KILLT MELT LAND VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

KILLT MELT LANDのライブは、いかれたサーカスやテーマパークのような、非日常を感じられる空間です。

KILLT MELT LANDは、モデル、ブランドプロデューサーでありがなら、アイドル界隈でデスボイス、シャウトなどを使用し始めた異端であり、最先端を走ってきたP-SAMA(椎名ひかり)と、アニメ「アイカツ!」、「アイカツスターズ!」の楽曲歌唱グループAIKATSU☆STARS!としてデビューし、数々のアニメ作品の主題歌の歌唱、モデル、作詞家としても活躍中のRIE(藤城リエ)のツインヴォーカルで、ギターには無期限活動休止中のバンド「エルフリーデ」のギタリストであり、グラビア、コスプレイヤーとしても活躍中のRyO(山吹りょう)、ベースは東京のガールズバンドシーンで活躍中で、サポートベースとしてのみならず、タトゥーアーティストとしても活躍中のMRKM、そしてドラムは数々のサポートドラマーとして知られ、グラフィックデザイナー、イラストレイターとしての顔も持つYanoMeからなる5人組ガールズバンドだ。
10月6日にデビューワンマン公演を行い、Sold Outを記録。現在は『リライト』が配信中だが、次作『Be I Am』もまもなく配信リリースとなる。10月30日(月)には、渋谷WWWにて主催イベント「KILLT MELT LAND EXTRA SHOWCASE〜HALLOWEEN SP〜」の開催も決定。KILLT MELT LANDとは一体どんなバンドなのか。その正体を、P-SAMAとRIE、二人のヴォーカリストに話を訊いた。

■とても個性的なメンバーが集まりましたが、そもそもKILLT MELT LANDはどういった経緯で誕生したのでしょうか?

P-SAMA きっかけは、元々RyOちゃんが、自分のソロのワンマンライブを観に来てくれたりしていて、その後仲良くなってソロライブの時にギターを弾いてもらったことがきっかけです。その姿を見ていた人たちからも「ぴかりんとRyOちゃんが同じステージに上がっている姿がカッコいいから、一緒に活動をすればいいのに」との声も多かったり、自分もバンド活動をしてみたかったのと、RyOちゃんも「ぴかりんとなら絶対にやりたい!ギター弾いててよかった!」って言ってくれて。そこから事務所の人と一緒にメンバー探しを始めたところ、MRKMとYanoMeが見つかったことが、具体的に動き出すきっかけになりました。

■MRKMさんとYanoMeさんはどこから……?

P-SAMA RyOちゃんが以前にやっていたバンド活動で共演するなどの繋がりでした。うちの事務所はビジュアルにもすごくこだわるから、その審査にも勝ち残った二人です。(笑)

■確かにメンバーみなさん美形ですけど、RyOさんを始め、MRKMさんもYanoMeさんも、とにかく癖が強いというか……強烈な個性を放っていますよね。

RIE RyOちゃんはコスプレイヤーなどグラビア的な活動をしていて、YanoMeもイラストレイターとしての一面もあるし、MRKMに至ってはタトゥーアーティストとしても活動しているんです。メンバーそれぞれがミュージシャンとしての実力を備えた上で、さらに様々な技術を持った人たちなんです。

■RIEさんも以前からシンガー活動と平行して、モデル活動もやっていますよね?

RIE 私は今もモデル活動をしています。このバンドへは最後に加入したんですが、私が加入する前は、4人で活動をしようとしていたんだよね?

P-SAMA そうなんです。RIEちゃん以外のメンバーが集まった時点で、「この4人でスタートさせよう」という話にもなったけど、どうしても「もう1ピース欲しい。とてつもなく最強な美声で歌えるクリーンなヴォーカルが欲しい。そうすればP-SAMAの事をより活かせる」と言われて、再びメンバー探しを始めたところ、事務所の方がRIEちゃんと出会い、メンバーに加わることになりました。最初はRyOちんにも歌ってもらおうと思っていたのに、「歌えない」って言うから、P-SAMA一人で歌おうかとも思ったんだけど、「結果ヴォーカルは二人いた方がいろいろできるな」と思い、理想の形が生まれるまでメンバーを探し続けました。

■最初からツインヴォーカルでいこうとしていたんですか?

P-SAMA いや、最初は考えていなかったんです。ただ、自分の声質としては「クリーン担当ではないな」という自覚があったので……。

■RIEさんが加入を決めた要因も教えてください。

RIE 私は学生時代にバンド活動をしていた経験がありまして、「アイカツ!」を通してシンガーとして活動を始めたわけですけど、再びバンド活動もしたいなと思っていた時に、ちょうどいいタイミングで声をかけていただけたので。良いめぐり合わせをもらえたことで加入を決めました。実は最初に4人で活動をしようとしていた時に、一度アーティスト写真を撮影していたんですよ。その写真を見せていただいた時、みんなめちゃくちゃ美形だなと思いました。私は普段からメタル系の音楽が好きでよく聴いていたんですけど、このバンドの音楽性も激しい感じにしていくと聞いたので、「こんなにかわいい子たちが集まって、しかもファッションセンスも高いし、音楽性も私の理想とも合っているし、このメンバーなら音楽以外のお仕事の面でも広がりを持てそう」と思ったことが、加入の決め手になりました。

P-SAMA そうだったんだね。初めて聞いた。その言葉めちゃめちゃ嬉しい!

■この前のライブでは、MCも含めP-SAMAが暴走しっぱなしだったと思いますが、演奏陣は以外と受け身というか、暴走する姿をサラッと流していましたけど、事あるごとにRIEさんが流れを軌道修正してくれていたのがすごく印象的でした。そのバランスも最高だなと思って見ていました。

RIE 私はどうしても真面目になっちゃうんですよね……。だから、MCでもP-SAMAのようには出来ないんです。でもこのバンドはP-SAMAが暴れ散らかしてくれるおかげで、メンバーみんなも余計な緊張がほぐれてリラックスしていけたし、お客さんたちも爆笑するなど、場が和んでいったので。その上で結果的に私が話を軌道修正していくスタイルが自然となっていったから、きっとそこのバランス感がいいんでしょうね。(笑)

P-SAMA そうだね。RIEちゃんがしっかりまとめあげてくれるからこそ、P-SAMAも安心して暴れられるんです。(笑) RIEちゃんは綺麗な歌声も含め、すべての面において100%の安心を与えてくれる人だし、その姿は本当に信頼できるし、心強い相方がいるからこそ、安心して暴れ散らかせるからね。それにP-SAMAの場合は暴れ散らかしていると大事なことも忘れてしまうから、そこをRIEちゃんが補ってくれるところもアリガタキです。

■ツインヴォーカルの活かし方も、いろいろと考えているのでしょうか?

RIE スタッフさんのアドバイスなんかも参考にしつつですけど。曲によっての歌い分けも含め、いつも二人で考えています。

■RIEさんはP-SAMAと同じようにデスボをしようとは思わないんですか?

RIE クリーンボイスとデスボイスをきっちり分けてこそ、お互いの魅力が映えるし、お互いが活きるので、今のところは考えていないです。

P-SAMA いつかは二人でデスボの掛け合いもやってみたいけどね。(笑) この先二人で叫んでいる可能性だってゼロではないですよ!

■KILLT MELT LANDはビジュアル面もすごく映えているから、そこもいいですよね。

RIE 音楽性を考えると、とかく激しい音楽性に似合うビジュアルスタイルにしがちだけど、このバンドはお洒落な姿を打ち出したくて、K-POPの人たちの要素なども参考にしながら、今のこのビジュアルを作り上げています。

P-SAMA うちのメンバーたちはK-POP好きが多いのもあって、メンバーみんなK-POPのアーティストたちのような露出度の高い衣装の魅力に惹かれるものがあったから、そこが得意な人たちにお任せをしていたところ、比較的肌の露出が多めの今の格好になりました。とくに山吹は露出狂のギタリストだから、乳を強調して、とくに肌の露出が多めになっています。(笑)

RIE 今発表しているアーティスト写真では、みんなあえて楽器を持たなかったので、何も知らない人たちが見たら、「この子たちは一体何者……?」と、ミステリアスに見えてくるじゃないですか。そうやって興味の幅も広げていけるし、それが出来るのもKILLT MELT LANDの強みだと私は感じています。

P-SAMA K-POPといえば、最初はP-SAMAではなく、P-DRAGONと名乗ろうと思っていたけど、なんか呼びにくいかなと思い、魔界のみんな(椎名ひかりのファン)も慣れ親しみやすいだろうと思い、P-SAMAにしました。だから、P-SAMAの裏の名前はP-DRAGONです。(笑)

■ところでなぜKILLT MELT LANDというバンド名になったんですか?

RIE 最初にP-SAMAが、「LANDを入れたい」と言ってきて、私も「MELTを入れたい」と言う案を出していた中で、最初は「LILT MELT」って案が出て、その時にP-SAMAが、「LANDを入れることで、この場所がうちらの楽しいテーマパークのようになるからいいよね。YanoMeもテーマパークで働いていた経験もあるしさ。なんかいかれたサーカス的なイメージを持ったバンド名にもなりそうでいいね」という話になり、過激な言葉が好きなMRKMが、「リルトだと響きが可愛いから”キル”に変えて、スペルにもLを足してKILLTにしよう」と言い出したことから、最終的に「KILLT MELT LAND」になりました。意味は正直ないです。(笑) しいて言うなら、P-SAMAの言っていた「いかれサーカスやテーマパーク」のイメージを具体化した言葉になります。それに、「キルメル」って訳すと、かわいらしさが出るし、その言葉の響きもこのメンバーたちに似合うから気に入っています。

P-SAMA バンド名が韻を踏んでるところもいい。(笑)

■サウンドもラウドなのにキャッチーな面もあれば、二人の歌い手が「光と影」という二極の要素を描き出すことで、楽曲にも彩り豊かなコントラストを描きだしています。そこへ強く惹かれるのが一つ。“Jadgement”という曲で、P-SAMAがセリフのように言葉を吐き出していた姿もめちゃくちゃカッコいいというか、そこにもKILLT MELT LAND独自の色を感じました。

P-SAMA あの語りは全部自分で考えました。今は作家さんに作詞をお願いをした曲が多いけど、今後はRIEちゃんとP-SAMAで作詞をやる曲を増やして、作曲もメンバーに書いてもらう形で進めようとしています。