朝の応援ソング“いばら”リリース。「頑張っているみなさんに聴いていただきたい」
Adoが新曲『いばら』を配信リリース。Vaundyが楽曲提供する今作“いばら”は、今年4月に30周年を迎えたフジテレビ「めざましテレビ」の新テーマソングとなる。本稿では、朝にぴったりな応援歌となっている“いばら”について、今年の夏に控える初の全国ホール＆アリーナツアー『マーズ』について、話を訊いた。
■『アタシは問題作』を2月に配信し、今作は3ヵ月ぶりの新曲となります。最近はいかがお過ごしですか？
Ado 最近はツアーが近くなりつつあるので、ツアーのための準備をしているのと、それと同時進行でレコーディングをしています。あっという間に5月になってしまって、「4月はどこにいっちゃったんだろう……？」という感じですね。
■ツアーも来月から始まりますもんね。5月9日にリリースとなる新曲“いばら”はどんな曲ですか？
Ado Vaundyさんに楽曲提供をしていただいた曲です。Vaundyさんとは『ONE PIECE FILM RED』の“逆光”以来のタッグになりますが、“逆光”の時もロックなサウンドですごく驚きましたが、今回の“いばら”は“逆光”とは同じロックでも、全然違うソウルフルな曲だったので、改めてVaundyさんは本当に多才な方だなと思いました。新曲“いばら”は、30周年を迎える「めざましテレビ」の新テーマソングにもなっているので、朝の時間帯や情景にスポットを当てた曲にもなっているのですが、希望に満ちていて欲しい朝の情景を楽曲に落とし込むのが、すごく上手だなと思いました。「どんなにつらいことがあっても、自分の思いを忘れずに進めばきっとあなたに朝は来る」という熱いメッセージが込められている楽曲なので、たくさんの頑張っているみなさんに聴いていただきたいなと思います。
■“いばら”は今年30周年を迎える「めざましテレビ」のテーマソングとのことですが、オファーを受けてどんな感想を抱きましたか？
Ado すごくありがたいという思いの次に、「なぜ私なんだろう？」という思いが正直ありました。「Adoと朝が結びつくのって中々珍しいのかな」と思って。「Adoの声を果たして朝から聴きたいのか？」という……。(笑) これまでのAdoの活動としても陰の部分や、内側の部分を歌ってきましたし、自分自身がそういう性格でもあるので、「朝という一番エネルギーが必要で気持ちいい時間帯にAdoが入っていいものなのか……？」というのが、率直な感想でしたね。ありがたいからこそ、ちょっと不安というか、「大丈夫なのかな？」という気持ちがありました。
■“いばら”の歌詞にはどんな印象を抱きましたか？
Ado メッセージというか、心にある訴えが伝わってくる歌詞だなと思いました。私が夢を追いかけている高校生の時にこの言葉たちに出会っていたら、きっとすごく励みになっていただろうなと思いました。現に学生であったり、夢を追いかけている年代問わずのみなさまにも刺さるものがあればいいなと思います。
■“いばら”の歌詞を見てAdoさんがイメージしたことは？
Ado まさに「希望」でした。「どれだけ背中を押してくれるのか！」というくらい元気になれる楽曲だと思いますし、元気がない時にも手を差し伸べてくれる楽曲になるんだろうなと思いました。
■MVはどんな作品になっていますか？
Ado イラストレーターのてんてこさんにイラストを担当していただいたんですが、元々てんてこさんの絵は拝見していて、色使いや絵柄がとても好きだなと思っていたんです。MVのストーリーも、ひとりの少女が傷を抱えながらも自らの足で歩いていく姿が描かれたものになっていて。なにかを追いかけている人にとっても重なる部分があると思いますし、本当に強いメッセージを描いてくださいました。
■朝に元気をくれるような“いばら”ですが、Adoさんが元気のない朝に行っているルーティンなどはありますか？
Ado ハマっている曲を聴くことでしょうか…。
■どんな曲を聴くんですか？
Ado 日によって聴くものが本当にバラバラなのですが、最近ハマっているのはボカロ曲だとパトリチェフさんの“ROUTE 23”という曲で、それ以外だとWinkさんや中森明菜さん、カヒミ・カリィさんの“ハミングがきこえる”とか、これまでの時代を彩ってくださったアイドルの方の曲を聴いたりしています。
■ジャンルも年代も幅広く聴くんですね。
Ado そうですね、あとはWinkさんの曲を別の方がリミックスして、シティポップにしたものとかもよく聴いています。そういった音楽の影響なのか、最近観ているアニメや動画もほとんどが80年代、70年代の作品を好んで観ています。このままだと服装とかも影響を受けて変わってしまいそうです。(笑)
