“僕らのロードムービー“はミディアムバラードで、未来への希望を歌っている前向きな曲。
ONE LOVE ONE HEARTが8月7日に配信リリースした『僕らのロードムービー』。その楽曲の詞の世界観とリンクした、10代の青春のときめきやエモさが感じられる内容のショートドラマが、人気の動画配信アプリBUMPで、9月24日から配信スタート。“僕らのロードムービー”は、青春のきらめきと切なさを感じるミディアムバラードで、青春の一瞬一瞬の輝きと未来への希望を表現した、情景が浮かぶ鮮やかな歌詞、爽やかさと儚さを感じるサウンドの楽曲となっている。
今回は、久昌歩夢、洸瑛、イーチ、佐々木杏莉、矢嶋由菜の5人に、楽曲の聴きどころから、ショートムービーの見どころ、撮影での裏話など、いろいろと話を訊いた。
■前作『愛せ、至極散々な僕らの日を』のリリースの時以来、久しぶりの取材になりますが、まずはみなさんが最近気になっているものを教えてください。
久昌 僕は最近、Netflixで配信中の「地面師たち」が気になっていて、観ようかどうか迷っているところです。観たいなとは思っているんですけど……。
矢嶋 私は最近お芝居の勉強をしていて、映画を1日1本は絶対に観るようにしているんですけど、家族関係が難しい中で、それでも愛があるというような作品や、医療を題材にした作品を観ることが多いです。昔は恋愛ものばかり観ていたんですけど、最近は恋愛よりもシリアスな内容の作品の方が面白く感じるようになってきました。
佐々木 食欲の秋ということで、私は食欲満点なんですけど、最近は秋の新作スイーツがたくさん発売されている中で、今1番気になっているのは、スタバの「焼き芋 香ばしカラメル フラペチーノ」です。早く飲みたいと思っています。
イーチ まだ気になりたてホヤホヤなんですけど、さっきディズニーの曲を聴いていて、ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」の曲を英語で歌ってみたくなってしまって。(笑) さっきから英語の発音をずっと練習していました。(笑)
洸瑛 僕は最近、自分が父親に似ているのか、母親に似ているのかが気になっています。ずっと母親に似ていると思っていたんですけど、最近父親の片鱗が見えてきたので、最終的にどっちに似るのかがすごく気になっています。(笑)
■最近は自分の顔が年老いたらどんな顔になるのか、AIが診断して将来の顔を作成してくれるアプリもありますよね。
洸瑛 それでいくとすごく祖父に似ているんですよ。(笑)
■もう夏が終わりますが、今年の夏は横浜でのワンマンライブをはじめ、武者修行ライブなどもあって、いろいろなイベントやフェスにも出演されたと思いますが、特に印象に残っているライブやエピソードを教えてください。
洸瑛 今年は初めてTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL 2024)に出演させてもらったんです。今までの僕らは、男性アーティストが多く出演するようなイベントに出ることが多かったんですけど、初めてあんなにたくさんの女性アーティストが出演するライブに出させてもらったんです。しかも僕たちの出番の1曲目が男子だけの曲でのスタートだったので、すごく不安だったんですけど、いつも応援してくれるファンの人たち以外にも、たくさんの野太い声をいただけて、すごく嬉しかったです。(笑) 音楽には性別とか垣根はないんだなと、あらためて感じられたのが良かったです。
イーチ どれも全部印象には残っているんですけど、野外でのフェスに出演させてもらった時、すごく暑かったんですけど、ONE LOVE ONE HEARTの曲の中でも“本日ハ晴天ナリ”とか、夏系の曲でお客さんと一緒に盛り上がれたのがすごく楽しかったです。
佐々木 「タイフェアin東京-THAI EXPO TOKYO 2024」にも出演させてもらって、1日目は全員で、2日目は女子メンバーだけの出演だったんです。2日目に出演させてもらった時に、なんだかぽっかり穴があいたような寂しさがあって、9人でパフォーマンスできるありがたさというか幸せを感じました。もちろん女子メンバーだけのパフォーマンスの良さもあるんですけどね。
矢嶋 私はTIFと「EBiDAN THE LIVE CRUISE 2024」がすごく印象に残っていて、TIFはみんなが盛り上がってくれたのですごく嬉しかったのと、「EBiDAN THE LIVE」の方はオープニングアクトで、去年も出演させていただいたんですけど、会場が代々木第一体育館だったので本当に広くてすごかったんです。1日目は全員で出演したんですけど、2日目は男子メンバーだけだったので、私たちは客席から見ていたんですけど、めっちゃカッコ良くてなんだかすごく誇らしかったです。自分たちといつも一緒に活動している男子たちが、すごく楽しそうにパフォーマンスをしていて、とても幸せな気持ちになりました。いつか私たちもこの会場を埋められるようになりたいと心から思いました。
久昌 僕は武者修行のイベントで、今年の夏は本当にあちこちいろいろな場所を回らせていただいて、群馬や栃木をはじめ、大阪とか、僕の地元の岐阜にも行けたし、暑い中でもみなさんついて来てくれたりもして、本当にいろいろな人たちと触れ合えたのが楽しかったです。
■最近はSNSでもバズり始めていて、前作の“愛せ、至極散々な僕らの日を”の切り抜きがTikTokで話題になっているようですが、そのような現状に対して、みなさんは今どんな心境ですか?
洸瑛 もう、びっくりしているというのが現状ですね。(笑) 目に見えて再生数の桁が変わったのは、今までやってきた中でも初めてのことだったので。それこそ今まではコツコツと、一歩一歩地道にやってきた感じだったので、こんなに急加速したのにひたすら驚いています。(笑) もちろん拡散してくれたファンのみなさんとか、マネージャーさんとかもSNSを本当に頑張ってくれていたので、みなさんの協力があって、今回の結果に繋がっているんだと思うので、周りのみなさんに感謝です。本当にありがたいです。
佐々木 いろいろな世代の方たちが見ているSNSで話題になっていて、本当に今までとは違う層の方たちも聴いてくれたりする状況になっていると感じています。楽曲から私たちを知ってくれたり、私たちを知らないけど楽曲だけは知ってくれていたりして、歌を通して誰かの背中を押せていたり、誰かの力になれていたりするのって、アーティストとしての一番の原動力になるということにあらためて気付かされました。本当に拡散してくれた「LOVEART(ONE LOVE ONE HEARTのファンネーム)」のみんなだったり、支えてくださる関係者のみなさんのおかげで今の私たちがあると思うので、ちゃんと楽曲に自分たちもしっかりと向き合って音楽を届けたり、パフォーマンスをしていかないといけないなと思いました。
■では新曲の話も聞いていければと思います。8月7日にリリースになった“僕らのロードムービー”ですが、まずこの曲を初めて聴いた時の感想から聞かせて下さい。
久昌 青春を歌っている曲で、今まで僕たちがリリースした青春を歌った楽曲は、葛藤とか、不安とかを歌っている楽曲が多かったんですけど、“僕らのロードムービー”は、割とポジティブな曲で、明るい未来を想像したり、思い描いている歌詞なので、すごく前向きな楽曲だと感じました。
矢嶋 私もこのジャケ写みたいに、草原に寝転びながら空を見上げて聴きたいなと思うような、すごく爽やかな曲だと思いました。「不安と希望を抱いて」と歌詞にもあるように、前向きではあるんだけど、多少は不安も抱えていて、そういうところが学生らしさというか、10代の思春期とかは精神的に不安定な部分もあると思うので、そういうのもすべてさらけ出して、「言ってもいいんだよ」と背中を押してくれるような楽曲だと感じたので、学生の方たちはもちろん、大人の方にも「青春時代はこんなことがあったな」と振り返れるような曲になっているので、ぜひ聴いてもらいたいなと思いました。
佐々木 この曲はミディアムバラードで、サビでは未来への希望を歌っている前向きな歌詞なんですけど、私はこの曲を聴いた時、なんだか切なさの方が強く感じてしまって、どこか影がある感じやもどかしさを、歌い方でどう表現すればいいのかな……?と思いました。また新しい表現の仕方が試される楽曲だと感じたので、レコーディングまでにどう表現するのが正解なのかすごく悩みました。
イーチ ラブワン(ONE LOVE ONE HEART)の曲は、デビュー曲から、葛藤とか不安を歌っていて、「でも頑張る」みたいな、突き破る系の曲が多かったんですけど、今回の“僕らのロードムービー”は、不安や葛藤もちょっとはあるけど、前向きで明るい曲だし、10代の青春が描かれた楽曲になっているので、歌っているこちらもすごく楽しいし、パフォーマンスしながらいろいろなことを思い出させてくれるので、レコーディングでもすごく楽しく歌えました。
洸瑛 初めてこの曲を聴いた時に、僕らの色がまた一つ増えたような気がしました。今までのラブワンの曲は、今イーチが言っていたみたいに、「僕らが突き破って引っ張っていくから、ついて来い」みたいな曲が多かったんです。でも前作の“愛せ、至極散々な僕らの日を”とか、今作の“僕らのロードムービー”は、みんなの背中をそっと押してあげられるような楽曲で、僕らも今まで良いこともあれば、悪いこともあって、グループの形も変わってきた中で、「今の僕らにできる表現はこれなんだな」と感じました。またひとつ大切な曲が増えました。
■9月24日からは、この“僕らのロードムービー”の詞の世界観とリンクしたショートドラマが配信されるとのことですが、そのドラマの中でぜひ見てほしい注目のシーンを教えてください。
久昌 僕はこのドラマの撮影がすっごく楽しくて、部室の中で話すシーンがあるんですけど、僕自身、実際には部活動とか全然できなかったので、ある意味憧れのシチュエーションだったんです。倉庫みたいな狭い部室で、すごく暑かったし、暗かったんですけど、めっちゃ青春を感じてワクワクしちゃいました。(笑) 僕が洸瑛演じる光とふざけてじゃれあって水をこぼすシーンがあるんですけど、そんなシーンも「そうそう、こういうのがやりたかったんだよ!」と、すごく役に嫉妬しました。(笑)
矢嶋 私はイーチが演じていたハチの役がすごく好きで、シンガーソングライターになる夢をまっすぐに一生懸命追いかけている、純粋で素直な女の子なんですけど、実際のイーチも本当に歌が大好きで、ハチとすごくキャラが似ていて重なるので、ぜひハチちゃんにはシンガーソングライターになる夢を叶えてもらいたいなと思いました。
佐々木 ストーリーが進むごとに、いろいろな人にフォーカスが当たっていって、それぞれの役のこれまでの些細な表情の謎が解けたりもするので、そういうところにも注目して見てもらえたらなと思います。私は遼雅が演じた遥と瑠乃が演じた瑠璃の二人の気持ちがすれ違っちゃって、さらにお互いが離れていっちゃうみたいな、すごいもどかしい恋愛が描かれていて、胸が締めつけられるような切ない気持ちになりました。そういうのも学生らしさが出ているし、その二人のゆく末にも注目してみてください。
イーチ 私は碧羽が演じる美玖と一心が演じる昴の二人の掛け合いが好きです。幼馴染というのがなんかリアルでいいんですよね。(笑) この二人の空気感が好きだし、ザ・青春ドラマのキュンキュンシーンが盛り沢山なので、楽しんでいただけたらと思います。メンバー目線だからこそ楽しいという部分もあるかもしれませんね。(笑)
洸瑛 僕は一心が演じる昴がバイク事故に遭うシーンに注目してもらいたくて、“僕らのロードムービー”のMVが公開になったんですけど、ユーザーさんからのコメント欄に、「ちょっとリュック空いてる」って、昴のリュックが空いているのを指摘しているコメントがあるんですけど、それはなんとその事故シーンで重要な意味があるので、昴がドジで開けっ放しにしているわけではないんです!ちゃんと計算された開きなんだというところに、ぜひ注目してください。このインタビュー記事を読んだ人だけがそのモヤモヤを解消できるっていうね。(笑)
■それは注目ですね!このドラマの撮影中のハプニングや裏話などがあったら教えてください。
洸瑛 撮影の合間にみんなでご飯を食べる時、円になって座って食べたんですけど、なぜかいつも杏莉の席にだけ何匹か虫がお亡くなりになっていて、それをどけても次の日にはまた杏莉の席にだけ虫が何匹も転がっていて……。毎日その席の押し付け合いをしていたのが、この撮影のハイライトでした。(笑)
佐々木 本当にどけてもどけても撮影から戻ってくるとまた虫がいて、本当に嫌でした……。結局は私の席の上に空調があって、その隙間から虫が落ちてきているというオチでした。(笑)
洸瑛 あと歩夢がロケハンのくだりで、帽子を被って杖をつきながら銃を「バーン!」ってやるシーンがあるんですけど、あれはその場のノリでできたんです。元々そのシーンはなんにも決まっていなかったんですけど、なにか動きがほしいということで、歩夢がアドリブでやったのが採用されたんです。通称「ロケハンおじさん」です。(笑) それがすごく印象に残っています。
久昌 ハプニングとかではないんですけど、撮影現場に購買部みたいなのがあって、いろいろ買えるようになっていたんです。そこに空き時間にみんなで行って、パンとかいちごミルクとかを買うのがすごく青春感があっていいなって。それが僕の中では楽しい思い出ですね。
洸瑛 やたらと行きたがっていたもんね。(笑) さっき行ったばかりなのに、他の人が行くって言ったら、「俺も行くー!」ってまた一緒に行っていたもんね。(笑)