今作はこの激動の1年間に発表した全部の曲が入った、集大成のような作品になった。
Jams Collectionが、昨年11月に日本武道館での単独ライブを成功させた後、今年3月から継続的に配信シングルをリリース。その中でも“シンデレラマインド”はTikTokで話題となり1万件を超える動画投稿数を記録する等、勢いが加速中。そして6月には2名の新メンバーが加入。約2年ぶりとなる3枚目のミニアルバム『Jam Emotion』を満を持して10月29日にリリース。今年配信されたヒット曲に加え、“Overtrue”を含む全9曲が3形態に振り分けられたシングルコレクションとなっている。
7人新体制初となる今作ミニアルバムについて、保科凜、村望しおん、花坂環、北乃咲久の4人にいろいろと語ってもらった。
■Jams Collectionの取材はセカンドミニアルバム『Jam Vacation』の時以来なので、約2年ぶりのお久しぶりの取材になります。それからはメンバーチェンジもありましたので、まずは自己紹介と一緒に、最近気になっているものやハマっているものを教えてください。
保科 エメラルドグリーン担当の保科凜です。私は人生において気になることとかやりたいことが多すぎて、なかなか選べないんですけど、最近は自己啓発のYouTubeばっかり見ています。(笑) それでそれを見た後に、「私はこれを見たところでどうせ優秀になれるわけないんだ……」と思って落ち込むんです。そこまでがセットです。(笑) そうやって自分が調子に乗らないように気をつけています。私は自己肯定感が高すぎるので、あえてそうやって下げているんです。(笑)
村望 オレンジ担当の村望しおんです。最近ハマっているのは、ネットの激安通販を見ることです。
■見るだけなんですか?買ったりは?
村望 買い物もたまにするんですけど、海外の通販サイトって本当にいろいろな物が売っていて、「こんな物も売ってるんだ?!」と思っていろいろ見ているうちに、すごく時間が経っているんです。(笑) たまに買ったりもします。
■海外のサイトで買って失敗したりとかしませんか?写真と全然違う物が届いたりとか?
村望 すっごい見ているので、失敗はあまりしなくなりました。(笑)
花坂 新メンバーのイエロー担当、花坂環です。私はもうずっとドラマを観ていて、Netflixとか、FODとかで、一晩でひとつの作品を全話見るのにハマっています。最近も何作も見ました。
■その中でも何かオススメのドラマはありますか?
花坂 すごく昔のドラマが良くて、「失恋ショコラティエ」とか、「ディア・シスター」とかを一気見したんですけど、石原さとみさんがすごく可愛いかったです。
北乃 新メンバーのレッド担当、北乃咲久です。最近ハマっていることは特にないんですけど、自分が飼っている猫ちゃんをどう痩せさせるかをずっと考えています。(笑) 一人遊びをさせる方法とか……ニトリで猫ちゃん用のおもちゃを買ってきたりして、頑張っているところです。
■Jams Collectionは今年の6月に現在の新体制になりましたが、新しく加入した花坂さんと北乃さんは、加入する前のイメージと、実際に加入してみて、なにかギャップとかはあったりしましたか?
花坂 加入する前は、憧れのお姉さんだし、綺麗すぎて近寄りがたい気がしていたんですが、加入してみたら、すごくアットホームな感じで、お姉さんなのは変わりないけど、怖いとかは全く無くて、すごくみんな優しいし、温かくて安心しました。
北乃 私も一緒なんですけど、いい意味であんまりイメージは変わらなかったかもしれません。高貴な猫さんたちといった感じで、すごく優しいです。私が言うのもなんですけど、みなさんお姉さんだけどすごく幼くて可愛らしい部分もあって、そこがギャップでした。
■保科さんと村望さんは、今後、新メンバーに期待することはなんですか?
村望 すでにもう期待通りに成し遂げてくれている感じですね。二人とも私をお手本にしてくれているみたいで。(笑) でも二人のSNSの投稿とかを見ているとキュンキュンするんですよ。それで、それを学んで私も真似してやってみたら、みんなから「最近どうしたの……?!」と言われたんです。(笑) この二人の使い方はいいのに、私の使い方はなんかちょっと違ったみたいで……。それについては逆にアドバイスをいただきたいなと思います。(笑)
保科 この二人はアイドル未経験で入ってきてくれたので、ジャムズ(Jams Collectionの略称)のメンバーをひとつ大人にしてくれたというか、みんなで二人を育てていくじゃないですけど、いろいろと助けたりとか、メンバーひとりひとりがそういう意識を持つようになったので、すごくグループとしてのまとまりを作ってくれたのは、ありがたかったなと思っています。とくに咲久(北乃)はパフォーマンスがすごくて、ファンの方たちもみんな褒めてくれていて、この前ダンスのイベントがあったんですけど、咲久は加入してまだ1週間くらいしか経っていなかったのに、ジャムズの代表として出てくれて、パフォーマーとしてすごく優秀なんです。たまちゃん(花坂)は、めちゃくちゃムードメーカーで、今までのジャムズにはいなかった系統のビジュアルだし、新しい風をこの二人が取り込んでくれたので、これからがすごく楽しみだし、もう言う事なしです。
■北乃さんは元々ダンスをやっていたんですよね?
北乃 そうです。ダンスはずっとやっていました。
■ちなみに今のJams Collectionが他のグループに「ここは負けない!」と思うポイントを教えてください。
保科 やっぱりジャムズと言ったらビジュアルですね。(笑) どこから見てもかわいいですし、新メンバーもアイドル未経験で入ってきたとは思えないくらい仕草もかわいくて、「この状態で普通に大学生をしているのはおかしい」とみんな言ってくれているので。(笑) 私たちも今までやってきて、人に見られる職業なので、それなりに見た目を気にして、お互いに「このメイクいいよ」とか、いろいろ教え合ったりするんですけど、この二人は入ってすぐにそれも馴染んでいて、すごく参考になります。
村望 楽曲がすごくいいと思います。私も元々オーディションで加入したんですけど、どのアイドルさんも好きな曲はあるけど、全部の曲を愛せるかと言われたら難しいんですけど、でもジャムズの曲は本当にすべて愛せるし、ずっと聴いていられるし、映像も一生観ていられるくらい好きなので、強みは楽曲だと思います。イベントでは盛り上がる曲を中心に披露することが多いんですけど、ワンマンライブで披露するしっとり系の曲もすごくいいので、いろいろな曲をもっと知ってもらいたいなと思います。
花坂 私はメンバーの仲の良さだと思います。それにみんな思いやりがあって優しいです。アイドルって他と比べられるし、競争社会なので、ガツガツいかないと生きていけないと思うんですけど、みんなすごく謙虚だし、新メンバーにも対等に接してくれて、いつも助けてくれるんです。そんな環境で生き抜いてきたとは思えないくらい優しくしてくれるので、他のグループだったら続けるのは無理だったなと思えるくらい、仲がいいところです。
北乃 私も仲がいいのを言おうと思っていたのに言われちゃった……。(笑) あ、メンバーみんな個性があって、言葉ではなかなか表せないんですけど、みんなそれぞれの世界観があるところです。性格も人柄も違って、なんかファンの人たちもそれぞれの人と似た感じの人を推していたりして、見ていてすごく面白いです。(笑)
■なるほど。(笑) 7月にはKanadevia Hallにて、『Start-Up One-Man LIVE』が行われましたが、その時のライブはいかがでしたか?
保科 新メンバーの二人にとっては初めてのワンマンライブだったし、曲の立ち位置もこの日のためだけのものだったりも多かったので、覚えることが多くてすごく大変だったと思います。でもこのワンマンライブの練習をすることで、あらためて振りが甘かったところとかも見直すことができたし、「この7人体制でこの夏を駆け抜けるぞ―!」という気合を込めた「Start-Up」というタイトルだったので、いいスタートを切って加速していくための準備もできたし、すごく思い出にも残ったし、糧にもなったワンマンライブでした。
村望 昔、私がジャムズに入って初めてのデビューライブもTDC(Tokyo Dome City Hall※現Kanadevia Hall)だったんです。それで今回、この7人体制で初めて行うワンマンライブでまたこの会場のステージに立たせてもらったので、いろいろと思い入れのあるライブでした。デビューライブの時は、本当に自分のファンの人なんて一人もいないような感じだったから……。私の担当カラーのオレンジのペンライトを振ってくれていたのは友達くらいでしたし、すごくショックが大きいデビューライブだったんです。特典会も誰も並んでくれなかったし……。だからリベンジしたいとずっと思っていたので、この会場でまたライブができてすごく嬉しかったです。それに前よりもメンバー個々を活かした演出になっていたし、夏フェス前に「みんなでこれから頑張ろうね!」という意思確認もできたし、すごく楽しくて素敵なライブでした。
花坂 私はこのライブでアイドルとしての実感があらためて湧きました。お披露目ライブの時よりも自分を客観的に見られるようにもなりました。それに会場の上の方までお客さんがたくさんいて、ステージも二段構成になっていて、演出もすごく素敵になっていたので、「あ、私アイドルになったんだ!」とすごく実感しました。自分にとってすごく思い出に残るライブになったと思います。
北乃 私にとってはお披露目ライブに続いての大きなワンマンライブだったので、自分の担当カラーのペンライトもちらほらある状態だったし、ステージに出てその光景を見た時にすごく感動しました。見渡す限り客席だったし、すごくいろいろな方向からたくさんのファンの方たちが見てくださっていたので、すごく嬉しかったです。演出も「この7人でのスタート!」という感じのナレーションとかもあって、その裏で「みんな頑張ろうね!」と言っている時点でもう泣きそうになっていました。(笑) でもすごく楽しかったし、幸せいっぱいのライブでした。
■今回、3rdミニアルバム『Jam Emotion』がリリースになりますが、今作が出来上がった今の率直な感想を聞かせてください。
保科 今回リリースされるミニアルバムは、前作のミニアルバムのリリースからだとちょうど2年くらい経つんですが、この1年間に発表した全部の曲が入っています。私にとっては、この1年が今までで一番激動の1年だったので、その集大成として、この素敵な作品を残せるのをすごく嬉しく思います。
村望 この作品のリリースが10月29日なので、その14日後が去年の日本武道館公演をやった日で、「あれからもう1年経つのか……こんなに時の流れは早かったんだ」と思いました。(笑) それこそ、その武道館で初お披露目した“剥がれたペンキ”から、最新曲のまだ披露していない曲も収録されていて、本当にこの1年間の集大成の作品だと思いますし、「この新しい7人でこれから歩んで行きます」みたいな作品になっていると思います。
花坂 私は自分の声が入っている曲が収録される初めての作品ということで、すごく宝物ですし、アイドルとしてサブスクとか、CDとかで、たくさんの人たちにそれを共有できるのがすごく嬉しく思います。
北乃 私もCDをリリースするのは初めてだし、こうやってメンバーとして参加できた曲が収録されたことも嬉しかったし、リリイベとかも含めて、初めての経験がすごくたくさんできたことを嬉しく思います。すごく思い入れのある作品になりました。
■新メンバーのお二人については、まだ加入して半年も経たない中でのリリースですから、感慨深いですよね。それでは収録曲についても1曲づつお話を聞ければと思いますが、曲の聴きどころや、歌詞で注目してほしいところ、もしくはライブで注目してほしい振りについてなど、どれかをお応えいただければと思います。1曲目はインスト曲の“Overture ~Unstoppable ~”でしたので、2曲目の“サマーリボン”からお願いします。
保科 “サマーリボン”は、すごく爽やかで青春っぽい作品なんですが、曲中に「たくさん思い出作ろうね」というセリフがあって、アイドルと言えば夏曲なので、この曲を聴いて、もっと夏が楽しみになってくれたらいいなと思いました。そんなワクワクがたくさん詰め込まれた曲になっています。私たちと過ごしたこの夏を思い出して、思い出に浸りながら聴いてもらえたら嬉しいです。
村望 この曲は、つしさん(津代美月)の「たくさん思い出作ろうね」とか、さらら(水瀬さらら)の「好きって言ってよ」みたいなセリフがあって、ライブでは結構日によって全然テンション感が違うんですよ。(笑) メンバー側もいつもどんなセリフになるかを楽しみにしているので、ぜひライブに遊びに来て、そこに注目していただけたらなと思います。
花坂 夏らしい歌詞だったり、曲の中に「パンッ」って弾ける音や、キラキラしたかわいい効果音みたいなのがいっぱい入っているので、歌詞や曲だけでなく、そういったのも楽しんでもらえたらいいなと思います。
北乃 “サマーリボン”は振りがすごくかわいくて、衣装もすごくフワフワでかわいいんです。しかも衣装のスカートがあえてフワフワなるような振り付けもあって、リボンとかスカートが揺れているのがわかりやすいので、本当にかわいらしいジャムズがステージでたくさん見られる曲だと思います。
■この曲は現在の7人でのMVも制作されていましたが、MVの注目ポイントや、撮影時のハプニングや裏話なんかもあったら教えてください。
保科 この曲のMVでは、海の中に個別のステージを作ってもらったんですけど、それを立てる時はまだ潮が引いている時に設置して、潮が満ちてからの撮影だったんです。でも思っていたよりも潮が満ちてくるまでが長くて、撮影が終わったら急いで撤収して、その日の最終便で帰るという弾丸スケジュールだったので、みんなで走って移動の車の中で着替えるという、大変な思い出の撮影でした。(笑)
■あの個別の海の上のステージで踊るのは結構大変そうでしたよね。怖くなかったですか?
保科 ターンの時とかはちょっとヒヤッとする場面もありました。(笑)
村望 “サマーリボン”のMVは、風、雨、眩しい、前髪が崩れる、との戦いでした。(笑) あと、寒かったり、暑かったりもして、みんな体調がちょっと悪くなったり、苦労が詰まった撮影でしたね……。とくにオープンカーでの撮影の時に、めっちゃ雨が降ってきちゃって大変でした。
花坂 このMVは沖縄での撮影だったんですけど、ちょうど台風が来ていて、朝早くからメイクもばっちりして、ヘアセットもして準備したのに、急に雨が降ってきちゃってその日の撮影が中止になっちゃって、一日オフになるとかもあって……。全体で踊っているシーンの時も、すごく雲が動いていて、途中でいきなり雨が降って車に避難したりとか、とにかく天気にすごく左右された撮影でした。そんな中でも頑張りました。
北乃 でも天候に左右されたからこそ、オフになって、みんなで国際通りにご飯を食べに行ったりとか、ホテルにあったプールにみんなで服のまま飛び込んで遊んだりとか、楽しい思い出もたくさんできたので、それはそれで良かったなと思いました。(笑)
■へぇー!なんか青春映画みたいでいいですね。(笑)
北乃 そのままMVに使っても画になるくらい、みんなすごく楽しそうでした。(笑)






