■「見た目はキラキラ「白王子」本当の中身は「黒王子」」の歌詞も、その通りということですか?
宮本 その通りです。(笑) 近鉄早口だし、爽やか王子に見えて、意外とドス黒いですからね。(笑)
三村 そう。見た目は学級委員長、でも中身は裏番長みたいにね。(笑)
横山 僕はまだ出ていない3曲の魅力を伝えますね。まず“JET START!!!!!”は、ピューロボーイズとして活動をしていた頃から歌い続けている楽曲で、当時の僕らは爽やかな楽曲を歌っていた中、突然、ライブで頭をガンガン振るような異質な楽曲が出てきたことに嬉しい驚きを覚えた曲でした。“JET START!!!!!”は、ここからスタートダッシュしていこうという曲で、ライブでも盛り上がりを作り上げるいいアクセントになっています。“コノユビトマレ!”も、ピューロボーイズ時代から歌っている曲で、この曲には僕らがサンリオピューロランドの理念を受け継いだ「みんななかよく平和に」というテーマが記されています。「笑顔を繋げよう 幸せの輪を広げよう」という内容も、サンリオピューロランドの理念であり、PANBEらしい理念でもあるから大好きです。そしてTYPE-Bに収録された“OverGrow”は、僕らがサンリオピューロランド公式アイドルを卒業し、PANBEと改名して「改めてここからアイドルグループとして活動をしていくぞ」という、当時の僕らの決意を詰め込んだ楽曲です。あの頃の、そして今にも繋がる、僕らやスタッフさんたちの決意や決心が歌詞に詰め込まれているので、そこに注目して聴いていただけたらと思います。
■アルバム『Panvilion』を聴く度に感じるのが、多面性を持ったメンバーの魅力と楽曲を味わえること。良ければ、今隣に座っているメンバーの「多面性を持った魅力」を教えてください。
横山 じゃあ、僕からいきますね。横にいるまちゃくん(高根)は、PANBEの振り付けを担当していて、僕たちを常に引っ張ってくれる、すごく頼りがいのあるリーダーです。ただ、英語や漢字がすごく苦手なところがあります。
三村 すぐに茨城訛りになるし、「開演までお待ちください」なのに、「開場までお待ちください」と間違えるなど、言い間違いも多いんです。(笑) そのギャップも魅力だよね。
高根 祐帆くんはいつも何を考えているのかわからないし、フワフワしている印象じゃないですか。でも本当は常日頃からいろいろなことを考えている人なんです。ダンスパフォーマンス面でも、常に動画を撮っては見返して、「ここはもうちょっとこうした方が良くない?」など、いろんなアドバイスやアイデアをくれるし、何事に対してもすごくストイックな人です。ずっとサッカーをやってきたスポーツマンだし、負けず嫌いな性格の持ち主で、かわいい容姿とは裏腹に九州男児らしい性格が祐帆くんの魅力です。
犬束 「俺はさぁ」など、生意気な面も出す杏樹くんはショタキャラであり、パッと見はヤンチャな男児で、周りからは、人をいじるキャラに見られることが多いけど、でも本当はいじられキャラなんですよ。(笑) グループ内で物事を決めたり、進行していく場合、リーダーが「この案件、誰かやりたい人いる?」とみんなに聞くと、4人は意外とやりたい人を優先するあまり、遠慮がちになることが多いけど、杏樹くんはいつも「俺がやる!」「俺が先導するからみんなついてきて!」と、率先してグループ活動を引っ張ってくれるんです。だから、僕らもつい「お任せします」と言ってしまうんだけど。(笑) MCや取材でも積極的に話してくれたりなど、なんだかんだみんなに頼られている存在なんです。
三村 雪翔はクラスで例えるなら、みんなが熱い信頼を寄せる、めちゃくちゃおしゃべりで陽気で明るくて、ちょっとふざけながら場を和ませる、クラスメイトの真ん中や先頭に立って全体を引っ張っていく人です。同時にセクシーも担当しています。(笑) だけど、意外と自信を持てずに不安がる面もあるんですよね。それだけ自分自身と真剣に向き合う繊細な心を持った真面目な人ってことなんだけど。あと、すごく几帳面で、みんなで「これからご飯に行こうか」となったら、率先して場所を探しては予約をして、店まで道案内までしてくれる。そこに雪翔の真面目で几帳面な性格が出ているなと思います。あとは、意外と照れ屋だよね。(笑)
犬束 よく「褒められて伸びる人」っているじゃないですか。でも雪翔は褒められると照れてしまうタイプで。(笑) 彼の場合は、怒られて伸びる人だなという印象です。
宮本 以前は警察官だったので、とても厳しい環境で育ってて、あの頃は褒められることなんてなかったから、褒められることに慣れていないんですよ。怒られながら成長していくのが当たり前の環境だったから、その性格が今も残っているんだろうね。(笑) それで、拓海ですが、見た目通りのしっかり者で、いつもみんなのことを俯瞰して見ながら、適切なアドバイスをくれるとても頼りになる存在です。見た目もシュッとした体型なのに、僕が残したご飯も食べてくれるという意外と大食いな人です。そのギャップも魅力だなと思います。
■PANBEも活動3年目に入りましたが、最後にこれからのPANBEについての思いを聞かせてください。
三村 ピューロボーイズとして1年間活動して、その後、PANBEに改名して1年3ヶ月が経過しました。この2年3ヶ月の中で培った一つの形が、1stアルバムの『Panvilion』になりました。デビュー時も、PANBEと名乗りだしてからも、ずっと変わらずにあるのが、「みんななかよく平和に」というコンセプトです。もともとはサンリオピューロランドさんの理念ですが、僕らもその理念を受け継がせてもらい、僕たちなりの解釈で、「いつでも、誰でも、みんなが平和に楽しめるライブ」を求め続けてきました。その理念を軸に、さらに楽曲面で幅広さを求めつつ、いつだってPANBEに触れたら笑顔になれる。そういうグループとしての活動に磨きをかけていきたいと思っています。実際にライブでは、ずっと応援し続けてくれている人たちはもちろん、初見で観た方々からも「すごくワクワクした」や、「みんなのわちゃわちゃとした仲良い姿を見ていたら、わたしも楽しくなった」など、嬉しい言葉を多くいただいています。それこそがPANBEのライブの信条であり、魅力だと思います。これからも今のPANBEの魅力や持ち味にどんどんと磨きをかけ、仲間たちを増やしていきたいなと思っています。ぜひ、ライブ会場でお会いしましょう。
Interview & Text:長澤智典
PROFILE
2022年4月より、サンリオピューロランド公式アイドル「ピューロボーイズ」として1年間活動。グループ名を「PANBE」に改名し、『Everyone Be Nice And Peaceful.“みんななかよく平和に”』をコンセプトに活動するボーイズアイドルグループ。今作『Panvilion』は、PANBEのかわいい・カッコいい・面白いなど、いろいろな一面が詰まった、パビリオン的ファーストアルバム。
https://panbe-official.com/
RELEASE
『Panvilion』

TYPE-A(CD)
QARF-69241
¥2,250(tax in)

TYPE- B(CD)
QARF-69242
¥2,250(tax in)

TYPE-C(CD)
QARF-69243
¥2,250(tax in)
rockfield
7月30日 ON SALE