高嶺のなでしこ VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■その例え、めちゃめちゃ良いですね!魔法にかかっている時のシンデレラは、王子様を探しに行ったんじゃなくて、舞踏会に行きたかった……素敵です。衣装といえば、今回はファッション雑誌『LARME』とのコラボがありましたね。いつもとは雰囲気の違う素敵な仕上がりになりましたが、どんなところに注目してほしいですか?

東山 私たちは、ファンの方に覚えていただくために髪型を固定していることが多いんですが、今回はみんなそれぞれ違う髪型になりました。前髪もちょっとシースルーな感じだったり、くるくるしている子がいたりして、いつもとは違う雰囲気のたかねこちゃんが見られるんじゃないかなと思います。個人的に、私の衣装は肩が出ているものだったのですが、普段はあまりそういうお姉さんっぽい服を着てこなかったので、ファンの方も「恵里沙ちゃんの肩が出ていて心配……」と、心配してくださって。(笑) でも普段は着ないファッションに挑戦できて嬉しかったので、ぜひそこに注目してほしいです。

日向端 私も普段はやっていないような髪型にチャレンジさせていただきました。前髪がくるくるだったんですけど、そこにも注目してほしいですし、お洋服も靴まで全部真っ白でして、全身白を着ることがなかなか無かったので、それも新鮮でした。小さいカンカン帽もかぶらせていただいたのですが、そういう帽子を見たことがなかったので珍しく感じました。

葉月 私はシンプルな服を着させていただいたんですが、シンプルな中にもふわふわなレースがいっぱいついていて、「これこそ『LARME』」という衣装で、本当に嬉しかったです。髪形はお団子ツインなのですが、後ろに大きなリボンがついていて、後ろから見ても可愛いお洋服になっていると思うので注目してみてください。

■細かいところにも注目ですね。6月の新曲は、“初恋のこたえ。”ですが、この曲を初めて聴いた時の感想を教えてください。

東山 タイトルを見た時に、“初恋のひと。”と似ているなと思ったのですが、同じフレーズが入っていたりして……。“初恋のひと。”は男の子目線、“初恋のこたえ。”が女の子目線で、同じ時間を過ごしていることがあらわれていて、すごく好きだなと思いました。“初恋のひと。”のMVでは、松本ももなちゃんが最後に口パクで何か言っていて、すっごく気になるところで終わるのですが、今回リリースされる“初恋のこたえ。”の歌詞には、その時に口パクで言っていたセリフの「答え」が入っています。HoneyWorksさんは、楽曲同士のストーリーが繋がっていたり、目線違いだったりする曲が多くて、そこに憧れを持っていたので、高嶺のなでしこでもHoneyWorksさんらしい「世界観が繋がっている曲」をいただけたのが、すごく嬉しかったです。

日向端 初めて資料が送られてきた時に、まず題名を見て「もしかしてこれは“初恋のひと。”の続き?!」と思ってびっくりしたんです。聴いてみたら続きじゃなくて、同時進行だったということにもびっくりしました。個人的に好きなポイントは、“初恋のひと。”というタイトルの「ひと」の部分で、ここって漢字の「人」じゃないんですよ。“初恋のこたえ。”の「こたえ」の方もひらがな表記なんですよね。そして最後に「。」がつくのもHoneyWorksさんらしくて嬉しくなりました。まるまる同じ歌詞で、“初恋のひと。”と同じ人が歌っているところもあるのですが、音程は全く違うから、歌っている本人はちょっと混乱しそうだなと思う所もあって。(笑) そういうところも楽しみのひとつなので、早くライブで披露したいなと思います。

葉月 初めて聴いた時、“初恋のひと。”を出した2年前からこの曲を考えてくださっていたのかな?と考え、「伏線回収みたいですごい!」と思いました。メロディも“初恋のひと。”に似た感じなんですけど、イントロから盛り上がるところがたくさんあるので、「これは今年の夏曲になるかもしれないな」と思って、ちょっとウキウキしています。早く夏フェスなどで披露したいです。

■ところでみなさんの初恋はいつ頃でしたか?

日向端 私は小学4年生くらいの頃です。趣味があんまり無い子で、人間にも興味が薄かったのですが、お母さんにアニメの『NARUTO -ナルト-』を薦められて、漫画も読んで、日向ネジにハマりました。なんかすごくキュンキュンしていたんですよ。幼いながらに「これは初恋だ!」と思いました。

東山 私はあんまり人を好きになったことがなかったんですけど、初めてアイドルを見た時に、「これが恋か!」と思いました。メンバーに気持ち悪がられるほど、「このアイドルさんのこういう所が可愛くて~」と語っていまして……。(笑) 他のアイドルさんとご一緒させていただくと、めっちゃチラチラ見たり、挙動不審になってしまったりすることが多くて、そういう所も恋と似ているのかなと思います。

葉月 初恋かどうかはちょっとよくわからないのですが、小学1年生ぐらいの時に、家にあった『サード・ガール』という漫画を読んで、その中に出てくる岸田美也さんという女の人に憧れました。その人はホントに綺麗で、全ての女性の理想像を詰め込んだかのようなサラサラストレートヘアで、すごく良い暮らしをしていて、しかも可愛いお洋服屋さんで働いていて、友達もいて……と、そういうところが大好きで、「この人みたいになりたい!」と思ったんです。私はもともと髪の毛がくるくるだったのですが、ストレートパーマをかけて伸ばしたり、前髪をなくしてみたり、ちょっとオシャレな服を着てみたり、今でも思い出すくらい影響を受けています。きっとこれが初恋だなと思います。

■素敵な思い出話が聞けました。今作のMV撮影では面白かったことや、ハプニングなどはありましたか?

東山 すごく暑い日の撮影だったので、マネージャーさんがみんなにアイスを買ってきてくださったのですが、暑さにやられてアイスがどんどん溶けて来て、メンバーみんなで「溶けちゃう、溶けちゃう!」と言いながら、焦って食べたのが思い出です。プールでの撮影の時に食べたので、「プールサイドでアイスを食べる」というのが、まさに「青春!」という感じがしましたね。

日向端 MVの中でプール掃除をしたのですが、やっている感じを出すんじゃなくて、結構本気で掃除をしまして。(笑) でも私は掃除道具が足りなかったので、ちょっとサボっていたんですよ。そうしたらガチめに怒られました。(笑) まるで部活をやっているみたいでした。

葉月 プール掃除のシーンで、涼海すうちゃんが「手伝って~!」と呼ぶところがあるんですけど、本番撮影の時に橋本桃呼ちゃんが水で滑って転んじゃったんです。(笑) すごく良いロケーションの中でコケていて、本人は「このシーン、ぜひ使ってください!」と言っていました。(笑)

■素敵なMVが仕上がっていそうですね。さて、間もなく広州・上海での公演も予定されていますが、楽しみなことや不安なことはありますか?

東山 高嶺のなでしこは“可愛くてごめん”をきっかけに、海外のファンの方もたくさんいてくださっているので、ソールドアウトしているエリアもあります。すごく期待してくださっているのかなと感じるので、初めてライブを見にいらっしゃった方にも好きになっていただいて、「日本に行きたいな」と思ってもらえるようなライブにしたいと思います。あと、私はグルメが好きなので、「ご当地のいろんな有名なものを食べるぞ!」という気持ちでいます。(笑)

日向端 私はファンの方のコールがすごく楽しみです。初めて海外公演をさせていただいた時に、コールの声量がものすごかった記憶があるんですよ。もちろん日本のファンの方の声も大きいのですが、海外公演では耳のすぐそばにみなさんがいるんじゃないかというほど、コールの声が大きくて……。なので、コールを楽しみにしています。ちょっと不安なことは、中国語での煽りですね。私は覚えるのが遅いタイプなので、前回は手のひらにびっしりカンペを書いて行ったんですけど、今回はそれ無しで話せるくらい頑張りたいです。

葉月 海外公演はやっぱり日本とどこか違うところがあるのかなと思っていて、もちろん文化も違うから、ライブで何を言えば喜んでいただけるかという不安はあります。でも、以前行った時はみなさん本当に優しくて、すごく歓声をあげてくださったので、不安でもあるのですが、楽しみな部分でもあります。あと、前回は自分でお買い物をする機会が無かったので、今回はご当地コスメみたいなものを自分で買いに行けたらいいなと思います。

■最後に、9月に行われるグループ史上最大規模の幕張メッセ公演につきまして、これまでと変わらずにやりたいことや、チャレンジしたいことを教えてください。

東山 今回のライブは高嶺のなでしこにとって記録に残る大きなステージになると思うのですが、やっぱり「高嶺のなでしこらしさ」を出せるステージにできたらいいなと思っています。可愛い楽曲もそうですが、エモい楽曲とか、カッコいい楽曲とか、私たちには凛とした感じが似合うんじゃないかなと思っているので、そういった部分をお伝えできるライブになったらいいなと考えています。高嶺のなでしこは結成当初から、武道館公演を目標に活動しているので、そのステージに繋がるように、「またライブに来たいな」と思ってもらえるステージにしたくて、日々のレッスンもそうなのですが、歌とか、ダンスとか、揃える部分は揃えて、「この楽曲はこういう想いだから、こういう表情したいよね」など、そういった意思も揃えた上でステージに臨めたらいいなと思います。気になっている方はぜひ遊びに来てくださると嬉しいです。

日向端 変わらずに頑張りたいことは、ファンの方に感謝の気持ちを伝えることです。「ありがとう」という言葉ももちろん大切なんですけど、パフォーマンス面で感謝の気持ちを伝えられたらいいなと思っていて。まだ演出がどんな感じになるかわからなくて、自分自身もどうなるか楽しみなところではあるのですが、少しでもたくさんの方の近くに行ってsっっx、感謝の気持ちをパフォーマンスで表現していきたいです。挑戦したいことは、今回初めて私たちのライブにランウェイが設置されているんです。なので、ランウェイを使ったパフォーマンスをしたいなと思っていて、そこが楽しみなところです。

葉月 「変わらず」のところは、ちょっとこれまでも危ういんですけど、「落ち着きを忘れない」ということです。(笑) 私は大きい舞台に立つとアガっちゃって、楽しみでもあるのですが、もうドキドキしてしまうことが多いので、絶対に落ち着きを忘れないことを意識したいです。挑戦したいことは、パフォーマンス面ももちろんなのですが、目線が下を向いちゃったり、不安な顔になっちゃったりすることが、カメラに映ってしまうことが多いので、ちゃんとそれをずっと意識して、ファンの方を不安にさせない立ち振る舞いや、垢抜けたと思ってもらえるような魅せ方ができるように頑張りたいです。幕張公演はこの3年間の集大成になるので、これまで推してきてくださった方にも、これから好きになってくださる方にも、「高嶺のなでしこを好きになってよかったな、またライブに行きたいな」と思ってもらえるような、印象に残るステージができるように頑張りたいと思います。

Interview & Text:安藤さやか

PROFILE
2022 年 8 月に結成。サウンドプロデュースは、ニコニコ動画や YouTube などの動画投稿サイトを中心に活動する、関連動画総再生回数 25 億回を超えるクリエイターユニット HoneyWorks が担当。高嶺の花のように多くの人から憧れられ手に入れることのできない、そして大和撫子のように日本女性の清楚な美しさとかわいらしさをもった、誇り高きアイドルグループを目指す。2022 年 11 月には、HoneyWorks「可愛くてごめん」の公式カバー MV を YouTube に公開し、2,290万回再生を突破(※)。数多くのオリジナル曲もリリースし、TikTok の総再生回数は 2 億回を超える(※)。2024 年 2月21日ビクターエンタテインメントより『美しく生きろ / 恋を知った世界』にてメジャーデビュー。12 月 11 日に 2nd シングル『I’ M YOUR IDOL / アドレナリンゲーム』をリリース。2025 年 6 月に広州と上海で初のワンマンライブ、9 月に幕張メッセ 幕張イベントホールでのグループ史上最大規模のワンマンライブが決定している。ツインプラネット所属。
※2025 年 6月現在
オフィシャルホームページ:https://takanenonadeshiko.jp/
オフィシャルショップ:https://takanenonadeshiko-ec.com/
X:https://x.com/takanenofficial
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCoR4zZDvWvUIqgEWz4HS-sA
TikTok:https://www.tiktok.com/@takanenofficial?_t=8W6wRnOOQkM&_r=1
Instagram:https://instagram.com/takanenofficial?igshid=YmMyMTA2M
Discord:https://discord.com/invite/JE54h9trxm
ビクターエンタテインメント:https://www.jvcmusic.co.jp/takanenonadeshiko/

5曲連続配信リリース 特設サイト:「この夏、好きになっちゃえばいいのに。」
https://www.jvcmusic.co.jp/takaneko/special/

RELEASE
『初恋のこたえ。』

配信デジタルシングル
https://jvcmusic.lnk.to/HatsukoinoKotae

ビクターエンタテインメント
6月18日 ON SALE

『アイドル衣装』

配信デジタルシングル
https://jvcmusic.lnk.to/IdolCostume

ビクターエンタテインメント
5月28日 ON SALE

『メランコリックハニー』

配信デジタルシングル
https://jvcmusic.lnk.to/melancholichoney

ビクターエンタテインメント
4月30日 ON SALE