“夏恋ジレンマ”は可愛さもありつつ、切なさも感じられる王道アイドルソングの夏曲。
わーすたが通算13枚目となるシングル『夏恋ジレンマ』をリリース。2025年3月には結成10周年を迎える彼女たちの、今年の夏シングルの表題曲“夏恋ジレンマ”は、王道のメロディーと、夏の恋をテーマにした少し切なくキュンとする歌詞の内容に注目の楽曲で、カップリング曲の“君とtea for two♡”は、恋心を歌った可愛くてオシャレなフレンチポップとなっている。付属されるBlu-rayには、Music Videoと、撮影の裏側を追ったメイキング映像が収録される。
そんなわーすたの新しい夏シングルについてや、“夏恋ジレンマ”のMV撮影の裏話についてなど、廣川奈々聖、松田美里、小玉梨々華、三品瑠香の4人にいろいろと話を訊いた。
■VANITYMIXで前回みなさんに取材したのが、『JUMPING SUMMER』のリリースの時だったので、約6年振りのお久しぶりの取材になります。みなさんが最近気になっているものや、注目しているものを教えてください。
三品 私は「逃げ上手の若君」というアニメにハマっていて、それがめちゃくちゃいいんです!オススメです。私、小さい男の子がすごく好きなんです。(笑)
松田 私はゲームがすごく好きで、PCのオンラインゲームで「VALORANT」という1人称視点のFPSゲームをずっとやっています。あと同じライオット ゲームズという会社の「リーグ・オブ・レジェンド」というゲームがあって、その世界大会とかが東京で開催されたりしたので、それを観に行ったりもしました。ヨーロッパとかで大会がある時は、時差がすごくあるので、真夜中でもアラームを設定して起きて、リアルタイムで涙を流しながらオンライン視聴するんです。なんだかすごく青春を味わっている気がします。(笑)
■めちゃくちゃガチ勢なんですね。(笑)
松田 でも今めっちゃ盛り上がっているので、もっとゲームカルチャーが浸透したらいいのにと思います。(笑)
廣川 私はサッカーが好きでよく観に行くんですけど、今まではJリーグばかりだったんですけど、プレミアリーグにも興味があって。8月の中旬から始まるので、今はプレミアリーグにハマる準備をしています。
小玉 私はチョコミントがすごく好きなんですけど、最近チョコミントのお菓子やアイスがすごくたくさん出ていて、毎日ハッピーです。(笑)
■チョコミン党なんですね!僕もです。(笑)
小玉 そうなんですか!今の時期いろいろあってすごく嬉しいですよね!
■ちなみに前回の取材から早6年経ったということで、その間にはコロナ禍もありましたし、メンバーの卒業なんかもありましたが、この6年間で自分が成長したなと感じることを教えてください。
廣川 私は6年前から比べると、人に甘えられるようになったと思います。その分、自分がリラックスできる割合が増えた気がします。昔は「自分が一番信頼できるのは自分だけ」みたいな考え方をしてしまっていたので、甘えるのがすごく下手だったし、「自分で全部やっちゃおう」みたいな感覚が強かったんです。でも人から頼られるのは好きなんですけどね。(笑)
小玉 私は逆にひとりでなんでもできるようになったというか、自立した気がします。6年前はまだ未成年だったので、いろいろと甘えてしまっていたんですけど、今ではもう契約とかも自分ひとりで出来るし、ひとりで行動することも増えました。それによってひとりの時間も好きになりましたし、ひとりでいることの楽しさも覚えました。(笑)
松田 私は人との時間を大切にするようになったかもしれないです。昔に比べると人のことがどんどん好きになっていて、成人してお酒も飲めるようになったし、人とお酒を嗜みながら過ごす時間が増えていって。気がついたら年々友達がすごい勢いで増えていて、しかも私の友達って、人間としてすごく尊敬できる人たちばかりなので、人生相談とかしたり、士気を高めてくれる友達とお話しながら美味しいご飯を食べてお酒を飲むという、幸せ時間が増えました。昔は「人と会う=遊びに行く」だったんですけど、今は人と会うこと自体に価値を感じられるようになったし、人を大切に出来るようになったのが、大人になったなと思います。
三品 私もひとりの時間が増えたなと感じますけど、私はどんどん友達って減っていくんだなぁ……と感じています。(笑) 割と昔から私はひとりでなんでもできちゃうから、あまり人を誘ったりもできなくて……。だから、ひとりでいる方が楽になってしまって、フェスとかにもひとりで行くんですよ。その方が自分が好きなアーティストだけ観られるし。娯楽に使える時間も増えたので、本を読んだりとか、映画を観たりとか、音楽を聴きに行ったりとか、全部ひとりならそういう時間も何にも邪魔されずに作れるのでいいんですよ。100%満喫できるし、人に気を遣うのも苦手なので……。(笑)
■なるほど。(笑) なにか最近あった出来事で、思い出に残っている出来事や、印象に残っているエピソードなどはありますか?
廣川 先日ブラジルに遠征で行ってきたんですけど、ブラジルで開催される日本のアニメの大きなイベントに出演させていただいたんです。私たちはこれまで12カ国に行かせていただいていたので、13カ国目だったんですけど、ブラジルは日本の裏側だし、ここまで遠い国に行ったのは初めてだったで、私たちのことを知ってくれている人がどれくらいいるのかも全く想像もつかないし、わからなかったのですごく不安だったんです。でも行ってみたら、めちゃくちゃ現地に私たちのファンの人たちがいてくれてすごくびっくりしました。(笑) ライブのセットリストも初めての人でもわかりやすい曲とかアニメ曲のカバー曲も入れて持っていったんですけど、ファンの人が本当にたくさん待ってくれていたので、「もっと王道曲でもよかったね」と反省したくらいだったんです。(笑) 本当に熱烈な応援をしてくれて得られたものが大きかったので、本当に行けて良かったなと思いました。
小玉 私もやっぱり印象に残っているのはブラジルですね。本当に今まで見たことがないくらいの景色を見せてくれたので。本当に私たちのライブを観られたことに感動して、泣きながら歌っていて、でもライブは楽しんでくれていて。わーすたが好きですごくキラキラした目で私たちを観てくれている人たちがすごくたくさんいて、その光景がすごく新鮮だったし、印象に残っています。しかもみんなそれを自撮りしているんです。(笑)
三品 私もブラジルですね。やっぱり泣いて喜んでくれたりっていうのはすごく嬉しかったですよね。ちらっとSNSで見たんですけど、やっぱり日本にいないファンの人たちにとっては、私たちがアイドルをやっている間に実際に会えるかもわからないし、もし会えたら奇跡だと思ってくれているらしくて、それだからこそ涙が出ると言ってくれていて。確かに、まさか本当にブラジルに会いに来る日が来るなんて思ってもいなかったから、会えたことにすごく感動してくれたんだなと思って。私たちももちろん世界中どこにでも会いに行けるなら行きたいとは思っているけれど、実際にはいつ行けるのかもわからないし、実際に行ってみたらあんなにたくさんの人たちが待っていてくれて、すごく嬉しかったです。「私は地球のどこに行っても生きていけるのかな?」と思いましたよ。(笑) それくらい熱烈な愛をもらってしまったので、一生の間に本当にそこで出会えて良かったなと思いました。
松田 私は今年のTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL 2024)で誕生日当日にライブをやったんですけど、私がアイドルとしてデビューして初めての誕生日の時も、TIFでみなさんにお誕生日をお祝いしてもらって感動した思い出があって。初心に帰るじゃないですけど、今年もTIFで誕生日当日を迎えられたのがすごく嬉しかったです。
■最近は毎日ものすごく暑いですが、みなさんがやっている夏バテ防止対策や、おすすめの対策方法があったら教えてください。
松田 私は男梅シートがすごく好きで、1日一袋くらいのペースで食べているので、それで塩分が取れるので、熱中症対策に役立っています。あとはお水をたくさん飲めばOKです!
三品 私は特に何もやっていないなぁ……。でも私は普段からあまり水を飲まないんですけど、さすがに最近は暑すぎて、本能が求めるのか水をたくさん飲んでいますね。
廣川 今年の夏は異常に暑いので、ちゃんと飲み物は常に持っていたいなと思うんですけど、バッグはできるだけ大きくしたくないので、よくライブ会場とかでもらえるペットボトルホルダーを活用して飲み物を持って行っています。
小玉 私はアイスが好きなので、夏は特にたくさん食べています。でもそれでいいことがたくさんあって、アイスを買いに行ったら、お家に帰るまでに溶けちゃうから、急いで早歩きになるんです。そうすると蚊にもあんまり刺されないんですよ。それにいい運動にもなりますしね。(笑) オススメです!
■わーすたは来年の3月には10周年を迎えるとのことですが、この10年を振り返ってみて、もう10年ですか?それともまだ10年ですか?
松田 私は10年が早いとか遅いとかを考えたことがなかったんですけど、気がついたら10年という感じですかね。
三品 私は「しっかり10年やってきたぞ!」という自覚があります。ちゃんと10年間を感じているかもしれないです。
廣川 私は「もう10年かぁ」という感じが強いですね。最近はアイドルが集まる対バンライブとかでもトリを務めさせてもらう機会が増えたりとか、「今いる中で一番先輩になるんだ」というのを実感した時に、「あぁ、もうそれくらい長いことやっているんだな」という感覚になります。(笑)
小玉 私も「もう10年なんだな」と思います。なんか気がつけば1年経っていて、気がつけば毎年の周年イベントをやっていて。なんかそのスピードがどんどん早くなってきている気がします。初期の頃よりもここ数年の方がよりスピードが早い気がしますね。10周年に向かってすごい勢いで進んで来た気がしています。
■それでは今作の13th Single『夏恋ジレンマ』ついてお話を聞いていければと思います。今作はまさに夏らしい夏曲になりますが、この曲を初めて聴いた時の感想をそれぞれ教えてください。
松田 私はこの曲の歌詞で、「好き」って言っちゃっていたりとか、「君のせいだよ」とか、「今すぐに会いたいけど」とか、この曲の主人公の素直な性格が見えるのがすごく可愛らしくて大好きです。私は少女漫画が好きなんですけど、そういう王道ラブストーリーの主人公の気持ちをわかりやすく伝えてくれるというか、教えてくれる優しい歌詞がすごくいいなと思って。(笑) すごくキュンキュンするし、一番最後の歌詞で「君が好きだ」とか、真っ直ぐな女の子の良さが出ていていいなと思いました。自分でもちゃんとこの歌詞を噛み砕いて「どう歌ったらちゃんと伝わるかな」と考えながらパフォーマンスするのがすごく楽しいです。
三品 初めて聴いた時は「めっちゃ良い曲!」と思いました。王道のアイドル曲みたいな感じだし、可愛さもありつつ、切なさも感じられて、こういう私たちが歌うことに意味があるような曲って意外と今までなかったなと思いました。歌詞は片思いでめっちゃ切ないのに、曲調はすごく疾走感があってポップなのが逆に苦しくて切ない……みたいな感じです。
廣川 初めて聴いた時は「結構切なさを感じる曲なのかな」と思ったりもしたんですけど、深読みしていくとそれだけじゃない気がして。この主人公がこの恋をすごく楽しんでいて、「夏に恋愛するとこんな感じなのかな?」とか、「夏らしい恋をしているな」というのが見えて浮かんでくるので、それがすごくいいなと思いました。私たちって意外と王道の恋愛ソングって今までそんなになかったので、私たちがそれを歌うのがすごく新鮮だったし、「今年はどんな夏の景色の中でこの曲を歌えるのかな?」というのが、すごく楽しみだなと思いました。
小玉 私も初めて聴いた時から、ライブで歌っている姿をすごく想像していて、わーすたは夏の対バンとかフェスの時って、みんなと一緒に盛り上がる曲だったり、一緒に踊ったり、声を出したりできる曲をやることが多いから、その中でこの曲を歌ったら、切なさとか爽やかさが加えられて、今までとはまたちょっと違った景色が見られる新鮮なライブができるんじゃないかなと思って、すごくワクワクしました。
■ちなみにこの曲の歌詞で共感できるフレーズや、気に入っているフレーズはありますか?
松田 私は結構自分がわがままなんですよ。(笑) なので「わがまま許して」と素直に言えるのが羨ましいし、可愛いなって思いました。(笑) ここのフレーズはいいなと思います。
廣川 1Aと2Aに出てくる同じフレーズがあって、「まだ 君の知らない秘密」という歌詞なんですけど、このワードにこの主人公のお茶目な部分を感じて、この恋をひとつのストーリーとして楽しんでいる感じが見えて、すごく可愛いなと思いました。「あなたまだ気づいていないでしょ?」みたいな。(笑) 本当に可愛くてキュンとしちゃいます。
三品 私は「前に聞いたタイプじゃなくて “私らしさ”を磨いた」という歌詞ですね。私も自分が好きなように自分を磨きたいから、自分を大事にしながら思いを抱いている感じが、強さもあって可愛いなと思います。
小玉 私は「声に出してみたら また ギュッとはやる鼓動」のところで、「好き」に限らず、自分が思っていることを、実際に声に出してみたら「あっ!」と気づいたりとか、「キュッ」となるとか、そういう気持ちってすごく大事だし、実際に声に出して気づく思いって可愛くていいなと思いました。
■この曲の最後で「君が好きだ」と告白しましたけど、結果はどうなったと思いますか?この曲の続きのストーリーがあったらどんな結末になったか、それぞれ教えてください。
松田 これは私の願望なんですけど、この主人公が好きになっている人はすごく思わせぶりな男の子なので、最後に告白はしたけど、結局その返事も曖昧で、また頑張るという続きのストーリーが見たいなと思いました。(笑) 歌詞にも態度が曖昧だとあるので、それに振り回されているけど自分磨きを頑張る、というのを楽しんでいる姿が想像できるので。(笑)
廣川 私もちょっと美里と近くて、好きだと告白したけど、一回「ごめん」と言われると思うんですよ。(笑) でもきっとこの主人公は「あちゃー!ダメだったかぁ」くらいのテンションだと思うんです。でもこの二人は相性がいいと思っていて、男の子が曖昧な態度をとっているのも照れ隠しな気がするし、それでこの主人公も自分を磨いてどんどん可愛くなろうとしている感じが可愛いくて、なんだかんだでいい感じになると思うんです。でも好きだと伝えたけど「ちょっと今はごめん」みたいな返事が来て、でもめげずにまた頑張るという未来が見えるなと思って。(笑)
小玉 私は、この夏にこんなに振り回されて恋をしていたので、秋、冬は幸せになっていてもらいたいなと思うので、夏の終わりに結ばれて、来年の夏にはジレンマとかを抱えずに、今年とはまた違う幸せいっぱいのカップルとして夏を満喫して過ごしてくれていたらいいなと思いました。
三品 やっぱり報われてほしいですよね。(笑) せっかく自分磨きして告白したんだから、結ばれてほしいです。と、男の子側に言いたいです。(笑)