竹内唯人 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

竹内唯人『After the rain』

■先程からタイトルが挙がっていますので、今回の新曲“After the rain”の話に移りましょう。完成してみていかがですか?

竹内 4日前とか5日前にMVを撮ったばかりなんですけど、完成したMVを見たら“After the rain”に対して思い入れがもっと強くなりました。ソロで歌っている曲の中では一番好きだと思うくらい自信がある曲です。

■先程MVを拝見したんですけど、ずぶ濡れになっていましたね。

竹内 あれ、もう目の前が見えていなくて。下瞼に水が入ると落ちないんですよ。それで、上向いて欲しいって言われて。ホースが3本も自分に向いているのに上向いたらどうなるのかって思ったんですけど、でも向くしかないなと。でも上向いたら目が溺れちゃって。(笑) 思った以上に濡れて本当に寒かったんですよ。「“After the rain”なのにめちゃくちゃ降ってるじゃん!」って思いました。(笑)

■“After the rain”の中のお気に入りの歌詞はありますか?

竹内 「守り抜くよ また会うまで」ってところですかね、大サビ前の。音が消えて自分の声だけになるところがあるんですけど、そこは一番感情を出しやすかったというか。ここはめちゃくちゃ好きですね。このまま読んでも良い歌詞だし、歌にしてもいいし。すごく好きです。

■レコーディングは順調でしたか?

竹内 今までで一番気合入っていたのかなと思うんですけど、2時間くらいで終わりましたね。トラックを15パターンくらい録ったんですけど、何回かでいいテイクが録れたので、それを選ぶ時間の方がかかったくらいです。UTAさんと楽曲を作る時は、いつも自分の新しい部分を見つけられることが多くて。「また今日もUTAさんに新しいこと教えてもらったな」って気持ちで帰れるんです。今回は「メジャーデビューする」っていう新しい一歩だって気持ちと、「UTAさんとまた新しい楽曲を作れる」っていう気持ちが重なって、すごくいいバイブスでレコーディングルームに入れました。

■今回UTAさんと作り上げていく中で得たものはなんだったんでしょうか?

竹内 いつもは地声で歌うところにUTAさんが指摘をしてくれることが多かったんですけど、初めてファルセットのことを言われて。今まで「ファルセットはすごい綺麗に出るからなにも言うことない」と言われていたんですけど、曲によって歌い方があるんだなっていうのを知って。だから、さっきの大サビの部分とかファルセットの部分が一番時間がかかりました。

■すごく明るい曲調というわけではないですが、希望的な歌詞がメジャーデビューのスタートにふさわしく感じられますね。

竹内 “After the rain”は、ありのままの気持ちを歌っていました。あんまり歌詞に引っ張られることもなく、自分の気持ちで歌えました。歌詞と自分の気持ちがマッチしていたので、歌詞に気持ちがこもっているように聴こえるし、今までの曲が帳消しってわけじゃないですけど、これからまた別の音楽を作っていきたいっていう気持ちが強くなりました。それが結構前に出たのかなと思います。

■メジャーに行くにあたって再スタートを切るような気持ち、ということですか?

竹内 そうですね。同世代の人にメジャーデビューしている人たちがいて、「いいなぁ」という気持ちがあったので。メジャーデビューできるのは結構気合入っています。

■20歳前後で周りの同世代に躍進している人がいて、メジャーデビューした人がいて、っていう環境がすごくいいですよね。そこで刺激を受けて伸びることができるっていう。

竹内 そうですね。刺激はめちゃめちゃもらいますね。刺激ももらえるし、知り合ったら「曲作ろうぜ」っていう環境の中にいられるのはすごく楽しいです。

■メジャーデビューができると最初に聞いた時、どう思いましたか?

竹内 メジャーデビューってしなきゃいけないものだっていう認識がなんとなく心の中にあったんですけど、話がきた時はよく分からなかったです。「今メジャーデビューしたらどうなんだろう?今でいいのかな?」っていうのと、ラッパーとかHipHop歌っている人の中には個人で小さい事務所を立ち上げてインディーズで活動していたりする人もいるし。いったん持ち帰って、まず両親に電話して。「メジャーデビューの話がきたんだけど」って言ったら、「えー!」って。もうめちゃくちゃ喜んでいましたね。祖母もめちゃくちゃ喜んでいたし、一回話を持ち帰りはしましたけど、9.5割はメジャーデビューする気でいましたね。(笑) 残りの0.5割を家族が押してくれました。メジャーデビューが決まってから、家族とか友達が一番嬉しそうで、それを見て自分も嬉しくなります。頑張ろうって思いますね。いつかワンマンライブする時にはいろんな人を呼んで、楽しんでもらいたいです。祖母にもCDを渡したいっていう夢があるんですけど、それも叶えたいので頑張ります。

■今ライブの話もでましたが、ライブはどんどんやっていきたいですか?

竹内 やっていきたいっていうか、やっていかないとダメだなって思います。対バンとかフェスみたいなのに出て、竹内唯人を知らない人が多い場所に足を踏み入れて、どんどんファンを獲得したいし。ライブで知らない人が多くいる中で“After the rain”を歌ったら、心に染みるんじゃないかなって思います。感情を込めやすい歌だし、みんなのためにとか、誰かのためにって思いながらも歌えるので。あとはこれから作っていく曲で勝負していきたいですね。今から振り切って曲を作っていきたいです。『THE FIRST』を作ったくらいからは、音楽を作ってくれる人ともいろいろと会話ができるようになってきて、自分がどうしたいかなど、思いを伝えやすくなったんです。それの集大成が“MIRAI feat.$HOR1 WINBOY”って感じですね。音楽を楽しんでやれたっていうか。それまでは「ちゃんと歌手としてやらないと」っていう気持ちが大きかったから。“MIRAI feat.$HOR1 WINBOY”と“隣 feat. 當山みれい”は楽しんで作れたし、もっと楽しかったのが“After the rain”っていう感じです。ここからですよ!

■今後の目標はありますか?

竹内 まだアルバムを出したことがないので、アルバムを出したいです。あとは海外のアーティストと曲を作ってみたいんですよ、英語の曲を作りたくて。でも英語の曲って、日本人のリスナーからしたら、何を言っているかわからないっていうのがあるじゃないですか。でも本当にカッコいい曲って、メロディとかトラックがカッコいいから売れるっていうのもあるし、いつかやりたいですね。あと海外でもライブをしたいです。超楽しそう。

■では最後に、読者にメッセージをお願いします。

竹内 自分のことを知らない人も、これを見て知ってくれて、曲を聴いてくれて、いい声だって思ってくれると嬉しいです。いろんな人に応援したいって思われるような曲や、自分の人間性をこれから出していけたらなと思います。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
2001年生まれ、東京出身。2019年にABEMAの恋愛リアリティショー「オオカミちゃんには騙されない」に出演し、 スタイリッシュなビジュアルと気さくなキャラクターとのギャップが同世代から人気を集める。同年10月にLINE RECORDSよりデジタルシングル『Only Me』でアーティストデビュー。 その後も配信リリースを重ね、2020年2月リリースの3rdシングル『ニビイロ』がテレビ朝日ドラマ「鈍色の箱の中で」の主題歌に抜擢され、Spotifyのバイラルチャート5位に連日ランクイン。また2021年4月にリリースした『MIRAI feat. $HOR1 WINBOY』がTikTokで話題となり、Billboard TikTok週間楽曲ランキング5位、LINE MUSICデイリーランキング6位を記録し、10代のリスナーを中心に多くの支持を集めている。2021年7月2日、メジャー1stデジタルシングル『After the rain』をリリース。

RELEASE
『After the rain』

竹内唯人『After the rain』

配信デジタルシングル

playlist Zero/NIPPON CROWN
7月2日 ON SALE