あの映像はソーキそばの力があってこそ出来上がっているのは間違いないです。
2021年6月始動の5人組ダンス&ボーカルグループMONOLITH。3月14日にリリースの最新シングル『FLY AGAIN』は、テレビ東京系アニメ「デュエル・マスターズ WIN」のエンディングテーマとして起用中だ。同楽曲のMVの再生回数が、YouTube上で32万回を突破した人気急上昇中のMONOLITHの魅力をここにキャッチした。向日渚、大岡泰三、戸田万也、河原佑樹、西原竜平の5人に話を訊いた。
■YouTube上での『FLY AGAIN』のMV再生回数がすでに32万回を突破していますが、とてもゴージャスな映像に仕上がっています。撮影は楽しめましたか?
向日 撮影自体はみんな楽しんでいましたけど、とにかく撮影の日はすごく寒かったです。
西原 あの寒さはハンパなかったです。
向日 撮影したのが真冬でしたし、しかも山奥にある場所で。みんな映像では寒い素振りは一切見せていませんけど、凍えるような寒さの環境だったことから、撮影に入る直前までみんなずっと震えていました……。
■よければ撮影中のエピソードも教えてください。
河原 今回のMV撮影の現場には、メンバーやスタッフチームの食事を用意するために、何台かのキッチンカーが来ていました。あそこに並んだいろんなご飯がホントに美味しかったんですよ。むしろ、あの寒さを吹き飛ばすくらいの美味しさを味わえていたからこそ、あの映像が生まれたのは間違いないです。
■とくに美味しかった料理は何でしたか?
河原 メンバーに好評だったのは沖縄料理のキッチンカーで、中でもソーキそばはめちゃめちゃ美味しかったです。あの映像はソーキそばの力があってこそ出来上がっているのは間違いないですね。
■それも映像の魅力を形作る一つになっていたわけですね。戸田さんもぜひ、話を聞かせてください。
戸田 終盤の映像の中で、5人で走るシーンがあるのですが、なぜか僕だけ走り方が変なんですよね……。なのでそこには注目しないで観てください。(笑)
大岡 あのシーンは本当にスリリングでした。映像を見てもらえればわかりますけど、走り抜けた先が切り立った崖の出口になっていて、僕らがそこに立つじゃないですか。実はあれは合成でも何でもなく、リアルにあの状態なんですよ!映像だとそこまで高さは感じないかも知れないけど、実際には地上からだいぶ高い場所にあるから、落ちたら絶対に命は助からないし。僕らは切り立った崖の出口のギリギリまで走るんですけど、勢いがつきすぎて止まれなかったら本当
に命がなかった環境で……。しかも地面がごわごわしているから走りにくかったし、バランスを取るのも難しくて。そこを全速力が駆け抜けるシーンはまさに命懸けでしたね。結果的にはカッコいいシーンが撮れたので良かったですけど。
西原 しかも走っていてもすぐに身体が冷えてしまうような寒さの中での撮影だったんですけど、僕だけ衣装が全身レザー生地だったから、動いた方が身体が発した体温を溜め込めるので、逆に温かくなっていくんですよね。だから僕に関しては、そこまで寒さに耐え忍ぶことなく撮影できました。(笑)
■向日さんもぜひエピソードがあったらお願いします。
向日 僕はMV撮影の二週間前から、撮影当日に向けてダイエットをしてきました。とくに撮影前の数日は、ゼリー飲料1つを一日かけて飲んで、撮影前日には水も抜いていました。結果、当日までに11kg痩せた姿で撮影に臨むことが出来ました。みんなキッチンカーの料理をパワーに変えていましたけど、僕は「撮影を終えたらキッチンカーの料理が食べられる。ようやくご飯を口に出来る……」という気持ちをバネに撮影をがんばりました。
■撮影後に食べたご飯の味はどうでしたか?
向日 「ご飯ってこんなに美味しいんだ!」と素直に思いましたね。結果的にダイエットも出来たから、あの時期に頑張って本当に良かったなと思っています。
■みなさん本当に身体を張って挑んだ撮影だったんですね。“FLY AGAIN”は、アニメ「デュエル・マスターズ WIN」のエンディングテーマとして現在放映されています。アニメ映像を通して自分たちの楽曲を聴いた時はどんな気持ちでしたか?
向日 僕はアニメが大好きで、しかも「デュエル・マスターズ」シリーズは、小さい頃から好きで観ていたアニメでした。だから放送当日はリアルタイムで観たんですけど、アニメの映像と一緒に楽曲が流れてきた時は、感動のあまり泣いてしまいました。
大岡 メンバーみんな幼少の頃に「デュエル・マスターズ」シリーズを観ていた世代だから、気持ちは一緒ですけど、中でも僕はリーダー(渚)と同じように、超アニメヲタなんです。しかも今回のCDジャケットでは、僕らがイラストになっていて、キャラクターたちと共演しているじゃないですか。あれを見た瞬間、「ヤバッ!!」と超感動しました。まさか自分たちもイラストになるなんて想像もしないじゃないですか。あのジャケットは超ヤバいですよ!
■じゃあアニメ映像を観た時もきっと感涙状態でしたよね?
大岡 でも僕の家にはテレビがないんですよ……。だから後で映像を送ってもらってから観ました。なので、今回の件をきっかけにガチでテレビを購入しようかと思っています。
■ここからはメンバー1人1人に“FLY AGAIN”の魅力を語っていただこうと思います。
大岡 “FLY AGAIN”を聴いた瞬間から「めっちゃいい曲だな」と思いました。昔からのアニソン好きとしては、歌詞の中に「デュエル超えて掴むWinner」など、随所にアニメとリンクした歌詞が入っていることや、今の僕たちの心情や、やる気に満ちた気持ちと、アニメの世界観がリンクしているところがすごく気に入っています。
西原 すごく前向きな歌詞だと僕も感じました。人間は誰しも日々生きている中で、いろいろ躓くこともあると思います。そういう時に“FLY AGAIN”を聴くと、背中を押してもらえる気持ちになれるのがいいですよね。作詞・作曲を先輩グループBLACK IRISのリーダーの杉本琢弥さんが書いてくださっているから、歌詞の随所に僕らのことを知った上でのエールとなる言葉がいろいろと記されているんです。それもあって、より思い入れの強い楽曲になりました。これからいろんな道へ進もうとしている人たちにも、これを聴いて自分の応援歌にしてくれたら嬉しいです。
向日 僕もアニメが今でも大好きだし、幼少期に観ていた作品だったし、カードゲームで遊んでいた作品のテーマ曲を歌えるっていうことが本当に幸せです。歌詞にも「新しい世界を見たいから 諦めなんて I don’t know きっと未来は想像以上」など、「たとえ困難が目の前に立ちはだかっても、前を向いて突き進もう」という気持ちにしてくれる内容が記されているから、その言葉の数々も力になっています。しかも“FLY AGAIN”は、「今の僕らがここからさらに大きくステップアップしていく」という意思表明もしている曲なので、余計にこの曲には強く思い入れを持っています。
戸田 最初に“FLY AGAIN”を聴いた時に感じたのが、「すごく前向きな歌詞」ということ。自分が落ち込んだ時に“FLY AGAIN”を聴くと、自分を前向きな気持ちにしてくれます。自分もそうですが、1日が始まる時に上手くいかない時があって、気持ちが凹んだ時など、この曲を聴いて心の背中を押してもらってください。この曲をライブで歌っていても、メンバーみんなの気合が歌声やパフォーマンスからも伝わってくると思います。みんな歌の世界観に入り込んでパフォーマンスをしているから、その時のメンバー1人1人の表情や動きにも注目して欲しいです。
河原 これまでのMONOLITHの楽曲の中でも、こんなにも疾走感のあるロックな楽曲は珍しいから、自分たちでパフォーマンスをしていてもすっごく楽しいんです。ライブ中のダンスはMONOLITH史上一番の激しさで、そこも見どころなので、これからのMONOLITHのライブを熱狂という空気に変えて、引っ張っていく楽曲になりそうだなという手応えも感じています。
■カップリング曲には、“Butterfly”、“Piece of Cake”、“エンドロール”を収録しています。よろしければそれぞれオススメの楽曲を一つ上げてもらい、その魅力も語っていただけますか?
河原 じゃあ僕からいきますね。本格的なバラードとしてがっつり取り組んだ“エンドロール”は、グループとしても大事にしている曲だからオススメなんですが、あえてここでは“Piece of Cake”をオススメします。この曲はとくにライブで活きる曲なんです。冒頭はラップから始まるように、ラップ調で攻めていくパートが多くて、普段は歌を担当しているメンバーもこの曲ではラップに挑戦しているので、そこに注目して欲しいです。
戸田 僕はやっぱり“エンドロール”かな。グループを結成した頃からあった楽曲で、今までもワンマンライブなど、大事な時にだけ歌ってきた、本当に大切に育み続けてきた曲だからこそ、自分でも今回完成した楽曲をよく聴いています。
向日 僕がオススメしたいのは“Butterfly”です。この曲は聴いた人たちの背中を押してくれる曲になっていて、歌詞の中で「たとえ片方の翼が折れようと 僕らが折れた翼の変わりになるから一緒に羽ばたこう」と歌っているように、応援してくれるみんなと支えあいながら、共に飛んでいこうという内容がすごく好きなんです。この“Butterfly”はファンのみんなに向けた曲で、僕らもライブの時にはみんなに向けて歌っているから、その気持ちが少しでも伝わってくれたら嬉しいですね。
西原 僕は“TARGET”が……
向日 いやいや、今回は入ってないって!(笑) それは、ただお前が好きな曲だろ。(笑)
西原 じゃあ、僕も“Butterfly”で。僕もこの曲の歌詞が大好きなんです。とくに渚くんの歌っているパートの歌詞が好きです。ライブでは会場中の人たちと一緒にクラップをしながら一体感を作っていける楽曲なので、一緒にリズムに合わせて思いを交わし合いましょう!
大岡 僕は“エンドロール”ですね。MONOLITHと言えば、歌とダンスパフォーマンスを魅力にしていますが、この曲は唯一一切踊ることなく、5人が横一列に並んで歌に集中して届ける楽曲なんです。とにかくエモい楽曲だし、この曲を歌っていると泣いてしまうメンバーもいるくらい感情移入できる曲です。しかも、MONOLITHの活動の中でも、大事な時にだけ歌ってきたから、僕は「いつもありがとう」の感謝の気持ちを胸に歌っています。