カレッジ・コスモス VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

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■ちなみに芸歴的に言ったら、對馬さんのほうが長いんじゃないですか?

對馬 いや、違うんですよ、違うんですよ、違うんですよ!

■全力で否定しますね。(笑)

對馬 本当に山木さんはアイドルの鏡だと思っていて。すごい先輩なのに、「私先輩です」っていう顔を一切しないし、まったく態度にも出さないんです。それに、私たちはわからないことがあっても、みんなの足を引っ張っちゃうんじゃないかと思って、なかなか言えないんですけど、そういうときは山木さんが隣に来て、さりげなく教えてくださるんです。もう、なんてやさしいんだろうって。素直に「ついていきたい!」って思います。

■もうベタ褒めじゃないですか。

山木 本音だといいですね。(笑)

對馬 本当ですよ!

■ほかのみなさんは、グループ内での担当とか役割分担はあるんですか?

秋月 私はハッピー担当です。(笑) 普段からよくしゃべっているので、元気がなさそうなメンバーを見つけたら、テンション高い感じで話しかけに行くんです。私は常にハッピーなので、みんな私のところに来たらハッピーになれると思います。

舩田 私は普段からグミとかお菓子を常備しているので、お腹が空いたメンバーに配ります。食料班です。(笑)

對馬 私は何担当なんだろう…?

山木 彼女は癒やし担当です。

■どのへんに癒やされるんですか?

山木 普段からこのキャラなんですよ。作っている感じではなくて、本当に幸せそうにしゃべって、一生懸命で。あと、彼女のインスタグラムには、パンの写真がたくさん載っています。

對馬 パンが大好きなんです。

山木 そういうところにも癒やされます。

■癒やしとパン担当ですね。松井さんは?

松井 私は何担当だろう?

秋月 お母さん担当です!

松井 あー、そうかもしれない。初めての芸能がカレッジ・コスモスという子も多いので、それこそ山木さんが言っていた、ももちさんのような気持ちなのかなと、私もちょっと思っていて。山木さんはカントリー・ガールズさんも兼任されていて、いらっしゃれないこともあるので、そういうときは私が教えてあげられるようにしたいなと思っているんです。たとえば秋月さんは元気すぎるときがあるので、「あっきー、元気?」って聞いて、「元気だよ!」って言われたら、「じゃあ、今日はちょっと静かにしようか」って。(笑) やっぱり現場によって適切なものは違うので、そういうときに声をかける担当なのかなと思います。

■自然と役割分担ができているんですね。ここからはデビューシングルの話を聞かせてください。1曲目の“夢は意地悪”は、「がんばるのは美しい」という歌詞もありますが、みなさんはどんな気持ちで歌われているんですか?

山木 ちょっと後ろ向きな感じから始まる歌詞なんですけど、もともと私は被害妄想が激しいというか、「なんで自分はこうじゃないんだろう」とかって思ってしまうタイプなんです。だから、この歌詞の女の子のようになりたいと思いながら歌っています。

舩田 この曲は応援歌だと思うんですけど、自分も夢を持ってカレッジ・コスモスに入ったので、歌っていると自分も元気になれますし、誰が聴いても心に響く歌詞になっていると思います。

松井 私たちが最初にいただいた曲は“言葉の水を濾過したい”だったんですけど、この“夢は意地悪”を歌っていると、“言葉の水を濾過したい”を披露するために、毎晩家で練習したことを思い出すんです。あのときは自分はダメダメだと思っていたけど、「ちょっとはできるようになったのかな?」と思いながら、自分自身も応援してあげたいなという気持ちになる曲です。

對馬 この曲は間奏で5人で踊る部分があるんですけど、私はダンスが苦手で、速い動きについていけなくて、すごい落ち込んだんです。でも、山木さんにたくさん教えていただいて、ダンスの先生や他のメンバーの方からも助けていただいて、ステージで披露して「よくなったね」「できてたよ」って言われたときに、「がんばるって楽しいんだな」って思えたんです。だから本当に歌詞にある通り、がんばればこんなに美しいものが最後に生まれるんだよっていうことを伝えたい気持ちで歌っています。

秋月 私はずっとアイドルがやりたくて、いまようやくデビューさせていただこうとしているんですけど、それまでには習っていたダンスを一回やめてしまったり、歌も一回やめてしまったり、何度も挫折を繰り返してきたんです。でも、そういう経験をしてきたからこそ、この歌詞が本当に響いてきて。この曲を歌っていると、これまでのことを思い出して、がんばってきてよかったな、これからもがんばろうという気持ちになるんです。

■それぞれの実体験に重なるものがある曲なんですね。てっきり誰か「受験勉強大変でした」とか言うと思っていたんですけど、そういうのはないですか?

山木 確かに!

松井 誰かいる?

舩田 私は愛媛から受験したので、大変でした。いま東京に来られて、がんばって勉強してよかったです!

■無理やり言わせたようですみません。(笑) 2曲目の“言葉の水を濾過したい”は、ネットなどで無数の言葉があふれているなかで、それをどう受け止めるべきなのか、どんな言葉を発信するべきなのか、現代社会に警鐘を鳴らすような歌だと思いました。みなさんは「濾過」という言葉をどのように解釈しましたか?

對馬 私は、世の中を生きているうえで、たくさん批判とかを受けると思うんですよ。でも、がんばれと応援してくださる言葉もたくさんあって。漏斗に濾紙を入れて濾過すると、きれいな水だけ下に落ちるじゃないですか。だから、言葉を濾過して、自分が大切だなと思う言葉を見極めて、落ちた部分を自分の成長の糧にできたらなと思うんです。

■若い子は傷つきやすいですし、濾過する力は大切ですよね。

山木 そうですよねぇ。強くありたいです。

■そんな山木さんは、いかがですか?

山木 これは個人的な気持ちになってしまいますけど、最近は「JK言葉」とかあるじゃないですか。たとえば「マジ」っていう言葉ですら省略しているのに、いまは「マ」だけになっているんですよ。口を動かさなくて済むという意味では、省エネなのかもしれないですけど、あまり美しいものではないなと感じていて。そういった意味で、「美しいものは ブレない」や「美しいものは 強い」というサビの最後の部分は、自分の気持ちが歌詞になったようで、これからも美しい言葉を使っていきたいなと思いました。