人に対しても。推し活でみんな髪の毛を可愛くしたり、お洋服を買ったりするじゃないですか。そういうのも自分磨きだと思います。

片桐 ん~、「恋は盲目」しか出てこない……。(笑)

倉田 でも盲目にならないでしょ、あんた。(笑)

片桐 なんか、「この人、ギャップすごいな〜」みたいに思うことがよくあって。蛙化しちゃうんですよね。ちょっと想像と違う姿を見たら冷めちゃうんですよ……。

倉田 私は「恋は微熱」かなぁ。好きな人といると、ちょっとフワフワするじゃないですか。やることなすこと「わぁ~!」って思ったり、ちょっとしたことで「あれ良くなかったかな?」と思っちゃったりするし。でもフワフワしているのなんかは一瞬で、冷めたらマジでどうでもよくなるんですよ。(笑) だから「恋は微熱」ですね。

■微熱だからこそ、解熱剤を飲んだらもう終わりなんですね。(笑) 今の回答を題材にみんな1曲ずつ歌詞を書けそうですね。(笑) 話は変わりますが、“Shine Bright”は全編英語詞ですが、レコーディングで苦労したことなどはありましたか?

海月 “Shine Bright”は、単語1個1個の発音の練習から始まったよね。

片桐 「LとRの発音はどう違うのか」という所から。(笑)

森山 お家で泣きながら何時間も練習しました……。

■英語が得意な方はいらっしゃらなかったんですか?

篠原 みんな苦手でした。(笑) 日常的に使うことがなかったですし。

倉田 歌割りを決める前に、「1回試しに歌ってみてください」みたいな感じで、仮歌の音声データを送っていただいて、歌詞も渡されたのですが、あの時マジで英語の読み方がわかんなすぎて、本当に泣きながらやりました……。

森山 でもなんか、英語をあんまりやったことがない人って、文字を読むより耳で聴いた音をそのまま出した方がいいらしくて。

倉田 そんな話を雨宮さんから聞いて、その後、カタカナで読み仮名を書いて練習しました。

■今のお話を聞くと、雨宮さんが割と英語がわかるような感じがするんですが?

雨宮 本当ですか?私も全然わかんないですよ。(笑) 海外に行った時も基本「イエス」か「ノー」しか言わなかったですし。(笑) ただ、「なんとなく英語っぽくやる」のは得意かもしれないです。口の中に空間を作るイメージで発音するとそれっぽくなるんですよ。(笑)

片桐 “Shine Bright”のレコーディングをやってから、「この曲って海外の人が聴いても歌詞がちゃんと聴き取れるのかな……?」と思うようになって、実際リリースイベントを観に来てくれた外国の方が居て、伝わったか聞いたら「Excellent!」って言ってくれました。英語をちゃんと勉強したいな、喋れるようになりたいなと思いました。

■それは大きな変化じゃないですか。いいきっかけだったと思います。最後の質問となりますが、個人としてもグループでも、今後チャレンジしていきたいことはなんですか?

倉田 私の個人的な目標なんですが、グラビアがやりたいです。前から「脱ぎたい」と言っていて、衣装も結構肌が出たりしているんですけど、グループではセクシー担当ですし、そのことをもっと前面に出していきたいなと思っていて。グラビアのお仕事もいろいろとやりたいです。

海月 グループではまず、東名阪ツアーをしたいという大きい目標があります。

篠原 今まで都内のワンマンライブでしかやってこなかったので、ぜひ地方にも行きたいです。もちろん、そのためには地方のファンを増やしていかないといけないので、まずは東名阪ツアーができるくらい、いろんな人に知ってもらうことが大事ですよね。日本各地に私たちのことをもっともっと知ってもらえるようになることが目標かなと思います。

■大きい目標ですね。

篠原 個人的には、デビュー当時からいろんなところでずっと言い続けているんですけど、大型フェスに出たいです。アイドルになったからには、いろんなアイドルが集まるフェスに出たい。アイドル戦国時代と言われている中で、そこに出られるのも限られたグループになるので、大きなイベントに出ることが、私の中でのアイドル人生1番の目標となっています。あとはイヤモニが欲しい。(笑)

海月 あー、私もイヤモニ欲しい!

森山 他のアイドルがイヤモニを外してみんなの声を聞いているところを見ると、「あれやってみたい!」と思います。

■イヤモニを使うということは、会場の規模が大きいことにも直結していますしね。

篠原 なので、イヤモニを使うことが今の目標です。イヤモニを使うほど大きな会場でライブがしたいです!

Interview & Text:安藤さやか

PROFILE
楽曲派アイドルユニット『INSRiA』。 7人の個性的な歌声がMixされたRock Musicが旋律を奏でる。パフォーマンスを見た人を奮い立たせる(元気を与える)旋律を歌う、実力派グループ。
https://insria2024.wixsite.com/insria

RELEASE
『不可逆的アパッシオナート』

通常盤(CD)
QARF-60302
¥1,200(tax in)

rockfield
5月13日 ON SALE