超ときめき♡宣伝部 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

超ときめき♡宣伝部『ときめきがすべて』

私たちが光になる――進化した“超とき宣”の世界に“ときめき”を届ける決意

今年4月に「超」がつく進化を遂げた「超ときめき♡宣伝部」が、改名後初となるアルバム『ときめきがすべて』を12月23日にリリース。本作にはKANA-BOON、オメでたい頭でなにより、サイダーガールといった人気バンドから提供されたエッジの効いた楽曲をはじめ、平均年齢18.3歳の彼女たちらしい元気あふれる楽曲、切なくも前向きな気持ちになれる楽曲など12曲を収録。幅広い角度から聴く者を笑顔にさせる“ときめき”に満ちた1枚に仕上がっている。2015年の結成時からのメンバーである辻野かなみ、小泉遥香、坂井仁香、吉川ひより、2018年加入の杏ジュリア、そして今年4月に加入したばかりの菅田愛貴の6人が、世界的ときめき不足から人類を救う固い決意を語ってくれた。

■4月から「超ときめき♡宣伝部」として活動されていますけど、なんで「超」がついたんですか?

坂井 愛貴ちゃんも加入してきて、これまでより更にパワーアップした「とき宣」を見て欲しくて、「超とき宣」になりました。発表した時はすごい話題になったし、いろんな方から「え、超がついたの?」って言っていただけて。私たち自身も「超」がついたことによって、名前に負けないように、今まで以上にいいパフォーマンスを見てもらいたい気持ちが大きくなったんです。だからグループ自体にも、私たちの気持ちの面でも、いい影響が出ているなと思います。

■「超」がつくことは、突然言われたんですか?

小泉 配信中に「改名します」って言われたんですよ。

辻野 まったく違う名前に変わるのかなと思ったので、すごい不安だったんです。でも、最初に「超」の字がドーンと出て、「え?(笑)」みたいな。笑いがこみ上げてきちゃって。

吉川 みんなで大爆笑しました。(笑)

■まさかの「超」がついただけっていう。

吉川 宣伝部員(ファンの愛称)さんも面白がって、名前を「超○○」にしてくださったりとか。

坂井 私たちも宣伝部員さんも「超」を使う機会がすごく増えました。

■菅田さんは改名と同時に加入されましたけど、しばらくコロナの影響でファンの前に出られず、不安はありませんでしたか?

菅田 7月18日に超ときめき♡宣伝部として初めてのライブがあって、無観客での配信だったんですけど、それを無事に行なうことができて、そこで一気に安心したというか、すごく嬉しくて。

■めちゃくちゃ泣いていましたよね。

菅田 はははは。(笑) そこから不安はなくなりました。もともと不安とかを抱えるタイプではないので、楽しみだなっていう気持ちでいっぱいでした。

■頼もしい新人ですね!杏さんにとっては初めての後輩ですけど、気持ち的に変わるものはありましたか?

 愛貴ちゃんが入ってきてからは、やっぱり「もっとしっかりしないと」「もっとがんばらないと」って思うことが増えました。そういう意味では、自分の中で意識も変わったのかなと思います。

■先輩として菅田さんに教えることもあるんですか?

 あんまりないです。(笑) 愛貴ちゃんは振りを覚えるのが速いんですよ。3回くらい愛貴ちゃんの振り入れに行ったんですけど、教える前からできていて。

■杏さんもバレエをやっていたから、振りを覚えるのは速いんじゃないですか?

 バレエはワルツ(3拍子)なので、リズム感が全然違くて。なかなか振りが覚えられずに苦労していたんですけど、バレエ経験のあるダンスの先生から「バレエとは全然違うから大変だけど」って言われた時に、「そういうことか!」って初めて気づいたんです。だから、最初は歌もダンスも本当に大変だったんですけど、少しずつ成長できているのかなと思います。

■逆に3拍子の曲を作ったら活躍できそうですね。

吉川 私たちが困りそう。(笑)

小泉 ソロ曲でお願いします!

辻野 それは見たい!

■そんな杏さんと菅田さんにとっては、初めてのアルバムができたわけですけど、制作はいかがでしたか?

菅田 アルバムの話を聞いた時から「楽しみだな!」っていう気持ちでいっぱいだったんですけど、制作期間は本当に楽しくて。ひとつのことをみんなで一緒に乗り越えられたことが、私にとってはとても嬉しかったです。

 『ときおとめ』(とき宣時代のアルバム)を聴いた時に、どの曲も違うとき宣のよさが出ていてすごい好きだったんです。だから今回のアルバムでも、いろんなジャンルの曲に挑戦できたらいいなと思っていたんですけど、今までのとき宣のイメージにない曲もたくさん入っていて、すでに発表していた曲も「超ver.」に生まれ変わって、思い入れのある曲ばかりなので、みなさんの元に届く日が楽しみです。

■「超ver.」になった3曲は録り直したんですか?

坂井 愛貴ちゃんは加入前の曲なので、全部録っているんですけど、ジュリアと私も曲によっては録り直しています。

 1年半前の自分の声を聴いたんですけど、子供っぽかったというか、全然違っていて自分でもビックリしました。しっかり録り直したので、ぜひ「超ver.」も聴いて欲しいです。

■初期メンバーの4人にとっては2枚目のアルバムになりますけど、前回との違いは感じていますか?

小泉 前回は恋愛の曲が多かったイメージがあるんですけど、今回は本当にいろんなジャンルの曲があって、可能性が広がったアルバムになったなと思います。

坂井 卒業ソングっぽい曲とか、元気な曲とか、ちょっとおしゃれな曲とか。

吉川 季節感もいろいろあって。“7月のサイダー”は夏だし、“雨上がり”は梅雨だし、“さくら燦々”は春だし。この先もずっと、それぞれの時期に聴いて欲しいです。

■『ときおとめ』をリリースした時は「歌詞を理解するのが難しかった」と言っていましたけど、今回そういう苦労はなかったですか?

坂井 今の私たちっぽい、等身大な曲が多かったので、感情の入れ方がわからないっていうことはなかったです。

吉川 たぶんあの時より想像力も増して、理解できるようになったのかなって思います。

小泉 みんないろんな音楽を聴くようになったので。私個人的には、今回楽曲提供していただいたバンドさんの音楽を普段から聴いていたし、自粛期間でアニメにハマった子もいたり、TikTokを見る機会が増えたり。いろんな音楽に触れたことで、こういう歌だったらこういう感情表現をするとか、だんだんわかってきたのかなと思います。恋愛の気持ちはまだあんまりわからないですけど。(笑)

辻野 でも、恋愛の曲は宣伝部員さんに向けて歌うと、すごい当てはまるなと思って。

坂井 “SHIBUYA TSUTAYA前で待ち合わせね!”の「ドキドキ、君のせいだよ」という歌詞とかも、こうやって今ドキドキしているのは宣伝部員さんのせいだよっていう気持ちで歌っています。

■それで言うとリード曲の“エンドレス”は、コロナで会えない宣伝部員さんを想って歌った曲なのかなと思いました。特に「あなたの声が混ざり合う時」っていう歌詞が……。

吉川 そうなんですよ!

坂井 ライブで聞こえてくる宣伝部員さんの声に置き換えました。

吉川 最強ですよね、この曲。KANA-BOONの谷口鮪さんに作詞・作曲していただいたんですけど、私たちをずっと見ていてくださったのかなっていうくらい、私たちの気持ちが歌詞になっていて。最後の「ときめきの正体はもう気付いてる/全部わかる/あなたとわたしの鼓動」を宣伝部員さんに当てはめると、本当に胸に染みるんです。

坂井 「懐かしいあの日々が」とか、「私はいま笑ってるんだ」とか、5年間で泣いたことや辛かったこともたくさんあったけど、みんなのお陰で今こうして笑っていられるんだよっていうメッセージになっていて……。

小泉 なんかウルウルしてくるね。

坂井 「夢に天井なんてないようです」とかも、頭ではわかっていたけど、こうして歌詞として伝えらえると、改めて実感するというか。そういうメッセージを谷口鮪さんが私たちに伝えてくださったと思うので、私たちも宣伝部員さんにしっかり伝えたいなって思います。

辻野 なんかすごい青春感ある曲で。私の青春はとき宣なんですよ。すべてなんですよ。

坂井 私もそう思っています!

辻野 その青春=とき宣の今まで活動してきたすべてが、ここに詰まっている感じがするから、心に響くんだなと思いました。だから、何度聴いてもまた聴きたくなるんです。聴いている間は心が高揚感に満ちていて、聴き終わったあとも高揚感が消えなくて、「ダメだ!もう一回聴きたい!」みたいな感覚になるんです。

吉川 本当にエンドレスで聴きたくなるよね。今までで一番MVを見ています。

辻野 私も!アイドルらしさはあるんだけど、ぶりぶりしたかわいいじゃなくて、ちょっと爽やかさが混じっているから、何度も見たくなるのかなって。

坂井 かわいいだけじゃない、切なさとか儚さとか、いろいろ入ってるよね。