THE BEAT GARDEN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

THE BEAT GARDEN『ぬくもり』

初のタイアップソング制作もアメリカライブも「終始楽しかった」

THE BEAT GARDENが6月26日にニューシングル『ぬくもり』をリリースする。表題曲“ぬくもり”は、MBS/TBSドラマイズム枠にて放送中の俳優“竜星涼”が主演を務めるドラマ「都立水商!~令和~」の主題歌で、カップリングには『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』挿入歌と、新たなおふざけソング“ヒューマン”が収録される。初のWタイアップとなった今作に込めた想いや、先日行われたアメリカライブ、そしてこれからのTHE BEAT GARDENについてU、REI、MASATO、SATORUが語ってくれた。

■新曲制作、初の全国ツアー、リリースイベント、アメリカでのライブと、トピックが目白押しなTHE BEAT GARDENですが、まずはアメリカライブのご感想を。

U 北米最大のアニメフェス「FanimeCon」でライブをするということで、洋楽テイストのインディーズ楽曲を中心にセットリストを組みました。リハーサルも全て英語だったので、ライブ含め、音楽的なことは自分たちで伝えなきゃいけない状況で。少し不安を抱えながら本番を迎えたんですが……ライブがめちゃくちゃ盛り上がって最高でしたね!歓声も聞いたことがないボリュームだし、拍手も最後まで鳴り止まなくて気持ちよかったです。

■観客2000人が集まったとのことですが、まだ日本国内でもその規模のライブはないですよね?

U ないですね。現地に元々ファンの方がいたわけでもなく、この日のライブを見てBeemer(※ファンの名称)になってくれた方々も多くて。ライブを機にカリフォルニアBeemer、通称Cali Beemerも増えてくれて、次の日も街を歩いていたら「THE BEAT GARDEN?」って声をかけられました。

REI ちょっとモテたんちゃうか?と思いましたね。(笑)

■みなさん、英語は話せるんですか?

U 実はちょっと話せるんです。2年前に事務所スタッフさんが『このエレクトロな音楽性ならきっと将来英語はやることになるから、やっておいた方がいいよ』って言ってくださって。20分間のセットリストくらいは英語でできるようになっていました。でも実際にライブの話が来たと思ったら90分で。(笑)

REI 今やっているライブツアーよりも尺が長いんですよ!

U でも無事に成功できてよかったです。

■そんなアメリカライブからちょうど1ヶ月後にニューシングルがリリースされますね。こちらはいつ頃から制作が始まっていたんですか?

REI メジャー2ndアルバム『メッセージ』を制作しながら今回の制作を見据えていたので、アルバムが完成してからすぐですね。

■めちゃくちゃ多忙じゃないですか!

U そうですね。ニューシングルの制作が終わったあとはずっとヒャンペーンもあって。

SATORU え、ヒャンペーンって?

U ごめんごめん!英語出ちゃった。(笑) キャンペーンがあって、リリースイベントもあって、ラジオも2番組やらせてもらって、ワンマンツアーやアメリカライブもあって。もう最近すごく楽しくて、忙しいことが全然苦じゃないです。

MASATO めっちゃ楽しいですね。

■Beemerと会う機会も、今まで以上に増えていて。

U そうですね。今でも各地方を回っているんですが、Beemerがどんどん増えていっているのが目に見えて分かるのですごく嬉しいです。来てくれた方と気持ちで繋がれるように、もう一度気を引き締めてやっている感じですね。例えばららぽーと立川立飛とかは、デビュー時は5~6列目までしかいなかったけど、今は会場がほとんど埋まるくらいたくさんの人が来てくれていて。リリースイベントはどんなに大きなグループになっても、一生続けたいくらいです。

SATORU リリイベめちゃくちゃ楽しいよね!

MASATO お祭りですね。

■絶賛リリイベツアー中の本作『ぬくもり』は、3曲中2曲がタイアップソングになっていて、どちらも作品の為に書き下ろしされた楽曲になっています。タイアップソングを担当してみていかがでしたか?

U ひとつのテーマに向かってメロディーや歌詞、トラックを作っていくのが新鮮でしたし、タイアップはずっとやりたかったので、最後までモチベーション高く制作しましたね。終始楽しかったです。

■“ぬくもり”の作詞についてもお聞きしたいです。

U ドラマ主題歌というのが初めてだったので、どこに標準を合わせたらいいんだろう?と、疑問はありましたが、脚本を読ませていただくなかで、最終話に合わせて書こうと。先生が口うるさくて、うっとうしいな、みたいな登場人物の心境は、自分の学生時代と被るところもあったので。でも、一人じゃできないこともあって、先生や周りの人の存在って温かいな、と。そんなドラマの登場人物や、その心境の変化に寄り添うように書いていきました。

■歌い始めのUさんのフレーズ、「うるさいな 本当に」が印象強く残りました。攻めた言葉だけど、メロディーとそのフレーズが絶妙に調和されていて耳心地が良くて。今回、アレンジャーにUTAさんを迎えていますが、どのように制作が進んだのでしょうか?

REI 前作のセカンドアルバム『メッセージ』がリリースされて、より歌モノになってきている感じなんですが、メジャーファーストアルバム『I`m』の時のようなEDR(ELECTRIC DANCE ROCK)をまたやってみたいなと思っていて、UTAさんにオファーさせていただきました。UTAさんは、元々エレクトリックのジャンルでは凄腕の方というのはいろんな方向の方から聞いていたので、今回ご一緒できたことがすごく嬉しかったです。

U UTAさんはめちゃくちゃ素敵な方でした。レコーディングでも、僕らの曲を事前に聴いてくださっていて、それぞれの歌声の特徴をもとに、具体的に歌い方を提案してくれたり。UTAさんのなかで、“ぬくもり”の完成形が明確になっていたので、収録がすごくスムーズでしたね。

REI 今回のドラマは、水商売がテーマでもあったりするので、メロディーは周りの人の温かさと、女性特有の艶やかな感じも表現したくて、何度か見直したりしました。あとはドラマの映像に合わせて流れることを考えると、どの尺間でやったら曲が映えるのかを考えながら制作できたことも、今までにない経験だったので楽しかったです。UTAさんと制作していくなかで、音の積み方とかも含めて、すごく勉強になりましたね。「これを機にまた今度一緒に作ろうよ!」という話にもなったので、これからが楽しみです。

■続いて、“スタートボタン”の作曲にはMASATOさんも参加されていますね。MASATOさんからスタートする歌い出しも印象深かったです。この曲はどういった曲になっていますか?

MASATO 元々、前作『メッセージ』のときに、バラードとして作っていたメロディーを使いました。そのバラードのBPM(テンポ)を速くしたら映画に合うかも?となって。実際に映画の脚本を見させていただいたり、ファイナルファンタジーのサウンドトラックを聴きまくって、元のメロディーをブラッシュアップしていきました。あと「希望の光」というテーマもあったので、優しいメロディーも意識しましたね。

■“スタートボタン”はゲームを連想させるタイトルだと思うんですが、歌詞を見ると「リセットボタン」の方が多く出てくるんですよね…。

U あー、確かにそうですね!歌詞を書くとき結構悩んだんですよ、どこに焦点を当てようかと。今回は主題歌ではなく挿入歌なので、どこのシーンで流れるのかを事前に教えていただいたときに、「人生での戦い/ゲームでの戦い」を連想できる曲にできたらいいなと思って。最初に“スタートボタン”というタイトルを決めました。そこからスラっと書いていきましたね。

■この歌詞の心境が、個人的にはシングルのなかで1番THE BEAT GARDENらしさを感じました。

U Beemerのことを考えながら歌詞を書いたのもあるからかな?みんないつもSNSのDMを送ってくれるので、それに目を通しているんですよ。なかには人生に悩んでいる子たちもいて…。そんなBeemerが気になっていたときに曲を書いたところもありますね。“スタートボタン”は、目の前の人に向けても届けられる曲にしたいし、自然とそうなっているのかもしれないです。