清水翔太『SHOTA SHIMIZU LIVE TOUR 2023“Insomnia”』ライブレポート@日本武道館

全国ツアーファイナル、約3年ぶりとなる日本武道館公演を開催!アルバムの中でキーになった曲“Memories”に込めた想いとは。

サブスク総再生回数24億回超え、作詞、作曲、アレンジを全て一人でこなすシンガーソングライター清水翔太。デビューから15年経った今でもJ-POP界の第一線で活躍し続け、6月28日には約2年ぶりとなる10thアルバム『Insomnia』をリリースした。そのアルバムを引っさげて『SHOTA SHIMIZU LIVE TOUR 2023”Insomnia”』が7月からスタート。ファイナル公演として10月13日、14日に日本武道館でのライブを開催した。今回は13日のライブをレポート。

『Insomnia』収録曲、人気曲が連発の本編開演時間、会場がパッと暗くなりステージの光が一層増す。それと同時に、観客からは「翔太〜!」とコールが響く。パッと映ったステージのモニターには様々な表情の清水翔太の写真が切り替わるとともに、10、9、8、7…とカウントダウンが流れ、1に近づくにつれて歓声がさらに沸き上がる。そして、ついに、“0”になった瞬間にステージ上方から革張りの椅子に座った清水翔太が登場した。1曲目は、アルバム『Insomnia』のオープニングトラックにもなっている“Loser”。力強い歌声と「武道館〜!ジャンプ!」と煽る清水翔太の煽りで会場の盛り上がりはますます加速していく。ダンスパフォーマンスも見どころの“Friday”は、ライブで特に盛り上がる曲だ。続いて、アルバム『Insomnia』に収録されている楽曲、“Life Style”、“Moonlight”を披露。「次の曲はアルバムの中でもすごく人気の曲で、みんなも歌えると思うから歌って」と、“Fallin”を観客と一緒に歌う場面も。

そして、アルバムのタイトル曲“Insomnia”は、「夢を見る事も許されないで誰かを待っている 一人じゃ生きれない」という歌詞に、「自分の弱さやかっこ悪いところと向き合って作ったアルバム」と話していた清水翔太のリアルな想いがギュッと込められているのを感じた。10月中旬だというのに汗ばむくらい暑かったこの日、「夏が戻ってきたような日だったね」と、“ナツノオワリ”をしっとりと歌い上げた。「君に会えて良かった」というフレーズを観客とともに歌い、会場の一体感はさらに増したようだった。“Baby I love you so”、“More than friends”は、ピアノの弾き語りで披露。透明感のあるピアノの音色に清水翔太の声が絶妙にハモり、歌唱力と表現力の高さを改めて感じさせられる時間だった。

YouTubeで話題になった“花束のかわりにメロディーを”は、観客をステージに上げて、その人に向けて歌い上げるパフォーマンス。いつもは一人だけをステージに上げるのだが、武道館初日は姉妹2人をステージに上げて歌い、予想外の展開に観客を盛り上げた。MCでは「武道館に向けて10月からダイエットして4kg痩せたの。1日スープ1杯とかで。踊っている時は身体が軽いなぁって思うんだけど、踊り終わった後はやっぱすっごく疲れてるね……(笑)」と、表現力だけでなく、外見も磨き上げてきたことを明かした。“SUMMER”、“東京ライフ”、アッパーチューンな“Side Dish”、“Nights”と続き、会場のボルテージは一気に最高潮に。人気曲“My Boo”を観客とともに歌い、“君がいない、僕らの日常”、そして「アンコールもあるから。(笑)」と言いながら“マダオワラナイ”を披露し、本編は終了した。

清水翔太とバンドメンバーがステージからいなくなると、すぐさま「翔太〜!」と観客からアンコール。再びステージに戻ってきた清水翔太は「シングルにはなっていないけど、愛されている曲たちです。アルバム曲とかカップリング曲、懐かしい歌をやらせてください」と、“Shower”、“Because of you”を披露した。「最後はこのアルバムで1番最初に出来た曲です」と、“Memories”で締めくくられた。“Memories”を歌う前、清水翔太はこの曲にまつわるエピソードを語ってくれた。「俺は大阪の八尾市出身なんだけど、地元にあんまり良い思い出がなくて。学校にもめちゃくちゃ怖いヤンキーがいたんだよね。ある時、「明日からお前をいじめる」って言われて、俺は学校に行かなくなったんだ。でもそれって、いじめを言い訳にして自分から逃げていたんだなって気づいたんだよね」と。そんな自分の弱さやカッコ悪いところと向き合って制作したというのが、今回のアルバム『Insomnia』。「今年の初めに地元に帰って、久しぶりに同級生に連絡してみんなと会ったんだよね。そこで過去の自分ともいっぱい話したんだ。それから東京に帰ってきてすぐに作った曲がこの“Memories”です。自分の中にあるダサさ、汚いものをわーっと吐き出して曲を作りたかったんだ」。Insomniaは和訳すると“不眠症”。「俺は不眠症なんだけどさ、眠らなかったから作れた曲もあるし、出会えた曲もある。みんな、今日は本当に来てくれてありがとう」と、アルバムに込めた思いも最後に語ってくれた。『Insomnia』の制作、そして3年ぶりの日本武道館を経て、今後の清水翔太のスタイルは今後さらに洗練されていくだろう。

Text:松下侑衣花

https://www.sonymusic.co.jp/artist/shotashimizu/

『SHOTA SHIMIZU LIVE TOUR 2023“Insomnia”』@日本武道館 セットリスト
01. Loser
02. Friday
03. Life Style
04. Moonlight
05. Fallin
06. Insomnia
07. ナツノオワリ
08. Baby I love you so
09. More then friends
10. 花束のかわりにメロディーを
11. Summer
12. 東京ライフ
13. Side dish
14. Nights
15. My Boo
16. 君がいない、僕らの日常
17. マダオワラナイ

ENCORE
01. Shower
02.Because of you
03. Memories