アルバム発売記念ショーケース開催!ブラッシュアップされた表現を語る。
TOMORROW X TOGETHERが、1月27日(金)14時に5th Mini Album『The Name Chapter: TEMPTATION』をリリース。それに先駆けて発売日前日の26日(木)、世界中に向けてオンラインでのメディアショーケースが韓国・ソウルCOEX Auditoriumにて開催された。9ヵ月ぶりのカムバックとなったTXT。ミニアルバムの発売日前日を迎え、BEOMGYUは「カムバックする時はいつもドキドキと楽しみな気持ちでいっぱいです」、YEONJUNは「わくわくしています。『さすが信頼できるTXT』と言われるように頑張って用意しました」と緊張と高揚感が綯い交ぜになっている様子。TAEHYUNは「信じて待っていてくれたファンのみなさんに感謝しています」と改めてファンへの感謝を伝える。今作は「目の前の遊戯という誘惑に直面し揺れる青春の姿」を盛り込んだ作品になっているという。爽やかかつセクシーな楽曲に仕上がっているタイトル曲“Sugar Rush Ride”には韓国の伝統舞踊のステップも入っているとのことで、TAEHYUNは「韓国のMOAは一度は聴いたことがある部分だと思いますし、海外のファンは分からなくても検索してみたり、韓国の文化に関心を寄せてくれるのではないかと思います」と語った。
さらに“Sugar Rush Ride”について、「曲を表現する時は誘惑に陥れる悪魔になったり、誘惑に陥る少年になったりしているんです。変化する表情にも注目してもらいたい」とYEONJUN。HUENINGKAIも「この曲を初めて聴いた時は予想を越えていたので、少し心配な気持ちもありました。どうこなして、どう自分のものにしていくか悩みながら、ボーカル面でも力を抜いて歌ってみたり、少し泣きそうな声色にしたりしています」とパフォーマンスでの工夫を語った。
MV公開の後には、そんな“Sugar Rush Ride”を初パフォーマンス。緩急のあるダンスパフォーマンスや表情の変化、ときにエスニックなサウンドなど、MVと併せて1曲で大ボリュームな物語が楽しめるような楽曲となっていた。
メンバーは続けて、他の収録曲についても解説。“Devil by the Window”については「振りを見た時、早く習いたいと思いました。一度見たら忘れられないという印象を与えられたらと思います」とBEOMGYU。“Happy Fools (feat. Coi Leray)”はメンバーの経験も含まれた歌詞になっているそうで、「YEONJUNがメロディを作り、僕らが一緒に作詞をしました。大人らしくなるべきなのは分かっていても、その過程が苦しいことを考えてとどまることは、誰もが共感できるんじゃないかと思います」と、HUENINGKAIが楽曲のテーマについて語る。作曲を担当したYEONJUNは「今回僕が作業したメロディが入ったので、収録した時は胸がいっぱいになって、もっと作曲をしたいと感じました。僕が作ったメロディにメンバーのストーリーが加わって、TXTの色が入った曲になっています」と制作を振り返る。
タイトル曲以外でお気に入りの楽曲を聞かれると、“Farewell, Neverland”を挙げたSOOBIN。「主人公の少年が、夢想だけに陥ってはいけないと考えて、旅立ちを決心する曲です。悲しい歌詞と抒情的なメロディの曲で、レコーディングした時にカッコいいと感じてお気に入りになりました」と回答。「アルバム全体の流れを順番通りに見てみると、誘惑に陥って、現実に気付いてからは、誘惑を後にして自分の道を歩むという流れを感じることができます」と、アルバム全体に対する説明も加えた。
ワールドツアーや大型フェスへの出演もあった2022年を振り返り、「今までパンデミックがあって制約も多く、MOAのみなさんにも会えなかったので「上手くいっているのか」という疑問がありました。でも去年は今までで一番アーティストらしい1年で、ワールドツアーもあって、一層成長できたと思います」とHUENINGKAI。ツアーでの成長について聞かれると、「たくさんの舞台に立って、たくさんのMOAのみなさんに出会えました。よりアーティストとしてプロフェッショナルになれたと思います」と続ける。TAEHYUNは「観客と一緒に呼吸することができるようになったと思いますし、5人のチームワークも増したと思います」とツアーで得た団結力を語った。
2023年のスタートを切る本アルバムでの目標について、HUENINGKAIがThe Billboard 200での1位獲得を挙げ、SOOBINの「これからもいいニュースをお届けできるように頑張ります。長い間待っていてくれたMOAのみなさんにとっても今作がいいプレゼントになればいいなと思います」との言葉で終えたショーケース。今作のリリースを初めとする2023年のTXTの快進撃から目が離せない。
Text:村上麗奈
Photo:(P)&(C) BIGHIT MUSIC