MADKID VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■確かに。(笑) YOU-TAさんはどうですか?

YOU-TA 僕は歌目線で聴くことが多いですね。「この歌い方がいいな」とか「この声いいよな」とかで聴くことが多いです。いろんなジャンルの曲を車の中で流し聴きしたりとか、その場で聴いてその場で歌ってみるみたいなことがすごく多くて。あとは気に入ったらその曲だけひたすらリピートして聴いたりしています。

YUKI 僕は月1くらいでディグる時間を作っていますね。じゃないと同じものをずっと聴いちゃうし、特に好きになったらそのアーティストばっかり聴いちゃいそうなので。プレイリストもそうだしTikTokとかを見て、「今の人たちはどうしてこういう曲が好きなんだろう?」とかって考えたり。最初は負の感情じゃないですけど、「なんでこれが……?」っていう風にもなっちゃうんですけど、それってどんどん老化してるサインなのかなって。(笑) いろんな目線でどうにか良いところを見つけるようにしています。あとはマイケル・ジャクソンが好きなんですけど、マイケルとかだとリミックスが定期的に出てくるので、その要素を研究してみたり。最近だとThe Chainsmokersのリミックスアルバムとかも出ていて、そういうのはめっちゃ勉強になります。

SHIN インスピレーションを受けようと思って音楽を聴くことはあんまりないんですけど、僕も好きな人の音楽を聴くことも多いですし、メンバーが話している時に挙げる音楽から新しい音楽を知ったりもしています。あとは散歩とか、神社とか美術館、映画とかが好きなので、そういうところに行ったりしますね。それが歌に活かされているかどうかは分からないんですけど、パフォーマンス面で「こういう仕草をしたらカッコいいな」とか、そういうところは活かされているのかなと思います。

■なるほど。それぞれみんな違って面白いですね。最近は路上ライブも行っていますが、手ごたえはどうですか?普段のライブとは環境も違うと思いますが。

YOU-TA すごく寒いですね……。

一同 (笑) 

KAZUKI 確かに寒い。

YOU-TA メジャーデビューした年くらいも実は路ライブはやったことがあって。その時とはご時世も変わったんですけど、今回やってみたら「路上だから来やすくて来ました」とか、「ライブハウスに行くのは少し気が重いけど……」っていう人たちが本当にふらっと見に来てくれたりとかもして。あとはチケットをソールドさせるという目標に向かって、ファンの方たちも協力体制でいてくれているので、すごく意味のあるものになることが多いです。ビラも自分たちで配ったり、泥臭くやるっていうのがテーマで、頻度も1ヵ月に1回とかじゃなく、できるだけ毎週やるようにしたりとか。そういうのを続けていくことで、僕らの勢いも上がっていくんじゃないかと思ってやっています。

■LINさんはどうですか?

LIN 寒いっす。(笑) まぁでもあんまり変わらないですね。僕はどこでライブしていてもあんまり変わらないです。

■それはいいことですね。5月に初のホールワンマンライブ『MADKID ALLTIME BEST LIVE -Future Notes-』がありますが、約4ヵ月後に控えた今の気持ちはいかがですか?

SHIN 多くの人たちともっともっと音楽を楽しみたいっていうのと、初めてのホールライブなので大成功させたいという気持ちがあって。あと4ヵ月しかないんですけど、そこまでにできることを全部やりきって、後悔のないように臨みたいと思います。

YUKI 僕は焦っちゃうタイプなので、毎日焦っています……。でもそれを力に変えて、泥臭くやっている期間だからこそできることっていっぱいあると思うので、それを自分なりにやっていこうかなという感じです。

■今回はオールタイムベストのライブとのことですが、そのあたりはどうですか?

YOU-TA 最近のライブではやっていないような曲もかなり聴けると思います。ずっとやっていなかった曲を堀り起こして、いろんな形でアレンジしてやろうと思っているので、このライブに来たらMADKIDのほとんどの曲が分かるんじゃないかなっていうくらいになると思います。

■昨年のアルバム『BOUNDARY』収録曲以前くらいの時期の曲で、特に気に入っている曲や、改めてオススメしたい曲をそれぞれ教えてください。

SHIN 僕は“PARTY UP”ですね。自分がMADKIDに入って1曲目の曲なので、すごく思い出があるというか。レコーディングからMV撮影も全部今でも鮮明に覚えていて。その時は自分たちで衣装とかも買いに行ったり、全部がいい思い出になっていますね。

YOU-TA 僕は“COME”ですね。この曲もLINが作った曲なんですけど、結構男の人は好きなんじゃないかなと思って。自分たちの歌って自分からはあんまり聴かないんですけど、“COME”に関しては自分で検索して聴くこともあるくらい好きです。なのでみなさんにもオススメしたいですね。

YUKI  僕は“Be the light”にします。これは誰が聴いても良い曲に聴こえるかなというか。ハッピーで最後にラップが続いたりする展開もすごくいいし、全体的に好きな曲です。

KAZUKI これは本当に個人的な感じなんですけど、思い入れがある曲と言ったら、活動当初からある“Light up”ですね。

LIN うーん、僕も自分たちの曲を聴かないんですよね……。でもリリースとかしていないんですけど、“i don’t CARE”っていう曲を新しくした時があって。それはすごく覚えていますね。確かYOU-TAの実家で作ったんですよ。(笑) その時はYOU-TAとYUKIが一緒にいたんですけど、初めて他の人の意見を聞きながら曲を作ったんですよね。それはすごく覚えています。

YOU-TA その時は確か“Get Started”もLINがリアレンジしてくれて。うちの実家で泊まり込みで作業していて、僕は初めて曲の制作工程を見たんですよ。でもLINが作るのが早すぎて、「気付いたらこんなにできてる!」みたいに思ったのを覚えています。(笑)

YUKI その時YOU-TAはベッドでイカ食べてたもん。

一同 (笑)

■最後に新しい年にもなりましたし、改めてそれぞれ今年の目標を伺えたらと思います。

LIN 本当に僕らの曲を聴いてくれる人たちが増えるように頑張りたいなと思っています。そのために何をすればいいかっていうのを考えるのは得意じゃないんですけど、多い人数でやっているので、そういうアイデアとかをメンバーからもらいながらやっていけたらなと思います。

KAZUKI まずホールワンマンの成功を第一に考えてることと、あとは今年は兎年なので、兎のようにぴょんぴょんと飛び跳ね、飛躍できるように。(笑) でも兎と亀のように、上手くいき過ぎて調子こかないように。ちゃんと初心にかえるじゃないですけど、そういう気持ちも大事にしながら活動していきたいなと思います。

YOU-TA 昨年はアメリカに行かせてもらって、すごく英語力が大事だっていうことに気が付いて。毎年英語は頑張っているんですけど、挫折しちゃったりで続かなかったりしていたので、今年こそ英語を頑張りたいなと。海外に行った時に自分たちの気持ちを、ちゃんと向こうの人たちが分かる言語できちんと伝えられるようになるっていうのが今年の目標ですね。やっぱり海外に挑戦したいし、今年も行きたいと考えているので。グループとしてはまずはホールライブかな。すごく大事なので、そこをしっかりと成功と言える形にするのが目標です。

YUKI 去年はアニサマに出させていただいていろんな景色を見たから、自分に足りないものとかもめちゃめちゃ分かったというか。大きいステージに立って、もっとそれに見合うようなアーティストにならなきゃいけないと思ったので、今はたゆまずにやるべきことをやる。その繰り返しかなと思っています。

SHIN 今年も去年以上に多くの人たちを幸せにできる1年にしたいなと思います。もっともっとたくさんの人たちにMADKIDの音楽を届けて、僕たちもどんどんステップアップして、世界進出だったり、大きな目標を達成していきたいなと思います。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
2ラッパー3ボーカルで構成される5人組ダンス&ボーカルグループ。2018年メジャーデビュー。2019年2月にリリースしたシングル『RISE」』がTV アニメ「盾の勇者の成り上がり」オープニングテーマに起用され、YouTubeでの総再生回数は約2700万回に及ぶ。2020年9月に所属事務所を独立し、現在はメンバー自ら設立した事務所に所属して活動している。2022年8月27日には Animelo Summer Live 2022 -Sparkle- に出演。現在Netflixで独占配信中のアニメ「伊藤潤二『マニアック』」オープニングテーマ「Paranoid」が発売中。2023年5月20日に、自身初となるホールでのライブ「MADKID ALL TIME BEST LIVE –Future Notes-」を開催する。
https://columbia.jp/madkid/

RELEASE
『Paranoid』

配信シングル
https://mdkd.lnk.to/Paranoid

日本コロムビア
1月19日 ON SALE