Lead VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

Lead『Lead the Best “導標”』

■古屋さんはこの曲を聴いた時はどう感じましたか?

古屋 そうですね。単純に「よくこんなに詰め込めたなぁ」って驚きでしたね。(笑) しかもただタイトルが置かれているだけじゃなくて、その時の心情っていうか、ちゃんとその時々が思い出せるんですよ。デビュー当時から応援してくれているファンは泣いちゃうんじゃないかな?って思います。僕も隙があればなにか書いたりとかしようかなって思っていたんですけど、本当に隙がなくて。(笑)

鍵本 最初は「みんなで歌詞書こうぜ」って言っていて。「とりあえず俺がレール作るから、添削とか思いとかあったらどんどん入れてね」って敬多に連絡して、3、4日経って、これやねって返事がきましたね。

古屋 抗おうとはしたんですよ。でも「なにもできんわ……」って。逆に邪魔になるっていうか。MVもこの間初公開になって、そっちでは若い時からの映像がたくさん入っているから、さらにエモいんですよ。

鍵本 すごいエモいって言っちゃうね、今日。(笑) エモいって言いがちやけど、それだと急に軽くなるよね。でも他の言葉が思いつかない。(笑)

■みなさんの中で特にここがぐっときたなっていう歌詞のポイントはありますか?

鍵本 僕の中でバチっと決まったのが何か所かあるんですけど、2コーラス目の「こんな僕らに手を差し延べるSPEED STAR☆ それはまるで雲を払うHURRICANEだった」の2行は「来た!」と思いましたね。自分たちの思い出だったり、出会ったスタッフ、ファンを流星群に重ねていたりもするので、重ねた人たちが“SPEED STAR☆”でちょうど表現できた。

谷内 サビで流星たちも出てくるし。

鍵本 すごい気持ちいい流れができたと思いました。

谷内 僕はその後の、サビ明けの「I Wanna…Be With You」から「でも去った仲間に誓ったんだUpturn」までの流れですかね。やっぱり宏宜の思いを繋いでの“Upturn”の展開もそうですし、自分たちのドラマとしても、デビューの次に大きい出来事なので思い入れもありますし。ドラマチックだなと思います。

古屋 最初の方に新幹線の事が出てくるんですけど、「のぞみ」と「ひかり」と、よく見たら「こだま」もあったりとかっていう仕掛けもあって。これ新幹線の「こだま」を意図して作っていたって、最近知って驚きました。(笑) でも僕の場合は新幹線じゃなかったんですよ。初めは大阪のストリートでやっていたんですけど、僕は飛行機で大阪まで行っていたんです。伊丹空港まで。だから、僕の中では「のぞみ」ではなく「スカイマーク」なんですよね。(笑) そういうのを思い出します。みんなが空港までめちゃくちゃダッシュで迎えに来てくれたっていう思い出もエモいですね。

鍵本 なんでダッシュで来たか知ってる?

古屋 え?わからん。

鍵本 めっちゃ遅刻しとったから!(笑)

古屋 (笑) 3人が真夏に汗だくで走ってきていたからね。

■そういう初期の思い出が詰まっているっていうのも、すごい曲だなと思いますね。

鍵本 最近知ってくれた人も含め、それぞれのタイミングでLeadを知ってくれたと思うんですけど、この曲でこういうことがあったんだなって振り返れる曲でもありますからね。ずっと応援してくれている人は一緒に最初から振り返れるし。やっぱりシングルとかカップリング曲を書くってなると、結構広い目線で書かなきゃいけないかなって使命感があるんですけど、今回に関しては、「応援してくれているファンの人に1番届いて欲しい」っていう思いで書いたので、僕の中ではメッセージも曲もぼやけていないというか。そういう意味での鋭さがあるかなと思います。

■制作は肩の力を抜いて取り組めた感じだったんですか?

鍵本 そうですね。でも20周年の歩みを集大成として書くプレッシャーってやばいなって。書き上げてレコーディングが終わって、いざ盤になってから、「やべっ」て思いました。これすごいことやってるなって。でも妥協なく作れたなと思います。

■レコーディングの際も溢れる気持ちがありましたか?

谷内 そうですね。輝からも感情を込めたいっていうディレクションがあったので、ちゃんと感情を入れようっていう意識もありますし、この歌詞でいろんな情景が浮かんできたので、浸りながら歌っていましたね。

■初回盤には、シングル以外のストリーミング再生数上位曲が収録されたDisc4がつきます。このラインナップには意外さもありましたか?

全員 意外でした。

谷内 1位に“冬色ガール”がきたっていうのもそうですし、3曲目の“君は何かができる”は一番意外というか、今?っていう。(笑) かなり前の曲なので。

古屋 タイアップだったよね!映画の。

谷内 うん。とはいえ「なんで?」っていうのは思いました。

鍵本 でも発見が多かったですね。Leadの音楽のここを聴いてくれているんだなっていう、一個の参考になったなって。結構納得ですね。自分たちの好きな曲とかもあったし。

古屋 みんなと感性が近い。この曲たちはいいよなっていうのが揃っていました。

谷内 15曲目の“Let’s Get On It”も意外でしたね。多分ライブでは1回しかやっていないし。ディスコファンク的な結構渋めの楽曲なんですけど、これは意外でした。

古屋 渋いのを好いてくれているのは嬉しいね。“ANTHEM”とか“With U”は、ライブをやってた3年前以前の思い出もかなり深いんだろうなと思います。だから、またフェスとかでやりたいですね。

■7月31日にはアニバーサリーライブもありますね。

鍵本 自分たちの精度をここからどんどん上げていきたいなと思います。みんなとお祭りっぽく楽しみたいなって。最初は渋めにセットリストを組んでたんですけど、敬多がもっとお祭り感を出したいと言って来て。「そうだよね!」ということで、結構シングル多めにしています。最初は懐かしめでいきながらも、ちゃんと自分たちの20周年の気持ちとして歌いたいっていう楽曲を入れながら、今のLeadの姿はこういう感じですっていうのをライブ全体を通して見せたいなと思っています。

古屋 すごいエモい空間になると思いますね。20年間、いろんなタイミングで出会ってくれたと思うので、いろんな曲をやって、できるだけ多くの人たちにエモくなってもらいたいっていうのもあるし、そこが20年やっている強みなのかなとも思うので。ものすごくいいライブになりそうな気がしています。

谷内 しかもみんなにアンケートを取って、それを参考にセットリストも組んだので、なるべく多くの人の意見を汲みたいなっていうのもあるんですけど、やっぱり時間は限られているので、その中でもどれだけ曲を詰め込むかという。メドレーにしたりとか、今までで一番曲数が多いライブになると思います。

■これから20周年以降も進み続けていくと思いますが、未来に向けての今の気持ちはいかがですか?

鍵本 最近になって楽曲作りとかが形になることが多くなってきたので、そこはもっと突き詰めてやっていきたいなと思っていますし、自分たちがこういう音楽を発信していきたいんだっていうものをこだわりとして発信していけたらいいなって思っています。あとは、これまでもいろんなライブのトークやインタビューで野望を語ってはきましたが、やっぱり一度言ったからにはやらなきゃって思っているので、そこも目指しつつ。今までLeadに触れてくれた人たちと一緒にそういう景色を観に行きたいなっていう思いでいっぱいです。

古屋 冒頭でも言ったんですけど、Leadは今までファンの人たちにリードしてもらってきた部分が多い、そんな20年だったかなと思うので、もっと自信をつけて、ちゃんと引っ張っていけるような存在になりたいっていうのはあります。どうしてもコロナ禍というのもあって会えない時間があったりとかもして、でも心の距離はずっと近くありたいと思って活動をしているので、そういうところからも安心させてあげたいっていう思いもあります。あとは、僕は舞台とかお芝居も大事なフィールドなので、そっちの方で得たことをLeadに持ち込んで、さらに成長できたらいいなと思います。いろんなものに挑戦して、吸収して、大きくなってリードしていきたいです。

鍵本 このアーティスト写真が物語っているよね。

古屋 これはだってあなたが手を出した方が良いよって。(笑)

鍵本 確かに言うたけど。この写真をものにしたのは敬多自身だから。

古屋 でもまあそういう思いですね。

谷内 今は、まずは20周年ライブをいい形で終えられたらなっていう気持ちです。でも敬多も言っていたように、コロナ禍に入ってから止まっちゃっていた感があったので、久しぶりにちゃんと有観客でできる20周年ライブを大切に乗り切って、その後は自分たちがいいと思えるもので周りにもいいなって思ってもらえるもの、なるべく純度の高いものを出していって、それが評価だったり、結果に繋がっていくのが一番いいなと思います。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
Leadは、谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝からなるダンスボーカルユニット。終始踊り続ける持久力とキレのあるダンスが魅力の実力派グループ。大阪のダンススクールで中土居宏宜・谷内伸也・鍵本輝の3名が出会い、路上ライブを開始。その後、現在の所属事務所主催のオーディションで選ばれた福岡県出身の古屋敬多が加わり、4名でLeadを結成する。大阪のストリートパフォーマンスのメッカであった大阪城公園内・通称「城天」では、最高7,000人の動員を記録。話題騒然の中、2002年7月31日に平均年齢14.5歳の若さで、シングル『真夏のMagic』でデビュー。2013年3月をもって、デビュー以来11年間に渡ってリーダーを務めた中土居が卒業。2013年4月よりオリジナルメンバー3名でLead第2章のスタートを切った。2014年以降はメンバー自身が楽曲制作により深く携わるようになり、それぞれが作詞・作曲を手掛けた楽曲も数多い。2022年現在までに、計34枚のシングル、9枚のオリジナルアルバムをリリース。
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RELEASE
『Lead the Best “導標”』

Lead 20th Anniversary スペシャルボックス盤(4CD+DVD+フォトブック)
SCCS-00130
¥9,900(tax in)

初回生産限定盤(4CD+DVD)
PCCA-06129
¥6,600(tax in)

通常盤(3CD)
PCCA-06130
¥4,400(tax in)

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