KILLT MELT LAND VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■良ければ“Jadgement”へはどんな思いを込めたのかも聞かせてください。

P-SAMA　幼い頃からはもちろん、大人になってもずっと抱えている劣等感です。まわりの人たちは大人として成長していくにつれ、大人としての意識を身につけていくけど、自分だけはずっと心が成長できないまま置いていかれているような、いくつになっても自分の世界は真っ黒に見えてしまっている。そんな思いを語りの歌詞には書いています。語りは重い感情が中心ですけど、サビでは明るくキャッチーな歌詞や曲調になるように、RIEちゃんの歌声が絶望の中へと光を射し込んでくれています。

■語りの感情って、普段のP-SAMAそのものじゃないですか？

P-SAMA　そうです。(笑)　自分は暗い感情しか書けないので。そもそもセリフの部分も、楽曲を聴いたYanoMeが「ここは語りにしたら？」と、アドバイスをくれたことから生まれたんです。“Jadgement”はとくにメンバーの意見や思いを反映して生まれた曲だから、とくにお気に入りです。

RIE　どの曲も激しさや暗さを持っているけど、ただ暗いだけで終わるのではなく、そこへ何かしらの救いや光を注いでいるところも、KILLT MELT LANDらしいなと思っています。私はP-SAMAの最後の語りがエモくて好きなんです。とくに、私たちの出会いの日を語りに入れてくれたことが嬉しくて。

P-SAMA　あっ！あれね、本番ではカットされたんだよ。

RIE　えっ！気づかなかった……。

P-SAMA　最初は「８月21日のむし暑い夜のこと。いつもの公園で僕と同じ死んだ目をしたキミを見つけた……」と語っていて、メンバーが初めて出会った日付をいれてみたりしていたんですけどカットされたんです。今後、ライブで歌った時や、いつか音源になった時に、もしそこに日付が入っていなかったとしても、「その日付が初めは入っていたんだな……」と、思い返しながら聴いてくれたらアリガタキです。(笑)

■MVも制作され、すでに配信リリースになっている“リライト”や、間もなく配信になる“Be I Am”も、ライブではファンの人たちとめちゃめちゃ一体感を作っていましたね。

P-SAMA　“リライト”を聴いた魔界の方々はすごく喜んでいます。YouTubeのコメントでも、いろんな国の方々から書き込みの反響があるのもアリガタキです。

RIE　“リライト”と“Be I Am”では、同じ重い楽曲でも、ガラッと違う世界観を持っているからね。私はとくに“Be I Am”がお気に入りです。この曲は初ライブの時からみんなが手を上げながら一緒に飛び跳ねてくれて、ライブでみんなと一緒に歌える楽曲なんです。こんなにもライブ映えする曲なんだというのは、“リライト”も含め、嬉しい驚きでした。

P-SAMA　“Be I Am”はミステリアスで、妖艶で、現実とは異なる世界へと引き込める曲です。

■今後のライブですが、10月30日(月)に渋谷WWWで主催イベント『KILLT MELT LAND EXTRA SHOWCASE −HALLOWEEN SP−』が開催されますね。

RIE　デビューワンマン公演を終えて、すぐに主催ライブを行えるのもすごく嬉しいことですが、この日はKILLT MELT LANDを含め、異なる色を持ったガールズバンドが4組出演するので、見どころの多いイベントになりそうです。今後のライブに関しては、今いろいろと水面下で動いているから、今後もみなさんに出会える機会は増えていきそうなので、私たちも楽しみにしています。

■P-SAMAは、椎名ひかりとしての活動も平行していくんですか？

P-SAMA　もちろん続けます。今はすっかりKILLT MELT LANDの活動に洗脳されそうになっていますが、ソロも平行しながら、変わることなく活動をしていきます。「KILLT MELT LANDをやっているから、ソロ活動が丸くなった」とか言われないためにも、KILLT MELT LANDの活動に負けないように頑張ります。

RIE　メンバーみんながいろんな活動もしているように、それぞれの活動へKILLT MELT LANDの影響がいい相乗効果として反映していけたらなと思っています。

■今後はKILLT MELT LANDはどんなふうに進化し、成長していくのでしょうか？

RIE　目標はいっぱいあります。アニメのタイアップが欲しいし、海外でのワンマンツアーや、海外でのメタルフェスにも出てみたいなど、叶えたい目標はたくさんあるから、できるだけ最速で高みを目指したいです。

P-SAMA　まだまだ未完成なKILLT MELT LANDですけど、だからこそ未完成な僕たちと一緒に新たなる地を開拓していきましょう。ライブ会場でお会いできることを楽しみにしています。

RIE　KILLT MELT LANDのライブは、いかれたサーカスやテーマパークのような非日常を感じられる空間です。メンバーみんな、感情のすべてを出し切るような激しく熱いライブをしていくから、その姿を感じつつ、一緒に騒いで欲しいのはもちろん、これからもみなさんと一緒にいろんな面白いことを仕掛けていけたらなと思っています。次は、10月30日に渋谷WWWで会いましょう。

Interview & Text：長澤智典

PROFILE
モデル、ブランドプロデューサーでありがなら、アイドル界隈でデスボイス、シャウトなどを使用し始めた異端であり、最先端を走ってきた、P-SAMAこと椎名ひかり。『アイカツ！』及び『アイカツスターズ！』の楽曲歌唱グループAIKATSU☆STARS！としてデビューし、数々のアニメ作品の主題歌の歌唱、モデル、作詞家としても活躍中のRIEこと藤城リエ。活動休止中のガールズバンドエルフリーデのギタリスト、コスプレイヤー、モデルとしても活躍中のRyOこと山吹りょう。東京のガールズバンドシーンを中心にサポートベースとしてのみならず、タトゥーアーティストとしても活躍中のMRKM。同じく東京ガールズバンドシーンの中で様々な数々のサポートドラマーとして知られ、グラフィックデザイナー、イラストレイターとしての顔も持つドラマーYanoMe。この5人からなるバンド「KILLT MELT LAND」(キルトメルトランド)。2023年10月のデビューライブは即日ソールドアウト！さらに、デビュー曲『リライト』は、新人ながらテレビ朝日系「ワールドプロレスリング」10・11月度ファイティングミュージックに決定した！様々なジャンルで活躍中の5人の生み出すバンドマジックからは目が離せない！
https://trustar.co.jp/talents/killt-melt-land/

RELEASE
『リライト』