Lead VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

Lead『Summer Vacation』

■“Paradise City”のリリックは鍵本さんが書かれていますね。

鍵本 “Summer Vacation”は、恋人が出来て、その好きな人に向けての歌だったとしたら、こっちはもう「仲間!!」って感じの楽曲で。

■めっちゃ青春を謳歌している光景が浮かんできます。

鍵本 僕らみたいに、30歳にもなると、昔みたいに頻繁に友達と会う機会も自然と減ってきちゃうじゃないですか。各々の仕事や家庭等、自分の生活や環境で活躍するようになってきちゃって。約束をしようにも、「ごめん、その日仕事だわ」ってなったり。そんな中、やっと昔の仲間が集まれた時に、そこで感じるのは、やはり「昔と変わんないなこの感じ…」って感触で。そんな時にいつも思うんですよね、このメンツが集まったら、シチュエーションや状況問わず、どこで再会しようが、そこがパラダイスになるなって。そんな気持ちを歌詞にしてみました。

■この曲で「オッ!!」と思ったのは、大概このようなテーマの曲の場合、過去を振り返るものが多い中、この曲は逆に未来や、いつかの自分たちについて想いを馳せさせるように歌われている部分だったんです。

鍵本 そうなんです。自分で言うのも変ですが、大人になってみて初めて書ける内容だったなって。やはりあの頃は、何年後かの自分たちって想像できないじゃないですか。だけど、今ならそこから経た時間も踏まえて、振り返ってあの頃の自分の気持ちにも戻れる。あの頃の自分でいながら、今の自分でしか表せない歌詞内容になったかなとは自分でも感じます。

■みなさんは、「あの頃の俺は…」なんて振り返ることは?

古屋 あの頃、もっと遊んでおけば良かったと後悔する時はあります。やはり今じゃすっかり会う機会も減ってしまったこともあり、「あの時、あいつともっと会っておけば良かったな…」とか。結婚したり、大学院を出て博士号をとった仲間もいるし。あとはもっと海外に行っておけばよかったなって。とは言え、全然今からでもいけるし、関係ないか。(笑) でも、この曲は自分も含め、聴く人みんなが自分のあの頃を振り返り、「よし、もっと今を楽しむぞ!」って、再び思ってもらえる楽曲なんじゃないかなとは思います。

鍵本 この歌の根底には、その「今を大事にしようよ!」もありますから。もう全年齢をロックオンできる楽曲の自負があります。

谷内 僕はこの曲を聴いてキャンプ等の自然が思い浮かびました。表題曲は海やプールといった水だったとしたら、この曲は山。水があったとしても川や湖みたいな。キャンプってみんなでの共同作業だったりするじゃないですか。時間を共有し、力を合わせて何かを作り上げる。そんな心の豊かさがこの曲にはあるな…って。

■“ANTHEM”は、かなりクラブミュージック感に溢れていますが、これも野外のEDMのパーティ等を彷彿とさせます。

鍵本 この曲はトラックも含め僕が手掛けさせてもらいました。実は昨年、「ULTRA JAPAN」を初めて観に行ったんです。名目は「勉強」として挑んだんですが、あの場がめっちゃ衝撃的で、しかも楽しくて。一体感や高揚感を含め、「DJと音楽だけのパフォーマンスでこんなに盛り上がる。この空間はなんだろう…?すごい!!」って。その後も、自分も衝撃を受けたし楽しかったのが、その後に事務所の社長や事務所の他のアーティスト仲間たちと共に見学に行ったクラブでのEDMのDJタイムで。もう、まさにそれがライブっぽくて。それらを経て、「自分もこんな曲を作りたい!」と挑んだのがこの“ANTHEM”だったりするんです。それこそ自分たちのライブでも、みんなで無条件にバカ騒ぎ出来る曲があったらいいなって。

■タイトル通りアンセム感、しかもスタジアム・アンセム感がありますね。

鍵本 なんでこのタイトルにしたかというと、この曲を作っている時に使っていたシンセの音色の名前に「アンセム」ってついていたんです。この「アンセム」で作ったから、タイトルは“ANTHEM”でいこうと。(笑)

■それにしてもこの曲は、最新鋭のダンスミュージックのエッセンスが目まぐるしいぐらいに散りばめられていますね。

鍵本 やはり自分たちでやるからには欲張りにいろいろな要素を入れたくなっちゃって。(笑) これを総称して「Future Pop」と呼ぼうと。このようにクラブミュージックをポップスに落とし込んだジャンルを「Future Pop」と称するらしいんですが、今後は自分たちもジャンル的には「Future Pop」を名乗ろうかなって。(笑)

Interview&Text:池田スカオ和宏

PROFILE
谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝からなる、終始踊り続ける持久力とシンクロ率の高いキレのあるダンスが魅力の実力派ダンスボーカルユニット。大阪のダンススクールで中土居宏宜・谷内・鍵本の3名が出会い、路上ライブを開始。その後、事務所主催のオーディションで選ばれた福岡県出身の古屋が加わり、4名でLeadを結成する。大阪のストリートパフォーマンスのメッカであった大阪城公園内・通称「城天」では、最高7,000人の動員を記録。話題騒然の中、2002年7月31日に平均年齢14.5歳の若さで、シングル『真夏のMagic』でデビュー。2013年3月をもって、デビュー以来11年間に渡ってリーダーを務めた中土居が卒業。2013年4月よりオリジナルメンバー3名でLead第二章のスタートを切った。2017年7月31日にデビュー15年を迎え、大人なイケメンに成長した彼らの顔面偏差値の高さとダンスの切れ味とは裏腹な3枚目キャラクターのギャップが人の心を虜にする。
http://lead.tv/

RELEASE
『Summer Vacation』

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¥1,700(tax in)

Lead『Summer Vacation』

初回生産限定盤B(CD+DVD)
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