モデル×アーティスト、2つの顔で活動するPopteen発ユニットの挑戦とは?
人気ティーン雑誌『Popteen』から誕生し、アーティストとモデルの2つの顔を持つユニットとして活動するMAGICOURが、3作目の配信シングルとなる“Our Days ft. YOSHIKI EZAKI”をリリース。メンバー全員が作詞に参加し、コロナ禍における若者たちのリアルな心境が歌われた本作は、卒業シーズンにもピッタリなバラードソング。まだデビュー3ヶ月にして、活動の様子は密着番組『ナナポプ ~7+ME Link Popteen発ガールズユニットプロジェクト~』で配信され、『東京ガールズコレクション』や『関西コレクション』でもパフォーマンスを披露するなど、注目度急上昇中の彼女たちを直撃。8人のメンバーの中からYUA、YUME、RICOPA、MYUKA、KOKONAの5人に、日韓のクリエーターによって共同制作され、キレキレのダンスで魅了した過去2曲も含め、これまでの活動や今後の目標について語ってもらった。
■MAGICOURはモデルをやっていたメンバー、ダンスをやっていたメンバー、オーディションで加入したメンバーがいますけど、それぞれどんな経緯で加入したんですか?
YUA メンバー全員ダンス経験は5年以上あるんですけど、もともと私とYUMEとMICHUはPopteenの専属モデルをやっていて、グループを作るという話が出た時に手を挙げたんです。私はPopteenに入った当初から「モデル×アーティストが夢」と言い続けていたので、MAGICOURに入ることができて、まさに夢が叶っている状況です。
YUME 私もPopteenに入る前から歌ったり踊ったりすることが大好きで、そういう活動をしていた時期もあったんです。Popteenに入ってからは専属モデルを目指してやってきたんですけど、ちょうど専属になれたタイミングでMAGICOURの話をいただいて、「このチャンスは掴むしかない!」と思って、やらせていただくことになりました。
■RICOPAさんとAMUさんは、MAGICOURに入ってからモデルを始めたパターンですよね?
RICOPA そうです。私は小学校2年生からダンス一本でやってきて、そこで声をかけていただいたんですけど、韓国のアーティストになることが夢だったので、(日韓のクリエーターが共同で制作を手掛ける)MAGICOURの話を聞いて「これがやりたい!」と思って。今はPopteenのレギュラーモデルとしても活動させていただいて、こっちは初めてのことばかりなので、みんなに助けてもらいながらがんばっています。
■そこからオーディションでMYUKAさんが加わって。
MYUKA はい。普通にオーディションに応募して、加入させていただきました。私は小さい頃にキッズモデルをやったり、デビューまではしていないけどアーティスト活動をやったりしていて、そこから中学生で一旦全部離れたんです。でもこういう世界に戻りたくて、16歳の時に何も決まってない状況でひとりで上京して。
YUME そうやったん!?
YUA それは知らなかった!
MYUKA MAGICOURはラストチャンスという気持ちで受けたんです。もう高校3年生だったから、ティーン誌のPopteenは厳しいかなと思っていたんですけど、アーティスト×モデルっていうのは夢だったので、それを叶えることができたのは自分の中で大きな出来事でした。
■KOKONAさんとKIRARIさんは、2ndシングルからの参加ですよね?
KOKONA 私は中1くらいから韓国でアーティストになりたいと思って、留学して練習生をやっていたんですけど、コロナで一旦帰ってきたんです。それからは地元の熊本でダンスをやっていて、ワークショップに参加した時に声をかけていただきました。正直、モデルという道は考えたことがなかったんですけど、自分の幅を広げられるチャンスかもしれないと思って、挑戦することに決めました。
■みなさん若いのに、いろいろ経験されて。その上で学生もやっているんですか?
RICOPA はい。全員学生です。
■モデルもやって、MAGICOURもやって、どこにそんな時間があるんですか?
YUA 私は通信制ですけど、地元にいる時はちゃんと通う学校なので、東京にいる時は仕事して、空いた時間でレッスンや自主練をしています。普通の学校に行ってる子は、1日学校があってから練習しているので、すごいなと思います。
■遊びたい年頃なのに、ストレスは溜まらないですか?
YUA 正直、溜まっている人はいますね。(笑)
YUME だいたい8人くらい。
■全員じゃないですか。(笑)
YUME でも、そのくらいじゃないと上手くなれないと思うし、責任感を持ってやらないと。
YUA 上手く発散できるようにしなきゃダメだなとは思うんですけど、だからこそがんばれるというのはありますね。
MYUKA みんな本当に切羽詰まったら爆発します。
YUME 合宿のときに爆発したね。(笑)
■爆発とは?
YUA スタジオの端で泣いている子もいれば、座って考えている子がいたり、トイレに行って泣いている子がいたり、もう放心状態になっている子がいたり。ひとりが泣いたら、みんな崩れるように泣いちゃうんです。
RICOPA つられちゃって。
YUA 溜まっていたものが全部破れたみたいな。そういう爆発です。
■その部屋には絶対入りたくないですね……。
YUA 間違いない。(笑) でも、今思えば必要な時間だったなって。
RICOPA いい思い出だよね。
YUME もっとキラキラした思い出を話しましょう。(笑)
■そうですね。(笑) 合宿の話も出ましたけど、これまで何回やったんですか?
RICOPA 夏、冬、冬で3回やりました。みんな学生なので、連休のタイミングで合宿しています。
YUA 合宿になると絶対に何かあるんですよ。新メンバーが入ってきたりとか。だから合宿と聞くと、自然と構えちゃいます。(笑)
■実際、3回目の合宿からKOKONAさんが加入して。
KOKONA そうですね。12月後半にあった合宿で、KIRARIさんと一緒に新メンバーとして入りました。
YUA もう2カ月も経ったんだね。合宿ではずっと一緒だし、会う一回一回が濃いから、時間が経つのが早すぎて怖いです。
MYUKA 会えない時も夜はZoomミーティングをしているし。
YUA だから期間は短いですけど、お互いをだいぶ知れたと思います。最初は専属モデルだった3人も、あんまり接点がなかったんですけど、MAGICOURの活動で一気に仲良くなりました。
YUME Popteenは先輩後輩の縦の感じがあるので、最初は「ゆあてぃーさん、ついていきます!」みたいな感じだったんですよ。でも、MAGICOURは言いたいことを言い合おうというスタンスでやっているので、今は「ゆあてぃーさん、そこ違うと思います!」とか言えるようになりました。(笑)
YUA それも最近だよね。最初は全然そんなこともなくて。やっとお互いなんでも言える関係になってきた感じがします。
■そうやって絆を深めながら11月に“MAGIC”、2月に“Getcha”をリリースして。まずデビュー曲の“MAGIC”について聞きたいんですけど、みなさんにとってどんな曲ですか?
YUA “MAGIC”は本当にスタートの曲というか。夢を追いかける女の子にピッタリだし、「今の自分たちを表している曲だね」って、みんなで話していましたね。怖いもの知らずの女の子が歌っている感じがして、自分たちでも聴いていると不安や悩みを忘れるくらいの熱量があるんです。
RICPOA 一言で表すと「勢い」っていう感じが強いよね。
MYUKA サビに「KIRAKIRA 輝け」という歌詞があるんですけど、まだ怖いもの知らずだった私たちが、一直線に夢や目標に向かって進むイメージがあるんです。「ありのままでyou are perfect, perfect!」という歌詞も、「あなたはそれで完璧だよ」みたいな。デビューしたばかりの自分たちにピタッとハマッた曲だったなと思います。
YUA 「誰かに批判されるのが怖くて」という歌詞も、Popteenはいろんな意見をもらうことが多いので、その中で突っ走っている自分たちに当てはまった感じがして。意見をもらえるということは、それだけ注目してもらえているということでもあると思っているので、今はそれをプラスに変えていけるように「これからは自分たちの行動次第だね」と、みんなで話しています。
■実際、初めての曲を世の中に出して、感じたことはありましたか?
YUA 正直、はじめは全然実感がなくて。音楽アプリとかで有名な方々と並んで載っているのを見て、「現実!?」みたいな感じだったんですけど、ファンの子からSNSで「聴いてるよ」とかメッセージが来て、「みんなの元にちゃんと届いているんだ!」って感動しました。
RICOPA 私はApple Musicに載っていたのが本当に嬉しくて、ずっと眺めていました。(笑)
YUME でも、どうすればもっと知ってもらえるかとか、ただ曲を出せばいいわけじゃないこともわかりました。それに聴いてくれた人の反応を見ていると、現実は甘くないというか。人に届くものを作るということは、こんなにも難しいんだと実感しました。
■今はご時世的に、なかなか人前でパフォーマンスできないので、なおさら難しいですよね。
YUA そうですね。もっといろんな場所で披露したい気持ちはあります。でも、今の状況でどうがんばっていくか。私たちはモデルもやっているから、それを上手く活かしていきたいんですけど、見本になるような前例がないから難しい部分でもあって。今はそこが課題というか、もがいている状態です。