一糸乱れぬダンスと響き渡るハイトーンボイスで魅せた3年ぶりのライブ。
気温も段々と冬に近づいてきた10月26日(水)、w-inds.『LIVE TOUR 2022 “We are”』が東京国際フォーラムホールAにて開催された。会場にはツアーグッズのペンライトを持ち、今か今かとオーディエンスが待ち構えていた。客電が落ち、ステージは紫のライトで照らされ、SEと共に点滅すると、会場は一気にペンライトのブルーの光で染まっていく。激しいライティングとともにバンド演奏が始まると、ステージ後方の上段ステージから黒い衣装を着た橘慶太、千葉涼平が登場。ダンサーも登場し、“In Love With The Music”からライブがスタートした。慶太の透き通った歌声と、涼平のラップ、そして間奏での激しいブレイクダンスで始めから飛ばしていくw-inds.。そのままの勢いで続く“Strip”では、w-inds.とダンサーの息の合ったダンスで魅了し、慶太と涼平のハイトーンボイスの歌声にオーディエンスはボルテージが上がっていく。ダンサーがはけた後の“EXIT”では、緑や紫のライトでステージが彩られ、慶太、涼平はそれぞれ左右に別れオーディエンスに手を振ったり、目を合わせながらコミュニケーションをとった後、ステージ左右にある階段を上り後方上段ステージへ上がると、「改めまして、w-inds.です!」と慶太が挨拶し、「楽しんで行きましょう!」と涼平も挨拶をする。
続いての“Dirty talk”では歌いながら階段を降り、ステージの前方でジャンプをして手を上げる慶太に合わせてオーディエンスも手を上げる。「ついに始まりました、東京公演!本当はファイナルだったんだけど、色々ありまして……今日はファイナルのつもりで来ています」と涼平。その言葉にすかさず「ファイナルのつもりでいるの!?ヤバくない!?」と慶太が突っ込むと「あと3公演あるんですけどね……(笑)」との涼平の言葉に会場からは笑いが漏れる。「前回のライブから1ヵ月空いているって中々ないけど、やっぱりライブって楽しいなと。声が出せない変わりに、手を叩いて貰えると嬉しい!」と慶太が言うと、会場からは大きな拍手が沸き起こり、続いての曲“DoU”へ。ステージ中央にある上段ステージに慶太、階段の上に涼平と別れて歌声とダンスを披露し、その後2人は前方に戻っていろいろなフォーメーションで魅せていく。“YES or NO”、“Say so long”と続けて披露すると、セクシーなダンスに釘付けになるオーディエンス。そして“If I said I loved you”が、ピンクのライトや紫のミラーボールの輝きで照らされたステージで、慶太の低音ボイスから始まる。左右の階段で別れて歌う慶太と涼平は徐々に後方上段ステージに移動していき、高音と低音両方の歌声を響かせた。
階段を降りて前方ステージに戻ると“Make you mine”ではダンサーも登場し、椅子を使ったダンスパフォーマンスを披露する。慶太の透き通った綺麗なファルセットが魅力的で、うっとりとしてしまう。椅子を使いながら複数のフォーメーションで踊った後、慶太のソロ曲“Sexy Girl”へ。ハットを被りスタンドマイクを使って歌う慶太。ピンクのライトの中でスタンドマイクを撫でる仕草でセクシーさを演出し、中央の上段ステージへと上り、そこでもダンスと歌声で観客を魅了した。続いて涼平もソロ曲“In your warmth”を披露。白い衣装にチェンジした涼平が登場し、イエローのスポットライトに照らされ、綺麗な歌声でバラードを聴かせてくれた。そして再び2人揃って“Little“へ。慶太も白い衣装にチェンジして、後方上段ステージから登場。2人の綺麗な歌声に、オーディエンスはうっとりと聴き入っていた。「拍手の中で階段を左右に別れて降りてくると、『新郎新婦の入場です!』って感じだよね(笑)」と慶太が話すと、「確かに!拍手がそう聞こえてきちゃった(笑)」と涼平も乗る。そこで慶太から「今日はSNSでサプライズの企画があるということで、w-inds.のアカウントでインスタライブをやることになりました!」と発表される。インスタライブが始まると、カメラに手を振ったり、慶太が涼平を撮ったり、中継の真似をしながら観ているオーディエンスとコミュニケーションをとった。慶太も「撮って欲しい」と撮影を交換したり、横須賀公演から追加されたグッズ紹介なども話しつつ、「夏の終わりを感じようじゃないかと思って、2曲インスタライブで披露したいと思います!」と慶太。そこで慶太のギターが登場し、中央上段ステージに座って“134”を演奏した。そしてギターを置き、“夏空の恋の詩”を爽やかに歌い、インスタライブを観ているオーディエンスに向かって肩を組んで歌う姿や手を振ってインスタライブパートは終了した。
そこからは“Show me your love”、”With you”と畳み掛け、続く“We Gotta Go”では、リズムに合わせてステージのライトも変わり、涼平のラップに合わせ寒色のライトがカラフルに彩られる。途中慶太と涼平が向かい合ってラップを歌い、肩を組みながら歌う仲の良いハートフルな場面も垣間見えた。「楽しいわー!また皆さんと会えて嬉しいです!もう少ししたらまた声が出せるようになるのかな?」と慶太。「どんな状況でも楽しめればいいんじゃないかな」と涼平も話し、若者の間で流行っている言葉についてトークをしたりと、軽快なMCにオーディエンスからは笑いが起こる。こういった楽しいMCもw-inds.のライブの魅力のひとつだ。「ここからは懐かしい曲を歌おうと思う」との慶太の言葉に続き披露された“ブギウギ66”。ダンサーが後方上段ステージに登場して、2人も一緒に上がってダンスや歌を披露。そこから階段を降りてブレイクダンスをするなど、盛り上がりに拍車をかける。イントロが流れた瞬間、オーディエンスから歓喜の声が漏れた“NEW PARADISE”では、懐かしい曲が聴けたと言わんばかりにオーディエンスは笑顔でペンライトを振りながら盛り上がった。「皆さん、今日はありがとうございました!」と涼平の言葉に続き本編ラストの曲“Long Road”へ。こちらもイントロが始まるとオーディエンスからは歓喜の声が漏れた。慶太のハイトーンボイスが響き渡り、会場のボルテージは最高潮に達し、「みなさん、ありがとうございました!」と慶太、涼平も「サンキュー!」と感謝を伝えて本編が終了。
すぐさま手拍子でアンコールが沸き起こると、涼平は白、慶太は紺色のTシャツに着替えて再登場し、w-inds.のデビュー曲“Forever Memories”を歌った。ステージ中央で並んで歌う慶太と涼平。慶太はステージ左右に歩きながらオーディエンスに手を振ると、サビでは2人の綺麗なハモリを響かせ、深くお辞儀をする。「デビュー曲をお届けしましたが、皆さん若返りましたか?昔の曲を最近歌ったりするんですけど、あらためていい曲めっちゃあるなと」と慶太。「ここで告知があります!」と涼平から3つの告知が発表され、その中では来年1月からファンクラブライブが開催される事が発表され、会場からは盛大な拍手が沸き起こる。このライブではまだライブでは一度も歌ったことない歌を歌うという事で「中々見れない内容になっているので、ぜひ来て頂けたらなと思います!」と、次の再会を約束した慶太。そしてアンコールのラストは“Beautiful Now”を披露。ダンサーも再登場し、爽やかに彩られたステージで一糸乱れぬダンスと、慶太の力強くも透き通ったハイトーンボイスで締めくくり、ダンサー紹介とバンドメンバー紹介をし、「そして、俺たちがw-inds.でした!」と挨拶で締めくくり、公演は終了した。
3年ぶりとなるライブで、w-inds.の今まで培ってきたパフォーマンスと、更なる成長や可能性が垣間見え、デビュー曲から新しい曲までを交えたセットリストに、オーディエンスは終始笑顔で盛り上がっていたのが印象的だった。2人のトークも面白く、仲の良さがヒシヒシと伝わり、またw-inds.のパフォーマンスをすぐにでも見たいと思えるライブであった。
Text:隅内かな
Photo:宮脇 進
https://www.w-inds.tv/index.php
w-inds.『LIVE TOUR 2022 “We are”』@東京国際フォーラムホールA セットリスト
01. In Love With The Music
02. Stirp
03. EXIT
04. Dirty Talk
05. DoU
06. YES or NO
07. Say so long
08. If I said I Ioved you
09. Make you mine
10. Sexy Girl
11. In your warmth
12. Little
13. 134
14. 夏空の恋の詩
15. Show Me Your Love
16. With You
17. We Gotta Go
18. ブギウギ66
19. NEW PARADISE
20. Long Road
ENCORE
01. Forever Memories
02. Beautiful Now