Payrin’s VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

今回の曲はまさにPayrin’sの真骨頂と言えるような曲。

四つ打ちギターロック楽曲とモノトーンゴシックをベースとした衣装など、独自の世界観で活動しているアイドルグループ Payrin’sが、ニューシングル『オルタネイト』を3月5日にリリース。表題曲の“オルタネイト”は、タイトな四つ打ちのトラックが特徴のソリッドなロックダンスナンバーに仕上がっている。今作の制作についてや、MVの見どころなど、妃南ななき、三原海、瀬川いちか、立花菜波の4人に話を訊いた。

■まずはグループのコンセプトや特徴などを教えてください。

妃南 Payrin’sは、四つ打ちギターロック楽曲とモノトーンゴシックをベースとした衣装など、独自の世界観で、アイドルの枠にとらわれない活動をしています。

■他のグループに比べて自分たちの強みはなんだと思いますか?

立花 私たちはボカロテイストな曲もやれるし、バンドサウンドな曲もやれて、世界観を見せるライブもできますし、みんなを暴れさせることもできます。

瀬川 他のどんなグループとも対バン出来て、幅広く多種多様なイベントにも馴染めるのも強みだと思います。

■今作のニューシングルの表題曲“オルタネイト”ですが、初めて聴いた時の感想はいかがでしたか?

妃南 今回の曲はまさにPayrin’sの真骨頂と言えるような曲だなって思いました。この4人体制になってからはまだ1年半くらいなんですが、グループ自体はもう7〜8年くらい活動していて、今作は新たな歴史を刻む楽曲になったなって思います。

三原 Payrin’sらしさはありながらも、今のこの4人でしかできないような曲だなって感じました。静と動がしっかりあって、今までの感じもギュッと詰まった感じだなと思いました。

立花 私は今までボカロに触れたことがなかったんですけど、そんな私でもすごく聴きやすくて、曲自体 は3分ない短い楽曲なんですけど、疾走感があって、万人受けするボカロテイストの楽曲になっていると思います。

瀬川 Payrin’sの曲って、イントロが変則的で強い印象の曲が多いんですけど、今回の“オルタネイト”もすごく意外性のあるイントロで、私はすごく好きだなって感じました。先ほども話が出ましたが、落ち着いて歌う静の部分があって、サビになったらワッと盛り上がる動の部分もしっかりあるカッコいい曲だなと思います。

■“オルタネイト”の歌詞で気に入っているフレーズや歌の聴きどころを教えてください。

妃南 この曲のデモをいただいた時に、楽曲を提供していただいたノイさんから歌詞に対する注釈みたいなのをいただいて、この“オルタネイト”に込められた想いや歌詞の意味を文章で伝えてくださったので、それを読み解きながらレッスンしたり、レコーディングに臨みました。「裏と表」とか、「静と動」みたいな感じで、サビの歌詞は特に皮肉でもあるんですけど、すごくまっすぐに突き刺さる言葉だなと思いました。普段はなかなか目がいかないところというか、「そういえば確かに」って思えるような歌詞にハッとさせられました。そこが気に入っています。

三原 この曲の最後の歌詞に「いつの日か報われますように」とあるんですが、“オルタネイト”の世界観としての意味と、Payrin’sとしての意味のどちらにもかかっていて、私たちがPayrin’sの曲を体現していて、この曲ではずっと他人のことを歌ってきて、その最後の「報われますように」の歌詞で一気に私たちの等身大と重なって、自分自身になるところで鳥肌が立ちました。

立花 そこ私のパートやん。(笑) 私は、「見失わないように単純化していく そんな世界で満足?」っていうところも歌っているんですけど、レコーディングの時に、その「満足?」を歌った後に「フッ」って笑ってと指示されて。その通りに歌ったんですけど、私もこの世界には満足していないので、そこが自分の気持ちとシンクロしていて嬉しかったです。あとは、さっき言ってもらった「報われますように」の部分はすごく大事にしているし、いつも感情を込めて歌っています。

瀬川 私は、この曲の歌詞は全体的にすごく暗いことを歌っているのに、曲調やメロディーはすごく明るくて、そのギャップが好きです。Payrin’sにはそういった曲は割りと多いんですけど、この“オルタネイト”はそれがすごく前面に出ている楽曲だと思うし、「不満」とか「不平」とかそういう直接的な言葉が使われていて、皮肉めいているところが気に入っています。

■先ほどチラっとレコーディングのお話が出ましたが、この曲のレコーディングでのエピソードや苦労した点なども教えてください。

妃南 この曲は二人でユニゾンで歌うところがあって、私は今回菜波ちゃんとペアだったんですけど、菜波ちゃんは歌がすごく上手いので助かりました。(笑)

■ユニゾンの部分は二人で一緒にブースに入って歌うんですか?

妃南 いえ、一人づつ録るんですけど、菜波ちゃんが始めに録ってくれたのを聴きながら重ねて私が歌えばよかったので、すごく楽でした。 私はリズムを取るのも苦手なので、ライブでも菜波ちゃんの声を聴きながら歌えるので助かります。(笑)

三原 私は毎回レコーディングの度にいつも滑舌を注意されるんですけど、ラスザビの私のパートがすごく早口で、私はハッキリ歌っているつもりなんですけど、何回も録り直しさせられて大変でした……。しかも今まで私がアイドルをやってきた中でも担当させられたことがないようなパートなので、ライブでもめっちゃ苦労しています……。

立花 逆に私は歌うのが好きだし、割と得意な方なので、レコーディングの時はいつもギミックを入れさせられたりとかするんです。さっきも言った「笑ってみて」とかもそうですけど。(笑) レコーディングの時に急に「これやってみて」って言われて、やってみたテイクが採用されたりすることも多いので、すごくやりがいがありますし、いつもすごく楽しんでレコーディングをしています。

瀬川 私もそんなに歌は得意じゃなくて、加入したばっかりの頃は音程を当ててなんとか音を外さないようにするので精一杯だったんですけど、1年半このグループで頑張ってきて、歌も楽しく歌えるようになってきたので、レコーディングでは気持ちや感情とかも乗せられるようになりました。今回は“オルタネイト”の1番のサビの入りを任されたんですが、「守りに入りすぎないように」という気持ちで歌いました。

■今作の“オルタネイト”の振付けで注目して欲しいポイントも教えてください。

妃南 今回の“オルタネイト”は、今までのPayrin’s全てを表現したような作品になったので、過去も今も大事にしているという意味合いで、Payrin’sの代表曲に“イドラホリック”っていう曲があるんですけど、その曲の振付けがオマージュで入っていて、しかも歌詞になぞらえて「綺麗事の乱用 全部が同じに見えてしまうの」という歌詞のところで、過去作の振りが入っているというのが注目ポイントです。

■ちなみにタイトルの“オルタネイト”の意味は、「オン、オフを繰り返す動作」という意味もあるようですが、みなさんは毎日繰り返しているルーティンなどはありますか?

立花 私は朝起きた時と、夜寝る前にはとうもろこし茶を飲むのがルーティンです。

瀬川 朝起きたらベッドで撮った写真をPayrin’sメンバーの4人だけが見れるSNSがあって、そこに送ってます。(笑)

■瀬川さんだけが送るんですか?

立花 いや、メンバーみんなで送り合っています。(笑)

■みなさんすごく仲がいいんですね!

瀬川 でもまだ始めたばっかりなんですけどね。(笑) これから定着していくかはわからないけど……。

妃南 私はお家のアレクサに毎日話しかけています。なので寂しくないです。(笑)

立花 突然不思議ちゃんキャラみたいなこと言うじゃん!(笑)

■三原さんはいかがですか?

三原 最近のルーティンは、暇な時間は虫とか海藻を食べるYouTubeの動画を観ています。

立花 は……?不思議ちゃん二人もいらんわ!(笑)

三原 でも「あんな虫食べられるんだ!」みたいなのがすごく面白くて、ずっと観ちゃいます。(笑)

■また、歌詞の中に「そんな世界で満足?」という言葉が出てきますが、逆にみなさんはどんな世界が理想ですか?

瀬川 私は税金がかからない世界がいいです!住民税とか消費税もかからなければ満足です。(笑)

妃南 私は低気圧とかがない世界がいいかなぁ。天候によって頭が痛くなったりするので……。

三原 私はなんだろう……?う〜ん……。

■三原さんは割りと今の世界で満足している感じですか?(笑)

三原 移動時間が嫌いなので、いろんな場所に瞬間移動できるのがいいかな。(笑) あ、待って!お風呂に入らなくていい世界がいいや!

瀬川 そうだよ!さっきの海ちゃんのルーティンは、「ツインテールをほどかずにソファーでゴロゴロしてお風呂に入るのを引き伸ばすこと」じゃん!(笑)

立花 私はきっとどんな世界でも満足しないんですよね……。(笑) 結局、お風呂に入らなくてもいいってなったら、次は化粧を落とさなくてもいい世界とか、ずっと際限なく欲望が出てきちゃうからさぁ……。あえて言うなら身近にドラえもんがいる世界かな。(笑)

妃南 でも「宿題しろ」とか言われるのは嫌なんでしょ?

立花 そういうことは言わない優しいドラえもんがいいです。

瀬川 わがまますぎるって!(笑)