WHiSANT VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

WHiSANT『夢椿』

日本から世界へ。和を意識した音楽性を打ち出したロックユニット、それがWHiSANT。

「ビルシャナ戦姫 〜一樹の風〜」のゲーム主題歌“夢椿”を配信リリースしたばかり、新時代の「和」を提唱するダンス&ボーカルグループWHiSANT(フィザント)。今回はYouTube動画を撮影していた現場へと足を運び、メンバーのTATSUYA、NAOYA、SAYATO の3人に話を訊いてきました。
※RYUGAは体調不良により活動休止中

■ちなみに現在のメンバーが集まったのはいつ頃ですか…?

SAYATO 今年の6月なので、まだ4ヶ月経っていません。

NAOYA だから、急ピッチでいろんなことが進みだしているよね。

SAYATO お互いの関係もだいぶ打ち解けてきたし、早くも良い意味で遠慮なく意見を言い合える関係になりだしています。よくレッスンの帰り道にどうでもいいことをしゃべっていたりもするからね。(笑)

TATSUYA SAYATOとNAOYAは大のゲーム好きで、2人でしょっちゅうそういう話をしているんですよ。僕はゲームは全然詳しくないから、「ボイチャ」とか聞こえてくる言葉が謎ばかりで…。(笑) そういう会話が日常になっているのも、互いの関係に早い時期から垣根が無くなったからだと思っているんです。

■WHiSANTは、明確なテーマを持って成り立ったダンス&ボーカルユニットですよね。そこを詳しく教えていただいてもいいですか?

NAOYA 新たなダンス&ボーカルユニットの結成に賛同したメンバーたちが集まり誕生したんです。ただダンス&ボーカルユニットと名乗っても、今や数多く存在しているじゃないですか。そんな中、「WHiSANTだからこその特色として打ち出すべきなのは何か…」となった時に出てきたのが、メンバーみんな「世界を舞台に活躍したい」という意志を持っていたんです。「日本から世界へ。つまり和を意識した音楽性を打ち出したロックユニットにしていこう」「和洋折衷という面も意識した上で、枠に縛られることなく音楽を追求しよう」ということでした。まだ構想段階ですが、ギターを大胆にフューチャーしたWHiSANTのデビューシングル“夢椿”を作りあげた時、WHiSANTの音楽スタイルを強調する上で、和心抱いたギターの音が映えるなと思ったのと、ダンス&ボーカルユニットに楽器を加えた編成ってとても珍しいので、今後良いメンバーがいたら、ぜひギターを加えたいなとも思っています。

■みなさん最初から海外を視野に活動しているところがいいですよね。

SAYATO 今はSNSを通して普通に海外の人たちとリアルタイムで繋がれるし、情報の発信もしている時代じゃないですか。実際に僕らの映像も、目ざとい海外のゲームファンたちが見つけ出してリアクションを返してくれたりするので、海外に向けてのアプローチも今やスタンダードになっています。ただ、今もまだコロナ禍で海外には直接行けないので、そこは来るべき環境が整ったときに足を運びたいなと思っています。それに、和を意識したユニット名にしているのも、海外へ向けてという一面も少なからずありましたからね。

NAOYA WHiSANTを立ち上げる時に、「日本らしさを何処に出すか」を考えた際に出たのが「和ロック」であり、「日本語の響きや、日本というルーツを大切にしよう」ということだったんです。WHiSANTというユニット名は造語ですけど。その元となったのが、TATSUYAの大好きな万葉集の要素で、彼が強くインスパイアを受けた和の象徴として、日本の国鳥のキジ(pheasant)という言葉を提示してきました。そこから「日本を背負い、強く美しく舞うようなユニットに」という想いや、多色なキジ自体が、個性的なメンバーばかりが集まった僕らを一つの身体で象徴しているようにも見えたことから、その言葉を持ってきました。その上で、万葉集に一番出てくる白(WHITE)という色を言葉に加え、WHiSANTというユニット名を考えました。名前のiだけ小文字にしたのは、続くSANTのSANにSUN(太陽)を重ねあわせ、自分たちを強く照らしていくという意味も込められています。

■深いなぁ。みなさん個性派揃いということですので、それぞれメンバーの魅力も教えてください。

TATSUYA NAOYAについて語るなら、彼はとても生真面目な性格なんです。でも、いきなり「どうしたの?」となってしまうこともあるけど…。(笑)

SAYATO そう。初めて会った時は「真面目で賢い人なんだろうなぁ」と思っていたのに、実はメンバーの中で一番のおふざけキャラなんです。

TATSUYA 普段は真面目で、みんなの意見をまとめあげるなど、しっかりしているからこそ、いきなり小学生みたいな面が出てくると「えっ?」と驚いちゃうよね。(笑)

NAOYA 真面目一辺倒で活動していても疲れちゃうじゃないですか。だから、僕が場を和ませようといろいろギャグを言うんですけど、どうもみんなとはギャグのセンスが不一致なようで…。(笑)

2人 いやいやいや。(笑)

TATSUYA でも、YouTubeで配信していく企画の立案など、アイデアマンでもあるから助かっています。

NAOYA 次にSAYATOのことを語るなら、個人的には好きなゲームの共通項が多い人…そこは置いといて。(笑) 僕は歌うことが好きなんですけど、ヴォーカリストを目指すまでは自信がなかったので、ダンスという表現の道を選び、今に至っています。SAYATOの持つ透き通った歌声は、僕自身も好きな声質です。聴くたびに癒されるし、心に落ち着きも与えてくれるので大好きな声の人です。

TATSUYA 結構なハイトーンもなんなくこなしていくからね。ダンスとロックを融合したWHiSANTの音楽性がより際立つのも、ノリだけではなく、そこに心地よさを加味していくSAYATOの歌声があるからこそだし。しかもSAYATOは、自分の世界観をしっかり持っていのに、だからと言って、そこに依怙地になるのではなく、周りの意見を柔軟に取り入れて対応していくので。結果、みんなが予想した以上の世界観へ広げていくヴォーカリストであるところに、ダンサーチームは強く惹かれています。

NAOYA その発言をしたTATSUYAは、僕からしたらダンスの先輩であり、お兄ちゃん的な存在。迷った時に相談をすると明確な言葉やアドバイスをくれるし、いつだって「人と一緒じゃなくていい」と、僕を含め、メンバーそれぞれの持つ個性を活かそうとしてくれる、本当に頼りがいのある人です。

SAYATO 最初に会った時はガタイの良さに圧倒されていたんだけど。(笑) 中身を知るにつれ、自分という芯をしっかり持っているし、熱を持って自分の信念を伝えていく人だとわかってきたからね。その上で、周りの意見を誰よりも尊重してくれるし、ただ熱いだけではない懐の深さも持っているので、メンバーみんな何か悩みを抱えたら、まずTATSUYAへ相談してしまうんだと思います。

NAOYA そんな個性的なメンバーたちばかりですけど、まだ出会って4ヶ月も経っていないので、これから次第でもっともっとお互いの魅力を発見していけると思うし、それによってどんな風にWHiSANT自体が進化・成長していくのか、そこはメンバー自身も楽しみにしているところです。