Palette Parade 全国ツアー『Twilight Magic』ライブレポート@品川プリンスホテル ステラボール

この夏を熱くさせる“サプライズ”連続のファイナル・東京公演!

Palette Parade(通称パレパレ)が、2025年6月15日(日)に「品川プリンスホテル ステラボール」にて、全国ツアー『Twilight Magic』ファイナル・東京公演を開催した。4月12日の沖縄公演からスタートし、これまで6都市をパレパレ色に染め上げてきた今回の全国ツアー。いよいよ迎えたラストステージでは、新曲披露を含めた多数のサプライズ演出に加え、Palette Paradeと夏を過ごすのがさらに楽しみになる発表もおこなわれた。「品川プリンスホテル ステラボール」に入ると、ホールへと続く廊下でメンバーの全身パネルやのぼりがお出迎え。ファイナル公演にふさわしい高揚した雰囲気のなか、いよいよライブがスタート。舞台を覆い隠すほどの白幕に映し出されたのは、メンバーそれぞれが思い思いの魔法をとなえていくオープニングムービー。そして7人のビッグなシルエットが投影されると、ツアー衣装を纏ったパレパレがいよいよステージに顕現した。全国ツアーのファイナル公演、約束されたサイコーの時間は“gemmy day ”で幕開け。比嘉ゆめのが「パレパレの魔法に全身でかかっちゃえ!」と叫ぶと、観客がまるで空を飛んでいるかと思えるほどの大ジャンプを見せていた。

早くもエンジン全開の彼女たちは、ツアーでも大活躍した自己紹介ソング“パレパレコーシンちゅう!”、2023年の全国ツアーで初披露された夏曲“UKIYO-YO ONDO”を連続で歌い上げる。そして間髪入れずにスタートした“ときしゅわ!”でおこなわれたのは、上段ステージまでフルに使った贅沢なパフォーマンス。大型ホールならではの特別感を得られる演出に、品川が一足早く真夏のような熱気に包まれていく。続けて披露された“スプラッシュアンカー”でも、会場全体を魅了するスペシャルな仕掛けが。「みんなの近くに行っちゃうよ!」の掛け声とともに、メンバー全員が一斉に観客席まで降りたと思えば、フロア全体をバラバラに練り歩き始めたのだ。Palette Paradeのライブは、写真・動画撮影はいつでもオーケー。超至近距離の推しをメモリーに残すファンたちが続出した。なかには中野小陽からの投げキッスを真正面で受け、完全にノックダウンしている者も。その後も“フレフレ”、“Bad Genius”とパレパレの行進は続く。冒頭から感じていたのだが、バックスクリーンに映し出される歌詞のテロップとアニメーションのこだわりがとてつもない。確実にツアーの盛り上がりに一役買っていた。

そして2025年3月におこなわれた『パレちゃレ!4 FINAL』で初披露されて以降、早くもパレパレの代表曲になりつつある“あくび”は、イントロアレンジバージョンでスタート。個別のダンスパートが波状のように連なり、フォーメーションダンスへと収束するその姿には、涙腺を直接刺激してくるものがあった。メンバーが舞台袖へ一度ハケると、幕間映像が流れ出す。山﨑悠楓・中野小陽・夏目志穂がオーディション形式で特技を披露し、パレパレの日常を感じられる様子に会場もほっこり。ほどなくしてステージに姿を現したマジシャンの小梅が、マジックを次々と披露し観客たちを沸かす。そして「最後のイリュージョンをお楽しみください」と言いながら真っ白なカーテンに魔法をかける素振りを見せると、中から夏衣装に変身したメンバーが登場した。そのまま公演前日にMVが公開されていた新曲“パレサマ!”のライブ初パフォーマンスへ。夏目志穂が振り付けを担当したというダンスは、サビで腕をダイナミックにぶん回す様子があまりにも印象的だった。続けざまに披露された“ハチャメチャでGo!”では、メンバーがフロアへボールを一気に投げ込むお祭り演出が。緩急を付けるかのように始まった“domino”のコーラスは、まるでパレパレがもつ楽曲の多様さを表現するかのようだった。

ふっと音が止まると、比嘉ゆめのが「主人公」のようなアイドル像を目指す先に待っている、途方もない現実を語り始めた。そして「私たちPalette Paradeは、この先もずっと大きな夢を見続けます」のセリフに続き「新曲、オールドルーキー」とつぶやくと、会場がざわつきと歓声に包まれる。のちのMCで“オールドルーキー”は「何者でもなかった自分が、遅れて始まる逆転の物語」を描いていることがメンバーから語られた。全体的に力強く言葉が紡がれていく楽曲構成のなかでも、ラスサビで7人の声が一つになっていく様子には心が震えるほかない。後半戦は“Brand New,Brand New Days!! ”で華々しくスタート。続けて披露された“おとなだもの”では、イントロで髙橋來都葉がファンにクラップを要求しながら「ツアーファイナル騒げ!」とシャウトする姿を見せた。生み出された熱狂はそのままに“アイビー”、“シャイガール”と、エモーショナルな楽曲が畳み掛けるように披露されていく。大量のスモークに包まれたメンバーたちの姿がやたらと幻想的に映った。その後、葵うたが「ここで生まれた思いも熱も全部が愛おしくて、ライブのたびに胸がいっぱいになっていました」と全国ツアーを駆け抜けてきた胸中を語る。そしてパレパレのこれからを示唆するように“未来図”を歌い上げたPalette Paradeは、元気いっぱいに挨拶をしてステージを去った。

「パーレパレ!」ファンたちが暗闇に向かい、一斉に大きな声で呪文を唱えだす。その呼びかけに応えるかのように『Twilight Magic』オリジナルTシャツに着替えたメンバーたちが再登場した。そして明日へと思いをつなぐ“スタートライン”を披露したのち、“Life is Dramatic”をしっとりと歌い上げていく。そういえば、2階席の上手からフロア全体を眺めていると、揺れるサイリウムがもう魔法のステッキにしかみえなかった。MCでは、1人ひとりからツアーを駆け抜けた感想が伝えられた。山﨑悠楓は「初めて全国ツアーを完走できたことが本当に嬉しい。これからもパレパレとして頑張っていくので、みなさんついてきてください!」と言いながらとびきりの笑顔を見せた。ワイワイと写真撮影をしたのち、白川千尋が「今日のような大切な時間は、終わってしまうからこそ魔法のように儚くて、かけがえのない宝物になるんだと思います」と語り出す。続けて「この先も一緒にサイコーだって思える日を、心に、魂に刻んでいくぞ!」と叫んだのを皮切りに、全国ツアーのラストを飾る“起きて笑おう果報者”が始まった。広々としたステージを端から端まで使った観客とのウェーブ。高く舞い上がった金テープがその盛り上がりを最高潮にし、大きな拍手とともにPalette Paradeはパフォーマンスを終えた。

メンバーとお別れの時間がきたと思いきや、バックスクリーンにサプライズ告知映像が映し出される。8月11日の野外フリーライブ開催、10月28日のNewシングルリリースが発表されると、7人はファンたちと喜びをたっぷりと共有した。最後には、メンバー全員がマイクなしで「ありがとうございました!」と声をそろえ、深々としたお辞儀。そして観客一人ひとりに手を振りながらステージを去り、Palette Parade 全国ツアー2025『Twilight Magic』は大成功で幕を閉じた。MCのなかで、夏目志穂が「この夏は、パレパレが日本を燃やす!」と目をキラキラさせながら語っていた。Palette Paradeの7人なら、そんな“魔法”のような夢もきっと叶えられるはずだと、心の底から思わせてくれるような公演だった。

Text:川上勇佑
Photo:真島洸

公式HP:https://paletteparade-idol.com/
公式X:https://x.com/o_paletteparade

Palette Parade 全国ツアー『Twilight Magic』ファイナル・東京公演 セットリスト
01. gemmy day
02. パレパレコーシンちゅう!
03. UKIYO-YO ONDO
04. ときしゅわ!
05. スプラッシュアンカー
06. フレフレ
07. Bad Genius
08. あくび
09. パレサマ!
10. ハチャメチャでGo!
11. domino
12. オールドルーキー 
13. Brand New Brand New Days‼︎ 
14. おとなだもの
15. アイビー
16. シャイガール
17. 未来図

ENCORE
01. スタートライン
02. Life is Dramatic
03. 起きて笑おう果報者

LIVE
■Palette Parade フリーライブ2025『パレットサマー!』
日程:2025年8月11日(月祝)
会場:池袋西口公園野外劇場

■Palette Parade 4周年ライブ
『OWN THE CEREMONY』
日程:2025年9月08日(日)
会場:Zepp DiverCity(TOKYO)
時間:OPEN 18:00/START 19:00
チケット販売スケジュール
オフィシャル先行2次
2025年7月1日(火)12:00~2025年7月21日(月・祝)23:59
https://t-dv.com/6EYSddacRz6y8UJu59uc