PARALLEL PROJECT VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

「ちょいワル」から「可愛い」、さらに「実力派」シンガーソングライターまで揃ったPARALLEL PROJECTとは…。

メンズアイドルたちを多く擁するPARALLEL PROJECTへ所属する、Lovely Rox、HONEY FANG、成瀬暉が、合同で楽曲を収録したアルバム『PARALLEL PROJECT』を、12月21日にリリース。その作品の内容はもちろん、それぞれのグループの魅力や強み、その活動について、Lovely Rox(岡田勇輝、星野瑛聖、一ノ瀬瑞希、田中晋大郎、多村栄佑、丸橋拓海)、HONEY FANG(戌神羽、柊いぶき、久峩千明、廻谷恵志、宮月優斗、桜庭せる)、成瀬暉のメンバー計13人が語ってくれた。

■まずはそれぞれのグループの特色から教えてください。先に、ソロで活動している成瀬暉さんからお願いします。

成瀬 普段の僕は、AXXX1Sというグループで活動しています。そのグループも2022年1月5日を持って卒業します。卒業後は一人のアーティストとして表立った活動と同時に、作家としても活動していこうと思っています。ただし今回のソロ活動はそのための布石ではなく、自分が常日頃溜めていた楽曲を収録したので、AXXX1Sから派生したシンガーソングライターという形のもとで参加しています。

■次はLovely Roxです。メンバーそれぞれ言葉をいただけたらなと思います。

一ノ瀬 僕らLovely Roxのメンバーも暉と同じように、普段はAXXX1Sのメンバーとして活動をしています。AXXX1Sは、いわゆる王道なメンズアイドルグループで、そこから派生する形で誕生したLovely Roxは、「可愛い」を魅力に据えたグループとして生まれました。ひと言で言うなら「メンズアイドル好きな子たちの好きな要素を集めたグループ」になります。

多村 女の子たちの好きな「可愛い」要素をたくさん詰め込んだのが、Lovely Roxというグループなんです。ライブ中の振り付けも可愛いくて、ファンの子たちと一緒に「可愛い」を楽しんでいけるのも魅力です。

丸橋 Lovely Roxは「可愛い」を魅力にした上で、ライブになるとそこに「わちゃわちゃ」した要素が加わるので、みんなで一緒にはしゃげるライブをしているところも、もう一つの魅力にしています。AXXX1Sが王道の王子様系なら、Lovely Roxは正反対に位置するグループで、AXXX1Sのことも知ってもらった上で、その違いも楽しんでくれたら嬉しいです。

岡田 Lovely Roxの目的の一つとしてあるのが、AXXX1Sには無い「可愛い」面を見せながら、Lovely Roxのファンはもちろん、AXXX1Sのファンとしても好きになってもらえるように、その裾野を広げていくこと。そのために活動している面もあります。Lovely Roxのメンバーみんながみんな、普段から「可愛い」を魅力にしているわけではないんですが、むしろLovely Roxを通して、自分たちでも「可愛い」という魅力を引き出しながら楽しんでいる面が強いと思います。

田中 確かにその面はあるよね。もちろんAXXX1Sは王道アイドル系なので、その中には「可愛さ」も持ち合わせていますけど、Lovely Roxでは、完全に「可愛い」に振り切ったグループとして活動しているので、自分も普段は「可愛い」というキャラとは縁遠いからこそ、Lovely Roxの活動を通して「可愛い」をインプットしながら活動をしています。結果、Lovely Roxで得たその経験をAXXX1Sにも反映していければいいなと思っています。まさに相乗効果でLovely Roxの活動が良い刺激になっています。

星野 みんな「可愛い」のことを語ってくれたので、僕はそれ以外の面を補足すると、ガチガチに踊り騒ぐ楽曲が多いAXXX1Sとは異なり、Lovely Roxはラブソングを歌うことが多いので、そういった「愛らしさ」を魅力や強みにしています。ライブアイドルとして活動をしていると、お客さんたちもAXXX1Sで示しているような一緒に騒いで盛り上がれる曲を求めがちですけどね。でもLovely Roxは、あえてラブソング一択で活動をしているので、「女の子の恋心をくすぐる」ところを魅力にしています。

■続いては、HONEY FANGの紹介をお願いします。

桜庭 HONEY FANGのコンセプトは、「悪かわいい」なんです。悪くもあり、でも可愛い面もあるという魅力を持つメンバーが揃っています。メンズアイドルシーンを見ていても、僕らのような「ちょい悪」さを出しているグループって珍しいので、そこをHONEY FANGの魅力にしていきたいなと思っています。

■せるさんもちょい悪な人なんですか?

桜庭 昔はそういう面もありましたね……。(笑) 具体的なことは伏せておきますけど。(笑) 普段の活動の中でもそんな雰囲気を少し匂わせたりもしています。

柊 HONEY FANGの曲は、カッコいい曲はもちろん、可愛い曲もあるんだけど、どの面を出しても、かならず振り切った形で見せています。そこが魅力だなと思います。ちなみに自分には悪な要素は一切ないです。普段からすごく真面目な性格で、ただ、HONEY FANGとして活動をする時は悪な姿に成りきっているので、そこを楽しんでいます。どちらかというと自分に関しては可愛い寄りの性格です。(笑)

戌神 先の話にも出ていたように、HONEY FANGの楽曲は本当に振り切っているので、悪い匂いのする楽曲は本当にヤバイし、可愛い曲には、このメンバーの隠し持っている可愛さが出ていると思います。ただ、パフォーマンスの時は、みんなちょい悪になりきっているから、悪い顔というよりは、かなりクールな表情でせまっています。たまに可愛い面も覗かせるので、ライブではその両面を見てくれたら嬉しいです。

久峩 まぁ簡単に言うなら「ギャップ萌え」だね。そこに女の子たちはキュンキュンするんです。僕ら女の子のハートをキュンキュンさせるのが得意なんで。(笑)

廻谷 悪だけでも可愛いだけでもなく、その両方を持っているHONEY FANGのような「悪かわいい」グループってなかなか無いし、メンズアイドルシーンの中では結構レアな存在だと思います。でもメンバーみんないい奴ばかりで、HONEY FANGは悪いガキンチョなグループという印象もありますね。みんないい意味で子供心を忘れずに持っているところも魅力です。

宮月 確かにね。よくグループコンセプトを打ち出しても、そのコンセプトと実際の活動がリンクしていないことってあるじゃないですか。でもHONEY FANGの場合は、メンバーみんなが「悪かわいい」を常に意識して活動をしているので、グループコンセプトからブレることはないし、そこもHONEY FANGを光らせている強みだと思います。しかもこのグループは、自分や恵志のようにアイドル経験者もいるけど、HONEY FANGで初めてアイドル活動を始めたメンバーたちが多いので、本当の意味でゼロから作りあげてきたグループなんです。そこがみんなの意識をブレさせずにいる要素になっていると思います。

■せっかく3グループが一堂に会しています。それぞれどんな風に他のグループのことを見ているのかも教えてください。HONEY FANGはLovely Roxのことをどんな風に捉えていますか?

宮月 普段AXXX1Sとして活動している姿も見ているからこそ、そこでは見せない面をLovely Roxで見せていると思うし、そこに楽しさを感じています。それと、Lovely Roxは「可愛い」をコンセプトにしているので、メンバー全員ブリブリな姿をしているところが魅力であり、見どころですね。

多村 暉について語るなら、何時もはAXXX1Sのメンバーとして一緒に活動しているんですけど、成瀬暉としては、自身で作詞・作曲や歌をこなしているし、MCでも会場を盛り上げるなど、一人でなんでも起用にこなしています。そこがすごいところだと思っています。

成瀬 僕から見たHONEY FANGは、一部先輩方はいますけど、このグループから初めてメンズアイドル活動を始めた若手が多いので、活動を始めてからまだ半年程度の人もいるし、まだまだ成長過程のグループだと思います。でも、その成長が目まぐるしいというか、デビューして間もない頃はやっぱり人前ではオドオド緊張していたのに、今じゃライブやリリイベなどでも、しっかり場の空気を盛り上げて、堂々と歌い踊っています。正直、まだまだ未熟な面もあるけど、半年ですごい成長ぶりを示してきているし、今後どんな風に化けていくのかがすごく楽しみなグループです。

■ここからは今回のアルバム『PARALLEL PROJECT』に収録した曲たちの魅力について聞かせてください。

成瀬 僕が歌う“僕なりLOVESONG”は、僕の誕生日の時に作った曲です。駄目な男子が、好きな女の子に思い焦がれる歌です。“最後の強がり”は、コロナ禍に入って間もない頃に書いた歌で、「もしかしたら君に会えなくなっちゃう。それでも後悔しない人生を歩みたい」「夢も後悔なく終えたい」と歌詞に書いたように、その時期のことを思い返しながら聞いて欲しいと思います。歌詞は重めですけど、トラックが今風のお洒落な曲調なので、そのギャップも感じてください。そして“smiley face”は、“僕なりそうソング”のアンサーソングとして作りました。ちょっと弱い気持ちだった男の子が、「やっぱ君のことが好きなんだ」「君のヒーローになりたい」と、好きな気持ちを伝えようとしていて。歌詞の中に匂わせる形でアニメのキャラクターを登場させているという、ちょっとした遊び心も出しています。AXXX1Sの中での僕はムードメーカー的な存在で、「僕なんか」とか「君のことが好き」というような気持ちを表立って出すキャラクターではないからこそ、3曲ともそういう表情を出しているところがポイントなので、楽しんでもらえたら嬉しいです。

■次はLovely Roxの楽曲についてお願いします。

一ノ瀬 Lovely Roxの“君なんだ!”は、歌詞に「寝ても覚めても君なんだ。ねぇ、これが幸せと呼ばせてよ」と書いているように、「君が好きなんだ」という気持ちをストレートに伝えている楽曲です。振りでも、サビで指をくるくる回すなど、「君が好きだよ」という思いを強くアピールしています。

星野 “君なんだ!”は、可愛いをコンセプトにしているので、「君しかいない」「君だけだ」と思いを伝えながらも、主人公がちょっと女々しいところも魅力だなと思っています。

多村 “Fizzy Love”では、「弾ける恋心」を歌っています。歌詞に「虜にさせて」など、聴いてくれた人たちをキュンとさせる言葉があるので、この歌でみんなの心を虜にしたいなと思います。振りは、炭酸がシュワシュワしている様子を描いていて、ライブではお客さんたちと一緒に可愛い振りを楽しめるんです。

田中 “Fizzy Love”は、まさに炭酸のように弾けた恋の様子を描いた歌です。この曲は、冬の景色がとても似合う曲だと思っていて、頭の中で、イルミネーションが輝く街路樹をデートしている風景を思い描きながら歌っています。

丸橋 “恋は盲目だというけれどそれくらいでちょうどいい”は、女の子アイドルに僕らが成りきったような、めちゃくちゃ可愛い振りの楽曲です。歌詞の一部がそのまま題名になっているところも面白いですよね。

岡田 確かに“恋は盲目だというけれどそれくらいでちょうどいい”は、AXXX1Sでは絶対に見せることのないような振りをしていて、女の子のアイドルがよくやっているような振りが面白さですね。サビの振りも真似しやすいし、一緒に手拍子もしてもらえるし、とてもノリやすい楽曲です。