w-inds. VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

w-inds.『20XX“THE BEST”』

■千葉さんセレクトの第1位は?

千葉 いい曲いっぱいあったからなぁ……。個人的に当時も好きで、見返してもやっぱり好きだったのは、2014年にやった『Timeless』ツアーの“Say so long”かな。

■その理由は?

千葉 いや、めっちゃいい曲なんです。

橘 なんじゃそりゃ。(笑)

千葉 めっちゃいい曲で、パフォーマンスも楽曲にばっちりハマっていて。そのツアーの中でも当時すごい好きで。そういう想いも含めての第1位ですね。

■橘さんが“Nothing Is Impossible”を1位にあげたのは、どういう理由だったんですか?

橘 当時、クランプっていう筋肉をアピールするようなパワフルなダンスが流行っていたんですけど、僕がタンクトップになってバッキバキに踊ったんですよ。その頃の僕は、めちゃくちゃ筋トレしていてムキムキで、でも隣を見たら涼平君はジャケットを着ていて。「なんだこのギャップは!?」と思ったんです。どう見てもおかしいんですけど、それが最高だなと思っちゃって。なんかもう、面白さとカッコよさが融合しているんですよ。

■確かにすごい筋肉の時期がありましたよね。今は落としたんですか?

橘 今はもう全然です。だから最近は、昔の自分に憧れちゃっていて。「あの時に戻りたい」が最近の口癖です。(笑)

■また筋トレをしているんですか?

橘 いや、周りに止められるんですよ。当時から「おかしいよ」って、みんなに言われていたんですけど、筋トレしている人にとって「気持ち悪い」は最高の褒め言葉だったから、その時は気づかなくて。(笑) 今冷静になって見ると、確かに似合っていなかったかもなという気持ちも生まれてきたので、ちょうどいいところを探したいですね。

■そういう意味では、千葉さんはデビュー当時から変わっていないというか。

橘 そうなんですよ。ピーターパンと呼んであげてください。(笑)

千葉 特に意識はしていないんですけど、映像を見返すと昔の方が老けているのかなとは感じますね。時代的なこともあるんでしょうけど。僕自身も今の方がフレッシュに見える気がします。(笑)

■いいですね若さを保てるって。でも、20年の中でモチベーションが落ちる時期はなかったんですか?

千葉 ありましたよね。

橘 あった気がする。

千葉 たぶん、さっき言ったやりたいことができない状況が関係していた気がします。会社の見せたいスタイルと、僕たちがやりたいことが上手くすり合わなかった時期は、今考えるとモチベーションが低かったのかなって。

■会社としてはアイドル的な要素も残しておきたかったというか?

橘 そうですね。今考えれば会社の方針もわかるんですけど、当時の僕らはそこを飛び出したい気持ちが強かったんだと思います。

■それは先ほど言われていた“New World”の前くらいですか?

千葉 もっと前だよね。

橘 うん。もうちょっと前かな。

■やりたいこととのギャップと闘っていた時期が?

橘 本当にそうですね。それで言うと僕は一時期、何を思ったか「男は外見じゃない。内面だ」とか言い出して、Tシャツとスウェット以外着ない時期がありました。

千葉 はははは!(笑) あった、あった。

橘 モチベーションが低かったのか高かったのかわからないですけど。(笑)

■だいぶ尖っていたんですね。(笑)

橘 もうご迷惑をおかけした時期だらけですね。だからこそ感謝したい気持ちが今こんなに増しているんだと思います。そんな僕たちを突き放さないでくれて、優しく見守ってくれて。そのおかげでまともな大人、まともなミュージシャンになれたなという気持ちがあるので、本当に感謝しかないです。

■そんな時期も経て、昨年6月から2人体制になりましたけど、今までとは違うものを見せられるようになったという捉え方もできると思うんです。

橘 可能性は本当にたくさんありますよね。20周年とはいえ、2人になったという点では、1年目みたいな気持ちで挑戦することへの意欲が高まっていて。僕としては涼平君がどれだけ前に出てきてくれるのか楽しみなんですよ。

千葉 ははは……。(苦笑)

橘 今日のインタビューも、もうちょっとしゃべって欲しいなぁと僕は思っていて、涼平君に隙間を与えているんですけど、全然しゃべってくれなくて。(笑) 今は成長していく過程にあるのかなと思っているんですけど、その辺はどうですか?

千葉 ありがとうございます。(笑) 今までは考えすぎたゆえに「いやぁ〜」っていう感じだったんですけど、最近はチャレンジすることに対して、あんまり考えないようにしていて。考えすぎると楽しくなくなっちゃうんですよね。そこを「まぁ、大丈夫か」みたいなスタンスでいると、結果的に楽しさがついてくることが多くて。そこは大きく変わったかなと思います。

橘 2人になってからリリースした“Beautiful Now”という曲も、ツインボーカルみたいなものというか。昔と違って、涼平君がソロでめちゃくちゃ歌っている部分もあるので、今後の作品でも新しいジャンルで、新しい涼平君の声を聴くのが楽しみなんです。

■既存曲も今までと同じ表現はできないですし、どうなるのか楽しみです。

橘 そうですね。今オンラインライブのリハーサルをやっているんですけど、涼平君が歌うパートも増えますし、フォーメーションも3人の時と同じにはできないので、まったく別物を届けるという気持ちにはなっています。

■2人になってから、新しく発見したお互いの魅力もありましたか?

千葉・橘 うーん……。

■2人揃って。(笑)

橘 新しく発見というよりは、涼平君は透き通った歌声をしているなとずっと思っていて。それを僕は知っていたけど、まだ世の中にはそんなに出ていないと思ったので、もっと出していきたいなとは思いました。あと、涼平君は毎日「ブレイキン」というダンスの練習をしているんですけど、あんなに練習しているのに、ちゃんと見せられる曲がシングルでは2曲くらいしかないんですよ。

千葉 そうですね。(笑)

橘 そこはもっと増やすべきだろうと思っていますね。

■千葉さんから見た、橘さんのまだ出せていない魅力は?

千葉 常に僕の知らないところでパワーアップしている感じがあるんですよ。新曲が出るたびに「うわ、なんか新しい!」って思わされるんです。楽曲ごとに変化があって、同じものは出てこない。それはすごいなと思いますけど、まだ出せていない魅力があるかと言われると、どうなんだろう?わりと出す方だしね。

橘 魅力を?

千葉 そうそう。結構オープンに。

橘 確かにオープンですね。隠し事がないというか。

■逆に千葉さんは隠し事がたくさん?

橘 千葉さんは隠し事しかないですよ。

千葉 僕は基本的に出さないですから。

橘 僕だって知らないんです。プライベートなことを訊いても「プライベートなんで」と返されて終わるので。(笑) 僕でさえそれなので、みんなが見られるわけがないですよね。

■でも、これからは見るチャンスが増えるんじゃないですか?

橘 そうですね。僕がどれだけ引き出せるか。

千葉 まぁ、そうですねぇ。

橘 いつもこうやって「そうですねぇ」とか言って、はぐらかされるんです。

千葉 ははははは!(笑)

■20年経っても新しい魅力が出てくるって本当にすごいことだと思うので、これからも楽しみにしています。改めて今後への意気込みを聞かせていただけますか?

橘 20年間の感謝の気持ちを伝えつつ、新しい一歩を踏み出す年でもあるので、その新しい部分をみんなと一緒に探っていきたいですね。今まで僕たちは、ひたすら突っ走って「ついてこい!」みたいなスタイルだったんですけど、ここまで20年やってきた関係値があると思うので、またみんなと一緒に新しいものを見つけて、楽しく音楽を共有できたらなと思っています。これからもよろしくお願いします。

千葉 歌の面でも踊りの面でも、スタイルが大きく変化しているので、そこは期待していただきたいですし、実際に楽しんでいただけるものをお見せできると思っています。まずは3月14日にそれが見られるオンラインライブがありますので、ぜひ楽しんでください!

Interview & Text:タナカヒロシ

PROFILE
2000年 千葉 涼平、橘 慶太、緒⽅ ⿓⼀の3⼈組として結成。2000年11月から毎週日曜日、代々木公園や渋谷の路上でストリートパフォーマンスを開始。口コミで瞬く間にその旋風は拡がりを見せ、デビュー直前には渋谷ホコ天に8,000人を動員。そして満を持して2001年3月14日にシングル『Forever Memories』でデビュー。同年リリースした1stアルバム『w-inds.〜1st message〜』はオリコンチャート1位を記録。これまでに日本レコード大賞 金賞7回、最優秀作品賞1回を受賞、NHK紅白歌合戦には6回出場と、実力・人気を不動のものとした。デビュー15周年を経て、2017年からは橘慶太によるセルフプロデュースを本格化。作詞・作曲・編曲のみならずトラックダウンやミックス作業までも手掛け、音楽性を追求するとともに制作形態も躍進を遂げた。2020年5⽉31⽇をもってメンバー緒⽅⿓⼀が脱退。2020年12⽉2⽇新⽣w-inds.としてDigital Single『Beautiful Now』リリースにて活動を再スタートさせる。⽇本を中⼼に世界中へ新しい⾵を巻き起こし続けている、男性ダンスボーカルユニット。
https://www.w-inds.tv/
w-inds. Beautiful 20th 特設サイト:https://w-inds.jp/beautiful20th/
音楽配信:https://lnk.to/w-inds
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/windstvofficial
TikTok:https://www.tiktok.com/@w_indsofficial
Instagram:https://www.instagram.com/w_indsofficial/
Twitter:https://twitter.com/winds_tv

RELEASE
『20XX“THE BEST”』

初回生産限定盤(4CD+DVD)
PCCA-06013
¥6,600(tax in)

通常盤(3CD)
PCCA-06014
¥4,400(tax in)

PCSC盤(4CD+DVD+フォトブック)
SCCA-00107
¥9,900(tax in)
※販売終了

ポニーキャニオン
3月14日 ON SALE

LIVE
w-inds. Online Show『20XX”THE MUSEUM”』
配信日:2021年3月14日(日) 18:00開場 / 19:00開演
※アーカイブ(見逃し)配信:あり
チケット代金:
■ファンクラブ限定チケット(ライブ&アフタートーク) 3,500円(税込)
※ファンクラブ限定チケットは、PIA LIVE STREAMのみでの取扱となります。ファンクラブ「w-inds.day」会員様のみご購入可能です。
■一般チケット(ライブのみ) 3,500円(税込)
※購入にあたりシステム利用料・決済手数料がかかります。
アーカイブ配信:
2021年3月15日(月)~3月21日(日)予定
配信メディア・チケット購入先(50音順):
■ABEMA PPV ONLINE LIVE
■PIA LIVE STREAM [※ファンクラブ限定チケット取扱あり]
■LINE LIVE VIEWING
■ローチケ LIVE STREAMING
購入時に配信メディアに記載の注意事項をよくお読みいただき、視聴可能な環境をお持ちかどうか、必ずご確認いただいた上でご購入くださいますようお願いいたします。
※ぴあ・Zaiko・LINE・ABEMA IDの取得は無料です。なお、オフィシャルファンクラブ「w-inds.day」限定のチケットを希望される場合には、「w-inds.day」への会員登録(有料)が必要となります。
チケット販売期間:
2021年2月1日(月)12:00〜