OverTone『OverTone Live TOUR 2023「This is OverTone」』ライブレポート@渋谷WWW

4人と観客たちは120%の幸福度の指数をずっと覚えながら幸せに浸っていた。

メジャー1stフルアルバム『OverTone』を手に、6月より始まったOverToneの全国ツアー『OverTone Live TOUR 2023「This is OverTone」』。同ツアーのファイナル公演が、7月30日(日)の渋谷WWWで行われた。当日の模様をここに紹介したい。ラジオのチューニングを回す度、次々と流れだすOverToneの楽曲の数々。グループの歩みを駆け足で巡るようなSEが流れだした途端、フロア中にカラフルなペンライトの光が揺れだした。メンバーの登場に合わせて沸き上がる歓声。そして、「ツアーファイナルだ、盛り上がっていこうぜ!」の声を合図に4人が歌いだした“君はイタい”に合わせ、フロア中のオーディエンスが、その場で勢いよく飛び跳ねだす。メンバーらが左右に大きく手を振り「君はイタい~そんな君と居たい」と歌う度に、観客たちも4人と同じ動きを真似ながら、ともに「君とここに居たい」思いを分かちあっていた。気持ちの弾む歌声や楽曲だ。4人は想いを真っ直ぐに、何度も「君と居たい」と歌った。もちろんこの会場に足を運んだ人たちはみんな同じ気持ちだ。4人の想いに言葉の変わりに、笑顔で飛び跳ね大きく手を振ることで心の声を返していく観客たち。ライブは始まったばかりにも関わらず、ここにいるみんなが眩しい笑顔を浮かべ、ライブ終盤のような勢いで思いきりはしゃいでいた。

その勢いに拍車をかけるように、OverToneは“ハイウェイミュージック”を歌いだした。早くもタオル曲の登場だ。ライブはまだまだ序盤、でもタオルを手にした4人とフロアにいる大勢のオーディエンスは、タオルやペンライト、振り上げた拳を頭上高く掲げ、歌に合わせてくるくると振り回していた。温かみを覚えるファンキーチューンにみんなが身を預け、心地よく身体を揺らしだす。サビ歌ではみんなが感情のアクセルを踏み込む勢いで、タオルやペンライト、拳をぶんぶん振り回す。オーディエンスも勢い良く回していたが、舞台上の4人のタオルを振り回す勢いがハンパなくすさまじかった。4人ともそれだけ気持ちがブチ上がってたということだ。最後に、観客たちと一緒に「ハイウェイミュージック」と合唱しながら曲を終える流れも最高だ。続く“モンスター”でも、4人は稲妻が走る勢いで思いきりタオルを振り回しだす。彼らがフロアにいるオーディエンスを煽る度、その勢いに刺激を受けた大勢の人たちが、同じようにタオルやペンライト、拳をぐるぐると回し続ける。疾走感を持ちながらも、ポップでキャッチーな歌や曲調にも気持ちを押され、フロアにいる人たちみんながスタミナモンスターに変貌し、限界知らずの勢いで思いきりはしゃぎ続けていた。「今日一番の声を聞かせてください」の言葉を合図に、4人は爽やかな夏風を運ぶようにトロピカルなサマーチューン“夏ミカン”を歌唱。爽やかなサマーパーティーの景色をこの場のみんなで描き出した。愛しい君と夏のドライブを繰り広げる歌詞ではないが、この曲に触れている間中ずっと、4人とひと夏の想い出作りをしている気分でいた。「子供みたいにはしゃぐ君にメロメロ」の歌詞のように、気になる相手がはしゃぐ姿に触れ、互いに心がメロメロにとろけていた。

メンバーコールから、楽曲は“Journey”へ。ゴスペル調の4人のハーモニーや軽快に跳ねるソウルフルなリズムが、気持ちを優しくアゲていく。この曲でも手を振りながら歌う彼らの動きに合わせ、みんなも一緒に手を振り、気持ちを弾ませる歌声とグルーヴに心地よく身を預けていた。優しく弾む演奏が流れだした途端、フロア中のオーディエンスがリズムに合わせてクラップを始めた。メンバーたちの甘い歌声に触れていると、心が優しい甘さで満たされていく。跳ねたビートに合わせてハートフルに歌うパートも耳惹かれるが、4人が美しいハーモニーを描きながら歌うサビ歌に触れていると、身体中が幸せに満ちていく。ほんと、“しあわせのうた”のタイトルに相応しい楽曲だ。この曲では、歌詞に合わせて恋人同士を演じた八上和希とGUCCHIが、勢いづいてKISSまで交わす場面も登場。それくらいみんなが幸せな気分に浸っていたということだ。メンバーと観客たちによる「しあわせ」のコール&レスポンスや、みんなで手を振りながら楽しさを分かち合う様子まで、この曲の間中ずっと幸せな空気に包まれていれたことが嬉しかった。続く“低空飛行“と“笑うピエロ“では、スタンドマイクを使って歌唱。軽快に跳ねたリズムの上で甘く、でもエモーショナルな歌声を響かせ、観客たちの気持ちをスウィングさせた“低空飛行”。バラードの“笑うピエロ”は、隠していた心の本音を零すよう、どこか自虐的に歌う姿が舞台の上から見えていた。MCでは、今までツアー先で各地のご当地アーティストたちの歌をアカペラで披露してきた流れから、東京公演ではFUNKY MONKEY BΛBY’Sの“告白”を歌唱。サビの部分だけとはいえ、力強いアカペラで響かせた歌はインパクトを持って胸に届いていた。 疾走感を持った、スタイリッシュでアーバンソウルなポップミュージックに乗せ、お洒落なモードで“マジョリティズム”を歌唱。少し攻めた姿勢で歌う彼らに向け、フロア中のオーディエンスはクラップを返しながら一緒にグルーヴを感じあう。終盤には「Oh Yeah!!」のやりとりも登場。彼らの中にある洗練された一面を垣間見た気分だ。

ファンキーに弾む“マジ静粛に”でメンバーらは、お洒落モードを継続しつつも、テンション高めで力強く歌いながら、どんどんとグルーヴに熱を注ぎだす。身体も気持ちも前のめりで歌う4人の勢いに煽られるように、いつしか会場内にお祭りムードが生まれていた。アガり続ける感情。そして……。「もう1曲アゲていいですか!」の声を合図に歌ったのが、OverToneのライブに熱狂を描き続けてきた“One less”の進化バージョン“One less-Remix-”。トロピカルかつHIP HOP調のダンスミュージックにリアレンジした曲にあわせて「Oi!Oi!」と声を張り上げるメンバーとオーディエンス。4人は仲間(観客)たちとの心の絆をさらに強く結びながら一体化した景色を作りあげていった。互いの気持ちを一つにしていくことで生まれる熱いエナジーは、とても刺激的だ。「選択すること。覚悟の大切さを歌った曲」と語った上で届けたのが“Yesterday”。4人の美しいハーモニーから楽曲はスタート。メンバーそれぞれが自分の心の声と会話をするように、みずからの本心を確かめようと、言葉のひと言ひと言に思いを込めて歌っていた。温かな歌声なのにそこからはみずからの気持ちを押す強い意志も見えてきた。

続く“陽炎”でも4人は自分の存在意義を確かめ、胸に抱いた想いを示すように、「僕らはここにいるよ 今ここに立ってるよ」と歌いながら、自分たちが未来へ進む上での強い決意を示し、「僕らはいつだってここで歌っているから」と、自分たちの気持ちをオーディエンスに伝えていた。とても力強い歌声だ。4人は拳を高く突き上げ、この曲でも「自分たちはここで歌い続けるから」と意志を示すように、心の声を張り上げるように“M7”を歌った。その思いに共鳴した大勢の人たちも拳を高く掲げ、4人の拳とみずからの拳をエアーで突き合わせていた。終盤に生まれた、オーディエンスを巻き込んだ大合唱に触れながら、この場にいる人たちにとってOverToneの歌こそが、ずっと心のトップチャートのNo.1であり、いつだってプレイリストのM1を飾る曲であることを感じていた。そして最後に歌ったのが“幸福度指数”。とてもハートフルな楽曲を歌っている間中、フロア中が真っ赤なペンライトの揺れる光で埋めつくされていた。ここに至るまでもそう、この曲に触れている時も、4人とオーディエンスは100%どころか120%の幸福度の指数をずっと覚えながら幸せに浸っていた。

アンコールで再びステージに登場し、最初に歌ったのは“Have a nice day!!!”。「あなたが僕にとっての希望さ」と記した歌詞の一節ではないが、華やかでポップなパーティーチューンに触れていると、こうやって笑顔で大好きなメンバーや楽曲たちに触れ、一緒に笑みを交わし合う関係でいられることに幸せを覚える。“Encore”では、勢いづいたアマノが客席へ飛び出し、フロア中を駆け回る姿まで見られた。この曲でも彼らは手にしたタオルを全力で振り回し、大勢のオーディエンスも、4人の歌に合わせてその場で飛び跳ねながら、タオルやペンライト、天高く突き上げた拳を思いきり振り回していた。サビで生まれた大合唱も印象深く胸に焼きついた。最後の最後にOverToneは、“僕らの街”を歌ってくれた。4人は舞台を降り、客席の四隅に設置された台の上にそれぞれが乗って歌唱。この曲は撮影OKということから、たくさんの人たちが目の前で歌うメンバーたちの姿を、手にしたスマホで撮影をしたり、眼前にいるメンバーたちの歌う姿を、優しい笑顔で見つめていた。メンバーたちもときにしゃがみ、観客たちと同じ目線で歌い、側にいたオーディエンスと肩を組みながら歌う場面も。終盤には4人がステージの上で肩を組んで歌い、フロアでも両隣にいる人たちと肩を組みながら共に歌を交わす場面も生まれていた。とても温かい雰囲気だ。ここに集った一人一人がOverToneのメンバーとなり、一緒にこの楽しさを作りあげていた。でもそれこそがOverToneのライブじゃないか。OverToneは12月から来年1月にかけて、東名阪で新たなツアーを行う。この楽しさの続きはまたそこで味わおうか。

Text:長澤智典

『OverTone Live TOUR 2023 「This is OverTone」』@渋谷WWW セットリスト 
01. 君はイタい
02. ハイウェイミュージック
03. モンスター
04. 夏ミカン
05. Journey
06. しあわせのうた
07. 低空飛行
08. 笑うピエロ
09. マジョリティズム
10. マジ静粛に
11. One less-Remix-
12. Yesterday
13. 陽炎
14. M7
15. 幸福度指数

ENCORE
01. Have a nice day!!!
02. Encore
03. 僕らの街
https://overtone.lnk.to/thisisovertone

LIVE
『OverTone Live Tour 2023-2024 』
・愛知・名古屋SPADE BOX
2023年12月10日 (日)
OPEN 16:30 / START 17:00
・東京・渋谷WWW
2023年12月16日 (土)
OPEN 16:15 / START 17:00
・大阪・なんばHatch
2024年1月14日 (日)
OPEN 16:00 / START 17:00
★各会場限定!!新曲(1曲)入りCDを販売!!★
チケット
席種 : 全自由
FC 4,000円 (税込) 一般 4,500円 (税込)
※整理番号付
※ドリンク代別
FC最速先行受付中
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