NVRLND VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

NVRLND『Your Rhythm』

3曲入りセカンドシングルは「これさえ持っていれば身も心も安心」の1枚。

青木聖波、岡田武大、髙野慧、長橋秀行、西尾航暉、古屋亮人の6人からなるダンスヴォーカルユニットNVRLND(ネヴァーランド)が、12月1日にセカンドシングル『Your Rhythm』をリリース。応援ソングの“Your Rhythm”と、ワイルドな“Drug”、そして感謝を歌う“Forever and a Day”、雰囲気の異なる3曲を歌い上げる彼ら。有名オーディションを経て結成した6人が和気あいあいと今作に込めた気持ちや今後の目標について語ってくれた。

■有名オーディションを経験したみなさんですが、この6人で集まった経緯を教えてください。

髙野 僕は、以前のプロデューサーの方からユニット結成のお話をいただきました。最初の仕事がアーティスト写真の撮影だったんですけど、その時に初めてメンバーの6人で集まりました。集まる前までは、打ち解けられるかちょっと不安でした。

青木 岡田くんは僕が誘いました。

岡田 はい。はじめ「どうしようかな……」と思っていたんですけど、「まさ(青木聖波)がいるなら」っていう感じでした。

青木 2人ともブレイクダンスができるので。他のグループでもブレイクダンスができる人はたまにいますけど、2人もいるなんてことはなかなかないじゃないですか。僕たちはブレイクダンスを人生かけてやろうとしていましたし、きっと面白いんじゃないかなと思って声をかけました。

■長橋さんは別のオーディションの関係で、加入が発表されたタイミングが遅かったんですよね?後から仲間入りして抱いた5人の印象ってありますか?

長橋 元々一緒にデビュー発表する予定だったんです。ただコロナの影響で僕のオーディション番組の方が長引いてしまって、発表が後になってしまったんですよね。なので、最初のアー写撮影の時や、5人でYouTubeライブをしていた時も、カメラの後ろにはいたんです。みんなは同じオーディション番組の出身だから、最初はどんな話をしたらいいか分からなかったですね。

■全員大きいオーディション経験があるからこそのグループの強みを感じることってありますか?

髙野 打たれ強いことですかね。みんなオーディションでそれぞれ辛い経験をしていると思うから。

古屋 きっと簡単なことでは挫折しないと思いますね。

■たしかに大人数で切磋琢磨して、順位として発表されるっていう経験はなかなかないですもんね。そこで培った気持ちの面もかなり大きいんですね。今回のシングルは3曲収録されていますが、3曲とも雰囲気が違う仕上がりになっています。その3曲がひとつの作品としてリリースされる感想を教えてください。

古屋 そうですね。ラップパートがたくさんある“Drug”はライブでは既に歌っていて、大好きな曲なので「やっとCDになるんだ」という嬉しさがあります。表題曲の“Your Rhythm”は応援ソングです。心躍るような曲なので、いろんないいアレが「ぎゅっ!」てなった感じです。

青木 「いいアレがぎゅっ!」って(笑)。

一同 (笑)

■西尾さんはいかがですか?

西尾 前作のリード曲は“Starting Line”っていう曲だったんですけど、その曲も今回の曲もどちらも耳に残るし、すごく分かりやすい曲調になっていて。“Your Rhythm”は、よりテンションが上がるような曲になっています。メンバーがそれぞれいろんな思いを込めて歌ったので是非聴いて欲しいです。

長橋 ファンの方はいろんな心情で聴くと思うんですけど、どんな気持ちで聴いても、この3曲のうちどれかがきっと必ず当てはまるはずなので、「セカンドシングルさえ持っていれば身も心も安心」っていう感じですね。(笑)

■1曲目の“Your Rhythm”は、軽快でリズミカル、サビのキーが高めなのが印象的ですが、レコーディングはいかがでしたか?

髙野 そういった意味では苦戦しました。キーが高いところがあるので不安もありつつレコーディングに挑んだんですけど、その他にもリズム感とか英語の発音の仕方とか、結構学ばせていただくことが多かったです。

■2曲目の“Drug”はラップがあります。ラップ担当は決まっているんですか?

青木 僕とたけくん(岡田武大)と(古屋)亮人がラップを担当することが多いです。

■他の曲にはないオラオラ感がありますね。

青木 この曲は、僕はちょっと気だるそうな感じを意識して歌いました。でもライブの時は勢いを付けて歌う時もありますね。

■“Drug”を歌うにあたって意識したことなどはありますか?

長橋 僕のパートがラストサビ前にあるんですけど、そこが「いっそう 全て壊して…」っていう歌詞なんです。その歌詞を素直に受け取って、素直に声にした感じです。深く考えすぎると逆にこんがらがっちゃうのかなって。ストレートな歌詞は自分が最初に感じ取ったまま歌った方がいいかなって思うので、そういう歌い方をしました。

古屋 僕はちょうどひで(長橋秀行)の「いっそう 全て壊して…」の後にバーンって出てきて、オラオラってラップをするんですけど。(笑) ライブでは踊りを含めて表現できるけど、音源では声だけなので「どうやって表情をつけるか」というのは意識しました。自分なりにいろいろと考えたんですけど、なかなか上手くいかなくて。でも気持ちが昂るにつれていいものが録れたと思います。「ライブとCDでは違う歌い方でやりたい」っていうのも考えました。

■ライブとCDで違う表現が見られるっていうのは、ファンにとっても嬉しいですね。青木さんも元々ダンスを中心に活動していたのが、歌も加わることで変わった点はありましたか?

青木 元々僕は本当にダンスしかしてこなかったんです。歌は苦手で、家で歌っていたら家族からディレクションが入るくらい。(笑) でも、それがオーディション番組を経て、上手い人に囲まれて生活したりして、ボイトレにも通ったらすごく改善されました。家族にも「だいぶ上手くなったね」って言ってもらえるようになりました。気持ちの面でも、歌のことを考えるようになってから、自分が歌うことでファンや家族、大切な人を感動させたいっていう気持ちが芽生えてきて。なので、僕の夢は結婚式とか大事な時に歌って親戚を泣かせることですね。(笑)

■いい夢ですね。岡田さんは1枚目のシングルを経て2枚目を出すにあたって、改善したところがありましたか

岡田 1枚目の時は、歌にそこまで自信が持てない時期でして。ずっとダンスをやってきて、既に世の中にある曲で踊ることが多かったこともあって、自分の声でコミュニケーションをするのが苦手だったりもしたんです。でも1枚目をリリースしてから、ライブがあったり、ファンの方たちと話す機会が増え、歌が上手いメンバーの歌を聴いたりしていたので、2枚目を録る時は声を出して表現することのスキルが上がったと思います。今回は元気づける内容の曲なので、元気が伝わるように心を込めて歌うことを研究しました。

■成長が実感できるような言葉もありましたが、髙野さんはリーダーとしてグループを見て、メンバーの成長を感じることはありますか?

髙野 そうですね。特に歌については、みんな徐々に自信がついてきたと感じます。一方で、最初会った時よりもみんな子供っぽくなったなというか。(笑) わちゃわちゃしていますね。

青木 最初は緊張していたから、それが今はなくなったよね。(笑)

■メンバー同士でバチバチしたりする瞬間とかってないんですか?

青木 ないよね。

髙野 ないですね。でも、かといって譲り合いみたいなのもないです。

青木 みんな気持ちを伝えるのが得意なんです。ちゃんと相手にキャッチしやすいボールを投げてくれるので。

■素晴らしいですね。3曲目の“Forever and a Day”ですが、作詞に長橋さんと髙野さんが携わられているんですね。

髙野 制作のスタッフさんから、「作詞に挑戦してみないか?」っていう連絡を元々個人で歌詞を書いていた長橋君と僕がいただいて、今回作詞をさせていただきました。何回も何回も書き直したりして大変でした。でも出来上がったものを見ると感動します。フェアリー(NVRLNDのファンの総称)のみなさんに届けられて嬉しいです。

■長橋さんは作詞してみていかがでしたか?

長橋 それまでも歌詞を書いたりはしていたんですけど、今回それがちゃんとした形になるということで、すごく気合いが入りました。でも上手く伝えるのが難しくて、「この文とこの文いいな」と思っても、全体として見たら「なんか違うな……」ということもあったりするし。(髙野)慧くんと一緒に事務所で一晩かけて考えていた時があったんですけど、何を考えているのかもわからないくらい行き詰まっちゃったりとかもして。何回も何回も書き直して、何度も何度もダメ出しをされて、OKをいただくまで本当に大変でした。無事にこうしてセカンドシングルに収録されて、そんな辛かった時間も濃厚で貴重な時間だったなって感じました。

■曲のテーマは先に決まっていたんですか?

髙野 自分の身近にいる友達や家族、遠く離れて暮らしている大切な人やファンのみなさんに対する感謝を、「ありがとう」というシンプルなテーマのもとに書こうという話があったので、そのコンセプトに沿って書かせていただきました。

■この部分は誰が書いたっていうのは、はっきりと分かれているんですか?

髙野 いや、結構混ざっています。僕が書いた歌詞はラップの部分などで使われています。

■他のみなさんはこうしてメンバーが書いた歌詞を受け取っていかがですか?

青木 僕のパートは慧君が書いてくれたところだったんですけど、めちゃくちゃ好きですね。自信を持って歌えるなという感じです。

西尾 僕が歌うところは「ありがとう」と「大好き」っていう、めちゃめちゃ大事な言葉を言うんですけど、気持ちを込めて、なおかつ曲の雰囲気に合わせて優しく歌うのですごい緊張しました。しかも慧くんとひでが書いた歌詞だから、余計に緊張しましたね。

■メンバーの書いた歌詞ということで、いつもと違う思いもありましたか?

古屋 やっぱり「さらにいい仕上がりにしたい」って思いましたね。僕もラップの場所をいただいたんですけど、歌詞がすごい好きで尚更熱が入りました。ひでと慧くんが頑張って僕たちのため、ファンの方のために書いてくれて、「感謝の気持ちを込めて本当に頑張ろう」っていう気持ちになりました。