現役女子大生だけで結成された大所帯アイドルが、デビューへの想いを告白
現役女子大生のみによって結成され、昨年10月にお披露目されたカレッジ・コスモスが、3月6日にトリプルA面シングル『夢は意地悪/言葉の水を濾過したい/記号なんかじゃない私たちは』でCDデビューを果たす。3曲ともにインパクトあるタイトルに目を引かれるが、いずれも現代社会に対するメッセージが含まれ、女子大生ならではの視点で描かれたカレッジ・コスモスだからこそ歌える作品だ。彼女たちは一体どんな気持ちでデビューを迎えるのか。24名のメンバーのなかから、松井まり(中央大学法学部4年)、舩田美子(青山学院大学文学部4年)、秋月香七(慶應義塾大学文学部2年)、對馬桜花(立教大学文学部2年)、そしてカントリー・ガールズと兼任するハロー!プロジェクト所属の山木梨沙(慶應義塾大学商学部3年)の5人にインタビュー!
■最初に聞いておきたいんですが、カレッジ・コスモスはアイドルなんですか?
一同 アイドルです!
■みんな断言しましたね。どういう経緯でメンバーは集まったんですか?
松井 もともと山木さん以外の23名は、スペースクラフトという事務所の女子大生のみを集めたキャンパスクイーンという部署に所属していて。そのなかでこの企画の話があって、やりたい人はオーディションを受けてくださいと案内が来たんです。
■松井さんは、なぜオーディションを受けようと?
松井 もともと4年くらいひとりで活動していたのですが、アイドルは未知の領域で、果たして自分にできるのかという気持ちも強かったんです。でも、何事もチャンスを無駄にしてはいけないなと思っていて。もし自分に素質がなければオーディションで落とされるだろうし、チャレンジしてみようと思い、応募してみたところ合格をいただけたので、いまここにいます。
■他のみなさんは?
對馬 私は幼稚園の頃から活動していたんですけど、歌やダンスは一切やったことがなくて。でも、中学生のときにアイドルさんの動画を見て、カッコいいな、キラキラしているなって憧れていたんです。それでアイドルになりたいと思っていたんですけど、入口が見つけられないまま大学生になって、今回のお話をいただいて「これは受けたい!」と思ったんです。
舩田 私は過去にアイドル的な活動をしていたことがあって、ずっと夢だったんです。でも、大学生になってしまい、また始めるには遅すぎるんじゃないかという気持ちはあったんですけど、カレッジ・コスモスは現役大学生として活躍できることがコンセプトだったので、もう一回夢に挑戦したいと思い応募しました。
秋月 私は小学生の頃からミュージカルが好きで、歌とダンスをずっと習っていたんですけど、AKB48さんの存在を知ってから、アイドルにハマってしまったんです。それで中学生の頃にハロー!プロジェクトさんを知って、私のアイドルオタクに火がつきまして。それからは乃木坂46さん、欅坂46さん、ももいろクローバーZさんとか、いろんなアイドルの方たちにハマり、いつの間にか自分もやってみたいなと思うようになっていったんです。でも、そうしているうちに大学生になってしまって、このお話をいただいたときに、これを逃したら二度とチャンスはないだろうなと思って、すぐ応募することを決めました。
■山木さんはモーニング娘。が好きで、ハロー!プロジェクトに入ったんですよね?
山木 はい。道重さゆみさんが好きで、モーニング娘。さんのオーディションを受けて、(落選したもののハロプロ研修生を経て)カントリー・ガールズに入りました。カレッジ・コスモスは事務所の偉い方から「やってみるか?」と言われて、最初は悩んだんです。でも、いまカントリー・ガールズは他にも兼任メンバー(山木含め5人中4人が他グループを兼任)がいるなかで、どうすれば私なりにカントリー・ガールズをより知ってもらえるか悩んでいた時期だったので、ハロプロではないからこそ、新しい道が拓けるのではないかと思って挑戦することを決めました。
■ひとりだけ事務所が違うわけですけど、やっぱり不安もありましたか?
山木 最初はすごく心細かったんですよぉ…。(笑) みんなキラキラ女子大生に見えて、怖気づいてしまって。
■大学生という意味では山木さんも一緒じゃないですか。
山木 私自身があまりキラキラ女子大生ではないので…。友達も少ないですし、キャンパス内では下向いて歩いている感じなので、ザ・女子大生を見ると眩しいんですよ。だから、最初はメンバーにも勝手に苦手意識を感じていたんですけど、話してみたらみんな普通の女の子だなと思って。いまは仲良くしゃべれるようになりました。
■他のメンバーからすれば、山木さんはアイドルの大先輩ですけど、実際に接してみていかがでしたか?
松井 山木さんのすごさを語り始めたら、話が尽きないですよ。(笑) 私は歌も踊りも初心者で、どこを動かして、どう表現すれば美しく見えるのか、全然わからなかったんです。それで山木さんをお手本として動画を見るんですけど、同じフリをしているはずなのに、なんでこんなにも違うんだっていうくらい違って。メンバーのなかにもバレエやダンスを習っていた子はたくさんいるんですけど、踊れるだけじゃ意味がないというか。たぶん23人全員が山木さんを見て勉強していると思います。
山木 カントリー・ガールズだと、ほぼみんな同期ですし、切磋琢磨していこうっていう感じだったんですけど、カレッジ・コスモスではレッスン中から見られている感じがすごいんです。(笑) こんな経験は初めてで、責任重大ですよね。
■レッスンは山木さんが引っ張る感じなんですか?
秋月 そうですね。特に最初の頃は、踊ってみてもヌメヌメ動いているようにしか見えなくて、どうしてすればいいのか悩むことがたくさんあったんです。そういうときに山木さんが「ここはこうしたほうがいいと思うよ」とか教えてくださって、みんなすごく感謝しています。
■普段からアドバイスをされているんですね。
山木 悩んでいそうなメンバーがいたら、ちょっと隣に立ってみたりはしています。ももち先輩(2017年6月までカントリー・ガールズでプレイング・マネージャーを務めていた嗣永桃子)って、こういう気持ちだったんだなって、いまになってわかるなと思いました。不思議な感覚です。