kiira(Vo)、rio(Key)
ヴィヴィアンという国の更なる発展のために…vivid undressが待望のメジャー1stアルバムをリリース!!
かねてよりこのVANITYMIXにて応援してきたvivid undressがいよいよメジャーデビューを果たす。過去幾度かインタビューをし、その紆余曲折を追い、応援してきた我々からすると、まさに満を持して且つ現在の最強状態での、このメジャー1stにして初のフルアルバム『混在ニューウェーブ』のリリースに映る。
それを心から祝福したい今作は、作品全体から「さぁ、これから一緒に大きくなり、共にいい景色を観に行こう!!」と、今後のバンドと我々との関係性をより強めてくれる1枚。古参・新参関係なく、しっかりとついてこさせ、巻き込み、一緒に歩ませ、並走させる。そんな「意味」を多分に含んだ楽曲たちが満載だ。そんなヴィヴィアンよりボーカルのkiilaとキーボードのrioに、ここまでの紆余曲折や待望のメジャー1stアルバムについてをいろいろと教示してもらった。
■ある種、念願のメジャーデビューですね。これまで紆余曲折ありましたが、よくここまで来た感があります。自分たち的にも途中で「もう自分たちはダメなんじゃないか…?」と諦めかけたこともあったのでは?
kiila ありました!ありました!!特に前のドラムが脱退した際は、それを強く考えました。というのも、自主レーベルになったきっかけや運営のノウハウも、彼女が中心にやってくれていたもので。しかも、彼女の最後のライブが、満を持して行った初のワンマンライブの時でしたから。それもあり、代官山ユニットでしかもソールドアウトのライブでしたが、行う前までは正直、いろいろと今後のバンドの継続すら悩んでいました。
■以前から状況をお伺いしていたので、私たち的にはけっこう早い段階でのメジャーデビューを予想していましたが、それもなかなか上手くいかず、且つ、その後には、そのような大事件がありましたもんね。
kiila 実は結成してすぐにメジャーデビューのお話もあったんです。それに向けて活動してはいたものの、所属していた事務所が解散してしまい…メジャーレーベルに「リリースするためには事務所がないと話が進められない」と言われ、話がストップしてしまいました。私たちもなんとか必死に所属事務所を探してはいましたが、全っ然決まらなくて…。
■それで、これまでのレーベルを離れ、「だったら自分たちでやっちゃおう!!」と始めたのが、自主レーベル「MONOLITHIC RECORDINGS」でしたもんね。
kiila そうなんです。それで、その際に主に引っ張ってくれたのが前のドラムで。彼女の脱退には正直、かなり打ちのめされました。元々自主レーベル自体、体力を必要とする活動でしたから。「これはもう解散かな…」なんて思ったり…。
■解散まで思い詰めた?
kiila 当時はけっこうそれも頭をよぎりました。でも、残った4人で集まった際に、他のメンバーたちが思いのほか、「続けたい!」「今後もやりたい!!」との気概を持っていて。このバンドを結成して、それが誰かの人生になっていたんだな…と、改めて実感できたんです。と同時に、それを「大切にしなくちゃ」とも。そこからですね、もう一度4人で意思を固め、「何が何でも続けて行こう!でも、やるなら本気で!!」と決心したのは。
■なるほど。
kiila そこで迎えた初ワンマンにて、「これだけの人が私たちのことを待っていてくれたんだ!!」との実感が改めてあったんです。それがより、“この人たちに二度と哀しい想いをさせちゃダメだ!!”と強く決心させて。そこからですね。「絶対にやってやる」との覚悟が本格的になっていったのは。
■では、その継続の意志には、ファンの方々への気持ちや想いも背負って、自分たちは前に進んでいくとの想いもあったと?
kiila ですね。「一緒にいい景色を観に連れて行きたい!!」って。その一つとして「メジャーデビューをする!!」と決意をし、ここまでみんなと一緒に進んできました。
rio 前のドラムはそれこそ舵取り役な面もあったので、正直、脱退するとなった際には、みんなの胸にも穴が開いたような気持ちになりましたから。そんな虚無感や複雑な心境の中での初ワンマンではありましたが、自分はその時から、「たぶんこれからも続けていくだろう…」と密かに感じていて、逆にその分、「自分がなんとかしなくちゃ!!」との自覚も芽生えていたんです。なので、裏では引き継ぎも始めていました。(笑)
■それ、非常に大事です。(笑)
rio (笑) そのさなか、最も感じたのは「kiilaちゃんが生まれ変わったな…」って面で。一時期はそれこそ落ち込むkiilaを見て、「これから大丈夫かな…?」と自分が不安になったりもしました。でも、それ以降、確実に彼女の態度や行動、曲や歌詞、歌い方に至るまでが、明らかに良い方向に変わり始めてきて。
■でも、そこまで自分たちでやってきたからには、「今後も自分たちだけで…」との気持ちにはならなかったのも不思議です。
rio やはり自主運営の良い面は、ダイレクトに発信できて、そのスピードも速く、且つそれが丁寧にできることでしょう。そこの良さは、例えメジャーからのリリースだろうが、自分達の努力で維持したり、大事にしていけるところでもあります。でも、それ以上にもっともっとvivid undressを好きになってくれる仲間を増やしたくて。そこから周りのスタッフやクリエイトな部分を担ってくれる方々も含め、チーム作りの必要性に至ったんです。それで、現在のマネジメントやレコード会社さんと一緒にやることにしました。今の周りの方々は、絶対的にvivid undressを愛してくれていて。且つ信頼が出来る方々ばかりですから。そんな方々としか一緒にやりたくなかったし、もう全面的に信頼し切っていますから。
kiila ファンやスタッフを含め、みなさんが応援していることを自慢できるバンドになりたいんです。
rio ホントまさにそこに尽きます。「自分も応援していて良かった…」と感じてもらえる景色を一緒に作っていきたいし、よりいいドラマやストーリーを一緒に観たいし、そう考えると自分たちにとってメジャーデビューは、やはり必要不可欠ではありました。