iScream VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

iScream『himawari』

3人の個性がバラバラな分、それを活かしてひとつのオーケストラにように届けたい

現役の高校生にして、圧倒的な歌唱力とダンスで魅せるガールズユニット、iScream。今年6月に1stEP『Maybe…YES EP』でデビューを飾った彼女たちから、早くもニューデジタルシングル『himawari』がリリース!
今回は初のバラードとなり、ライブではダンスを封印し、メンバー3人の歌を存分に味わえる楽曲となっている。夏の終わりに発表される新曲ということもあり、そこには聴いた人それぞれが思いを重ね、深く共感できる歌詞も大きな聴きどころと言えるだろう。先日行われた初のデビュー記念配信ライブの感想から、今作に込めた彼女たちの熱い思いまで、RUI、YUNA、HINATAの3人に屈託なく語ってもらった。

■このあいだの初のデビュー記念配信ライブ(8月11日)を終えましたが、自分たちでパフォーマンスの出来を評価すると何点ですか?

RUI オンラインライブだったので、お客さんのレスポンスもない状態で、自分たちがどれぐらいできているのかわからなかったのですが。ベストを出せたと思うので100点と言いたいけど、パフォーマンス直後は不安もあったので、私は85点です。

HINATA 私は100点です!その時の自分たちのベストを尽くせましたし、リハーサルの段階からライブをみなさんとで作り上げたい気持ちがすごく強くて。スタッフさんがベーシックの流れを考えてくださったんですけど、「ここはこうしたい!」と意見も出して作り上げたライブだったので、その意味でも100点かなと。でも、もっとパワーアップして、毎回100点を更新できるように頑張りたいです。

YUNA 私も100点です。もちろん自分たちで作り上げたこともそうですけど、アカペラカバー(Mrs. GREEN APPLEの「点描の唄」)は自分たちで音を取って、試行錯誤しながら練習したので、それも含めて100点だったなと思います。

■僕も100点です!デビューライブとは思えないほど堂々としていました。歌やパフォーマンス、トークや演出など、総合的に飽きさせない構成も素晴らしくて。自分たちから出したアイデアというと?

YUNA “Pendulum”で一人ひとりにフォーカスするシーンがあるんですけど、私とHINATAの2人のシーンでも振り付けにもチャレンジして、カメラワークもこうした方がいい風に映るのではないかとか、自分たちで意見も出したんです。

■えっ!?カメラワークに関しても自分たちの意思を伝えて?

YUNA はい!こっちの方がファンの方に届くのではないかなと考えて、お話しさせていただきました!

HINATA 初披露した“himawari”も、最初は歌詞を表示させる予定ではなかったんです。でも初めてみなさんにお披露目で観てもらうので、より届けやすくするために「歌詞を表示できたりしないですか?」とお願いしてみました。

■デビューライブだと、そこまで観る側の視点に立つのはなかなか難しい気もしますが?

RUI 自粛中に事務所の先輩方がたくさんオンラインライブをやっていたりしたので、私たちもリアルタイムでそれを観ていましたし、小物やカメラワークもたくさん刺激を受けたんです。そこで「いいな!」と思っていたものを、自分たちのライブにも取り入れようと思いました。

YUNA E-girlsさんのオープニングアクトの時はリハーサルから見ていて、自分たちから率先して意見を出していたので、そういう姿からも学ばせてもらいました。私たちはEXPG出身なので、今までたくさん経験させていただいたことが大きいですね。

■なるほど。“Maybe…YES”のMVでは随所に踊りを披露していましたが、ライブでは全編フルで踊っていたので見応えがありました。さらに最後には違う形で同曲をやってくれて、あの演出にも心が奪われました。

RUI 最後に披露した“Maybe…YES”ではハンディカメラを使い、ライブならではの特別バージョンでチャレンジしました!デビュー曲だから大事な曲でもありますし、一度のライブで同じ曲を二度やって、また違う形で魅せられたのも嬉しかったです。

■それと、Mrs. GREEN APPLEのアカペラカバー“点描の唄”もハイライトの一つでしたね。あれはかなり練習したんですか?

RUI ライブの製作期間が1カ月あって、アカペラでやりたいと思って練習した音源をスタッフさんに送ったんですけど、「まだ披露できるクウォリティーではないかな…」と言われてしまったんです。まずこの曲を選んだのは自粛期間中にアカペラメドレーを作った時の1曲で、プライベートでも歌っていた曲なんです。改めて3人で練習してまた聴いてもらい、そこでやっとOKをいただきました。前日、当日もギリギリまで練習していましたね。

HINATA 一番不安なポイントだったし、アカペラで生歌だからちょっとでもミスするとバレてしまうので。神経を尖らせて3人のハーモニーをバラバラにさせちゃいけないなと。本番はもうやるだけなので、3人の空気を感じて練習したものをすべて出すだけだと強い気持ちで歌いました。

■頼もしいです。そして今回配信リリースされる“himawari”もデビューライブで初披露しましたが、感触はいかがでしたか?

YUNA 自分たちが大好きな楽曲なので、「ファンの方たちがどう受け取ってくれるのかな?」というドキドキ感はありましたね。画面越しなので、どれだけ聴いてくれている人を惹きつけられるかなと思い、歌い方もリハーサルで何度も何度も練習したんです。ファンの方から「“himawari”が好き」、「泣きました」というコメントをもらえたので達成感はありました。

■歌い方でこだわったポイントは?

YUNA “himawari”の歌詞は喋り口調も多いので、そういう風に聴こえるように意識しました。あと、3人の個性がバラバラな分、それを活かしてひとつのオーケストラにように届けたいなと。

HINATA 初のバラードですけど、2作目でバラードを出すグループってなかなか珍しいと思うんです。私たちも初めての挑戦でした。初めて“himawari”を披露した時は緊張しましたが、この曲の「夏の終わりと恋の終わりの切なさは似ているよね」という意味をお届けたく。いつか直接聴きたいと思っていただけるように、オンライン上でも私たちの想いが届くようにと歌いました。

RUI 私は2人の真ん中に立っているので、両サイドからすごく熱量が伝わってくるんです。バラードなので動いてはいないけど、2人のパワーに刺激を受けて、より感情を込めて歌えました。私たち自身も“himawari”という楽曲で繋がって、その思いを届けられたらいいなと感じました。

YUNA 夏の終わりである9月3日にリリースされるということもあり、高校生の自分たちだからこそ等身大で伝えられる歌詞だと思います。