≒JOY VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

歌う言葉に想い重ねて。夢追う少女たちの6th Song“大空、ビュンと”。

≒JOYの6th Song“大空、ビュンと”が7月19日に配信リリース。市原愛弓がセンターを務める今作は、夢を追って上京するひとりの少女の姿を鮮やかに描き出した1曲となっている。同曲は=LOVEの14thシングル『ナツマトぺ』Type D(CD+DVD)のカップリングにも収められる。今回は≒JOY 1stコンサート「初めまして、≒JOYです。」を控えた、逢田珠里依、天野香乃愛、大信田美月、髙橋舞の4人に、舞台≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE「ミルモでポン!」出演などで大忙しだった2023年上半期の活動にまつわることや、新曲に懸ける想いを訊いた。

■2023年も上半期が終わってしまいまして、舞台にライブと大変忙しかったかと思いますが、出演したステージの中で印象的だったワンシーンを教えてください。

逢田 6月に出演した≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE「ミルモでポン!」がすごく印象に残っています。劇中には歌のシーンがあって、みんなそれぞれ役を演じているんですけど、目が合うと少し「素」の部分が出てしまうんですよね。舞台に立つうちにだんだんと緊張がほぐれていくので、最終日とかは結構素の部分があって、普段のライブでは見られない姿が垣間見えました。

天野 私も印象的だったのはやっぱり≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE「ミルモでポン!」です。稽古期間中はいただいた脚本をひたすら深めていく作業だったので、「どういうふうに捉えられるのかな?」と不安や緊張が日々増していました。公演初日は心配な気持ちもある中で迎えたんですけど、原作が好きで見に来てくださった方からすごく素敵なメッセージを頂いて、本当に感動しました。たくさんの優しいスタッフさんに支えていただいたんですけど、そうやって作り上げてきた舞台をみなさまにお届けできたのがすごく嬉しかったです。

大信田 私も≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE「ミルモでポン!」です。私たちはアイドルなので、これまでファンの方たちに向けてパフォーマンスをしてきたんですけど、舞台だとやっぱり原作のファンの方もいらっしゃるので、世界観を大切にということで、自分たちの中での演技を「外」に飛ばしてみなさまに伝えることが課題になりました。でもみんなそれぞれ試行錯誤を重ねて、より良いものになったんじゃないかなと思います。

髙橋 私もみんなが言っているように≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE「ミルモでポン!」です。この舞台は1部が≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE「ミルモでポン!」の物語、2部がミニコンサートになっていて、舞台のための曲と≒JOY(以下:ニアジョイ)の楽曲を披露させていただいたんです。去年から怪我でライブに参加できていなかったメンバーの(山田)杏佳が復帰して、久しぶりに全員でのパフォーマンスができたんです。杏佳と歌うと「あ、これだな」ってぴったりくる感覚がありました。これまでずっと一緒に歌ってきたのですが、歌えなくなった期間があったからこそ、また一緒に歌える嬉しさが噛み締められました。

■みなさんやっぱり舞台出演は強く印象に残っているみたいですね。でも、大変なこともいっぱいあったんじゃないですか?

髙橋 舞台 ≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE「ミルモでポン!」は、アイドルとしてではなく、あくまでお芝居をさせていただいたものなので、正直「どうしよう……」っていう怖さもありました。本番が近付くにつれてみんなのレベルが上がっていく中、ちゃんとそれについていけるのかっていう葛藤もありましたし、「お芝居」って感じではなく、あくまでキャラクターの一部分として掛け合いを演じるのがすごく難しくて、直前までずっと悩んでいました。

■失敗する夢とかも見ましたか?

髙橋 それは大丈夫でした。稽古の時にご指摘いただいた日があって、自分の中で「やってやるぞ!」という精神が芽生えて、その日の夜はノートに自分のセリフを全部書き出して、「なぜこのセリフを言うまでの思考に至ったか」というのを全部書き込みました。

■すごい!なかなかできませんよそれは。

逢田 私は「ペータ」役を演じさせていただいたんですが、自分は普段から元気なので、「元気になりすぎないように」ということをすごく気にしていました。でも、演出家の方に「逢田さんが演じるならこうだろう、っていう風にしていいよ」と言っていただきました。あと、舞台なので大きく表現しなければいけない所についても「リアクションを大切に」と仰っていて、誰かが喋ったことに対しての反応をしっかり聞いていないとリアクションが上手く取れないので、役になりきってリアクションができるように頑張りました。

大信田 月日を重ねるごとにニアジョイのスケジュールが増えていく中で、体調管理が大変です。これから夏のイベントや、「イコノイジョイ 2023」、≒JOY 1stコンサート「初めまして、≒JOYです。」など、たくさんのことが控えているので、体のケアも怠らないようにしたいです。

天野 私は舞台 ≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE「ミルモでポン!」が、これまでのお仕事の中で一番大変でした。以前、演技のレッスンをして、その時に「私は演技に向いていないかもしれない」と思い、その先入観で演技が苦手になってしまったんです。でも今回の舞台では、お仕事として演技と関わることになり、気持ちの切り替えが大変でした。本番がどんどん迫ってきて、「良いものをお届けしないといけない」というプレッシャーもありました。その中で、演出家の方が「自分のやりたいことを大切に演技に取り組んで欲しい」と言ってくださって、その一言に救われました。たくさんの方たちに支えてもらって舞台期間を終えることができたので、成長するいい機会をいただけたなと思います。

■さて、今回の新曲“大空、ビュンと”のテーマは夢を追って上京する女の子ですが、この中に上京組はいらっしゃいますか?

髙橋 ハイ!私は兵庫県出身で、今は上京してきました。

■地元から送り出される時はどんな感じでしたか?

髙橋 兵庫県の学校を辞めた時はみんなにすごくびっくりされました。でも、まだお披露目前だったので「ニアジョイとしてデビューするので上京します」とは言えなくて。それまで「アイドルになりたい」っていう夢についても、親友にしか言っていなかったので、みんな「夢のために学校を辞めて上京します」と言われても、その「夢」が何かわかっていなくて、「なんで東京に行くんだろう?」って思われていましたね。

■お見送りは家族だけでしたか?

髙橋 お見送りは家族だけだったんですけど、入っていた部活動のチアリーディング部の子たちが上京前にお別れパーティーを開いてくれました。すごく厳しくて、部活を休むことができずお見送りには来られなかったのですが、その時はパーティールームを貸切りして、お菓子を持ち寄って、プレゼントや花束などをたくさん貰いました。

■「青春!」って感じでめちゃくちゃ素敵ですね!今回のインタビューは東京都出身の方が多いのですが、みなさんにとって東京はどんな街ですか?

逢田 私にとって東京は「何でもある場所」です。私は東京都出身なんですけど、やっぱりビルが多いので、たまに自然を感じたくなることもあるんですよ。そういう時でも東京には川など意外と自然もあるように思います。たくさんの方が夢を追いかけて東京に来ると思いますが、やっぱり「何でもある場所」だからなのかなと思います。

髙橋 私が思うに東京は「最新のものが絶対に揃っている場所」です。食べ物とかの流行りとかも、例えば東京で1月に流行が始まったとしたら、(故郷の)兵庫に来るのは半年以上先の9月とかになっちゃう気がします。(笑) それこそ渋谷では最新のものや食べ物がすぐ手に入れられるじゃないですか。なので、初めて東京に来た時は「あっ、これネットで見た!」みたいに嬉しくなって、最新のものをたくさん食べました。(笑)

天野 私は埼玉県出身なのですが、電車にひとりで乗ったことがほとんどありませんでした。アイドルのお仕事を始めたての頃は、東京にひとりで来てみると、やっぱりビルも高いですし、埼玉とは景色も雰囲気も全然違って……。(笑) 今でも東京に来るとなんだかすごく「東京らしさ」を感じてびっくりすることがあります。

大信田 私は大阪府出身なんですけど、「ぴちょんくん」って知っていますか?

■ぴちょんくん?

大信田 ダイキン工業のキャラクターなんです。大阪に行くとお天気情報が表示してある電光掲示板があるんですけど、そこにぴちょんくんがいるんです。私、ぴちょんくんが大好きで、グッズのハンカチやカップなどを集めています。(笑) でも、東京の人ってぴちょんくんをあまり知らないんですよね……。

■新曲の話題に戻りまして、MVがとっても素敵でした。これはどちらで撮影されたんですか?

逢田 空港の一部をお借りしました。撮影の時は一般のお客様もいらっしゃったのと、キャビンアテンダントさんが撮影の様子を上から見ていらっしゃいました。荷物検査場のモニターには、ロゴと一緒に「≒JOY様」と表示されていて、それがすごく嬉しくてみんなで盛り上がってたくさん写真を撮りました。(笑)

■空港の方からのサプライズ演出ですか?!素敵ですね!

天野 私は人生で初めて空港に行ったので、初めてのものばかりでした。私は幼い頃からキッザニアが大好きだったんですけど、キッザニアって入口が空港みたいになっていて、飛行機の下をくぐって検査場のような場所で受付をするんです。なので、本物の空港に行って「キッザニアみたい!」と感動しました。(笑) あと、飛行機を近くで見たことも無かったので、帰り際に窓から実物の飛行機を近くで見て、本当にすごいなと思いました。

髙橋 空港で盛大に踊ることって、人生でそうそう無いことじゃないですか。(笑) すごく貴重な体験をさせていただいたと思って、本番では「空港で踊っている」っていうことを噛み締めていました。2番の間奏に腕を広げて大地を感じているような振り付けがあるんですけど、「空港」のことを思いながら踊っています。(笑)

大信田 MVでは愛弓がドラマパートを演じているんですけど、渋谷を見渡すシーンを見た時に、初心に戻ったというか、私も初めて渋谷に来た時の「テレビで見た場所だ!」という感覚を思い出しました。