竹内唯人 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

竹内唯人『After the rain』

ありのままの気持ちを歌った“After the rain”を携え新境地へ。意気込みを語る

2019年、AbemaTVで放送された「オオカミちゃんには騙されない」に出演し、注目を集めた竹内唯人。2021年には$HOR1 WINBOYをフィーチャーした楽曲“MIRAI feat.$HOR1 WINBOY”がTikTokで爆発的にヒットするなど、アーティストとしても今後が期待される新進気鋭の存在だ。そんな彼が、7月2日にメジャーファーストデジタルシングル“After the rain”をリリースする。これまでも多数のタイアップやストリーミングチャートへのランクインなど勢いをつけていた竹内。今作への意気込みや意識の変化、新曲に込めた思いを存分に語ってもらった。

■まずは音楽を志したきっかけについて教えてください。幼少期から音楽は好きだったんですか?

竹内 そうですね。小さいころから家族の影響で洋楽を中心に聴いていたんですけど、姉はKpop好きだったので少女時代の曲を聴いたり、清水翔太さんの曲も好きでよく聴いていました。母からも“赤いスイートピー”を聴かされたりしていたので、家族の影響が大きかったですね。

■楽器経験やバンド活動などで音楽に触れていたことはあったんですか?

竹内 文化祭でバンド組むからドラムをやらないかと言われて少しやったりはしていました。1、2週間くらい練習して。

■そんなに突然できるものなんですね。(笑) 音楽活動を本格的に志すきっかけはなにかあったんですか?

竹内 いろいろとあるんですけど、音楽をやろうと決めた一番大きなきっかけは、Rude-αというラッパーの方と一緒に番組に出て、いろいろHipHopや音楽の話を聞いたことですね。それまでも家族からやった方がいいと言われていた時期はあったんですけど。

■重要なルーツとしてはラップやHipHopがあるんですね。

竹内 HipHopは中三くらいからずっと聴いています。当時、高校生ラップ選手権っていう番組がめっちゃ流行っていたんですけど、その時からRudeくんのファンで。Rudeくんと話をして、ラップの話も聞いたし、HipHopの話やバトルの裏側とかの話も聞いて、そこからより音楽に興味を持ち始めました。

■Rude-αさんと共演した番組は「オオカミちゃんには騙されない」ですよね。出演してみていかがでしたか?

竹内 反響はすごかったですね。「オオカミちゃん~」に出た時の反響は今までで一番大きかったです。「メジャーデビューします」って言った時にそのくらいの反響がくればいいですけどね。「オオカミちゃん~」に出てからやれることが増えたとは感じています。出ていなかったらできていないことがたくさんあったかなと思います。

■「オオカミちゃん~」に一緒に出演したメンバーとの交流は今でも続いていますか?

竹内 それこそRudeくんとは一昨日も電話したり、頻繁に連絡しています。職業が同じなのでいろいろ相談するし、相談されたりもするし。Rudeくんが一番仕事とか関係なく関わっているメンバーかもしれないですね。Kayaにはスケボーに誘われたのでやってみたんですけど、転んで痛かったのでそこからやらなくなりました。(笑) Kayaはスケボーしかやっていないので、遊ぶ時は必ずスケボーやらされるんですよね……。かずまは昨日電話しました。「“MIRAI”がバズってるんだ、すごいね」みたいな話をしました。

■学校の友達みたいなノリの付き合いですね。電話したり、遊んだり。

竹内 そうですね。楽しいです。

■「オオカミちゃん~」に出演したことによって、アーティスト活動に変化が及んだことはありましたか?

竹内 「オオカミちゃん~」に出て、かずまのライブに行って、お客さん側からステージに立っている人を見て羨ましいなと思ったりとかですかね。Rudeくんのライブも観に行ったりとかして、今まで友達のライブに行くこととかなかったので、友達になってからライブを観に行くっていう感覚が新しくて。真似したいなというか、これを俺もやってみたいって思いましたね。

■刺激になったと?

竹内 はい。そうですね。

■作詞や制作にも表れた変化はありましたか?

竹内 セカンドシングルの“CINDERELLA”は、「オオカミちゃん~」であったことを実体験として歌詞に書きました。でもそれはただ思い出を書いただけなので、特に変化はないですね。(笑)

■この曲に限らず、竹内さんは作詞・作曲に携わることが多いですよね。アイデアはどのように出しているのでしょうか?

竹内 ドライブしている時やお風呂に入っている時に作ることが多いですね。何も考えずにトラックを流して作ったりします。歌詞をバーっと書く時はお風呂で書いたりもしています。

■先程話にも出ましたけど、今年“MIRAI feat.$HOR1 WINBOY”がTikTokでバズりました。どう思いました?

竹内 「TikTokやばいな」と思いました。今もまだ伸びているし、この一か月、YouTubeの再生数だったり、リスナー数がアーティスト始めて以来一番急加速しているのを体感できました。もう少し前からTikTokをやっていれば他にもバズった曲があったかもしれないなって後悔も少しありますけど。でもそこでバズっていたら$HOR1くんと出会っていないかもしれないし。トップソングが“MIRAI feat.$HOR1 WINBOY”になっているのも嬉しいですね。意識して売ろうとして作った曲じゃなくて、$HOR1くんとスタジオに入って楽しく作っただけだったので。それがみんなの心に刺さって共感してくれているのがめっちゃ嬉しいですね。

■TikTokでバズらせようと狙って作る人も多いですけど、そうではなかったっていう?

竹内 そうですね。制作期間も3日とか4日なんですよ、スタジオに入った日数は。いつもは1か月とか2か月くらいかかるんですけど、$HOR1くんとはお互い家でヴァースを決めてきて、スタジオに入って、歌って、「いいじゃんこれで!」みたいな感じで。そういうのが初めてだったので、曲は楽しんで作る方が良いんだろうなって思いました。

■楽しんで早く作れば熱量がそのまま伝わりやすいですしね。$HOR1さんとはどこで出会ったんですか?

竹内 ラッパーのNovel CoreくんのInstagramに$HOR1くんが出てきたんです。「“Honey Bunny”の人だ」って思って、「今度遊びましょー!」ってDMしたら、10分くらいで返事が返ってきたんです。それで$HOR1くんとDMで2、3回くらい会話したあとにLINEのQRコードが送られてきて。「電話しようよ」みたいな。それですぐ電話して「遊ぶべ!」って言って。「いつ?」「明後日!」みたいな。(笑)

■早いですね。(笑)

竹内 遊んだ日にドライブしながら「曲作ろうよ」って話をして、「こんなのいいんじゃない?」っていうやり取りから段々進化して、それが“MIRAI feat.$HOR1 WINBOY”になった感じです。LINEするくらいの時には前から遊んでいた友達みたいになっていましたね。元々お互いの存在を知ってはいたんですけど。

■すごいスピード感ですね。直接関係するようになって、すぐに曲作ろうってなったんですもんね。

竹内 初めて会ってから1か月以内には曲が完成していたんじゃないかな。MVをどうするか考える方が時間かかっていました。

■これからも$HOR1さんとは曲を作っていきたいですか?

竹内 そうですね。$HOR1くんとはもっと曲を作りたいですね。今のダンスのトレンドを作っているのって$HOR1くんなので。$HOR1くんと一緒にやっていたらどうにかなるなっていうくらいパワーがあるんです。一緒にいても楽しいし、曲作っていても楽しいし。自分があんまりできないような音楽を$HOR1くんが歌っているので、近くにいたらすごく勉強になるし、刺激を受けます。

■すごくいい関係ですね。TikTokでバズって、ストリーミングのチャート上位にもランクインしましたね。

竹内 “MIRAI feat.$HOR1 WINBOY”がバズる前までは、Spotifyの月間リスナー数は多い時で6、7万くらいだったんです。ドラマタイアップ曲の“ニビイロ”がこんなに聴かれているのにこんなもんなんだなって思っていて。でも同世代のNovel Coreくんのメジャーデビューが決定して、リスナー数が急激に増えているのを見て、「やっぱりメジャーデビューってすごいな」と思ったんです。そしたら“MIRAI feat.$HOR1 WINBOY”がバズって、同時にメジャーデビューが決まって。今18万、19万くらいいるので、“After the rain”をリリースして、22万、23万くらいまでいきたいですね。数字が目に見えると頑張れるじゃないですか。そういうのを日々楽しんでいます。(笑)

■今聞いていて思いましたけど、本当に勢いがありますよね。タイミングもすごくいいですし。

竹内 そうですね。“After the rain”を出す前に“MIRAI feat.$HOR1 WINBOY”がバズって本当によかったです。