可憐なアイボリー『3rd Anniversary Live 〜少⼥たちとアイボリー〜』ライブレポート@Zepp Shinjuku

新メンバーを迎えての12⼈で新たな航海へ。

クリエイターユニットHoneyWorksがサウンドプロデュースを務めるアイドルグループ・可憐なアイボリーの3周年記念ライブ『可憐なアイボリー 3rd Anniversary Live 〜少⼥たちとアイボリー〜』が、10⽉17⽇(⽊)に東京・Zepp Shinjuku (TOKYO)で開催。このライブでは、新メンバー4名を加えた12名での初めてのパフォーマンス披露に加えて、新体制となってから初となる東名阪ツアーの開催や、メジャーデビューアルバムの発売も発表。4年⽬への新たな旅⽴ちの起点となったライブとなった。

帆船をイメージした今回のライブのイラストからスクリーンが切り替わってOvertureが流れると、“遠キョリ。だって本気”の⾐装で揃えた⼩⽥桐ななさ、柴咲あかり、⾼澤百合愛、⼟屋玲実、寺本理絵、永尾梨央、波左間美晴、福⽥ひなたの8⼈がステージに登場。可憐なアイボリー結成時のデビュー曲“いつだって戦ってる”、“ハンコウ予告”の2曲からライブはスタート。⼀体感のあるダンスと澄んだコーラスで畳みかけ、「1ミリも⽬を離すんじゃねえぞ!」と煽りを⼊れるメンバーに、客席のファンもクラップで応えていく。“誇り⾼きアイドル”でもばっちりのコール&レスポンスで熱気は上がる⼀⽅だ。続く“遠キョリ。だって本気”では会場に来られなかったファンに向けても思いを込めて歌い上げ、曲の終わりには福⽥が「浮気すんなよ」とあざとくポーズを決める。“同担☆拒否”では波左間が「みはるんビーム」を客席へ⾶ばし、寺本も「3歳になったカレアイちゃんも可愛いですか?」とアピールしてキュートな時間が流れ、“#超絶かわいい”ではすっかりお馴染みになった「超絶かわいいカレアイ!」のコールでさらにファンとメンバーの距離が縮まった。

ここで3年間を振り返るVTRが映し出される。思い出に残るライブや、悔しかった経験がありつつも、4年⽬に向けて8⼈の瞳は前を向いている。「アニメの主題歌を歌いたい」「歌番組に出たい」など、思い思いの夢も語られた。スクリーンに花⽕が浮かび上がり、ほのかに切ない“花⽕より恋”から⼒強い“⼤嫌いなはずだった。”へとライブは続き、楽曲の幅広さを印象づける。“⼤嫌いなはずだった。”に続き撮影可能タイムの“⾦曜⽇のおはよう”では、ファンが思い思いにステージ上のメンバーの姿を⼿元のカメラに収めていく。さらにカントリーソング⾵のポップソング“⼈⽣は最⾼の暇つぶし”、エモーショナルな“アイドルでよかった。”と息の合ったパフォーマンスを⾒せる。8⽉にカバーリリースした“ビュティホ”ではHoneyWorksらしい透明感あるサウンドが⾼揚感をもたらし、客席からも⾃然とクラップが巻き起こり、サビではメンバーとファンが⼀緒にジャンプ。可憐なアイボリーにとってアンセム的存在の“僕らはきっとすごくない”へとライブの熱気は続いた。

8⼈が⼀旦ステージから下がると、いよいよ新メンバーにフォーカスしたVTRが流れ、12⼈での初めての対⾯やレコーディング、リハーサルの様⼦が映し出される。そして先輩メンバーに呼ばれて、4⼈の新メンバーが1⼈ずつステージに登場。「憧れだったカレアイになれたこと、そして今⽇こうやってステージに⽴てたことが本当に幸せです。(⻄原悠桜)」、「新体制になった12⼈で、もっと⾼みを⽬指して頑張りたいことがたくさんあります。築き上げてきた歴史を繋いでいけるように、末永くよろしくお願いします。(河合ここゆ)」、「⼩学⽣の頃からHoneyWorksさんの曲が好きで…あたたかくて素敵なグループの⼀員になれて幸せです。これからみなさんと⼀緒に素敵な景⾊を⾒ていきたいと思っています。(橘美空)」、「⼤好きな可憐なアイボリーのメンバーとして今⽇この場に⽴てていることがすごくすごく嬉しいです。これからみなさんとたくさんの思い出を作っていきたいです。(⼀ノ瀬直緒)」と、⽣の⾔葉でかみしめながら、初めてファンに思いを伝える。メンバーカラーも発表され、それぞれのカラーに客席を染めるファンも、新メンバーをあたたかく歓迎した。

ここで初めてお披露⽬された12⼈の新⾐装も、⽩⼀⾊でメルヘンなデザインにメンバーごとに細かなアレンジがなされ、これからメンバーのどんな夢にも染まっていく、そんな純真無垢さも印象付けていた。「12⼈になった、私たちにとってすごく⼤切な楽曲を披露させていただきます。今⽇までそれぞれが歩んできた道は、今私たちがこうして出会うために全て必要なものだったと思います。これから先、たくさん素敵な旅を⼀緒にしましょう」と永尾が語り、新曲“少⼥たちとアイボリー”を初披露。新体制での団結⼒と気概を⼒強く表現した。⾐装の⽩が正統派アイドルらしさを醸し出す“推し変なんて許さない!”に続いて、新カバー曲“おまえも♡”はコミカルな曲調に、ステージと客席の「⼤好きー」「オレモー」のコール&レスポンスでいっそう盛り上がり、新メンバーオーディションの課題曲にもなっていた“君は必ず好きになる”では⼀体感あるパフォーマンスを⾒せた。

ファンの熱いアンコールに応えて、12⼈はグレーがベースの新⾐装でふたたび登場。⾐装に客席からざわめきが起こりつつも、新たにカバーした“不屈のアイドル”を披露する。橘や⻄原もさっそくソロパートで伸びやかな歌唱⼒を⾒せ、楽曲の幸福感をよりフレッシュに⾒せていた。続く“ファンサ”でも「カレアイちゃんと素敵な思い出をつくっていきましょう!」と最後までファンと作る時間を楽しむメンバーたち。そして新情報として、12⽉から1⽉にかけて新体制となって初となる『可憐なアイボリー メジャーデビュー記念東名阪ツアー 〜夢で⾒た、今の私。〜』の開催と、来年1⽉29⽇に、⽇本クラウンよりメジャーデビューアルバム『⽩じゃいられない』の発売が決定したこともサプライズでメンバーとファンに伝えられた。新情報づくしに、会場の全員で喜びを分かち合う。

興奮の中、「12⼈で、夢に向かって冒険していくステージを⾒てください!」と寺本が宣⾔し、全員での“チームメイト”でライブを締めくくる。「うれしいことばかりでなく、苦しいことや困難なこともあると思います。スタッフさんやファンの⽅、今⽇は会えなかったけど私たちのことを思ってくださる⽅々、全員がこのアイボリー号の船員たちなので、素敵な景⾊を⼀緒に⾒られるように、これからも私たちについてきていただけると嬉しいです。4年⽬のカレアイにもたくさん期待していてください」とリーダーの永尾もこれからの⾶躍を誓う。「ありがとうございました!」と全員で⼿をつないでの挨拶で、メモリアルなライブは幕を下ろした。メンバーとファンの夢を乗せて、どんな⾊にも染まっていく可憐なアイボリー。応援と熱気を追い⾵に、12⼈で新しい航海へとこぎ出した。

Text:⼤宮⾼史
Photo:名和洋祐

https://karennaivory.jp

『3rd Anniversary Live 〜少⼥たちとアイボリー〜』@Zepp Shinjuku セットリスト
Overture
01. いつだって戦ってる
02. ハンコウ予告
03. 誇り⾼きアイドル
04. 遠キョリ。だって本気
05. 同担☆拒否
06. #超絶かわいい
07. 花⽕より恋
08. ⼤嫌いなはずだった。
09. ⾦曜⽇のおはよう
10. 拝啓ライバル
11. ⼈⽣は最⾼の暇つぶし
12. アイドルでよかった。
13. ビュティホ
14. 僕らはきっとすごくない
15. 少⼥たちとアイボリー
16. 推し変なんて許さない!
17. おまえも♡
18. 君は必ず好きになる

ENCORE
01. 不屈のアイドル
02. ファンサ
03. チームメイト

RELEASE
メジャーデビューアルバム「⽩じゃいられない」2025年1⽉29⽇(⽔)リリース
・初回限定盤(2CD+LIVE DVD)¥8,800(税込)CRCP-40696/97
LIVE DVD:2024年10⽉17⽇(⽊)『可憐なアイボリー 3rd Anniversary Live 〜少⼥たちとアイボリー〜』Zepp Shinjuku (TOKYO)のライブ映像を収録。
・かわいい盤(通常盤A)(CD)¥3,300(税込)CRCP-40698
・かっこいい盤(通常盤B)(CD)¥3,300(税込)CRCP-40699
◇メジャーデビューアルバム発売を記念して11⽉9⽇(⼟)〜リリースイベントがスタート。
※詳細は後⽇発表。

LIVE
『可憐なアイボリー メジャーデビュー記念東名阪ツアー 〜夢で⾒た、今の私。〜』
・2024年12⽉6⽇(⾦) 名古屋・NAGOYA ReNY limited
・2024年12⽉22⽇(⽇) ⼤阪・バナナホール
・2025年1⽉11⽇(⼟) 東京・Veats Shibuya
※詳細は後⽇発表。